へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

「全国旅行支援」で行く高山、その1:JR東海の最新鋭、HC85系に乗ってみた。

「全国旅行支援」を使って高山へ行ってきました。

JR東海が今年の夏から高山本線の特急「ひだ」に投入を始めた新型車両「HC85系」に乗ってみたいな、とは思っていたんですが、割引後の価格で1泊2日で1万円ちょっとで行けることが判明。しかグリーン車もに投入を始めた新型車両「HC85系」に乗ってみたいな、とは思っていたんですが、割引後の価格で1泊2日で1万円ちょっとで行けることが判明。しかグリーン車も1200円の追加で選択できちゃう…。

 

特急「ひだ」は1日10往復ほどと結構な頻度で運転されていますが、現在HC85系が投入されているのはそのうち3往復分です。高山行きの始発の特急で出発しました。途中は岐阜・美濃太田下呂しか停車しないタイプです。

 

これがJR東海の最新作、HC85系。1989年に登場したキハ85系の置き換えのために開発された車両です。キハ85系ディーゼルエンジンの出力で車輪を回していましたが、HC85系はハイブリッド式として「エンジンで発電して、その電気でモーターを動かす」仕組みを採用。乗り心地工場や環境負荷も低いのが自慢、だとか。

 

 

今日は4両+2両の6両編成での運転でした。早速乗り込みます。

 

車内はすっきりした印象。JR東海の車両って、あんまり奇抜な内装とかないよね。

 

座席はちょっと新幹線のN700S系を思い起こさせるデザイン。肘掛けのところに電源コンセントが設置されているのも同じです。

 

車端には荷物棚と広大な車椅子スペースが用意されていました。

 

お手洗いも広い車椅子対応が。4両編成の場合、もう1箇所は普通サイズのものが設置されています。

 

デッキ部分などにはショーケース的なコーナーがあり、岐阜や飛騨の民芸品などが飾られています。このへん、ちょっと観光地へ行く列車っぽいところかも。

 

名古屋駅はからは全ての座席が進行方向と逆向きにセットされて出発します。20分ほどで到着する岐阜から高山本線に入るのですが、ここで方向が変わるため、そちらの進行方向に合わせてあるんですね。岐阜から次の美濃太田までは岐阜都市圏の近郊輸送の役割もあるため単線ながら行き違い施設が多くの駅に設置されているのですが、その分岐器を通過する際の「揺れ」がちょっと気になりました。なんか揺さぶられてる感があるレベルで、正直驚き。乗り心地の改善を図ってる筈なんだけどなぁ。また、発車の際にはかなり大きなエンジン音がします。蓄電用の電池を搭載している筈なのですが、エンジンで発電した電力をかなり使わないと動けない仕組みなのかね。

 

4両+2両のところは貫通路で繋がっています。キハ85系のように1両単位での増解結はできず、編成単位での運用だそう。

 

貫通路のところからは運転台も見えますが、なかなかシンプルな印象です。なお、キハ85系は運転席ごしの前面展望が楽しめる席もありましたが、HC85系にはそんなエリアはなく、運転席と客席との仕切りの壁に窓はありません。

 

客室端のは大型のフルカラーディスプレイが設置されており、停車駅などの案内のほか現在の動力の状況も表示されます。

 

今日はいい天気。車窓風景も映えてますな。

 

高山へは2時間半ほどで到着しました。

 

今の高山駅舎は2016年に供用を開始したもの。水際対策緩和の影響か、外国人観光客らしき姿もちらほら見受けられました。

 

宿泊先は駅前の「飛騨高山ワシントンホテルプラザ」。駅舎を出ると目の前に見える、ガチの駅前のホテルです。

 

エントランスのエスカレーターを登った2階がフロントロビーになります。「全国旅行支援」の手続きもあってチェックインは普段から時間がかかっているような気がしました。案の定「ワクチン接種証明忘れた!」っぽい人、いたなぁ。

 

シングルルームはビジネスホテルとしては一般的なつくり。

 

バスルームもユニットバスで「ありがち」な感じ。

 

ただこのホテル、温泉ではないけど大浴場完備。お部屋のバスルームが狭くても平気です。

 

ホテルの規模としては割とゆったりめの広さで、のんびり入浴できます。

 

駅前立地だけあって、ホテルの窓からはこんな眺めも。ただし構造的に客室の窓からこのアングルで見ることはできず、廊下の窓から、ですけどね。

 

朝食は2階ロビーに面したレストランでの提供でした。

 

本来は和食か洋食か選べる筈なのですが、今は営業体制縮小とのことで和食のみの提供だそう。まぁ朴葉味噌とか飛騨っぽいモノは和食の方が多く入ってるから、個人的には和食で問題ナシ。

 

高山駅には8時前に向かいました。

 

改札脇のキオスクは既にオープン済み。朝6時過ぎから開いてるのか。

 

よく見たら駅の東西通路には高山祭に関する展示とかが並んでたのね。

 

帰りもHC85系です。

 

ただし今度はゴーカにグリーン車利用です。追加料金1200円で乗れるなら通常の半額以下だもん、そりゃ試すでしょ。

 

HC85系のグリーン車は横4列、普通車と同じです。キハ85系には横3列のグリーン車があり、前面展望も楽しめたのに比べると少しグレードダウン感は否めません。

 

ただ不思議なことに、普通車と同じ横4列なのに、普通車よりも広く感じてしまうんですよ…。前後の座席幅は完全にコチラの勝ち。

 

リクライニングもかなり深く倒れます。かなり快適ではあったんですが、帰りは停車時のアイドリングストップが気になりました。HC85系は停車時に発電用のエンジンを止めるアイドリングストップ機能があるのですが、このエンジンの停止や起動の際の振動が結構客席まで響き、大きめに揺れるんです。車両の個体差とかもあるのかもしれませんが、一応「グリーン車」ですからねココ。

帰りの「ひだ」は停車駅の多いパターン。2時間半以上かかって終着の名古屋に到着しました。HC85系、SNSとかでの評価も悪くない様子だったので期待していたんですが、割と「普通のディーゼル特急」、が個人的な感想ってとこかな…。発射時にエンジン音を響かせて動き出すのはキハ85系っぽいし。あとヘンな「揺れ」も気になったポイントではあります。もうこれが仕様なのかしら?