へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

「まってるし鹿児島市」で鹿児島へ、その3:割と普通?に桜島観光。

桜島を観光した話です。

 

天文館で路線バスに乗り継ぎ、鹿児島港のフェリーターミナルまで。

 

桜島フェリーに乗って桜島へ渡ります。錦江湾に隔てられた薩摩半島大隅半島をショートカットするルートとして24時間運行され、年間500万人以上の利用者と150万台の車両を運ぶという、なかなか化け物みたいなフェリーだったりします。ちなみに運営は鹿児島市、市営交通なんですね。2004年に桜島町鹿児島市編入される前は町営だったわけですが、桜島フェリーの収益のため桜島町の町民税が安く抑えられた…なんて話があったとかなかったとか。なお鹿児島側では改札などもなく、そのまま乗り込みます。

 

この時間帯は20分に1便の頻度での運行。

 

そこそこのお客と車両を積み込んで出港です。

 

このフェリー、所要時間はわずか15分ほどなのに船内に「うどん屋」があり、しかもこれが名物。出発前からうどんを買い求める皆さんで大行列です。

 

行列につられて自分も買ってしまいました。まぁお昼ご飯は軽く、と思ってたからちょうどよかっただけだい。「凄く旨いのか?」と言われれば困る、まぁ「普通においしい、普通のうどん」なんですが、妙に食べたくなる感じなのは理解できる。

 

大急ぎでうどんを掻き込んでいるうちに、まもなく桜島に到着。

 

桜島港のターミナルに着岸しました。

 

桜島には観光地を周遊する「サクラジマアイランドビュー」という路線バスが運行されています。これも鹿児島市営、1日乗車券が500円で購入可能。バスはおよそ30分に1本あるので、なかなか便利です。

 

最初に訪問したのは桜島ビジターセンター。桜島の歴史や自然、生活などを紹介した博物館?です。

 

展示エリアの入口のボード。お洒落カフェの本日のお勧めランチを紹介するノリで桜島の噴火回数を紹介するってのもどうかと思いますが、今年すでに200回以上の噴火があったというのは、それだけ「年がら年中噴火してる」山だってことなわけでして。

 

ここでは過去の噴火の中でも最近では特に大きい、安永・大正・昭和の大噴火について紹介。

 

1913年の大正の大噴火で、桜島大隅半島と地続きになりました…ってまだ100年ちょっと前の話だったの? 大正の大噴火では測候所や気象台は「噴火の危険性はない」との発表を行っていましたが、昔の大噴火の言い伝えのような事象が出たことで多くの住民は避難を開始。村長などいわゆる知識層はその発表を信じて非難しなかったため、そうした層の犠牲者が多数出てしまいました。その結果「理論より経験を信じろ」みたいな言い伝えが生まれてしまったそうな…。

 

そんな桜島ですが、今年の7月に起きた噴火では初めて噴火警戒レベルが最も高い「5」に引き上げられました。実際にはそれほど「通常よりも凄い」ものでもなかったらしく、警戒エリアが広がったために30世帯程度がその範疇になった程度でしたが、普通はそりゃ「噴火警戒レベルは最高の5です!」って言われればビビりますよね。特に桜島の宿泊施設では一番の稼ぎ時だったはずの夏休みを前にしてキャンセルなどが大量に発生してしまったそうです。実はこの「まってるし鹿児島市」はそのリカバリーのための施策で、だからこと桜島の宿泊施設に特に好条件が出ていたんですな。申し訳ないが、この噴火のお陰でいい思いをさせてもらいますよ…。

 

鹿児島市では火山灰を市が回収してくれるので、捨てる灰をいれる「克灰袋」なんてものが用意されています。桜島では小学生も通学の際はヘルメット着用と、「火山と共存」といった感じですね。

 

次のバスで「烏島展望所」まで移動。

 

このあたりには実際に「烏島」という島があったそうですが、大正の大噴火で溶岩に呑まれ地続きになってしまったところ。

 

錦江湾を挟んで鹿児島市街地を展望。

 

徒歩で10分ほど、赤水展望広場へ。

 

ここの見どころ?は「叫びの肖像」です。

 

長渕剛が2004年、ここで7万5千人の観客を集めたオールナイトコンサートを行ったことを記念したもの。

 

ちょうど桜島に向かってシャウトしてるみたいな感じになってます。

 

コンサート会場だったエリアは空き地として整備されており、今後同種のイベント実施もできるみたいです。

 

またバスに乗り、今度は「国際火山砂防センター」に立ち寄ります。30分に1本運行されている「サクラジマアイランドビュー」ですが、ここまで乗り入れる便は1時間に1本のみとなります。

 

桜島は活火山なために植物も少なく砂防工事も充分に行えないことから土石流災害が多いそうなんですが、その取り組みなどを紹介しているのがこの施設。

 

砂防施設や砂防ダムなど、整備されているのもあるようです。

 

1時間後のバスで「湯之平展望所」までやってきました。

 

標高373m、一般人が立ち入れるエリアとしては桜島で最高地点。錦江湾を挟んで鹿児島市街地が眺められます。

 

また、ここからの桜島の眺めもなかなかです。

 

最後に「道の駅桜島 火の島めぐみ館」へ行ってみました。

 

桜島の名産品「小みかん」を使ったソフトクリームが売られていました。

 

爽やかな風味で意外とイケました。