へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

「まってるし鹿児島市」で鹿児島へ、その5:廃線跡のバスと「海幸山崎」で宮崎へ。

鹿児島から宮崎へ移動します。

 

宿を出て桜島フェリーターミナルへ向かいます。

 

ここは桜島側のバス路線のハブ的役割も持っています。まずは鹿児島交通の垂水港行きのバスへ乗車。実は9月までは朝9時35分発だったのですが、10月からダイヤ改正があり朝8時45分発に変更になってました。気がついたのは前日、乗り遅れなくてよかったよ…。

 

桜島の南側、国道224号を大隅半島へ進んでいきます。この国道224号、起点は鹿児島市。昨日乗船した桜島フェリーもこの国道224号の海上区間だったりするんですよね。

 

途中「垂水駅跡」バス停を通過します。1987年まではこのあたり、国分から鹿屋を経由して志布志までを結ぶ国鉄大隅線が通っていました。廃止からもう35年経っているのにバス停に名前が残ってるの、なかなか凄いな。何か駅の跡みたいなものが残っているわけではないみたいですが。

 

終点の垂水港に到着。鹿児島交通と同じいわさきコーポレーション傘下の鴨池・垂水フェリーが就航しており、ここも大隅半島側の交通ハブ的な位置づけみたいです。

 

ここで志布志行きのバスに5分の接続で乗り換えます。

 

垂水港からも桜島が見えましたが、噴煙が上がってる様子はこっちからの方が解りやすいのかな?

 

鹿屋の中心地へ。2019年にも立ち寄ったことのある「リナシティかのや」ですが、コロナ禍もあるのか更に寂しくなっていたような気が…。周囲もあまり活気が感じられないのは相変わらず、かも。

 

slips.hatenablog.com

 

ただ少し郊外に出るとロードサイド型店舗が建ち並び、クルマも盛んに出入りしています。まぁそうなりますよね…。

 

桜島から延べ3時間、志布志駅前にやっと到着です。ガラガラのローカルバス的なものを想定していたんですが、2桁の客が乗っている区間も結構あったりして、バスもなかなか活用されてる様子でした。

 

バス停は名前の通り、志布志駅の目の前。

 

駅員は配置されていませんが、志布志市の観光案内所が駅舎内に設置されています。荷物を無料で預かってくれ、大変お世話になりました。

 

駅舎を抜けると1本のホームがありますが、ここ2ヶ月ほど列車は来ていません。志布志から南郷までは今年9月の台風で被災し不通となっており、バス代行の状態。

 

駅前には「サンポートしぶしアピア」というショッピングモールがあります。スーパーや地元特産品のショップなどもあり、なかなか便利。

 

その先にあるのが志布志鉄道記念公園。志布志駅は国分からの大隅線に都城からの志布志線、そして今でも残る宮崎からの日南線の3路線が接続するターミナルでした。先ほどのモールやこの公園のエリアも以前は志布志駅構内だったそうです。

 

保存車両もあり、これはSLのC58ですね。

 

この機関車、最後はここ志布志機関区所属。ちゃんと地元に縁のある車両でした。

 

ディーゼルカーキハ52も置かれていました。SLもこちらも非常に綺麗に保存されています。屋根付きというところも大きいんでしょうが、地元にも大事にされているんでしょうね。ちょうどこの日は、地元の高校生の皆さんがSLにイルミネーションの飾り付け作業をしているところでした。

 

昼食はGoogleマップを頼りに飲食店のありそうなエリアへ行ってみたのですが、なんか何処かで聞いたことがあるようなお店が…。この「マルチョンラーメン」、朝7時からオープンし行列が絶えない名店として有名なトコじゃないですか! 確かに並んでいる人はいましたが回転は速く待ち時間は短そうだったので、ここに入りました。

 

典型的な「鹿児島ラーメン」といったシンプルな出で立ち。豚骨ですがあっさりした風味で「食べ飽きない美味しさ」ですね。確かに旨いですわコレ。食べ終わって店を出るときにはウェイティングのお客がかなり多くなっていたので、割とすぐに入れたのはタイミングがよかっただけだったみたい。

 

志布志駅まで帰還。駅前にはこんな看板も立ってました。ここは志布志市志布志志布志…って「志」と「布」多すぎ。

 

志布志駅前から南郷までの志布志代行バスに乗り込みます。バスは宮崎交通のもの。考えてみたら日南線、大半が宮崎県下で鹿児島券にあるのは志布志とお隣の大隅夏井の2駅しかないのでした。

 

鉄道代行バスなので日南線の駅近くにもこまめに停まっていきます。

 

国道448号の方が日南線よりも海沿いに位置していたりするので、車窓風景はこっちのほうが良かったりしません?

 

およそ1時間ほどで南郷駅に到着。

 

南郷では油津行きの普通列車が待ち構えています。が、コレには乗らずにお見送り。

 

ここ南郷は古くから西武ライオンズの冬期キャンプ地となっていました。そこで2020年から駅舎をライオンズ仕様に塗り替え「ライオンズ南郷駅」の愛称が付けられています。近隣の油津駅広島東洋カープの冬期キャンプ地ということで2018年に駅舎を赤く塗装して「カープ油津駅」を名乗ったことに刺激を受けた結果らしいのですが、今度は油津駅の方が南郷駅を見て「カープらしさ」をよりグレードアップさせているそうで…。

 

駅舎内も野球モチーフで凝ってます。

 

このベンチ、実際に西武ドームで使われていたもの。

 

普通列車を見送って待つのは特急「海幸山幸」。2009年から日南線で運行されている観光列車です。

 

木の板張りの外装が印象的な2両編成ですが、もとは廃止されてしまった高千穂鉄道を走っていたレールバスなので、ちょっと車両が小ぶりです。

 

車内は1+2=横3列でリクライニングシートが並びます。

 

JR九州の「D&S列車」にはサービスカウンターが設置されていることが多いのですが、車両が小さいせいかこの列車には無し。そのかわりこのエリアがアテンダント基地みたいな使われ方をしていました。

 

また自由席の設定があるのも珍しいかも。「D&S列車」、大半が全席指定だったりするんですけどね。

 

南郷から先も海沿いを行く区間が多くあります。

 

このあたり、日南海岸景勝地「鬼の洗濯板」のあたりなんですが、今日は満潮のため海の中…。

 

大淀川の鉄橋を渡ると、宮崎駅はもうすぐ。

 

夕刻の宮崎に到着しました。