へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

「まってるし鹿児島市」で鹿児島へ、その6:宮崎カーフェリー新造船「フェリーたかちほ」乗船記。

帰りはフェリーで。

 

宮崎駅では1時間ほど待ち時間が発生。2020年に駅隣接の「アミュプラザ宮崎」がオープンしたので、時間潰しにはあんまり困らなくなりました。その前は駅周辺、正直何もなかったしなぁ。

 

ここから宮崎港へ行くバスに乗るのですが、駅前の案内板には表記がありません。

 

個別に確認したら「西2」のりばからの乗車でした。

 

宮交シティ始発のバスは少し遅れて宮崎駅前にやってきました。15分ほどで終着の宮崎港に到着。

 

宮崎港フェリーターミナルです。

 

早速乗船手続きを済ませます。「全国旅行支援」は「GoToトラベル」と同様、「宿泊施設並の設備があれば夜行フェリーや列車も適用可」というルールで、宮崎カーフェリーも対象となっていました。そのため、運賃から4割引+兵庫県で使える1000分の地域クーポンの特典をゲット。兵庫県のクーポンなのはこの航路が宮崎~神戸の運航なため。なお船内でも売店であればクーポンは利用可能だがレストランは対象外とのこと。

 

今日のお船は「フェリーたかちほ」、今年4月に就役したばかりの新造船です。宮崎カーフェリーは過去の負債などが負担となり、1990年代後半に建造された船舶を使い続けてきましたが、様々な支援を受けてやっと新しいフェリーへの更新を図ることができました。2隻目の「フェリーろっこう」も10月に就役。新しい船は大型化も図られ、トラック搭載台数も増加しています。宮崎県は九州の中では新幹線もなく、陸路でも本州へは遠回りとなるため、関西へのフェリー航路は物流の面でも重要であり、県としてもかなり関与したようです。また宮崎からの修学旅行でもフェリーは活用されているようで、そうした面の重要性もあるらしい。

 

手続きを済ませ、さっそく乗船へ。ターミナルから一旦出て、屋根付きの通路を進みます。

 

途中からエスカレーターで昇っていきます。

 

乗船口は2階に位置し、客室フロアのある3階まではエスカレーターで移動。

 

今回利用する等級は「シングル」。窓なしのインサイドに64室が設置されています。ベッドにデスク、テレビと最小限の設備ですが一人でも個室が得られるのは有り難いところ。最近は関西~九州航路を中心にリーズナブルな一人用個室を設定するフェリーが多くなってきました。

 

デスクには可愛らしいオリジナルデザインの巾着袋が置かれています。

 

中に入っていたのはアメニティキットでした。フェイスタオルに歯ブラシ、お風呂で使うボディタオルにコットンセットとヘアブラシという組み合わせでした。タオルと歯ブラシは普通ですが、それ以外はなかなか珍しいチョイスかも。でもバスなし個室で大浴場を使うからボディタオルはフェイスタオルで代用できそうだし、コットンやヘアブラシも必要な人は限られそうだし…。どうせならタオル+歯ブラシ+使い捨てスリッパ、くらいのほうが嬉しいかも。

 

宮崎港を定刻に離れました。

 

夕食は船内レストランを利用しました。

 

レストランはバイキング形式で1600円也。食券を購入する形式です。

 

豪華さはありませんが、宮崎の名物料理なども揃い悪くない感じ。

 

ソフトドリンクは料金に込み。アルコールは生ビールがサーバーで500円で販売されていますが、コレに加えて自販機からも缶ビールや缶チューハイなどが購入可能です。

 

「特別メニュー」と称してローストビーフがありましたが、常に用意されてるわけじゃないのかな? 

 

では船内を探索。客室は3階と4階に配置されています。

 

中央には2フロア吹き抜けのロビーがあり、大きな階段が配置されています。

 

踊り場は「ステージ」ともいえる広さ。今後、ここでイベントなどを行うのかもしれません。

 

「踊り場」っぽいエリアの周囲はソファになっています。案内所と売店もこのエリア。

 

案内所の横には自販機エリアが。電子レンジも備え付けられていました。給湯器・給茶機もありますが、紙コップは有料で売店で購入する必要があります。

 

貴重品ロッカーや手荷物用のコインロッカーも。

 

コインロッカーには冷蔵タイプのものも用意されていました。生ものなんかをうっかりお土産に買ってしまってもなんとかなるかな?

 

このフェリー、パブリックスペースが割と多めのような気がします。中央ロビー脇にはテレビコーナー。

 

その対面、売店やレストラン前にもテーブル席がありました。中央の階段エリアも含め、座れるところは結構あります。

 

階段を上がった4階にもテーブル席。

 

この裏手にも自販機コーナーがありました。

 

ゲームコーナー。

 

キッズコーナー、最近のフェリーでは感染症対策として閉鎖されたままのケースも多いのですが、こちらは利用可能になってました。

 

大浴場もこちら。夜間は閉鎖されますが、隣にあるシャワールームは24時間利用可能でした。

 

シングルの区画も4階にあるのですが、この窓側にもパブリックスペースとしてのカウンター席がありました。室内までは携帯の電波はなかなか届きませんが、ここなら電波を拾いやすいのでスマホを弄っている人も見かけました。瀬戸内を通る航路に比べると、こちらは太平洋側を進むため圏外になるエリアも多めです。

 

翌朝、フェリーはもう大阪湾まで来てました。

 

紀淡海峡を通り淡路島に沿って北上しているので、左舷側に明石海峡大橋が見えます。

 

神戸港に入港していきます。

 

なんか潜水艦が見えてきたぞ? 三菱重工の神戸造船所で、潜水艦の建造はここで行われているんですね。こんな見えるとこで造っていいのか?って気もしますが、この程度見られる程度は「機密」でも何でもないのかも。

 

定刻より少し速く、神戸港フェリーターミナルに着岸しました。

 

ターミナル反対側に停泊しているのはジャンボフェリーの新造船「あおい」。これも今年10月に就役したばかりです。現行船からかなり大幅に設備面などでのアップグレードが図られているようで、こちらも近々乗りに行きたいもんです。

 

着岸後しばらくして、徒歩客の下船が始まりました。

 

長い連絡通路を通ってターミナルビルへ向かいます。

 

三ノ宮駅前までは連絡バスが運行しています。この日は徒歩客が多かったのか、バス2台での運行になってました。

 

三ノ宮駅を目指してバスは発車、10分ほどの距離です。

 

さて乗船時に兵庫県の地域クーポンを1000円分貰ったわけですが、どこかで使ってしまわないといけません。「GoToトラベル」の時は隣接する都道府県でも使えたのですが、今回は兵庫県下でのみ有効。どこかで朝食にでも…と朝8時からオープンしている「元町サントス」へ行ってみました。

 

昔ながらのクラシックなスタイルの喫茶店ですが、ホットケーキで有名ということで「小倉ホットケーキ」を注文。小豆とバニラアイスが焼きたてのホットケーキの上に乗ってるお姿、いいですなぁ。