へんな旅ばかりしています。

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「ジブリパーク」に行ってきました。

愛知県期待の施設「ジブリパーク」に行ってきました。

名古屋とか愛知といえば、少なくとも世間一般には「観光で行くところ」というイメージはさほど強くないかと。その理由の一つとして「キラーコンテンツがない」がよく挙げられます。せいぜい名古屋城となごやめしくらいでしょ?と。

そういう意味では2017年に名古屋市にオープンしたレゴランドジャパンは地域の期待を集めていましたが、正直「期待しすぎでは?」と思ってました。「これで関東のTDR、関西のUSJと並ぶ世界的テーマパークが名古屋にも」とかって盛り上がりだったんですが、皆さん「レゴランド」ですよ? レゴが好きなお子様向けででしょ? 手堅いけど狭いマーケットよ? まぁ結局レゴランドの隣接地に「メイカーズピア」なんて施設を地元主導で作ったもののレゴランドと微妙にコンセプトが合わず残念な感じになったりしてました。レゴランド自体は地味にそこそこ上手くやってるっぽいんですけどね。

で、愛知県が愛・地球博記念公園内にジブリパークを建設することを発表したのが、レゴランドがオープンしてちょうど地域が「あれ?コレは想定と違うのでは?」と気づき始めた2017年5月のことでした。こんどこそ観光の目玉になるような施設ができるぞ!てな盛り上がりがまたやってきたわけですな…。全部で5つのエリアがオープンする予定ですが、そのうち3つが2022年11月に先行開業が決定。チケットは3エリア別途に抽選で申込みが必要となり、3つ巡るなら合計4500円也。そんなに高いの?

それでも予約サイトがなかなか繋がらないほどの人気っぷりのようで、半ばダメモトで12月の入場券を申し込んでみたんですが、これがなんと当選。友人を誘って訪問してきた次第です。

 

ジブリパーク」は愛知県長久手市にある「愛・地球博記念公園」の中にあります。ここは2005年の愛知万博の会場を公園として整備したところで広大な敷地を持ち、「ジブリパーク」はその中のごく一部を占めているに過ぎません。また「ジブリパーク」でないエリアにもジブリが手がけて「ジブリパークっぽい」感じになっているところもあるので、ただ「愛・地球博記念公園」に行っただけでもそれなりに「ジブリっぽい」感じにはなれるかもしれません。なお何処かの大学の先生がジブリにちなんだ構造物のついたベンチが設置されたことに「排除芸術だ」とか行ってましたが、そもそもこの公園って寝っ転がったり座ったりする場所は他にも死ぬほどあるのでご心配なく。それ以前にこの公園が午後7時クローズだしね。

 

ゲートを通って「ジブリパーク」方面へ進むと早速見えてくるのがこのエレベータ塔。「天空の城ラピュタ」の世界をイメージしてデザインされたものなんだそうです。

地形で段差があったのでエレベータ自体は以前からここにあったのですが、「見た目」をジブリ風に変えた感じですね。

 

現時点でオープンしている3エリアのうちメインと言えるのが「ジブリの大倉庫」、今日はここのチケットが取れてます。以前は温水プールだった建物を改装しているため、建物の外観は意外と平凡なまま。子供連れも多かったのですがベビーカーは館内では使用できず、入口付近にはもの凄い数のベビーカーが並んでいました。ちなみに他の2エリアですが、「青春の丘」は「耳をすませば」を主にテーマとしたエリア、「どんどこ森」はお子様向けっぽい感じのようです。

 

午後3時入場回でしたが、30分前くらいから入場待機列はできており、時間ぴったりに入場開始となりました。入口前でチケットチェックがあり、館内のカウンターでは簡単な説明と映画館「オリヲン座」の入場券を渡されました。

 

中に入ると最初に目に飛び込んでくるのがコレ。映画「コクリコ坂から」に出てきた「哲学研究会」ですが、こんな地味な(失礼だな)ヤツから始めるの?

 

そこから少し進むと広がるのがこの大階段です。この「ジブリの大倉庫」、なんと館内案内図やマップのようなものは用意されていません。案内所で見せて貰うことはできるのですが渡せるものは用意していないんだそうです。なんで?って感じですが、そんなモノに頼らずにいろいろ歩き回って自分で見つけて欲しい、ってことかもしれません。実際歩いてみると、おそらくその方が楽しいかもな、って実感はできます。

 

大階段の脇に「大倉庫見学路」と銘打たれた扉があるのを発見。

 

入ってみたらガチで「倉庫」やないかい。おそらく実際に映画やイベントなどで使われたと思われる様々なアイテムが所狭しと並んでいました。

 

大階段を抜けて進むと「天空の庭」、「天空の城ラピュタ」に登場したロボット兵が佇んでいます。勿論、記念撮影スポットとして大人気でした。

 

借りぐらしのアリエッティ」をテーマにした「床下の家と小人の庭」は自分も小さくなったような気分になれる庭とアリエッティの家など、比較的広いエリアでした。

 

で、現時点で最も人気のあったコンテンツがこの「なりきり名場面展」でした。一応「企画展示」という扱いなので常設ではなく今後内容が変わる可能性もあるのかも。

 

ここでは実際に映画の名場面の中に入って写真を撮れる、というのがウリ。これは「千と千尋の神隠し」に出てきた、カオナシと電車に乗る場面の再現で、カオナシの隣に座って記念撮影できます。

 

紅の豚」ですね。

 

平成狸合戦ぽんぽこ」から。

 

天空の城ラピュタ」でシータが落ちてくる有名なシーン。

 

天空の城ラピュタ」からはもう1シーン再現されてました。

 

崖の上のポニョ」も。

 

全部で14シーン分ありましたが、展示の最後に「答合わせ」も。正直、観てない作品もあったんで「コレどーやって撮るのが正解なの?」ってのもあったのよ…。

 

こうして観て廻っていると2時間はあっという間。結局、フォトスポットで写真を撮るだけでほぼ時間が経ってしまった感じです。

 

最後にショップを一回りして退館しました。

で、行ってみた感想ですが「ジブリ映画を何本か観たことがある人ならそこそこ楽しめる」といったところでしょうか。確かにアトラクションがあるわけではないけど、あの映画で観たような風景や街並みが実物大サイズで再現されている中に入り込めるのはテンション上がりますよ、やっぱり。ちゃんと記念写真撮って館内を彷徨っていろいろ見つけてお土産買って…だと2時間では全く足りず、半日くらい見ておいてもいいかもしれません。あと一人で行くよりは家族や友人と一緒に複数で行く方がより楽しめる場所って気はします。自撮りで写真撮りたくなるスポットがそれなりに多いので「撮影係」がいたほうが面倒がないですから。お近くにお越しの際には是非ご検討を。あ、もちろんジブリファンは無茶苦茶楽しいと思います。