へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

やっぱり元祖御三家は凄い、「名古屋観光ホテル」宿泊記。

しばらく前、名古屋のホテルでダブルブッキングのためディナーショーが直前に中止となる、なんてニュースがありました。

 

news.yahoo.co.jp

 

この舞台となった「名古屋観光ホテル」ですが、名古屋では老舗のシティホテルで、かっては「名古屋国際ホテル」「ナゴヤキャッスルホテル」と並び「名古屋の名門ホテル御三家」の一角を占めていたところ。1980年代以降は東急やヒルトンなど様々なホテルが進出して影は薄くなってきた感はありますが、今でも重要なレセプション会場として選ばれることは多く、2019年のG20では外相会合の会場にもなっています。そんなホテルがこんなお粗末な騒動を?とかなり吃驚な出来事でした。

 

そんな「名古屋観光ホテル」ですが、イベントや宴会等でお邪魔する機会は数あれど、なかなか「泊まる」チャンスには恵まれませんでした。ところが「全国旅行支援」の愛知県版に加え名古屋市が独自に実施する割引「シャチ泊」の合わせ技で1泊7000円弱で取れる日程が12月に何日かあることを発見。平日であれば3000円のクーポンがつくので、実質4000円以下で「名古屋を代表するホテル」を体験できるなんて、もう恐らく今後はないだろうな…と行ってきたワケです。

 

名古屋観光ホテル」は伏見に立地しています。名古屋駅からは地下鉄東山線で一駅の距離。名駅の「ナナちゃん」は名鉄百貨店のクリスマスイベントの告知になってました。

 

伏見駅から徒歩数分のところに聳えるのが「名古屋観光ホテル」です。ちなみに元祖御三家の他のホテルですが、「名古屋国際ホテル」「ナゴヤキャッスルホテル」とも2020年9月に閉館してしまいました。「ナゴヤキャッスルホテル」は2025年開業を目指して建て替え中ですが、平均客室面積が約65平米と超高級ホテルになる様子。「名古屋国際ホテル」はビルの再開発によるものですが、こちらは再開などは何も決まっていないようです。

 

ホテル玄関ではドアマンが数名スタンバイし、来館者を出迎えてくれます。ホテルマンの立ち振る舞いが「老舗のグランドホテル」といった雰囲気。

 

現在の新館は1973年開業とのことで古い分天井などは低く感じますが、重厚感のあるロビー。チェックインカウンターも雰囲気いいです。

 

では客室へ。

 

予約は一番下のグレードとなる「コンフォートフロア」で入れていましたが、ワンランク上の「デラックスフロア」にアップグレードしてくれました。24平米のダブルルームです。

 

大きなベッドが1台。

 

ベッドサイドには電源コンセント2箇所にUSBソケットも2箇所。ちゃんと「イマドキ」にアップデートされてます。

 

室内にはかなりしっかりしたライティングデスクもあります。

 

テレビはベッド脇、とちょっと変わった場所に。お隣はクローゼットです。

 

冷蔵庫にはミニバーのドリンク類が用意されていました、コーワの製品が何故か並んでますが、実はこのホテル、「興和株式会社」の完全子会社による運営なんです。あの「キャベジン」とか「バンテリン」とかの、あの「興和」ですってば。興和は名古屋に本社がありますが、地元企業の再建などにも関わっており、2018年に閉店した名古屋の老舗百貨店「丸栄」も子会社化していました。「名古屋観光ホテル」も経営再建のために2012年に興和の完全子会社となっています。ただ興和は何故かホテル事業に興味を持ってしまったらしく、2013年には「ナゴヤキャッスルホテル」も連結子会社化、2019年にはハワイに高級ホテル「エスパシオ」までオープンさせちゃいました。

 

客室には無料のミネラルウォーターが用意されているのですが、これがなんと紙容器。いわゆるSDG'sってやつですか? 

 

バスルームも綺麗。

 

バスアメニティはブルガリですよ。

 

本日チェックインの際に貰ったクーポン類はコチラ。愛知県の全国旅行支援クーポンはQRコードが印刷されたカードになっており、使用する際に店舗でQRを読み込んで貰うと所定の残高から使用金額が順次差し引かれていくような仕組みです。「1000円のクーポン」とかだと使用金額を額面より大きくしないと…とか考えなきゃいけませんが、この仕組みだと無駄なく使えて便利かも。これにホテルの独自企画の案内が付いてきましたが「館内レストランでクーポン3000円分を使うと1000円サービスして4000円分として使えます」というものでした。なお「シャチ泊」にも「名古屋で観パイキャンペーン」のクーポンがついてきますが、これは対象店舗でサービスが受けられるというもの。正直「サービス」の内容が「手羽先1本増量」とかビミョーなのが多く、わざわざ探して行くほどのモチベーションはなかったかな…。

 

夕食は外で食べることにしてお出かけ。

 

ホテル近くの「カレー煮込うどん鯱市」にしました。ここは味噌煮込みうどんの有名店「山本屋本店」が手がけるカレーうどんのお店。以前は大須にもあったのですが、今はここ伏見のみになってしまっているようです。

 

夜はちょっとお得なセットなんかもあるようです。

 

生ビールに…。

 

とり天とポテトサラダで550円。お値打ちじゃないですか?

 

もちろんカレー煮込みうどんも頂きます。出汁のきいた和風のカレー、なかなか旨いと思うんだけどなココ。うどんは味噌煮込みと同じ固めのヤツで、ご飯との相性も抜群でした。

 

翌朝は8時にはチェックアウトする必要があったので朝食は頂かずに出発。それにしてもやっぱり「老舗」って凄いんだなぁ…と実感させられたホテルステイでした。やっぱりホテルマンの対応や立ち振る舞いのレベルが少し違います。ロビーでもお客の動向を常にさりげなく窺い、必要なときに必要な案内やサポートがサッと出てくる感じ。このあたりはやっぱり「経験」に裏付けられてるんでしょうねぇ。