へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

そうだ、奈良、行こう、のお正月。

これまで大凡、年末年始は旅先で過ごしてきました。それが珍しいことに、2022~2023年の年越しは自宅で迎えることに。ANAの国内線7千円で少しハッスルしすぎた感があって正月休みを大人しく凄そうと決めていたのですが、やっぱり何となく落ち着きません。あ、そういえば奈良県の全国旅行支援が他と少し違う仕組みで、年末年始も対象じゃなかったっけ?と思い至りました。

 

なんか先週にも奈良に行ったような気がしますが…。今回は道路交通は渋滞で時間が読めないだろうとみて鉄道で行くことにしました。名古屋から関西本線の快速で亀山までおよそ1時間で到着。2両編成なの?

 

亀山からは同じく関西本線ですがJR西日本の管轄内になります。5分ほどの乗り換えで加茂行きのディーゼルカーに乗り込みます。

 

キハ120系の2両編成。オールロングシートかと思っていたんですが向かい合わせのクロスシートも設置されていました。この区間、非電化ローカル線の雰囲気が漂います。もともとは「関西鉄道」という私鉄が名阪間を結ぶために建設し、官営の東海道本線と熾烈な戦いを繰り広げた路線だったそうですが、今ではそんな面影すらありません。

 

距離にして60kmほどの距離をのんびり1時間20分かけて加茂に到着です。ここで今度は10分ほどの接続で奈良経由大阪行きの大和路快速に接続している筈なんですが、その乗り継ぎ列車が24分遅れになっていました。大和路快速は15分おきの運転ですが、奈良よりも東まで来る列車は少なく、この時間帯に加茂まで来るのは1時間に1本程度しかありません。結局、30分以上待たされることになってしまいました。

 

加茂駅のまわり、何にもないのよね…。かろうじてローソンがありイートインコーナーがあったくらい。一応スーパーもありましたがお正月休みでした。

 

予定よりも遅れて奈良まで辿り着きました。

 

駅の観光案内所でマップなど頂き情報収集。コチラは市の運営なので「しかまろくん」が頑張ってました。

 

奈良駅からはバスで奈良公園近くの春日大社の参道入口まで移動しました。おおシカだ! 初詣の日本人が軒並みスルーする中、外国人観光客らしき皆さんが群がっていました。その様子を眺めていたら、台湾からと思われる方から鹿せんべいを頂いてしまいました。あ、「お前も喰え」ではなく「一緒にシカにあげましょうね」って意図ですよ!

 

さすが奈良随一の初詣スポット、多くの参拝客で賑わいます。

 

待たされますが、境内に入る人数を制限しているようです。

 

30分ほど並んで、いよいよ境内へ。

 

一度に入場できる人数をかなり制限している様子で、おかげでゆったりと参拝できました。

 

お神籤もひきましたよ。「鹿みくじ」は鹿がお神籤を加えているのがかわいい。

 

お参りの後は参道をならまち方面へ戻ります。

 

で、本日のお宿「ホテル尾花」にやってきました。お正月なのに「いまなら。キャンペーン2022プラス」だと宿泊代金が最大5千円まで50%オフになる上、地域クーポンも貰えます。カレンダー上だと1月2日は祝日ですが翌日は平日なので、今日の宿泊は「平日」扱いで3千円のクーポンが出ました。

 

ここは以前は「尾花座」という映画館があったところ。映画館が閉館しサンルートホテルとして営業してきましたが、数年前にチェーンとの契約を終了し、昔の「尾花」の名前を冠することになったという経緯のようです。

 

1階のロビー。

 

一角には奈良に関する書籍を中心に揃えたライブラリーコーナーがありました。

 

コーヒーマシンも設置され、宿泊客はいつでも自由に頂けます。製氷機もあってアイスコーヒーなども用意されているのがちょっと嬉しい。

 

お部屋は典型的なビジネスホテルのそれ。

 

決して広くはありませんが綺麗にリノベーションされていて快適。ベッドサイドにコンセントも設置されています。

 

このホテルのある界隈は「ならまち」と呼ばれる、元興寺の旧境内エリア。江戸から明治くらいの町屋が数多く残る風情のある地域です。古い建物を上手く生かした商店などもありましたが、残念ながら多くがお正月休み…。まぁぶらぶら歩いて雰囲気を楽しむだけでも充分って気はしますけどね。

 

まちなかに小さな神社が。この御霊神社、創建が西暦800年と実は歴史ある由緒正しいスポットだったりします。こういうのがゴロゴロしてるのが奈良の凄いところ、かも。

 

夕食は下御門商店街の入口の町屋を利用した「江戸川」で。関東風の鰻料理をメインとしたお店、何も奈良で行かなくても…って気もしましたが、この雰囲気の良さに惹かれた次第。

 

お店は建物の由来の説明看板もありました。

 

20分ほどの待ち時間で店内へ。お座敷のテーブル席に案内されました。

 

こんな高級そうな佇まいなのに、セット系価格帯が3千円程度と思ったよりお手頃です。奈良の地域クーポンも持ってるので豪遊しちゃうぞ!と「飛鳥鍋膳」を注文しました。「飛鳥鍋」とは肉や野菜を牛乳とだし汁で煮込んだ、奈良の郷土料理だそうで…。飛鳥時代に奈良で日本で初めての乳牛飼育が始まったと言われており、その牛乳で肉などを煮込んで食べていたというのは記録などはあるようです。こちら、お肉はヤマトポークと大和肉鶏と、これも奈良のもの。この鍋を中心にお造りや天ぷら、うな重までついて3400円なら納得でしょ。

 

夕食を済ませて商店街を彷徨っていたら、人だかりが目立つお店を発見。よもぎ餅で有名な中谷堂がココなのね。

 

ホテルへ戻る道すがら、所々に洒落た飲食店があるのを見かけました。奈良といえば「夜は何もない」イメージでしたが、それも変わりつつあるような気がします。

 

先ほど買ってきたよもぎ餅をホテルのお部屋で。

 

部屋備え付けのお茶もちょっと拘ってる感じ。こちらをお供に美味しく頂きました。

 

地下一階のレストラン「おばな」が朝食会場となります。

 

伊達巻きやお雑煮などお正月らしいお料理も並ぶビュッフェスタイル。

 

ご飯に合うような和が中心のラインナップですが、地味に旨いフレンチトーストとかもありましたよ。

 

チェックアウト後は散策しながら駅まで移動。猿沢池の向こうには興福寺五重塔が。

 

JR奈良駅まで。今日はこのまま帰ります。