へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

三連休の秋田の旅、その2:新玉川温泉、ほとんど罰ゲームやんけ。

そもそも人が入っていいお湯なのか。

 

秋田駅

 

今日は秋田新幹線田沢湖駅まで移動します。約1時間ほどの道のりですが、「新幹線」とはいえ在来線規格の線路を走るので距離としては80km程度。普通にきっぷを買うと3000円近くかかるのですが、JR東日本のポイントサービス「JRE POINT」の特典だと100kmまでの距離は2160ポイントで交換できます。実は「マイナポイント」の交換先をJRE POINTにしていたので結構持ってたんですよ。名古屋在住でも首都圏の普通列車グリーン券がお得に交換できたりとか、意外と利用価値あります。

 

お昼ご飯は車内で、秋田駅で買った駅弁。大館駅の駅弁業者「花膳」の定番「鶏めし」を頂きます。

 

販売開始はなんと1947年というロングセラーだけあって、鶏の旨味がしっかり染みた濃いめの味は安定の旨さ。「花膳」は数年前にフランスのパリに進出したことが少し話題になりましたが、流石に今は閉めてしまったみたい。

 

田沢湖駅に到着しました。

 

駅前のバス停へ向かいます。

 

新玉川温泉行きの羽後交通バスに乗車します。新玉川温泉へ通じる国道341号の一部区間が12月から4月中旬まで一般車両通行止めとなるため、この期間は路線バスしかアクセス手段がなくなってしまいます。しかも田沢湖駅前発の最終バスの発車時間はなんとお昼の12時35分。この時期のセントレア発秋田行きの航空便が秋田空港に着くのはお昼前ですので、名古屋から飛行機で行くと当日中に新玉川温泉まで行く手段がないんです。昨日のうちに秋田まで飛んできたのは、そういう事情もありました。

 

これしか行く手段がないので当然かもしれませんが、バスはほぼ満席でした。クルマで来た人も田沢湖駅近くに専用駐車場があり、そこに駐車してバスに乗るお客さんもいます。欧州あたりからと思しき外国人の方もいて吃驚。どこで知ったの?

 

凄い雪道を1時間、新玉川温泉にやってきました。

 

ちょっと山小屋風で綺麗な感じです。

 

ロビーもなかなかお洒落。

 

まだ午後2時前なのですが、すぐにチェックインさせてくれました。

 

1台のバスでお客さんが一度に到着するので、バス降車時に番号札を渡され、その順で手続きしてくれました。待ち時間に書類の記載。温かい林檎ジュースがサービスで出てきます。

 

部屋にもすぐ通して貰えました。湯治の需要が大きいせいか、温泉宿には珍しくシングルルームが多数用意されています。建物自体は古そうですが、室内は綺麗に改装済み。

 

お茶菓子なども用意されているあたり、やっぱり温泉宿ですね。

 

ベッド脇にコンセントが2箇所あって便利。

 

入口脇に洗面台、扉の向こうはお手洗いです。お風呂は付いてませんが、温泉あるからね。

 

午後2時半から「入浴方法説明会」というのがあるとのことで参加したのですが、まぁその内容が穏やかじゃありません。新玉川温泉の特徴はその強酸性のお湯なんですが、その酸性度は胃液に匹敵するほど…ってソレ、人がお風呂として入っていいの? 流石に源泉100%ばかりではキツいので50%など薄めた浴槽も用意されているそう。湧出温度もほぼ熱湯ですが、熱交換などで入浴に適した温度まで下げています。肌に余計な刺激を与えるので浴槽内で肌をこすっちゃダメとか、顔を洗っちゃダメだとか、まぁ普通の温泉では聞かない注意事項をいろいろ伺いました。肌への刺激が少ない入浴法として蒸気湯もありますが、歯のエナメル質に影響を与える恐れがあるので歯をゆすいで下さい、とか言われると怖くなるぞ。

 

なお、説明会に参加しなくても客室内に温泉入浴のしおりのようなパンフレットが置かれていますので大丈夫。

 

そういうわけで注意事項をしっかり聞いた上で温泉へ行ってみましょう。

 

いざ大浴場へ。

 

更衣室にも注意事項が掲示されています。実際に入浴してみると、源泉50%濃度のお湯でも数分入っているだけで肌がピリピリしてきて、3分が限界といったところ。100%はもっと凄いですが、入れないというほどでもありません。ただ3分と保たなかったけどね…。なお、うんと薄めて刺激を弱めた弱酸性の湯もありますし、露天風呂は30~40%程度とこれも控えめ。濃度の違うお湯や蒸気湯などを休み休みゆっくり利用する、というのが正しい入浴方法なんですな。様々な効能があるということになってますが、確かにこれだけユニークな温泉だと「効いた気がする」よなぁ…。なお、入浴後は必ずかけ湯をして温泉成分を洗い流して出るように推奨されています。

 

玉川温泉といえば岩盤浴も有名。夏の間は屋外の岩盤浴場がありますが、冬は新玉川温泉の屋内岩盤浴場を利用することになります。宿泊客は岩盤浴を無料で利用できますが、利用する際の衣類やバスタオルは用品する必要があり、手持ちがなければ有料でのレンタルが必要。

 

岩盤浴といえば汗だくになるイメージで、正直そこまで積極的に利用してきたわけではなかったのですが、ここが岩盤浴発祥の地とか言われると試してみたくなるじゃないですか。で、実際に入ってみたところ、これがなかなか快適。確かに暑いのですが、どういうわけか床面に触れている肌面がじっとり汗ばむ程度です。気持ちよくて居眠りしちゃったよ…。岩盤浴の後はまた温泉で汗を流しておきました。

 

夕食はレストランでの提供。

 

バイキングスタイルなんですが、これも他に比べ体への負担が大きい温泉であることから「たくさん食べて体力回復」というような意味合いもあるとかないとか。

 

こんな山奥なのにメニューは豊富でなかなか美味。秋田名物や地のモノを使った素朴な料理に加え、お造りやローストビーフなどゴーカっぽいものまでありました。

 

きりたんぽ鍋も。

 

〆は稲庭うどんと出汁茶漬けにしました。

 

デザートとコーヒーも。ホイップを絞ったりと一手間加えてますね。

 

就寝前、もう1回温泉へ。

 

翌朝にも…と都合4回、温泉に入ったことに。

 

朝食も同じくバイキングです。こちらも品数は多いですが、やっぱり和食中心ですね。

 

夕食にはなかったカレーが朝食に出てました。最近、カレーって朝食バイキングの定番になりつつあるような。

 

これまたホテル朝食で最近よく見かけるフレンチトーストもあったりして。これが意外に侮れない旨さで、蜂蜜をかけていただけます。