バリ島到着翌日は終日観光。今回こちらで合流した友人の1名がバリ島大好きな人で「専用車をチャーターしても1日1万円くらいなんでどこか廻りませんか?」との提案をいただきました。考えてみたら自分、バリ島は初めてじゃないんですが前に来たのは大学時代と随分昔のハナシ。その時はインドネシアをスマトラから3週間ほどかけて縦断したんですが、他のところではとても親切だったインドネシアの皆さんがパリ島に来たとたん超ぼったくり集団に大変身。バスですらふっかけた言い値でないと乗せてすら貰えないという扱いで、数日滞在してお隣のロンボク島に逃げたのでした…。その時の印象が強くて、なんとなくバリ島は敬遠していたのでした。そんなわけで、正直ロクに観光した記憶が全然ありません。そこで「むっちゃ初歩的な観光ルートがいい」とリクエストしてみた次第。
ホテルで待っているとワゴン車がドライバーとガイドさん付きでやってきました。えっ2人もつくの?と吃驚。まずは「ASHITABA」の工房へ立ち寄りました。アタ製品はバリ島の伝統工芸品で今や大人気なんだとか。その中でも「ASHITABA」は高級ブランドだとか。
素朴な雰囲気を残しながらお洒落な籠が店内に並びます。バッグなどが女性に人気なんだそうですが、トレーや小物入れなどの雑貨も多数。日本で買うと数倍になるんだそうで、自分もちょっとお買い物してしまいました。
お次はコーヒー工房へ。コピルアクを作っているそうです。
コピルアクとはジャコウネコの糞から取ったコーヒー豆を焙煎したもの。コーヒーの実をジャコウネコが食べると種であるコーヒー豆が未消化で出てくる…というわけですが、よくそんなもの使おうと思ったな。で、これがそのジャコウネコさんですが始めて見ました。日本にはいないのかな、と思って調べたら名古屋の東山動物園に1匹だけいるっぽいです。幸せは近くにあるのね。
コーヒーを焙煎している様子も。
水田を見渡すテラスでちょっと休憩。
ここではコーヒーやお茶などの試飲がありました。
いろいろフレーバーがありましたが、味はどれも甘めでしたね。
別料金で400円ほどかかりますが、コピルアクもいただけます。マイルドな感じのコーヒーでした。
お次は定番観光地、ウブドのゴアガジャ遺跡です。バリ島随一のパワースポットだそうですよ。
発見されたのは20世紀中頃で、11世紀頃のお坊さんの修行所だという説が有力なようですが、まだいろいろと謎なんだとか。
ここは沐浴場。
この洞窟の中で修行とかしてたんじゃないか、と言われているそうです。
中は今でも祈りの場となっていました。
ウブドの北、テガラランライステラスのカフェで昼食にします。コロナ禍で観光客が激減した結果、このあたりにあった飲食店もいくつか潰れてしまったところがあるようで、所々にその「跡地」と思しき空き地がありました。
こちらもブランコが設置さえていたりと「映え」には配慮してますね。
こんな風景を見ながらのランチ、贅沢ですわ。
フライドチキンにラドラーを注文。ビンタンビールにラドラーなんかあるのね。
お昼の後はウブド王宮周囲をちょっと散策。ウブドといえば市場が目玉らしいのですが、現在建て替え中でした。
こういう景色が街中に普通に溶け込んで存在してるのが凄くアジアっぽい。バリ島、結構いいじゃん。
王宮もちゃんと見てきましたよ。
1名は夜の便で日本へ帰国なので空港へ立ち寄ります。海の上に高速道路が出来たりしてて、ヘンなところで近代的なのよ。
そこからウルワツ寺院へ向かいます。ここは夕陽の名所だそうですが、今日は水平線に雲がかかってしまいちょっと残念な眺め。ただそれでも茜に染まる空は綺麗でした。
ここではバリの民族舞踊であるケチャダンスを鑑賞します。
ケチャとは男性の声だけで合唱のように構成される音楽で、ある意味オーケストラみたいなもの。これに合わせた舞踊なわけですが、「まぁ伝統舞踊ねハイハイ」って感じで構えてたら結構面白いのよコレが。
ただのダンスではなく、東南アジアならみんな大好きインド発「ラーマーヤナ」から取ったストリーのあるミュージカルみたいな感じなのね。
結構激しい動きも。
で、これまたアジアで大人気の猿の神様「ハヌマーン」も登場しますが、これがまた客席まで入り込んで客いじりをするなどやりたい放題。
後半のクライマックスで捕らえられたハヌマーンが焼き殺されそうになる場面があるんですが、ここではホンモノの火がつけられます。安全上大丈夫?
てなわけで、なかなか迫力満点のステージでした。
ホテルに帰る途中で夕飯。ガイドさんおすすめのお店です。
可なり広い店内は恐らくツアーなんかでも立ち寄ることがあるんでしょうね。
ポークリブがおすすめとのことだったので「インドネシアで?」と思いつつ注文しましたが、失礼ですが「こんなところで?」という旨さ。
鴨も美味しいよ、とのことでしたが、確かにこっちもよかったです。
結局夜の10時過ぎにホテルに戻って、クルマのチャーター料は8000円程度。今日のご飯代も高くはなく、お財布に優しいバリ島でした。