へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

バースデイきっぷで四国まで。その3:ガンバレおもてなし、「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」に乗る。

相変わらず名前が長い。

 

宇和島駅に到着。

 

予土線普通列車に乗り換えて窪川を目指します。「海洋堂ホビートレイン」の「かっぱうようよ号」が待っていました。JR四国随一ともいえるローカル線の筈なのですが車内は坐席が全部埋まり立ち客も出るほどの盛況。

 

車内はオールロングシート。かっぱも座席に座ってるよ。

 

車両の一角にはかっぱのフィギュアやジオラマを展示するショーケースも設置されています。

 

宇和島から窪川まではおよそ2時間。

 

宇和島駅は駅舎内に椅子やテーブルを備えた待合室があり、一部コンセントも使えます。食堂も併設されていて意外と便利。

 

窪川から高知まではJR四国の3つの観光列車の一つである「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」への乗車です。2020年運転開始、3つの中では一番新しい列車となります。もう一つの「四国まんなか千年ものがたり」も今回乗りたかったのですが、2月は「スイーツ紀行」としてツアー扱いの運転のみとなっていたので断念した次第。

 

アテンダントさんのお出迎えを受け車内へ。

 

アサインされたのは山側のカウンター席です。座席は45度ごとに回転するようになっており、通路に出るのがラクなようになっています。

 

こちらも食事を注文済みだとテーブルにメニューが置かれていました。

 

車内で注文できるメニューはこんな感じ。軽食としてトマトソースパスタがあったりと、割と「食事」になるものもあるんですね。

 

窪川駅発車のさいにはこんな派手なお見送りがありました。列車を追いかけてかなりの距離走ってきてくれましたが、そんな無理しなくてもいいよ…。

 

食事の提供は土佐久礼駅発車後とのこと。その前に飲み物を頂いちゃいましょう。この列車では飲み物などの購入はサービスカウンターへ自分で行って注文・受取となります。他の2列車はアテンダントさんが席で注文を受けてくれるんですが…。高知の栗焼酎「ダバダ火振」をソーダ割にしてもらいました。

 

土佐久礼駅では10分ほど停車時間が取られます。

 

駅舎の方ではちょっとした物産展が開催されています。カツオを使ったお土産などが購入可能。

 

ここで食事が運ばれてきました。木のお重が2つ。

 

蓋を開けたところ。手前側が前菜、奥側がメイン、といったところでしょうか。酒の肴にも食事にもなる絶妙なメニューって感じですな。

 

太平洋が目前に迫る安和駅はドアは開きませんが暫く停車し、窓の外の景色を楽しめる時間が貰えます。

 

次の停車駅は須崎、約20分ほど停まります。

 

ここでは特産品の販売などは殆どなく、基本「おもてなし」がメイン。

 

「須崎駅19分劇場」と称して、地元の皆さんの踊りやら演奏やらが繰り広げられます。若干地獄みがなくはありませんが、それはそれで地元の皆さんの歓迎のお気持ちってことで受け止めましょう、ってとこかしら。あと野菜とか貰えました。

 

須崎発車後、デザートの準備が行われます。

 

佐川駅での10分の停車時間では、食事を注文した人にはメニューに付いていたクーポンと引換に待合室内に用意されたコーヒーが手渡されます。日本にコーヒーを紹介したパイオニアともいえる「カフェパウリスタ」の創業者がここ佐川の出身で、その縁でカフェパウリスタのコーヒー豆と地元のおいしい水で淹れたコーヒーを提供することになったようです。なお「銀ブラ」という言葉の発祥は「銀座のカフェパウリスタでブラジルコーヒーを飲むこと」を指すという説があるようですが、これはガセネタらしいっす…。

 

座席に戻ると仁淀ブルーをイメージしたゼリーが用意されていましたので、先ほどのコーヒーと一緒に嗜みます。元祖ブラジルコーヒーはかなり強めの味わいでした。

 

伊野駅では列車行き違いのため10分ほど停車となります。

 

列車全体を眺める機会でもありました。

 

伊野駅は映画「竜とそばかすの姫」に登場したところ。

 

駅舎内にも映画内のシーンを紹介するような展示もあったりして。

 

高知までの所要時間は1時間40分、通常の特急だと1時間ほどしかかかりませんので随分ゆっくりな「特に急がない」特急でした。あ、こちらでもバースデーカードは頂きましたよ。

 

高知からは名古屋まで帰路につきます。

 

岡山行きの特急「南風」に乗車。「アンパンマン列車」じゃないですか。

 

もちろんグリーン車を利用です。ただ「バースデイきっぷ」の効力は瀬戸大橋を渡った児島までしかありませんので、そこから先の乗車券は別途用意しないといけません。またグリーン車に乗れるのも児島まで。岡山までは自由席特急券を用意して席移動をしましたが、検札来なかったのよね…。

 

岡山には定刻に到着。岡山は四国や山陰方面への特急の一大乗り換え拠点だと思うのですが、新幹線との乗り継ぎ利便性がイマイチ調整されていないような気がします。このときも『南風」到着の3分後に名古屋行きの「のぞみ」が出るダイヤなんですが、乗り換え時間3分ってのは広い岡山駅ではちょっと無理あります。で、次の名古屋まで行く「のぞみ」が30分後なのはいかがなものか、という気がするな。

 

そういうわけで新大阪までは「さくら」を選択、横4列の広い指定席を堪能してやりましたよ。

 

まぁ結局はそのあとの名古屋行き最終の「のぞみ」に乗り換えることになるんですけどね。こっちもN700Sと新型車両だったので、岡山からコレでもよかったかな?