へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

ぐるり冬の北海道、その5:最後に、最後の留萌本線へ。

あと1ヶ月で廃線です。

 

早起きして早朝の帯広駅へ向かいます。

 

帯広発の始発特急「とかち」に乗車です。

 

北広島付近で見えてきたのは「エスコンフィールド北海道」、まもなく開業するファイターズの新球場です。もうほぼ完成してますね。それにしても球場の目の前にマンションがあるって凄いなオイ。なんでも10年間の球場入り放題パスがつくらしいですが…。ちなみにこの球場のネーミングライツを取得した「日本エスコン」、中部電力のグループ会社なんだとか。妙なところで中部地区との縁があるのね。

 

札幌到着後、旭川行きの特急「ライラック」に乗り換えます。

 

深川では5分接続で、留萌本線の留萌行き各停へ。特急の方が5分ちょっと遅延したのですが、接続をとっての発車となりました。

 

列車はキハ54の1両編成、ほどほどの混み具合です。

 

この車両の座席は国鉄時代の特急車両で一般的だった簡易リクライニングシートで、恐らくキハ183系初期型からの発生品です。

 

列車は雪の中を進んでいきます。

 

各駅停車で約1時間、終点の留萌に到着です。

 

この留萌本線、途中の石狩沼田からここ留萌までの区間が3月末での廃線が決まっています。ここが「駅」なのも、残すところあと1ヶ月、なんです。また深川から石狩沼田まではとりあえず残りますが、3年後にはこちらも廃線となることで地元と合意されていますので「留萌本線」自体も2026年には無くなってしまう予定。

 

列車は10分ほどで折り返し、また深川へ向かって発車していきます。鉄道ファンのお別れ乗車が多く、いま来た列車で折り返す客も結構いた上に駅舎内でこの列車を待っていた人も多く、座席はほぼ埋まる程度の混み具合で出て行きました。

 

列車が出て行くと駅構内は少し寂しい雰囲気になります。

 

改札脇には記念撮影コーナーがありました。

 

その一角に置かれているのが数の子のオブジェ。留萌市は塩数の子の加工では生産量日本一。それをPRしようと2007年に地元の高校生と青年会議所が作成したものなんだそうです。3月で駅が閉鎖されるわけですが、このオブジェの行先はまだ決まっていないんだとか。「大きすぎる」としてどこも受け入れてくれないらしい…。

 

www.hokkaido-np.co.jp

 

留萌駅の待合室には立ち食いそば屋があります。帯広から早起きしてきたのは、このそば屋が午後2時までの営業だったから。この次の列車だと留萌着が2時過ぎと、閉店後になっちゃうんですよね。

 

昔は北海道でも、ちょっとした規模の駅なら駅そばが大抵あったもの。今ではなんだか貴重になっちゃいましたね。北海道らしく、にしんそばを昼食として頂きました。

 

待合室の中には留萌本線の歴史を紹介する展示もありました。1999年には留萌地方を舞台としてNHK朝の連ドラ「すずらん」が放送されましたが、その人気からSL「すすらん」も運転されたりしたんだよね。

 

この次の深川行きの普通列車は午後4時台までありません。そこでバスで戻ることにしました。

 

午後2時発の札幌行き高速バス。深川までは一般道を通り、そこから高速道路を使うルートでの運行です。

 

お客さんは7~8名ほど。割とこまめに停まりながら進行していきます。

 

シート脇になにかあったのでコンセントかな、と思ったらオーディオ装置でした。ビデオ放映か音楽のサービスとか昔あったのかも。

 

およそ1時間ほど乗車して、深川十字街のバス停で下車しました。

 

このバス停からは、深川駅までは徒歩5分もかからないくらいの距離。

 

特急「カムイ」で札幌へと戻りました。

 

札幌駅に到着。

 

札幌駅では念願の「よつ葉ホワイトコージ」へ行くことができました。もともと札幌駅の「パセオ」にありましたが「パセオ」自体の閉鎖に伴って2021年12月に閉店。札幌ステラプレイスへ移転して再オープンとなったのですが、2022年2月の予定が遅れて結局オープンは3月になってしまいました。それ以来、なかなか行ける機会がなかったんですよ…。

 

ここ「ホワイトコージ」はやっぱり「よつ葉の白いパフェ」が一番だと個人的には思うわけですよ。なんせ素材がいいので、シンプルにソフトクリームとホイップだけ、と言う方が美味しさが引き立つんじゃないかと。他にも旨そうで美しいパフェが沢山ラインナップされてるんですが、あまり凝ったものだと、逆に素材の味が楽しめないような気がします。ま、でもどれも旨いけどね!

 

ちょっと速いですが、新千歳空港へ向かうことにしました。

 

「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」は指定席が4回まで利用可能なんですが、1回分が残っていたので指定席「uシート」を取りました。今ではこの「uシート」の料金は値上げされて840円になってますが、空港から市内まで40分ほどかかるとはいえ、この座席に「はい840円です!」と言われるとちょっと躊躇する価格じゃないかしら。

 

新千歳空港に到着。名古屋までの帰りもPeachなんですが、Peachってチェックイン開始が出発90分前からじゃないと始まらないんですね。早めに来ても意味なかったわ…。

 

そういうワケで先に夕食とします。いつもは長蛇の列の「えびそば一幻」が割と空いていたので並んでみました。

 

やっぱり安定の美味しさですわ。えびおにぎりを最後にスープに入れてリゾット風に…ってそんな食べ方あったのね。

 

Peachのカウンターへ行くとチェックインは始まってました。自動チェックイン機で搭乗券を発行してから手荷物カウンターへ行きタグ貼り付け、自分で検査器を通す流れです。同じ時間に成田行きと関空行きがあり利用客は多かったのですが、便ごとに入場制限をかけたりとうまく捌いている感じ。

 

使用機材の到着遅れで、出発も15分遅れとなりました。セントレア着も同じくらいの遅延となり、名鉄の空港発最終の特急で帰ることに。