また出たか!
金曜夕方、セントレアから福岡へ飛びました。2020年のコロナ禍でJR九州は「みんなの九州きっぷ」という割引きっぷを発売。土日の2日間でJR九州全線が1万円、九州北部なら5千円という激安っぷりで2回使ってます。
その後も2021年、2022年と値上がりしながらも再販され、そっちも使ってます。
すっかりコロナ終わりましたムードで国内旅行も盛り上がりつつあるご時世、もうこんなお得な企画は出てこないだろうな…と思ってたら、まさかの再登場!
さすがに今度は全九州版が18000円で北部九州版が9500円と最初に出たときからほぼ倍のお値段になってるし、今までオマケでついてきたお買い物券もナシ。とはいえ、今度は長崎への西九州新幹線も乗れちゃうし、この価格でもお得なのは間違いありません。それに今度こそ、こんな企画は最後だろうな、と…。
福岡空港へ定刻にて到着。地下鉄で博多駅へ向かい、乗車券類を受け取ります。JR九州のメインステーションたる博多駅なのに「みどりの窓口」の営業はなんと夜9時で終了。指定席券売機は稼働してますが、「みどりの窓口」近くに設置された券売機は混んでるのに、他の改札近くの券売機は何故かガラガラでした。
そのあとは晩ご飯。駅構内の博多ラーメン「ShinShin」ですが、人気店だけあって行列できてました。前来た時はそんなに並んでなかった記憶があるんですが、そりゃ人出が少ない時期だったから当然だわ。
宿泊先は駅近くの「ホテルキャビナス福岡」にしました。
こちらはカプセルホテルですが、ちょっとお高めの個室型にしてみてます。部屋の施錠はできませんが、一応プライベートスペースが得られるのはいいですね。ここ、お風呂が広くて綺麗だし、小さいながらも屋上に露天風呂もあって寛げます。福岡もホテル代がかなり高くなってきているので、この手のお宿は有り難いかも。
翌朝は7時台に博多駅へ戻ります。
「みんなの九州きっぷ」で乗る最初の列車は特急「ゆふ」。国鉄時代に製造され四国に配備された185系が投入されていますが、この185系には当初「キロハ186」という普通車・グリーン車の合造の中間車がありました。九州に来てからはグリーン車区画も普通車扱いとなって「キハ186」として使われていましたが、コロナ禍での乗客減のため「ゆふ」も2両編成での運転がデフォルトとなって運用を失っていたんです。それがここ最近、また登板となっているそうで…。しかも「ゆふ」ったら5両編成で運転されたりとかしてるらしい、と。このキハ186に乗れる機会じゃん!ということで予約した次第。
ところが博多駅朝発の「ゆふ」ったら先頭車のキハ185だけで組成された4両編成じゃありませんか。先頭車だけってキハ58の急行かよ、と。で、乗ってみたらフツーの普通席だったわけです。このまま予定通り大分まで乗ってもよかったのですが、日田で降りると1時間ほどで博多行きの「ゆふ」で折り返せることを発見。もしかしたらコッチにはキハ186がついてるかも、と急遽降りました。
駅前では何やらイベントの準備が行われています。
どうもこの土日はお祭りみたいです。
まだ朝9時台ですが、街中では屋台が組み立てられていたりとお祭りの準備が着々と進んでいる様子。
三隈川まで歩いてみました、川岸にはビニールシートが沢山貼られていましたが、おそらく夜の花火大会のための場所取りだな。
で、博多行きの「ゆふ」ですが…中間にキハ186を2両も挟んだ4両編成でした。
これが憧れ?の元グリーン車の乗り得普通席だい! グリーン席区画と普通席区画を仕切る壁もそのまま残ってるんですね。
横4列ですが普通席に比べれば座席はゆったりしているし、前後の幅も広め。フットレストもそのままですし、リクライニングも深く倒れます。こりゃ、そのまんまグリーン座席のまんまじゃん。
この座席が楽しめるのは1列~6列目。2号車が指摘席ならコレが入ってる可能性は高いです。
ゆったり座席を楽しめたのは1時間半ほどですが、博多駅に戻ってきちゃいました。
これがキハ186。この5月の連休明けから7月まで「ゆふいんの森」車両のうち1編成が定期点検に入っており、同じ時刻で「ゆふ」が運転されています。そのため、「先頭車だけ4両」とかの変態的編成が登場してしまっている様子です。また、4両編成だった「ゆふ」は3両が指定席で、往路も復路も満席でした。アジア系らしき外国人観光客が大半のようで、由布院の人気の凄さを感じます。こんなにお客乗ってるなら安いきっぷ出さなくてもいいんじゃない?
博多からは小倉まで特急「ソニック」で移動。
博多駅のシロヤベーカリーで「サニーパン」などを購入し、車内で昼食。博多駅構内のシロヤベーカリー、夕方にはほぼ品切れになってること多いな、と。
小倉で折り返して西小倉へ。
「リバーウォーク北九州」です。
この14階にある「ゼンリンミュージアム」がお目当て。オフィス棟のほうなんですが、1階入口に「関係者以外立ち入り禁止」なんて立て札があるとビビるよ。
45分ほど時間を取っていたんですが、その程度じゃ全然足りないレベルで充実した内容だったので吃驚。世界地図がどのように変遷していったか、そして世界地図の中で「日本」がどう記されていたか、日本でどのように地図が作られたか等々…展示されている地図はレプリカのようですが、非常に面白いですよココ。特別展は日本の道路地図に関するものでしたが、これも見ごたえアリ。考えてみたら道路地図って道路の建設が進んでモータリゼーションが進んだから必要になったわけで…。カーナビについても取り上げていましたが、ホンダが開発した世界初のカーナビも展示。ジャイロセンサーなどで地図上に自車位置を示す仕組みでしたが、地図はエリアを出ると手作業で入れ替えが必要だったとか。
小倉からはまた特急「ソニック」で博多へ戻る予定だったのですが、乗車予定の「ソニック」が遅れている様子。なんでも自動車が橋桁に衝突したとかで徐行運転を強いられているとか。博多での乗り継ぎがシビアなので、遅れが10分を越えたところで諦めて新幹線のお世話になりました。山陽新幹線の小倉~博多はJR西日本の路線なので「みんなの九州きっぷ」では乗車できず、別料金を支払います。まぁ500系に乗れたからヨシ。
博多から九州新幹線「さくら」で久留米へ。
SLは最後尾に繋がってました。これをSL列車と言っていいのかは若干ビミョーな気がしなくもありませんが、鳥栖~熊本間ではSLの向きを変える転車台もないので仕方ないんでしょうな。
この「SL人吉」、老朽化などから来年3月に引退が決まっています。そのせいか、この日も予約は満席でした。もとは普通列車用の50系客車を改造したものですが、ボックスシートは配置を工夫して足下が広め。
車端は展望室になってます。これは熊本方面。
鳥栖方面だと窓越しにSLが。
こんな銘板ついてたんですね。
発車直後から車内のカフェカウンターは大人気。空いた頃にお邪魔したらあらかた売り切れ…。冷たいお茶を購入しました。スタンプは台紙が2種類用意。
のんびり走って熊本着。
30分ほどで「さくら」で博多方面へ折り返し…。
この「みどり」、「リレーかもめ」でもあったりします。武雄温泉で西九州新幹線「かもめ」に対面で乗り換えとなりました。
「かもめ」は指定席。「みんなの九州きっぷ」は6回まで指定席が使えるんですが、「リレーかもめ」と「かもめ」を乗り着いて利用する場合は指定席の利用回数を「1回」としてカウントするルールになってるんです。東海道新幹線でも増えてきたN700S系ですが、座席が全く違うので印象はかなり違いますね。
800系「つばめ」あたりにも使われているタイプの座席です。
長崎まではわずか30分ほど。そりゃ距離としては名古屋~豊橋よりも短いんだってねキミ。
まずは今日のお宿へ。駅から徒歩10分ほどの「ビジネスホテル ニューポート」です。どうも九州商船のビルに入居しているだけでなく、ホテルの所有が九州商船みたい。
お部屋は普通のビジネスホテル、って感じです。建物はかなり古そうですが、メンテはしっかり行われている印象。
自分は山側の部屋でしたが、海側にだとこんな景色が眺められるようです。エレベーターホールの窓から見える景色がコレ。
長崎のホテルは「全国旅行支援」で確保できたので、地域クーポンが使えて長崎名物が食べられるお店を…と選んだのが「ビストロボルドー」。トルコライスの元祖、とかで知られるお店です。
いろんな種類の「トルコライス」がメニューに載ってますが、ここは割と一般的なヤツで。サフランライスにトンカツが乗ってデミソースがかかり、脇にはナポリタンが添えられてます。
インスタグラムをフォローするとドリンクが無料、ということでアイスコーヒーをタダで戴きました。
まだちょっと時間も早いので夜景でも。グラバースカイロードを上ってみます。
やっぱり夜の港街は夜景が映えますねぇ。