へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

帰ってきた「みんなの九州きっぷ」、その2:「ふたつ星4047」で一日過ごしてみた。

「みんなの九州きっぷ」2日目はコレに。

 

今日は快晴。長崎の港の景色、昼間もいいですね。

 

長崎駅へ歩いて向かいます。右側のベージュの建物が以前の長崎駅のあったあたり。それが左端になっちゃったので、かなり駅が遠くなったなぁ、という印象です。

 

今日の最初の列車は西九州新幹線「かもめ」。

 

同じN700Sでも塗装で随分雰囲気が変わります。

 

今度は自由席の利用ですが、N700Sの普通席のシートってかなり座り心地がいいので、そこだけで言えば指定席とあんまり変わらないような気がする…。まぁいずれにせよ30分程度しか乗らないので、差があったところでそれほど気にならないかも、ですが。

 

駅や車内の表示は「博多行」です。

 

武雄温泉で下車。

 

この駅、在来線と新幹線の乗り換え改札がありません。で、博多や佐世保へ行く在来線特急は新幹線改札から入らないと乗れない、というちょっと変わった構造。

 

その在来線改札を通ってホームにあがると、待っていたのは今日ほぼ1日お世話になる特急「ふたつ星4047」です。西九州新幹線開業と同時に運転開始となった観光列車、JR九州流でいうところの「D&S列車」ってやつですな。武雄温泉~長崎間を1日一往復の運転ですが、長崎行きは長崎本線を、武雄温泉行きは大村線を通るという、往復で違う経路になっています。そういうわけで、今回は往復での利用です。

 

この列車、以前は鹿児島で走っていた「はやとの風」車両を召し上げて再改造したもの。昨年の「はやとの風」運転終了前に乗りに行ってますね…。

 

slips.hatenablog.com

 

そういうわけで、基本的な車内のレイアウトはそれほど変わっておらず、内装色が変わった分ムードがちょっと違うかな、というところ。また「はやとの風」時代にはフリースペースだったと思われる中央のカウンター席も指定席となっているようでした。

 

3両編成の中央に挟まるのは1両まるごとフリースペースという贅沢仕様。ラウンジとビュフェカウンターがあり、形式も「食堂車」を示す「キシ」が割り当てられています。

 

ただ「ビュフェ」とはいっても基本的にはドリンクなどが中心の品揃えで、「36ぷらす3」のように「食事」となるものはないようです。

 

武雄温泉を発車するとまずは江北に停車。

 

ここでは地元特産品の即売が出ていました。

 

なんか旨そうだったので苺なんぞを買ってみたり。このカップで200円とかなら悪くないお値段でしょ。

 

江北からは進行方向を変えて長崎本線へ入り、肥前浜で停車。

 

ここは「36ぷらす3」の停車駅でもあるのですが、こちらも盛大なお出迎えが。ただ、販売などが中心でイベントっぽいのはないみたい。

 

肥前浜は酒蔵が多いところなだけあって、こんな地酒の飲み比べセットなんてのもありました。なかなか人気でしたよ。

 

お酒はその場で選んで注いでもらいます。

 

これは試さないとなぁ…。隣で売ってた厚揚げも旨そうだったので購入。

 

こちらでの停車時間は17分、意外と短いかも? 盛大なお見送りを受けて出発です。

 

続いては「幸せの鐘」がホームに設置されている太良で7分停車。

 

このあたりから列車は有明海沿いをずっと進んでいく感じになります。このローカル線っぽい風景のところに昨年まで特急がバンバン走ってたんだよね。

 

小長井で6分停車。

 

この駅、有明海ギリギリに線路が敷かれていて映えます。

 

ビュフェでコーヒーを購入。コーヒーマシンで淹れ立てが頂けます。

 

諫早を過ぎると長崎本線の旧線に入り、しばらく大村湾が車窓に続きます。

 

4時間ぶりに長崎に戻ってきましたよ。

 

長崎駅の周辺、こんなカオスな感じになってるんですよ今。整備が終われば少しはマシになるようですが、路面電車の電停まで遠いのは解消されない模様。

 

駅の高架下にできた「長崎街道かもめ市場」にある「蘇州林」でお昼ご飯にします。

 

こちら、ちゃんぽんの有名店の一つらしいです。スッキリした味わいでした。

 

これまた長崎名物を「サンウミノ」で…。

 

ミルクセーキ」です。ミルク風味のシャーベットみたいな感じですが、長崎でミルクセーキと言えばコレが出てくるそうな。

 

では、また「ふたつ星4047」に乗車します。

 

列車名の番号の由来は「キハ47」と「キハ40」をベースに改造したから、だそうで。両端がもと「キハ47」、真ん中が「キハ47」のはず。ちなみに真ん中の車両はこれまた肥薩線で走っていた「さぶろう・しんぺい」用から持ってきたものです。

 

長崎発も旧線経由。暫くすると大村湾が見えてきます。

 

諫早では15分停車しますが、特に何も販売やイベント等はナシ。

 

次に新大村に停車しますが新幹線との乗り換えの利便性を図るためらしくすぐ発車。大村を抜けたあたりで、再度大村湾に出てきます。

 

この列車、予約上では満席の筈なんですが乗ってみたら半分程度しか埋まっていません。快速扱いとかで指定券だけで安いなら解るんですが、これ一応「全車指定席の特急」なので、追加料金はそこそこ高いはずなんですよ。それを払い戻さずに持ったまま、って人が結構いるんですかね。そういうわけで、空いている席に移動させてもらいました。

 

千綿で10分停車。大村湾がすぐ目の前という駅です。

 

ここでは地元の人のお出迎えとちょっとした物販がありました。地域で人気の居酒屋さんが唐揚げとかのおつまみを売ってましたが、旨そうだったのよ…。

 

ハウステンボスで4分停車。ここで乗ろうとして「全席指定席の特急なので」と断られている人が結構いました。

 

長崎から1時間20分弱、早岐で「ふたつ星4047」とはお別れです。

 

先に発車した「ふたつ星4047」を追いかけるように博多へ向かう特急「みどり」へ乗り換えました。

 

博多側の先頭車となる8号車は自由席。783系だとここは展望席、ラッキーなことに最前列を確保できました。

 

武雄温泉では5分ほど前に先に到着してる「ふたつ星」がホームに停まっているのが見えました。ここで西九州新幹線からの乗り換え客がどっと乗り込み、車内はほぼ満席に。アナウンスによると指定席は満席だそうな。

 

佐賀でもかなりのお客さんが乗ってきて、デッキに立ち客が出るほど。西九州新幹線佐賀県が反対して全線フル規格での開業が全く見通せない状況ですが、新幹線を使うほどでもない博多~佐賀でこれだけ気軽に特急が使われているなら、在来線がJRじゃなくなって不便になるのは困る、という言い分は充分理解できます。

 

博多からは特急「ソニック」へ。「みんなの九州きっぷ」で乗る最後の列車です。

 

小倉で名古屋行き最終の「のぞみ」を捕まえ帰還しました。