九州の小倉と四国の松山を結ぶ「松山・小倉フェリー」が2025年6月で航路廃止となることが発表されました。1987年に就役した古い船がいまだに現役で、最近では隔日運航にとなったりしていて怪しい雰囲気でしたが…。廃止前にお別れ乗船をしておきたかったので、ANAのタイムセールで長崎便のフライトを確保。長崎から小倉まではJR九州の株主優待の乗車券があるのでそれを消化すればいいや、とお出かけ決定です。
金曜の夕方、仕事を早引きしてセントレアへやってきました。長崎行きに搭乗します。
機材はお馴染み?B737-800です。
セントレアの国内線出発口脇の「おみやげ館」ではちょうどお弁当類を全品20%オフで販売中。面白そうな駅弁があったのでコレを機内で晩ご飯として頂きました。名古屋の老舗駅弁屋「松浦商店」の定番「天下とり御飯」ですが、あんかけスパゲッティの「ヨコイ」とのコラボ版とかあるのね。
鶏そぼろと卵そぼろが鶏ごはんに載ってるのは基本形ですが、鶏そぼろがちょっとあんかけスパのあんかけっぽい風味。で、これまたあんかけスパゲッティの定番の「具」であるポークピカタがオン、というなかなか謎の構成です。付け合わせも海老フライに、野菜やハム、ソーセージなどの炒め物。これはミラカンの具の構成だわ! なかなかよくできてるし、それでいて旨いのはさすが老舗、といった感じです。
長崎空港には定刻より少し早く到着しました。
長崎市内へのリムジンバスはちょうどいい時間がなく30分ほど待つ羽目に。
長崎空港は長崎市からは結構遠く、バスで高速を使っても30分以上かかる距離。市内中心部の「中央橋」バス停で下車し、すぐ後に来た路線バスに乗り換えです。
目指したのは稲佐山の展望台。この「長崎ロープウェイ」で昇っていきます。長崎と言えば夜景が有名で「世界三大夜景」に選ばれるほど。その観賞スポットとして一番に挙げられるのが稲佐山展望台なんですが、今まで何故か行く機会に恵まれなかったんですよね。
通常は15分間隔での運行のようですが、この日は利用者も多いようで随時運行になっていました。ゴンドラは全面ガラス張りで眺めはいいのですが、30名ほど乗れば一杯といった感じで小ぶりな印象。
5分ほどで山頂駅に到着、展望台へ。
ここまでは車で来ることもできるようで、展望台には駐車場もありました。
この駐車場エリアの展望スペースからでもこの風景。なるほど、こりゃ三大夜景かともかく綺麗だわ。
展望台の屋上からの眺めはもっと視界が開けていい感じになります。
山に囲まれた港町という地形で、斜面に広がる街灯りが水面に映ってたり。グラバー園あたりから夜景を眺めたことはありましたが、こちらのほうがやっぱり映えます。
展望台の建物には螺旋状にスロープが設置され、ここを辿っても屋上に行くことができます。レストランも以前はあったようですが、暫く前から休業中。
スロープにも大きな窓が配され、所々にベンチもあって、ここから夜景観賞もできます。
30分ほど滞在して下りのロープウェイへ。
輸送力がそれほど大きくないせいか、2便ほど見送ることになってしまいました。
ロープウェイ乗り場そばのバス停から市中心部へ向かうバスは最終が出た後。歩いて10分ほど離れたところにある路面電車の電停へ向かいましたが、途中にあったのがコレ、「長崎スタジアムシティ」です。あのジャパネットが主導して開発し昨年オープンした、サッカースタジアムやホテルなどからなる大型複合施設なんですが、相当なデカさですなぁ。稲佐山山頂からも目立ってました。
「スタジアムシティサウス」電停から路面電車に乗車。
長崎での宿泊は「ドーミーイン長崎新地中華街」。最近はちょっとお高くなってきたドーミーインですが、この日はシングル朝食付きで8000円くらいで確保できました。
ドーミーインはエントランスエリアとベッドルームが扉で区切れる構造の部屋が多いような印象ですが、ここは一般的なビジネスホテルのシングルルーム的なつくり。
ただお部屋の冷蔵庫にちょっとしたスイーツが入っていたりと、やっぱりドーミーインです。
で、ドーミーインといえばコイツを喰わないとダメよね、夜鳴きそば。
なんだか謎に旨いの、なんでだ。
こちらの大浴場は「温泉」ではなく、また浴室の雰囲気も「普通の大浴場」と言った感じでした。ドーミーインの温泉大浴場ってちょっと「温泉宿」っぽいムードがあっていいんだけど、ここはちょっとそこまでテンション上がる感じではないかな。
大浴場の前には湯上がりコーナーがあり、漫画なども用意されています。
で、夜には湯上がりアイス。
朝には乳酸菌飲料のサービス。なんかヤクルトっぽいのが置いてあるなってのが多いんですが、ここはしっかり「ヤクルト」でした。
では朝ご飯。
長崎ご当地っぽいメニューもちょっと置いてあります。豚の角煮とかハトシとか。
長崎皿うどんも。これまた何故か用意されていた蟹ご飯と一緒に頂きました。
朝9時過ぎにチェックアウト。
ホテルの対面が長崎中華街。「新地中華街」をホテル名として名乗るのは伊達じゃないってことか。