へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

「あいち旅eマネーキャンペーン」で犬山まで。

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「GoToトラベルキャンペーン」が一時停止になった際、各県からは「県内での旅行促進に繋がる施策はできないか」という要望が国にあがりました。その結果、県民対象の「GoToキャンペーン地域版」みたいなのが始まろうとしていた…のですが、この夏のコロナ感染拡大で軒並み休止に。感染状況も落ち着き、緊急事態宣言やまん延防止措置も9月で全て解除になったことから、また再始動しています。

 

そんな中、愛知県でも「あいち旅eマネーキャンペーン」が始まりました。

 

aichi-travel.jp

 

愛知県民が県内の宿泊施設を利用した旅行をすると、一人当たり宿泊代金の半額を上限5千円分まで、旅行先などで使ったお金も上限2千円まで補助するというもの。予算額はなんと総額で51億円以上って70万人上分の枠があることになるんだけど…。まぁそれはおいといて、このキャンペーンのユニークなのは「旅行代金が割引になる」のではなく「後からポイントで戻ってくる」仕組みになっていること。そのポイントを電子マネーなどに交換するわけですが、その交換先が楽天EdyにPayPay、アマゾンギフトなど割と汎用性が高いところが多く、使い勝手は悪くなさそうです。

 

で、早速使ってみよう!と思ったのですが、このキャンペーンの最大の弱点は「愛知県下にお泊まりで遊びに遊びに行きたいところがそう多いわけじゃない」ってことかも…。まぁ三河湾あたりか知多半島程度といったところで、名古屋市内のシティホテルも「近所からわざわざ泊まりに行く」ってとこもそんなにねぇ。それで結局、犬山に名鉄グループが新しくオープンしたホテルが割とよさそうで、金額的にも朝食付き9500円といい感じだったので、ココに行ってみることにした次第。

 

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名古屋から名鉄特急で約30分で犬山に到着。名古屋からちょっと足を伸ばして遊びに行くには程よい距離感ですが、そのぶん「泊まる」ってのがあんまりないところでもあります。

 

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改札を出ると、駅構内の看板にもホテル名がどーんと出ています。結構気合い入ってるのね名鉄さん。

 

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そんな犬山駅の西口をでてすぐ目の前にあるのが、今年7月にオープンしたばかりの「ホテルミュースタイル犬山エクスペリエンス」です…って名前長いよ。”犬山に泊まるだけではなく、ホテルに足を踏み入れた時から始まる「犬山体験」”だそうですが、要は日帰り滞在が多い犬山で一泊させよう、っていうのが目的なわけですね。

 

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ロビーに足を踏み入れると、なかなかセンスいい感じの空間です。ちょっと「モクシー」とか「アロフト」とか、あの辺を狙ったのか?という雰囲気です。あ、「フェアフィールドバイマリオット」も似たような感じかも。

 

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チェックインはセルフサービスで、こちらのキオスクで自分で行います。チェックインを済ませるとカードキーに加え、館内の案内や朝食券がレシートみたいに出てきました。フロントのスタッフも常駐していて、キオスクの操作方法も教えて貰えます…ってそれなら有人でやってもいいのでは、という気がしなくもないですが。

「あいち旅eマネーキャンペーン」を利用するには、公式サイトでまず利用者登録をして「マイページ」を作ります。その上でホテルを予約するたびに「新規旅行登録」を行う流れです。登録をするとQRコードが発行されるので、これを宿泊先で読み込んで貰って「有効化」してもらう手続きが必要になります。このホテルでは住所の確認できる身分証を確認ののち、所定の書類に署名。ホテル側の端末でQRコードを読み込んで少し操作すると、即時で有効化されました。有効化されると、「現地で使った分2000円」を還元してもらう手続きがとれるようになります。フロントではキャンペーン案内のチラシも用意され、未登録のお客さんへの案内も行っていました。

 

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カードキーを受け取って客室へ。1階のエレベーターホールにはセキュリティ対策でカードキーをかざさないと入れません。

 

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予約したのはツインルーム。若干狭めかな? 洗面台を客室の中央において間仕切り的にするのは「フェアフィールドバイマリオット」と同じコンセプトですな。

 

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大きめのベッド2台、その奥には小さなソファとプラスチックのチェアが。

 

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床から天井近くまである大きな窓があり、外から丸見えなんじゃないかと思うほど。

 

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で、何気にトレインビューだったり。

 

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クローゼットはなく、壁面のハンガーを使います。

 

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洗面台はシンプル。

 

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その下にアメニティ類が纏めて置かれています。タオルはバスケットの中に用意されているのですが、大浴場にこのまま持って行けるのが便利。加えて、フェイスタオルとバスタオルだけでなく大浴場で使いやすい薄手のタオルがもう1枚あるのも親切です。

 

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隣の引き出しにはポットやお茶セットなど。

 

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その下に冷蔵庫がありました。ミネラルウォーターのボトルが2本用意されています。

 

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客室にはシャワールームが。大浴場があるのでこちらを使う機会は多くないかも知れませんが、レインシャワーもあったりして設備的には悪くありません。

 

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まだ明るいので犬山の城下町を散策してみましょうか。ホテルには中庭っぽいエリアもあったりします。

 

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犬山城下町のメインストリートとも言えるのが、犬山城へ繋がる本町通り。古い街並みが残るエリアですが、ますますお洒落っぽいお店などが増えてきた印象です。食べ歩き系のグルメも数多くありますが、お値段が観光地にしてはお手頃なものが多いのもいいところ。

 

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折角ここまで来たので犬山城にも行ってみましょう。

 

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正直なところ犬山城って地元では「わざわざ遠くから見に来るほどでもない小さな城」くらいの評価しかされないことが多いんですよね。国宝なうえに現存する日本最古の天守閣だし、カタチも悪くないし…なんだけど。しかも2004年まで個人所有のお城だったって、知ってました?

 

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緊急事態宣言明けの週末ということもあり、そこそこ賑わっていました。

 

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天守閣から眺める景色は遠くまで見渡せ、ここに城を造った理由がよくわかる感じ。

 

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三光稲荷神社のハートの絵馬とか、もうちょっとバズってもいいんじゃないかしら。

 

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「あいち旅eマネーキャンペーン」ではお買い物や飲食でもポイントが貯められますが、まだ開始されたばかりということもあってか「ポイントが貯まる加盟店がまだ少ない」という問題点が…。ここ犬山でも加盟店が多くないため、ちょっと困りました。この「ココトモバウム」は貴重な存在である加盟店の一つです。

 

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本町通りの入口付近にある「昭和横丁」。

 

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ここで売られている「恋だんご」はもしかしたら結構有名かも知れません。映える感じのお団子は味の方もバラエティに富んでいて美味。お団子2本にお茶付きで600円というお値段もリーズナブルです。残念ながらここはポイント加盟店ではなかったのですが、犬山に来たならやっぱり試しておきたいお店だしね。

 

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散策を楽しんでホテルに帰還。

 

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犬山駅周辺はそれほどお店がたくさんあるというわけではなく、ホテル最寄りのコンビニは駅構内のファミマです。ただ、駅の東側には地場のスーパー「ヨシズヤ」のショッピングセンターがあり、大抵のものは揃うので利便性は高いかと。

 

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夕食もポイント加盟店で…と思ったのですが、残念ながら選択肢があまりない状態でした。その中で「YR CAFE by恵比寿楽園テーブル」のテイクアウト利用にしてみました。「つけパンシチュー」のお店、です。

 

www.yr-cafe.co

 

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ハンバーグシチューのセットで、お部屋で晩ご飯。

 

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食後には「ココトモバウム」で買ったバウムクーヘンのケーキを戴きました。

 

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大浴場は人工温泉ですが、露天風呂もあって居心地はよかったです。

 

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ちょっとした湯上がりコーナーも。

 

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窓から名鉄電車を眺めながら就寝。

 

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翌朝。夜中にちょっと雨が降ってたみたいですね。

 

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朝食は1階に併設されているレストランでの提供です。

 

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内容はサラダプレートがメインとなっています。

 

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レストランの方も内装は結構洒落てます。

 

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朝食ですが、まずはこちらでサラダプレートを貰います。サラダは1回盛り切りで、リーフサラダにいくつかトッピングを選んで、好みのドレッシングで和えて貰います。

 

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そのほかはビュッフェスタイル。パンは食パンとフォカッチャの2種。

 

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ドリンク類や味噌汁にスープ、ご飯などはこちら。お茶漬けが作れる出汁やトッピングも揃っていました。スクランブルエッグにソーセージもあったよ。

 

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こうして盛ってみると、なかなか華やかな朝ご飯になりました。

 

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チェックアウトは午前10時。ホテル滞在もウリみたいなところもあるので、できれば11時くらいにしてくれるとゆっくりできたかな…。でも、犬山には「楽しく泊まる」施設があまりなかったので、こういうのが増えるのは観光地としてはいいことなんじゃないかと思います。まぁもうちょっと「夕食が食えるところ」が豊富だといいんだけどねぇ…本町通りのお店も夕方に閉まっちゃいますし。

 

なお、「あいち旅eマネーキャンペーン」のポイントですが、チェックアウトから5日後に「ポイント交換可能」のメールが届きました。ポイント交換サイトへ飛んで、そこから希望する電子マネーなどへ交換するギフトポイントに変換する流れでしたが、意外と簡単に交換できました。回数制限はないらしいので、また使おうっと。

下呂温泉のフラッグシップ?「水明館」宿泊記。

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9月末をもって全国で「緊急事態宣言」「まん延防止等重点措置」が解除となりました。まだ油断はできませんが、これまで各地で「価格崩壊」レベルまで下がっていた感もある宿泊施設などの価格も、だんだん上がっていくことになるはずです。そういうわけで、まだまだ「これはお買い得」というところに行ってみようと下呂温泉の「水明館」に泊まってきました。そもそも下呂温泉は名古屋から近いうえに全般的にお高めのお宿が多いこともあって、日帰り入浴は何回かあるのですが宿泊したことはなかったんです。その下呂温泉を代表する老舗旅館がメディアでも度々取り上げられる「水明館」。宿泊料金もそれなりにしますが、一人旅向けのダブルルームの販売があり、食事のグレードを上げても「じゃらん」でクーポン利用も使って17300円。これに1800ポイントほど付くので実質1万5千円台で泊まれることになります。1泊2食だと2万円オーバーが相場といったお宿なので、これはお買い得。この機会に試してみることにしたわけです。

 

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実は下呂温泉東海北陸道が全通した今ではなかなか「微妙に行きにくい」場所になってしまった感があります。鉄道だと特急「ひだ」で1時間半~2時間程度とお手頃感のある距離なんですが、クルマだと東海北陸道が飛騨川沿いではなく郡上の方を通っているため、高速道路のインターからは何処からも微妙に離れてしまっているんですよね。今回、往路は中央道ルートで。中津川まで高速を使い、そこから国道256/257号を北上する経路です。折角なので途中、土岐プレミアムアウトレットにも寄ってきました。ちょうどコチラ、下呂温泉への宿泊者には割引クーポンを配布するキャンペーンもやってましたし。

 

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昼食もここのフードコートで。「デラパスタキッチン」というこのお店、名古屋に本社のある「サガミ」がやってるとこでした。

 

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ちょうど岐阜のJAとのタイアップで「岐阜県食材フェア」を開催中で、アウトレット内の各飲食店舗でフェアメニューを展開していました。ここでは岐阜県産バジルを使ったジェノベーゼがあったので頂いてみます。これで1000円ちょっとなら、「観光地」としては悪くないお値段です。サービスクーポンでドリンク1杯無料でした。

 

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下呂温泉に到着したのは夕方4時頃。いよいよ「水明館」にやってきました。

 

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ちょうど宿泊のお客さんが次々に到着するタイミングでもあるせいか、エントランス付近には多くのスタッフがスタンバイしています。クルマで近づくとすぐに案内があり、玄関にかなり近い駐車スペースにサッと案内してくれました。

 

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客室数200を越える大型旅館だけあってロビーは広々、多くの仲居さんが忙しそうに動き回っている姿は確かに「いかにも旅館」です。新型コロナ対策として客室への案内は控えているそうですが、丁寧な説明がチェックイン時にありました。

 

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今回予約したダブル洋室がこちら。恐らくこれも昔ながらの大型旅館によくある「添乗員やバス運転手向け」の部屋だったところなんじゃないかと思うんですが、その手の施設にしては広めなのは流石「老舗」のなせる技かも。大きなベッドを置いてもまだゆとりがある配置です。

 

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ソファの前のテーブルにはお茶菓子やおしぼりなどが用意されていました。

 

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窓側の一角には冷蔵庫や茶セットなど。ポットはお湯と冷水の2つが用意されているあたり、気が利いてます。仕事にも使えそうなデスクもあって、出張なんかで泊まっても困らなさそうかも。

 

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ベッドの脇には照明スイッチやコンセントなどが纏まったサイドテーブルがあって便利。テレビもここです。

 

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バスルームはごく普通のビジホっぽい感じですが、温泉旅館なんでここで風呂入らないしね…。

 

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まだ周囲も明るい時間帯なので、下呂温泉の温泉街をちょっとお散歩してみることに。飛騨川沿いに建つ「水明館」、全部で4棟から構成されている姿が目立ちます。

 

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緊急事態宣言解除後最初の土日ということもあって、温泉街は少し賑わいを取り戻している様子。多くの観光客が町歩きを楽しんでいました。

 

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阿多野谷沿いで多くの観光客を集めるお土産店「ゆあみ屋」、店頭に足湯があったりしていい雰囲気です。

 

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プリンなど買って一休みです。

 

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下呂大橋から温泉街の眺め。名古屋都市圏からの集客がメインとなる大型旅館が比較的多い温泉地ながら、廃墟的な建物が殆どないのが下呂温泉の凄いところ。首都圏だと同じような立地条件と思われる熱海や鬼怒川温泉では大きな問題になってるにのね…。温泉地としての戦略がそれだけ上手かった、ということなのかしら。

 

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お宿に帰還。ロビーに隣接して鯉の泳ぐ大きな池とかあったりするよ。

 

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この水明館には温泉大浴場が3箇所もあります。こんなご時世ということもあって、混雑状況も分かるようになっていました。

 

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最初に行ってみたのは山水閣に位置し露天風呂を備えた「龍神の湯」です。意外なことに、露天風呂があるのは3箇所のうちここだけ。周囲の景色が楽しめるというわけではありませんが、岩と緑に囲まれた感があって、なかなか気持ちいいロケーションでした。

 

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温泉旅館ながら温水プールにフィットネスルームまであるのは凄い。

 

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ゲームコーナーも結構な規模ですね。

 

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ショップも広く、商品も充実してます。

 

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夕食はちょっとグレードを上げ「料理茶屋 北乃寮」で提供される会席を頂きます。夕食の時間は午後5時半と午後7時半から選べるので遅い方にしたのですが、実は下呂温泉では時期によって毎週土曜日の夜8時半から花火を打ち上げてるんです。8月末から感染防止対策として花火が中止になっていたのですが、ちょうど今日から再開されることになったそうで…。早い時間の夕食にしておけばよかったかしら。

 

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カウンターの席に案内してくれました。まずは地ビールで。

 

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本日のお品書きがコチラ。「秋の収穫祭」メニューとのことで、秋の味覚が松茸まで入った上に飛騨牛まで出てくる豪華な内容です。

 

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先付けは「甘鯛昆布蒸し 白胡麻豆腐 蓮根すり流し 青味 本山葵」。わぁお上品、「正統派の和食」です。

 

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前菜も華やか。「粟麩豊年揚げ 青味 露生姜」「鮎けんちんうるか醤油焼き ばい貝 銀杏 松葉串」「焼き松茸握り 菊花シャリ いくら 払い柚子」「柿 葡萄 白酢和え」の4品が美しく盛り込まれていました。フルーツを白和えにするってのがユニークですが、コレが意外と合うのが不思議。

 

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料理が美味しいとお酒も進みます。旅館オリジナルのものもあったのですが、ここはやっぱり地元・下呂のお酒「天領」でいきましょうか。

 

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続きまして土瓶蒸し。

 

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「秋鱧と松茸の土瓶仕立て 恵那鶏 三つ葉 酢橘」と、まるまる一本というわけにはいきませんが松茸入ってます。香りも楽しみながら中身までしっかり完食しました。

 

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ここでお造り登場。鮪に帆立、鯛の3点です。よく「山奥の温泉宿で鮪の刺身とかいる?」みたいなハナシになることもありますが、会席だとやっぱり「流れ」としてあったほうが「締まる」感じはしますね。

 

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さて、いよいよ主役級「飛騨牛と松茸の朴葉味噌焼き」です。「飛騨牛」に「松茸」、それを飛騨名物の朴葉味噌焼きにするという、まぁこのエリアで喰うモンとしちゃ完全無欠の一品でしょうねコレ。

 

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そのあと揚げ物として「南瓜飛龍頭パン粉揚げ 鱶鰭餡 水辛子」が運ばれてきました。南瓜も秋の味覚、餡がかけられていて揚げ物ながらあっさりした感じで戴け、霜降り牛のあとのお口直しとしてもピッタリという印象。

 

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お食事は飛騨産コシヒカリと赤だしの味噌汁。先ほどの朴葉味噌が飛騨牛からの脂を受け止めているのでご飯のお供に最適になってます。

 

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最後にデザートとして果物を戴いて、夕食の〆となりました。いやぁ旨かったわ…。これが有名老舗旅館の実力というものですか。下呂温泉がそれほど衰退してないのも、団体客を受け入れながら個人客も充分呼び込めるサービスレベルをキープできていたお宿が多かったせいなのかもしれませんね。

 

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夕食後はまた温泉。今度は臨川閣の「下留の湯」へ行ってみました。こちらは内湯だけですが天井も高く広々としており、檜の内装がいい雰囲気出してます。なお、外来入浴ではここは使えず、宿泊者しか入浴できないところでもあったりして。

 

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もう夜も遅い時間ですが…。旅館内で中華料理を提供する「龍遊里」へ。

 

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こちらでは夜11時半まで夜食メニューの提供があります。ここで出している担々麺が旨いらしい、という噂を聞いておりまして、是非食べてみたい!とやってきた次第。

 

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これが隠れた?名物「飛騨納豆喰豚坦々麺」、夜食でしか提供していないメニューです。辛さはかなり抑えられていてお子様でもイケちゃいそうなレベルですが、一緒にラー油が提供されるので調整可能。何よりその濃厚な味わいは確かに評判になるのも納得といった感じです。辛いモノを求める方にはちょっと物足りないかも知れませんが「ゴマの濃厚なヤツ」がお好きなら試す価値あり、です。お値段が1320円とまぁまぁするけどね…。

 

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就寝前にもう一回温泉へ。最後の1箇所となる「展望大浴場」は飛泉閣の最上階となる9階に位置しています。川側とその反対側に男湯と女湯が分かれて配置されいるのですが、「展望大浴場」の名に相応しい眺望が楽しめそうな川側の方が女湯。でも男湯は下呂駅を見下ろすトレインビューだから、ちょっと許す。なお、3箇所のうち24時間入浴できるのはここだけで、他の2箇所は夜間はクローズとなります。

 

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朝風呂は展望大浴場から。

 

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川側の浴室だとこんな風景が見れたのかも。

 

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朝食はこの旅館ではメインダイニング的な位置づけとなる「常磐」での提供。夕食も基本プランだとこちらになることが多いようです。

 

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和洋豊富に揃ったビュッフェスタイルですが、感染症対策として全て料理は小皿に盛られての用意。ご飯や味噌汁などはスタッフが盛り付けてくれます。

 

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一巡目は「旅館の朝ご飯」イメージで和食攻め。肉じゃがの旨さが凄かったんですが、こういう一見フツーの品が旨い店って信用できるよね。

 

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で、そういうトコではたいていカレーも美味しいんですよ。

 

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追加で洋風のものを。パンはスタッフが取り分けてくれるのですが、ちゃんとトースターで温めてくれます。まぁちょっと焦げちゃってるにはご愛敬ってことで。

 

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なお、こちらの朝食でのご自慢の逸品はこのフレンチトーストらしいです。確かにふわふわでちゃんと美味。旅館でフレンチトースト?って感じですが、ここにはちゃんと洋食のダイニングもありますからね。

 

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温泉旅館だとチェックアウト10時ってのが多いんですが、水明館は11時。朝食のあともまた温泉に入ったりとのんびり過ごせるので有り難いですね。お宿の皆さんの丁寧なお見送りを受けて出発しました。

 

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名古屋に戻る前にもう少し観光っぽいことを…と下呂温泉合掌村で毎週日曜に行われている「いでゆ朝市」に立ち寄ってみました。まぁ普通かなぁ。

 

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天気もいいので、もう一度温泉街をぶらぶら歩いてみることに。中心地近くに駐車場があって便利です。

 

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川沿いを離れて温泉街の中心の方へ。

 

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地名からのイメージからか「カエル」モチーフ多数。

 

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お店などが並ぶエリアはそこそこの賑わい。かなりお洒落なお店も増えているような気がします。

 

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そのなかでも特に目立っていたのがこのお店。「ゲロゲロバター」って、もうそういうのが許される時代なのか…。「下呂」って地名が「VOW」とかで弄られてた世代としては複雑。

 

vowtv.jp

 

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下呂温泉の公衆浴場「白鷺の湯」。下呂温泉は白鷺が傷を癒やしていたことから発見されたという伝説があるのですが…なんか日本の古くからの温泉地って「鷺が傷を癒やしていた」きっかけ、というハナシのところ多くないですか? 今年7月に行った島根の鷺ノ湯温泉もそんな感じだったぞ確か。誰か「日本の温泉、鷺きっかけで発見されすぎ問題」とかで追求してくれませんかね。

 

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なお、白鷺温泉の向かいには「GEROGEROみるくスタンド」なるお店が。ゲロゲロでミルク、イメージ的にいいのか。

 

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名古屋への帰りは飛騨川沿いの国道41号を通っていきました。高山本線の車窓からだとそこまでの感じがしないのですが、国道を通るとこのルートがかなり険しい谷間にあるのが良くわかります。その途中で立ち寄ったのが「天心白菊の塔」です。

 

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ここは1968年に発生した「飛騨川バス転落事故」の現場であり、その慰霊碑が「天心白菊の塔」です。乗鞍岳に向かうツアーのバス2台が折からの大雨による土砂崩れで川に転落、犠牲者104名という日本最大のバス事故となりました。名古屋の団地をターゲットに発行していたフリーペーパーの企画したツアーで、バス15台という大規模なものだったこともあり、なかには家族全滅というケースもかなりあったようです。ツアーを企画したフリーペーパーを発行していた会社の社長も家族を事故で失いながら事故の被疑者となるなど、事故の犠牲者だけでなく事故後の関係者にとっても地獄のような状況でした。

 

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実はこの慰霊碑、近日中に移転されることが決まったため、その前に寄ってみたかったのですよ。事故の遺族は国に対してもその管理責任を問うて訴訟を起こし、名古屋高裁で「全面的な人災」と認められました。この移転は、国道41号の改良工事が進み、この慰霊碑のところにも新しく道路が拡幅・改良されることになったため。事故から既に50年以上が経過してしまっていますが、そんな事故の原因となった「危ない環境」が少しでも改善されるのであれば、慰霊碑が現場を離れたとしても犠牲者の皆さんにはご納得いただけるんじゃないでしょうか。

 

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慰霊碑の設置されている付近はこんな景色。確かに崖崩れが起きてもおかしくないような環境ですね…。

 

 

大阪に行ったので「フェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波」に泊まってみた。

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大阪に行く用事があったので、またマリオット系のホテルに泊まりました。

 

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ちょっと時間があったので新世界へ。普段で行列の行列のできる人気店「八重勝」ですが、緊急事態宣言下とあってガラガラです。

 

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折角なので早めの昼食を頂くことにしました。酒類の提供は自粛されていますが、「微アルコール」のビール風飲料は販売されています。確かにコレ、お店で買っても消費税が8%なんだよな…。割と「ビール」な味です。

 

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串カツはいつも通りといった提供ですが、「2度漬け禁止」のバットに注がれたソースはなく、ボトルタイプのソース入れで提供されていました。このほうが便利といえば便利ではあるんですけどねぇ。

 

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用事も終わったので、ホテルへ向かいます。

 

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今夜のお宿は「フェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波」。南海電鉄難波駅から歩いて5分程度とロケーションは悪くない感じ。今回は1泊素泊まりで8000円弱のレートで確保しました。割と安いほうだとは思いますが、この時期の大阪のホテル相場が崩壊してるような状況だったので…。

 

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客室はこんな感じですが、先日泊まった「フェアフィールド・バイ・マリオット三重おおだい」と構成がほぼ同じで、洗面台が部屋の中央に位置するようなレイアウト。このホテル、この感じが基本なのかしら。東横インがドコ行っても同じ部屋スタイルなのと同じ考え?

 

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ただ、部屋の広さは都市立地にもかかわらず広めな印象です。こちらも窓際にソファがあって、ここの居心地がなかなか悪くありません。

 

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洗面台のところにはシャワーブースとお手洗い。

 

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ホテル周辺にはコンビニ程度しかありませんが、難波駅エリアに多くの店舗があるので不便さはありません。難波駅隣接の「なんばスカイオ」に関西の高級スーパー「いかり」があったので、そこで買い込んで夕食にしました。

 

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朝食も部屋で。昨日いかりスーパーで買ったパンなんかを頂きます。

 

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今日は名古屋に帰るだけなので、ゆっくり目に11時頃チェックアウト。

 

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マリオットブランドの中でも「お手頃価格」路線のブランドですが、そこは流石国際チェーン、ただのビジホじゃないですね。

道の駅にホテル?「フェアフィールド・バイ・マリオット・三重おおだい」宿泊+イシキタイカイ系道の駅?「ヴィソン」にも寄ってみた。

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SPGアメックスを作ったものの、まだマリオット系に1泊しかしてません。もうちょっと泊まってもいいよねぇ、と思ったのですが、そういえばマリオット系では以前から試してみたいホテルがあったのを思い出しました。

 

prtimes.jp

 

2018年末、マリオットと積水ハウスがリリースしたこのプロジェクト。通過点としての利用が一般的な日本各地の「道の駅」にホテルを併設し、旅の拠点化を図ろうというものです。この時期といえば翌年にラグビーワールドカップ、その翌年にはオリンピックも控え、日本のインバウンドが大いに盛り上がっていた頃。20018年の訪日客数は3千万人を超えていましたが、日本政府の目標は「2030年に6千万人」でした(ちなみに、まだコレ修正されてません)。この達成のためには「訪日客を地方に分散させること」が必要と言われていたので、それも狙ったプロジェクトだったのだろうと思われます。しかしながら現状、訪日外国人は消滅状態。それでもホテルは次々開業…。とはいえ、「道の駅を活用したホテル」というコンセプトは興味深いものがあり、一度試してみたかったんですよね。

 

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この「Trip Base 道の駅プロジェクト」のホテル、岐阜県三重県に比較的多く設置されています。今回はその中で「フェアフィールド・バイ・マリオット・三重おおだい」に泊まることに。気勢自動車道の大宮大台ICからすぐと、ロケーションは抜群です。国道42号沿いの「道の駅奥伊勢おおだい」に隣接していますが、道の駅の裏手くらいに位置しているので、夜だとちょっと解りにくいかも。特急も停まる紀勢線三瀬谷駅も近く、周囲は比較的「街」になっている感じです。

 

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到着したのは夜8時頃、チェックインを済ませて部屋へ。

 

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客室はこんな感じ、かなり広々とした印象です。洗面台がどーんと室内にあるレイアウトがユニークですが、ここには扉があって仕切ることも可能。窓側には大きめのソファが据え付けられており、寛ぐにはいい感じかも。

 

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クローゼットはなく、壁面のハンガーラックを使います。

 

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窓側の一角には冷蔵庫とティーセットが。水のペットボトルが2本ありました。

 

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洗面台の一角にお手洗いとシャワールームが纏められています。

 

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アメニティ類は一通り揃っています。

 

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シャワールームはレインシャワーなどもあったりします。

 

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このホテル、館内にはレストランがありません。あくまでもホテルは「寝るところ」を提供することに徹し、食事やアクティビティは地元で楽しんでね!というコンセプトだから。地元におカネがきちんと落ちることは今後の観光には重要なポイントでもあるので考え方は素晴らしいのですが…。残念ながら今はちょうど三重県下に緊急事態宣言が出されてしまっており、飲食店は夜8時までの営業となってしまっています。こういうとき、ホテルに食事を提供する設備がないってツラいかも。ホテルからも事前にその旨の注意喚起のメールを頂いていました。今回はホテルそばのスーパーで買い込んだ食材を部屋で頂くことで夕食を済ませました。地物のお刺身とかあったからいいや。

 

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昨晩は雨模様でしたが一晩明けたら快晴。昨日買い込んだパンで朝食にしましたが、目の前の道の駅も朝8時からオープンしており、朝食メニューも用意されています。

 

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マリオット系でのゴールド特典には「部屋のアップグレード」もあるのですが、こちらは部屋はモノクラスなのでナシ。ただ、レイトチェックアウトは利用できます。とはいえ、そこまでココにいるわけでもないので使いませんでしたが…。それでもゆっくり目、朝10時過ぎにチェックアウトしました。

 

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部屋に籠もっちゃいましたがロビーも居心地良さそうな雰囲気で、一角にはコーヒーメーカーや電子レンジ、オーブントースターなども設置されていたので、ここで持ち込み品を食べるってのもアリだったかな。

 

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ホテルを出てまず向かったのはホテルから紀勢線の線路を挟んだ反対側。三瀬谷の駅前は昔からの集落で、駅の出口もこちら側にしかありません。そのため、駅からホテルまでの距離は無茶苦茶近いのですが、踏切が離れたところにあって遠回りになるため、駅からホテルまでは結構歩くことになります。歩道橋でも作ればいいのに…。

 

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この三瀬谷の駅前エリアにあるのが有名なラーメン店「一富士」。こんなところ(失礼だな)にあるのに連日行列ができる人気なんだそうです。11時の開店と同時に入ったのですが、食べ終わって出てきたらホントに行列になってて吃驚。

 

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注文したのは基本メニューとなる「中華そば」。和風醤油味だそうですが、魚介系のあっさり目スープには野菜の旨味も出ており、確かに並ぶのは納得できる感じです。

 

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ちょっと早い昼食の後は、宮川に沿って少し奥に進み「奥伊勢フォレストピア」まで来てみました。

 

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この辺りでは珍しい天然温泉があるのですが、入浴料は600円。まぁ折角なんで入ってみようと思ったら、今は期間限定でJAF会員割引で400円で入れたのでトクした気分に。お湯は肌がツルツルする感じで、しっかり「温泉感」あります。

 

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そのあと「道の駅奥伊勢おおだい」へ立ち寄ります。

 

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隣にはスーパー「マックスバリュ」もあるので便利。ロードサイド系の店舗もいくつかあるエリアなんですね。

 

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伊勢茶のソフトで一休みして、名古屋へ戻ります。

 

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その道すがら、これも今年オープンしたばかりの新しい施設「ヴィソン」へ行ってみました。

 

vison.jp

 

三重には御在所温泉に「アクアイグニス」という施設があります。温泉やレストラン、宿泊施設などをお洒落な感じでまとめたところなんですが、その発展版みたいな位置づけとして開発されたのがココです。勢和多気ICに近いだけでなく、この施設のオープンに合わせてスマートICまで作られるという気合いの入りっぷり。三重交通もここをバスの乗り換えハブとするようなダイヤ改正を行うほどです。それだけのモンなら行けば分かるでしょ、と国道42号を北上していったのですが、どこにも案内看板が見当たらず、いつのまにか通り過ぎておりました…。こんなオシャンティーなトコに紀伊半島の田舎から来るんじゃねぇよ、という意思表示かな。

 

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Uターンして名古屋方面からアクセスしたら路傍に小さな看板を発見、なんとか辿り着くことができました。駐車場にクルマを駐めて…って駐車場も無料じゃありません。1時間200円とかそんな感じですが、こんな山奥で有料とは凄いね…。一応、利用金額の応じた割引はあります。どこにもゲートはなく駐車券を受け取ることもないのですが、カメラで記録しているようで、退出時に精算機に自分の車のナンバーを入力して支払います。ウェブサイトに「駐車場は有料」ってのは分かりやすく表記されてないしなぁ。それ以前にココのウェブサイト、コンセプト的な内容が多くて実際の訪問にあんまり役立つ感じがしない内容です。正直「あれ?まだ開業してないの?」と思ったほど。並んでいるお店は地元だけでなくナショナルブランド系もありますが、まぁまぁ魅力的ではあるかしら。

 

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エリアはかなり広く、軽く見てまわるだけでも1時間くらいはかかる印象です。

 

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この日はテラスでバーベキューしている人たちが多かったです。まぁ「イシキタカイ系の皆さんが好きそうな道の駅」という感じでしょうか…。

 

北東北温泉巡り、その5:100年前の未来都市で「あけぼの」に再会する。

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今日は秋田から名古屋まで帰ります。

 

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ホテルの送迎車で、十和田湖駅まで送ってもらいました。現在、十和田湖まで来るバスは青森か八戸からのJRバス東北の路線のみ。その昔は花輪線十和田南駅も十和田湖への玄関口となっており、ここからのバスもあったのですが…。普通だったら、こここから昨日通ってきた道を戻るバスに乗るしかないわけです。

 

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とりあえず、湖畔を散策。

 

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休屋の遊覧船乗り場の湖畔からは、対岸に先ほどまで滞在していた「十和田ホテル」が見えます。

 

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十和田湖って実は青森県秋田県の県境に位置していて、湖面の県境が確定したのは2008年とかなり最近の話です。先ほどの十和田駅のあたりは青森県十和田市ですが、この神田川を渡ると秋田県小坂町。「十和田ホテル」も秋田県小坂町にあるんですよね。

 

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休屋地区でも秋田県サイドにある「十和田湖レークビューホテル」までやってきました。

 

www.town.kosaka.akita.jp

 

実はここから、小坂町の中心街とを結ぶ予約制の乗り合いタクシーが運行されています。運賃は片道2000円、所要時間は50分ほど。青森から十和田湖までのバス運賃も3000円程度するので、それほど高額という感じでもありません。10:20発の便を予約しましたが、定刻少し前に1台のタクシーが到着、結局乗客は自分1名での出発でした。運行しているのは小坂町の「豊口タクシー」、恐らく小坂町内であれば営業範囲とかの問題もないので、同じ町内となるこのホテル発着にしているのでは。

 

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タクシーは九十九折りの急な山道となっている国道103号を登っていきます。登りきったところが発荷峠展望台。「もしよかったら観光していかれませんか?」とここで停車してくれたので、お言葉に甘えておきましょう。

 

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階段を上った屋上が展望フロアになっています。

 

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ここが十和田湖を見下ろす、なかなかの風景が楽しめる場所です。実は青森側から来ると、十和田湖をこのアングルで眺められる場所は通過しないのよね…。

 

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発荷峠を出ると国道と分かれ、秋田県道2号、通称「樹海ライン」を通って山道を下っていきます。途中、もう一箇所「道の駅こさか七滝」にも寄ってくれました。

 

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ここは「日本の滝百選」にも選ばれた「七滝」のあるところ。

 

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しばし滝を眺めながら一休みです。

 

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ほぼ定刻で終点、小坂町の康楽館前に到着しました。お値段ちょっとお高めではあるのですが、発荷峠や七滝などの現状では公共交通では行けないところに立ち寄って観光できるのは大きなメリット、という気がします。

 

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加えて「とくとく十和田号」のメリットは「小坂町の観光ができる」ことじゃないでしょうか。ここは小坂鉱山の企業城下町として明治時代には大いに栄えたところで、当時の様子を偲ばせる遺構が数多く残されています。こちらは現存する最古の芝居小屋とされる康楽館。小坂町観光のハイライトの一つです。

 

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康楽館は今でも現役の芝居小屋として定期公演が行われています。この日も「神崎順と10carats」によるボーイズレビューショーの公演中でしたが、館内見学は可能とのことなのでツアーに参加してみました。

 

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ツアーのハイライトは回り舞台の地下構造見学かも。人力で回すんだそうです…。公演がなければ楽屋も見学できるようですが本日はNG。東京から大物歌舞伎俳優がやってくる公演もあったりして、楽屋には訪れた役者さんのサインが壁一面にあるそうなんですが、今ではサインは禁止されています。それというのも、この康楽館が2002年に国の重要文化財に指定されてしまったため。いくら有名人のサインとはいえ「文化財への落書き」になっちゃいますからね。そのため、壁にパネルを貼ってそこにサインして貰っているそうです。なお、楽屋見学がないかわりに、公演を少し鑑賞させてもらうことはできました。劇場内の意匠も素晴らしかったのですが、公演中だったので撮影できなかったのが残念。

 

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お次にやってきたのは「小坂鉱山事務所」。1905年に建設され、1997年まで現役の事務所として使われていた建物です。ただし、元からこの場所にあったわけではなく、2001年にこの場所に移築されたものです。こちらも国の重要文化財です。

 

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エントランスを入ったところにある、優雅な螺旋階段が印象的。明治時代の衣装レンタルもあり、撮影を楽しんだりもできます。

 

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エントランス上のバルコニーも素敵。

 

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こちらは当時の所長室。インテリアなども当時を再現しているようです。

 

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ちょうどお昼時なので、こちらのレストラン「あかしあ亭」でランチにしました。「藤田倶楽部」の文字が…って、小坂鉱山は藤田財閥の経営だったからね。今では鉱山関連の経営は改名した「DOWAホールティングス」が担っています。そういえば、昨晩泊まった「十和田ホテル」も所有は秋田県のようですが、運営は藤田観光でした。

 

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選んだのは「鉱山煮込みハンバーグ」。どのへんが「鉱山」かは不明ですが、まぁまぁ旨かったのは確か。

 

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これは街中に120箇所もあったという共用栓。1905年にこの上水道が整備されたのですが、なんと県都である秋田県よりこちらのほうが先だったというから吃驚。電気が通ったのも秋田県で一番早い1897年で、1903年にはイルミネーションが目玉の「電気まつり」の開催まで始まりました。「鉱山」という強力なアセットを背景に、山奥の町がまるで未来都市のような様相だったわけです。

 

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そして小坂町といえば、鉄分高めな人には外せないスポット「小坂鉄道レールパーク」があります。

 

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小坂鉄道は主に鉱山の産出物を輸送することを目的として1909年に開業しました。1994年には旅客輸送を廃止し貨物輸送のみとなりましたが、その貨物輸送もなくなり2009年に廃線に。

 

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ここは終点だった小阪駅を保存し、当時使われていた車両などを保存しているほか、レールバイクなども楽しめる施設になっています。

 

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そしてココの目玉となっているのが、この車庫の中に。

 

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かって使われていたディーゼル機関車の隣に並ぶのは、ブルートレイン「あけぼの」で使われていた寝台車、24系客車です。

 

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ここに保存されているのは4両。電源車に個室A寝台車、個室B寝台車に開放型B寝台車です。この車両がやってきたのは2015年で、「ブルートレインあけぼの」として宿泊できる施設として運営されてきました。しかしながら、新型コロナの影響で昨年からホテルとしての営業は休止中になってしまいました。実は2016年に泊まりに来たことがあるのですが、今やここにしか残っていない一人用A個室寝台の夜を楽しむことができました。加えて、朝になると宿泊施設として設置されている箇所から昼間の車内見学用に置かれる場所までの移動の際にも車内にいられるので「動いてるブルトレ」も体験できるという素晴らしい施設だったんですが…。

 

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きちんと車庫に置かれているせいもあるのか、全般的に非常に綺麗に保たれている印象です。小坂鉄道レールパークは冬期休業。今年のホテル営業は実施しないことが決まっていますが、来年は是非再開できる状況だといいなぁ。

 

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小坂からは秋北バスで大館まで向かいます。小坂から大館までは小坂鉄道が結んでいた経路。線路はまだかなり残っており、バスの車窓から見える場所もありました。

 

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およそ1時間弱で大館駅前に到着しました。

 

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ここでもう一箇所、寄り道していきます。

 

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それが大館駅前にある「秋田犬の里」。2019年にオープンしたばかりの新しい施設です。

 

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館内に入ると、手前に秋田犬グッズや地元のお土産物を豊富に揃えるショップや観光案内所が。

 

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で、その奥に秋田犬コーナーがあります。

 

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こんな秋田犬萌えなディスプレイも。

 

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もちろん、ホンモノの秋田犬も見れますよ。ここでトレーニングする様子を見学できるようになっています。

 

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ちょうどトレーニング中でした。

 

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次にやって来た秋田犬はぬいぐるみを咥えてブンブン振り回すなど、ちょっと怖い感じ。

 

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でもこの仔、大館駅の観光駅長さんでした。

 

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外には先ほどまでトレーニングしていた白い秋田犬が飼い主さんと一緒にいたので、ちょっと写真撮らせてもらいました。近くで見るとかなりの大きさで結構ビビりますが、人なつこくてカワイイですねぇ。

 

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この「秋田犬の里」にはちょっと変わったものが。それがこの電車です。「青ガエル」の愛称で親しまれた東急5000系電車、暫く前までは東京の渋谷駅前にあったやつです。何故か突然、渋谷からここ大館に移設されてしまったんですよ。一応「ハチ公」繋がりらしいのですが…。

 

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車内の様子も渋谷時代とそれほど変わっていないみたいです。

 

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大館から秋田まで各駅停車で移動。またオールロングシート701系ですね…。ここから約2時間かかりますが、青森と秋田を結ぶ特急「つがる」は1日3往復しかないんです。

 

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秋田駅に到着後はそのまま秋田空港行きのリムジンバスに乗車。

 

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空港までは30分ちょっと。

 

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名古屋までの戻りはここからANA便で飛びます。

 

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機材はセントレアではよく見かけるDHC-8-Q400。連休最終日のせいか、7割程度のまずまずな搭乗率でした。

北東北温泉巡り、その4:これもクラシックホテル…なの?「十和田ホテル」宿泊。

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今日の宿泊先は秋田です。東京オリンピックゆかりの宿へ。

 

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十和田湖行きバス「みずうみ号」、奥入瀬渓流の玄関口にあたる焼山で下車します。

 

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急いで向かったのは「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」。

 

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ここに来たのは昨年7月以来、およそ1年ぶり。岡本太郎の暖炉も健在です。

 

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ただし、今日の宿泊先はココじゃありません。「奥入瀬渓流ホテル」では宿泊者向けのアクティビティとして、奥入瀬渓流沿いをオープントップバスで走るツアーを催行しています。基本的には宿泊者専用なんですが、一部日程で宿泊者以外にも解放しており、今回はソレに乗ってみようと思ったわけです。渓流散策は去年やったし、遊歩道に沿った施設なんかも軒並み休業してますしね…。料金は宿泊者だと2200円のところ、一般開放での利用は3300円と高めの設定。ただし、温泉の入浴がついてきます。

 

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バスは8割ほどの乗車率で「奥入瀬渓流ホテル」から十和田湖畔の子の口を目指して出発しました。予約はウェブから可能なんですが、申し込んだら受け入れ可否がメールで連絡される、という仕組み。ただ待てどもメールが来ず、電話で確認したら「予約取れてますよ」だそうで…。なんか「ちょっと足りない星野リゾート」の印象、ここでも受けちゃったかも。まぁ参加者の殆どは宿泊者だったようなので、その兼ね合いから調整してたのかもしれませんが。

 

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この日は久々の快晴だった様子。2階建てバスの高い視点から見る渓流もいい感じです。

 

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オープントップバスだと当然ながら上まで見渡せるのがいいところ。切り立った岩がそびえる馬門岩なんか、まさにピッタリです。

 

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流れの対岸の滝も視線が高いと見やすかったり。

 

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銚子大滝もバスから眺めることが出来ました。

 

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約40分ほどで子の口に到着です。ここで10分ほどの休憩となりました。

 

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バス車内ですが、こうしてみるとやっぱりこの開放感は凄いですな。

 

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子の口での休憩後、バスはそのまま来た道をホテルまで戻ります。従って、バスの左右どちらに座っても、渓流の眺めを堪能できる、というわけです。

 

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バスツアーは1時間20分ほどで終了し、「奥入瀬渓流ホテル」に帰還しました。あまり時間は無いのですが、せっかくタオル付きで含まれているので渓流露天風呂への入浴も楽しんでおきました。実はこの温泉、ここから10km以上離れた、昨晩泊まった酸ヶ湯温泉にも近い猿倉温泉から引き湯しているもの、という話を今朝参加したエコツアーのガイドさんから聞いたばかりでした。猿倉温泉は積雪の関係で冬期は休業しているそうなのですが、豊富な湯量から各地へ引き湯しているおかげで収益的には問題なし、だそうです。

 

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温泉を頂いたあと、また焼山バス停から十和田湖行きバスに乗車。今度は八戸駅起点の「おいらせ号」です。

 

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観光客はかなり来ている感じで、渓流沿いの国道102号を通行する車の数も昨年来たときよりも格段に多く感じます。トイレだけしか開けていない石ヶ戸休憩所も溢れんばかりのクルマが停まっていました。

 

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何故か定刻より10分以上遅れて、終点の十和田湖駅に到着です。国鉄バスが乗り入れていた頃からの名残で「駅」の名が今でも付いています。

 

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十和田湖駅で待っていたお宿の送迎車に乗り換えて湖畔を進むこと15分、本日の宿泊先「十和田ホテル」に到着しました。十和田ホテルの開業は1939年、翌1940年に開催されるはずだった東京オリンピックに合わせ、外国人観光客を受け入れるホテルとして秋田県が建設したホテルです。1930年代は政府のインバウンド誘致施策の一環として低利子融資により「国際観光ホテル」が全国に建てられた時代で、その数は15軒にも上ります。当時建てられたままの姿で今でも営業し「クラシックホテル」とされている「川奈ホテル」や「雲仙観光ホテル」、「蒲郡クラシックホテル」も、その15軒にカウントされています。しかしながら、その中にこの「十和田ホテル」が含まれることは殆どありません。天然秋田杉を使い東北の宮大工80人が腕を競って建てたという本館は今でも使われているので、ここも「クラシックホテル」として語られてもおかしくないはず。その謎を確かめてみたかったんですよ。

 

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メインエントランスとフロント・ロビーは後から増築された別館のほうにあります。

 

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このホテル、開業当初から存在する木造の本館に、増築された別館が繋がる形の構造になっています。

 

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わざわざココに泊まるなら登録有形文化財となっている本館じゃないと意味ないでしょ。本館客室は全て和室となっています。室内の設えは部屋ごとに全部違うらしいです。

 

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立派な床の間もあったりするあたり、しっかり作っているのが解ります。

 

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大きな窓の広縁。

 

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カーテンを開けると一面の十和田湖、絶景です。本館は全てお部屋は十和田湖ビューになっています。

 

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では、館内散策へ出発。中央には1階のロビーから繋がる大階段がありますが、クラシックホテルではよく見る構造です。天然秋田杉という素材が「和」を強く感じさせますが、スタイル的には実は教科書のように「ホテル」のフォーマットに沿っているようです。

 

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本館1階ロビー。開業時はこの階段の脇にレセプションがあったようです。

 

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エントランスもここだけ見ると和風旅館のような趣き。

 

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ただ、この部分は2階までの吹き抜けになっています。これも、この時代の表風ホテルではよく見る意匠かも。

 

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2階から見下ろした眺め。

 

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なお、本館1階ロビーの上は図書室になっています。

 

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ここも大きな窓が設えてあり、十和田湖とそれを囲む緑が一望できます。

 

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本館のエントランス部分。屋根のある車寄せなど、これも「クラシックホテル」のお作法、ですね。

 

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十和田湖側から本館を眺めると、ちょっとハーフティンバー形式の「雲仙観光ホテル」を彷彿とさせる風情があります。カタチとしてはクラシックスタイルの洋風ホテル建築であることは間違いないのですが、全体に使われた秋田杉が外観で猛烈な存在感を放って「和風建築」の趣を醸し出していることに加え、客室が和室ということから「クラシックホテル」として言及されることが少ないのかもしれません。また、「国際観光ホテル」15軒にカウントされないのは、このホテルが秋田県の「県営ホテル」として、秋田県の負担で建設されたものであるための様子。

 

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このホテルには、十和田湖を見渡せる絶景を楽しめる露天風呂を備えた大浴場がありますが、残念ながら温泉ではありませんでした。でも、あの露天風呂からの眺めが最高なので全然オッケー。

 

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夕食はレストランでの提供です。

 

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夕食は秋田の地のモノを使った、ちょっといいコースを選んでおきました。

 

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まずは前菜から。加えてアミューズが出たのですが写真撮り忘れた…。

 

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お供は地酒3種の飲み比べセットで。横手市の「まんさくの花」、大仙市の「秀よし」、鹿角市の「鏡田」の3種でした。

 

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お造り。

 

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十和田ヒメマスの塩焼きも登場です。

 

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小鍋は「だまっこ鍋」。要は秋田名物の「きりたんぽ」を団子のようなカタチにして入れた、みたいなやつです。

 

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こちらは鯛のかぶら蒸し。

 

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肉料理は秋田錦牛のステーキでした。柔らかくて美味。

 

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食事ものは茸ごはんと味噌汁。

 

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デザートが充実しているのが面白いところ。秋らしい栗のババロアなどに加え、これまた秋田の味覚であるバター餅もあったりして。

 

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夕食のあとはまた風呂に入ってたりとのんびり過ごし、早めに就寝。

 

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翌朝、十和田湖の向こうから昇る朝日で起床。

 

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朝食もレストランで頂きます。

 

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洋食と和食が選べるのですが、今回は和食にしてみました。このほか、コーヒーやソフトドリンクが自由に頂けるようになっています。

 

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朝ご飯を済ませ、もう一度ホテルを外から眺めてみます。山岳リゾートホテル風の美しい建物ですね、やっぱり。

 

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エントランスの吹き抜けの細工の見事さには圧倒されます。和洋折衷と言うよりは「和洋が混じってる」という感じなのかも。秋田や岩手、青森から約80名の宮大工を集め、その腕を競わせる形で建設したそうなのですが、おそらく「洋風のホテル」を見たことがないような職人さんもいたんじゃないでしょうか。そのお陰で、「設計は様式なのに設えが猛烈に和風」という、この独特の雰囲気が作られたのかも。

 

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チェックアウトまではお部屋で。最後にもう少し、ここからの十和田湖の眺めを楽しみます。

 

 

北東北温泉巡り、その3:千人風呂で湯治、「酸ヶ湯温泉」宿泊。

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昨晩は岩手でしたが、今夜は青森の温泉です。

 

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新青森に到着。

 

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青森行きの普通列車に乗り換えます。

 

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一駅乗って青森までやってきました。

 

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時間は午後1時過ぎ、お昼ご飯にしましょうか。ちょっと悩みましたが、結局は有名店、青森駅前の「おさない」で決定。

 

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780円のお刺身定食、今日のお刺身は帆立と鮪だそうなのでソチラを頂きます。この値段で青森っぽい組み合わせ、いいぞいいぞ。

 

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午後2時、今夜のお宿である「酸ヶ湯温泉」の無料送迎バスに乗車します。お客さんは結構多く、およそ8割以上が埋まっている感じ。これだけ「密」なバス、久々かも…。酸ヶ湯温泉には十和田湖行きのJRバスも立ち寄るのに無料送迎を行っているなんて親切じゃん!とか思っちゃいますが、JRバスは終点が3時間以上かかる十和田湖が終点なので、スケジュールがそっち基準で組まれるため、今の時期でも最終バスは青森駅発13:25とかなり早いんですよね。青森駅までの戻りも同様に十和田湖始発なので、酸ヶ湯温泉の出発時間はお昼近くまでありません。そこで、宿側で用意している…ということのようです。

 

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途中でJRバスも休憩所にしている萱野茶屋に立ち寄ります。

 

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昨年7月に来たときは茶屋が休業していたために頂けなかった三杯茶を、今度は呑むことが出来ました。

 

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午後3時過ぎ、酸ヶ湯温泉に到着しました。

 

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バスから一挙におりたお客にマイカーなどでチェックイン時間に合わせてきたお客などでかなりごった返していましたが、多くのスタッフが流れ作業のようにテキパキ捌くのがお見事です。あまり待たされることなく案内されました。

 

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この酸ヶ湯温泉、なかなか複雑な構造をしています。大きく「旅館棟」と「湯治棟」に分かれていますが、自分が泊まるのは「湯治棟」のほう。

 

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廊下の先の階段を上がったところが今日のお部屋です。

 

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湯治棟はその名の通り、本来は湯治を目的としたお客が長期滞在するためのもの。東北の昔からの温泉地には今でも湯治用の施設があるところが少なくなかったりします。そのため、お部屋は比較的シンプル。なんか温泉宿というよりは大学生の下宿みたいでしょ。

 

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布団は自分で敷きます。

 

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ちゃぶ台の上には茶器など。このあたりは旅館とサービスは変わらないですね。

 

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テレビもちゃんとあります。

 

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窓側にはタンス。タオル類はこちらにあります。消臭スプレーも備え付けてありました。

 

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冷蔵庫も設置。電源は入っておらず、利用するのであれば自分でコンセントに繋ぎます。

 

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部屋の壁には謎の白いボックスがついています。何かと思ったら、洗濯物を干すためのローブでした。これも湯治棟ならでは、かも。

 

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部屋には洗面台やトイレはなく、フロアの端の方に共同のものが設置されています。こちらに自炊場と洗濯機があるんですよ。これも湯治客が滞在費を節約するために自分で食事を作ったりする想定のため。

 

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では温泉。この酸ヶ湯温泉といえば、混浴の千人風呂が有名なところです。

 

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ここは露天風呂はなく全て内湯。ですが、メインとなる千人風呂が広いので開放感は抜群です。浴槽は「熱の湯」と「四分六部の湯」の2つと打たせ湯の「湯瀧」があり、順番に入るのがいいんだとか。混浴とはいえ、2つの浴槽は2つに区切りがされ、男性用スペースと女性用スペースに分けられているほか、「四分六部の湯」の一部まで女湯側には大きな仕切りが用意されているので、「男女が交じって入浴する」感じはあまりありません。夜の遅い時間になるとカップルで一緒に入ったりはしていたので、そういう利点はあるのかしら。なお、泉質は確かに凄いですね。入浴するだけでお肌ツルツルな感じです。

 

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なお、浴場はもう一つ「玉の湯」があります。こちらは浴槽は小さいですが、洗い場があるのはここだけです。

 

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夕食はロビーの階段を上った2階ですが、旅館棟に泊まっている人は広間で会席、湯治棟のお客は食堂で、と場所が分かれています。

 

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今夜の晩ご飯の場所はこちら、食堂です。

 

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今日は宿泊客も多いようで、食堂も賑わっていました。

 

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黒板に本日のメニューが。湯治棟は若干質素な定食が提供される、ということになっています。

 

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ですが、これはこれでアリな感じの内容かと。ちゃんとお造りもあったりするしね。お替わり自由のきのこ汁が旨くてナイス。なお、別注での追加料理もオーダーでき、青森の名物っぽいものも揃っていますので、敢えてこちらを選んで足りないなら好きなものを追加する、ってのも悪くないかも。

 

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アルコール類も一通り揃います。飲み比べセットもお手頃なお値段です。

 

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「亀吉」「八甲田おろし」「田酒」のセットを頂いて楽しませて頂きました。

 

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晩ご飯の後は売店を冷やかしてみます。

 

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地のモノのブルーベリーを使ったアイスが売られていたので、コレをデザートに。あとはまた風呂に入ったり休んだり風呂に入ったり…とまったりと夜を過ごしました。

 

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朝食は旅館棟、湯治棟とも同じく食堂で、ビュッフェ形式での提供です。宿泊客数によってはセットメニューになることもあるようですが…。

 

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朝食ビュッフェのラインアップも思ったより豊富。何故かビーフシチューが唐突に存在してたりして謎なんですが、これが肉ゴロゴロで結構旨いのも謎です。

 

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ヨーグルトやフルーツなども。スイカ甘かったな。

 

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新型コロナ対策として青森県は9月中、主要な公共の観光施設の閉鎖を決定しました。奥入瀬渓流の施設もこれに合わせて休業してしまった所が多く、レンタサイクルも実質的には借りられないような感じです。お昼前のバスで十和田湖方面に向かうことにしたのですが、チェックアウトからバスの時間までヒマしちゃいます。それがちょうど「八甲田周辺ミニエコツアー」というのが朝9時スタートであり、時間も2時間ほどというじゃありませんか。参加費も通常3500円のところを特別価格の1500円にしているとのことで、こりゃコレ行くしかないでしょ!と参加してみました。参加者は自分を含め2名だけでしたけど…。内容は八甲田エリアの観光ポイントにワゴン車で連れて行ってくれ、そこで少し歩きます、といったもの。ツアーが始まるとクルマは橅林を抜けて進んでいきますが、このあたりの橅は樹齢100年ちょっと前くらいのものだそう。橅というのは「木へんに無し」という漢字が充てられているように「役に立たない木」とされていたようなんです。重くて腐りやすくて曲がりやすい…と建材には向かないのですが、明治時代に青森に多くの人が暮らすようになった頃、薪として伐採。一面の平原となったあと、また生えてきて今の林になったんだそうです。

 

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最初にやってきたポイントは「雪中行軍遭難記念像」。1902年の八甲田雪中行軍遭難事件で、遭難した隊が発見されるきっかけとなった五島伍長の銅像が建っています。参加した210名のうち199名が亡くなるという大規模な遭難事件だったわけですが、要は「雪をなめてた」ということだった様子。

 

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斥候のため伍長が立っていた場所でもあるせいか、ここから青森湾まで見渡せます。

 

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続いてやってきたのはクタリ沼。実は沼と言いながら「沼」ではなく「川」なのですが、流れが穏やかで確かに沼のような静かな雰囲気です。隠れた絶景スポットとして、紅葉の時期はもっと見事な景色が拝めるようです。

 

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お次は睡蓮沼。

 

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ここも穏やかな風景が広がるところです。

 

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最後にちょっと地獄沼に立ち寄りました。このツアー、日によって行く場所や訪問箇所数が違い、その日のガイドがとっておきの場所に連れて行く、という内容。今日はかなり色々と連れていってもらえました。

 

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予定の2時間をちょっとオーバーして酸ヶ湯温泉に帰還。

 

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青森からやって来たJRバスに乗り、十和田湖方面へ向かいました。