へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

令和元年15発目、エアアジアで仙台。その1:セントレア第2ターミナル探訪。

アメリカ行ってきたばかりって気がしなくもないですが、9月の最終土日で仙台へ行ってきました。8月から仙台便を開設したエアアジア・ジャパン、就航記念セールで往復5000円ちょっとというお値段でチケット取れちゃったのでね…。この路線の初搭乗は予期せぬ形で8月の就航直後に済ましてしまったわけですが、オープン直後の中部国際空港第2ターミナル利用は「初」だからいいか。

 

そんなわけで、まずは「中部国際空港第2ターミナル」のお話から。

 

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名鉄中部国際空港駅の改札を出ると、正面に「T1」「T2」と矢印で表示された看板が目に入ります。今までは改札から右手に進んでターミナルビルに向かう形でしたが、第2ターミナル利用者は左手に進んでいくことになります。改札前にはエアアジアの案内スタッフがいました。エアアジアグループの場合、「エアアジア・ジャパン」で札幌・仙台・台北に行くのは第2ターミナルですが、「タイ・エアアジアX」でバンコクへ行くときは第1ターミナルのまま(2019年9月時点)なので、間違えないように、という配慮かと思われます。

 

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改札前の床面にも大きく矢印で進行方向を表示。

 

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「T2」の矢印の方を見ると、壁面にも大きく表記が。「間違えないでね!」という強い意志を感じるぞ。

 

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その割には、アクセスプラザから出る扉の上の看板が控えめなのは何故。

 

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ここからは動く歩道のある通路で移動です。もともとは立体駐車場への連絡通路なので、第2ターミナル利用者だけでなく「クルマで空港に来た人」も使うところ。なお、通路は吹き曝しです。

 

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暫く進むと、奥の方に第2ターミナルが見えてきました。あ、手前の飛行機の絵の描かれた大きな建物は「フライト・オブ・ドリームス」というボーイング787の初号機を展示している施設。奥の方にちょっと見えてる方がターミナルです。

 

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第2ターミナルへはこの「フライト・オブ・ドリームス」の中を通過していくことになります。

 

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まだ朝8時前なので「フライト・オブ・ドリームス」のほうはまだ開いてません。ただ、この通路沿いのスターバックスは朝7時から、ローソンは24時間営業となっています。第2ターミナル内には店舗少ないので、必要なものはこちらのローソンで調達した方がいいです。

 

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「フライト・オブ・ドリームス」を一旦出て、また連絡通路を進みます。

 

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これが中部国際空港の第2ターミナルです。やっと間近に見えてきました。

 

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第2ターミナルの入口までたどり着きました。

 

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出発ロビーはこんな感じで、両サイドにチェックインカウンターが並ぶシンプルな構造。簡素な内装がいかにも「LCCむけ!」って印象です。

 

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このエリアにある店舗は「おみやげ館」と…。

 

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カフェが1カ所。

 

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この時点で第2ターミナルを利用する航空会社は5社。こちらはチェジュ航空のチェックインカウンター。

 

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エアプサン。恐らくティーウェイ航空もここじゃないかしら。

 

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こちらはジェットスター・ジャパンのカウンターです。

 

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エアアジア・ジャパンのチェックインカウンターはロビーの奥のほう。

 

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対面にもエアアジア・ジャパンのカウンタースペースがありましたが、今日は稼働していない様子。

 

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カウンターが並んだ先の突き当たりが国内線と国際線の出発口。どーんと大きく表示が出てるので間違うことはなさそうです。

 

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保安検査を抜けて、ゲートへ向かいます。ここから470mもあるのか…。意外と遠いよね。

 

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床面にいろいろ書いてあったり、壁面の照明の設置に変化を付けたりしているせいか、あんまり「長く歩いた」感がないのが不思議。

 

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ゲートエリアに近づくと窓のある通路で視界が開けます。奥にはこれから乗るはずのエアアジアの機体が見えました。

 

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この辺でも、ゲートエリアまではまだもうちょっと距離ある感じ。

 

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簡素ですがキッズスペースも用意。ただし、ここからゲートまでは少し歩くので、ここでのんびり子供を遊ばせる…ってロケーションでもないような気がするなぁ。

 

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通路には小さいですがショップが1軒。

 

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カフェもありました。

 

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やっとゲートエリアにたどり着きました。

 

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ゲート前のベンチですが、なかなか使い勝手のいいものが置かれています。背もたれの上には電源コンセントがあるので、充電しながら座って手元でスマホとか使えるんです、これ。

 

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今日の仙台行きDJ23便のゲートは一番奥で遠いところでした…。

 

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搭乗が始まると階段を降りて地平階へ。そこから可動式のキャノピーを歩いて…。

 

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飛行機への搭乗はタラップを登っていくのでした。

 

では、次は到着。

 

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到着したらタラップを降り、可動式キャノピーの通路を通ってターミナルビルへ入ります。そこからいったん2階へ階段で上がり、暫く進んでまた1階へ階段で降りる、という流れ。ちょっと面倒。

 

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1階に降りたら、到着ロビーへの通路を進んでいくのですが…。

 

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これが結構、距離が長いです。飽きさせない工夫ということか、床面にプロジェクションマッピングとかしてました。

 

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あと240mかぁ…。

 

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壁面には中部地区に関係ある観光地などがバシバシ表示されています。

 

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こういう装飾とかのおかげで、まぁまぁ「遠い」感は薄れてるようには思うのですが、でも結構歩かされますね。

 

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「中部へようこそ」ってエリア広いなオイ。

 

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ようやくバゲージクレームまで到達です。

 

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国内線のバゲージクレームはターンテーブルが2カ所。エリアに入ると縦に2カ所並んでいるので、分かりやすいといえば分かりやすいです。

 

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バゲージクレームからはまた通路…。

 

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やっと到着ロビーに出ることができました。お疲れ様。

 

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第2ターミナルビルの出口です。

 

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とはいえ、ココで油断しちゃいけません(^^;)。到着ロビーは1階にありますが、鉄道などに乗れるアクセスプラザへ行くには2階の通路へ行かないといけません。出口から2階へ上がる経路ってのが基本、この長いスロープになってるんですよ…。これは正直、かなり歩いてきた後に見るとめげます。一応エレベーターもあるのですが台数が多いわけでもないし。なお、空港バスとタクシーは出口正面から乗れます。結局この日は、到着後30分以上あとの名鉄電車に乗ることになりました。セントレアの第1ターミナルであれば下手すると到着10分後の電車に乗る!とかも出来るようなコンパクトさだったので、それに比べると「うーん」という気がしなくもないです。でも空港使用料も安くなってるしなぁ。

 

とはいえ、シンプルな導線で分かりやすいし、そこそこ「遊んでる」感があって楽しい感じはするし、「結構歩くよ!」ってことを除けば、そんなに悪くないターミナルなんじゃないかって気がします。

令和元年14発目、ANAファーストクラスで行く世界遺産。その14:帰国もファーストクラスだよ。

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では帰国です。シカゴ・オヘア空港ANAチェックインカウンターはターミナル1の片隅にありました。

 

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今日利用するのは成田行きNH11便。帰りもファーストクラス利用です。

 

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アメリカの空港は基本的に一般エリアには何もないので、チェックインしたらすぐに保安検査を通過してしまう感じ。シカゴ・オヘア空港にはユナイテッド航空の「ポラリスラウンジ」がありますが、こちらはスターアライアンスゴールドの資格では利用できず、長距離線のファーストかビジネスに乗らないと入室できないところ。わざわざコンコースまで遠征しないといけないのですが、折角なので体験してみました。入口は地下通路からコンコースに上がってすぐ左手。シックな雰囲気で看板が目立たないので少し迷っちゃったよ。

 

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なるほど、ちょっと上級な雰囲気ですわ。

 

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フード関連のコーナー。朝の時間帯ということもあって朝食向けのメニュー中心で、それほど品数が多いというわけではありませんでした。お昼以降、特にディナータイムはかなり充実するらしいんですが。

 

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ドリンクコーナー。フルーツウォーターとかオシャレですわ…。

 

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機内でもいろいろ出てくるはずなので、ここでは軽く戴く程度にしておきました。ギリシャヨーグルト旨かった。

 

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ANA利用の際には、出発ゲート前にある「ユナイテッドクラブ」も利用可能になっています。スターアライアンスゴールド資格ならこちらがデフォルトです。ゲートに行ってみたらまだ搭乗が始まっていなかったので、こちらにも立ち寄ってみました。

 

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先ほどの「ポラリスラウンジ」に比べるとやっぱりカジュアルな雰囲気ですね。

 

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フードとドリンクはこちら。さすがに品数は「ポラリスラウンジ」よりは少ないですが、朝食向けの内容としては充分な感じ。

 

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奥の方にはバーカウンターもありました。

 

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まもなく搭乗開始の様子。アジア系の旅客がかなり多い印象で、おそらく成田からアジア行きの路線へ乗り継ぎする皆さんなんでしょう。なんか、昔のユナイテッドやノースウエストがやってた「成田をハブとしてアメリカとアジアを結ぶ」ことをANAがやってるような感じだなぁ。

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搭乗開始。

 

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また乗りましたよ、ファーストクラス。

 

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やっぱり雰囲気は独特ですね。今回も搭乗すると「お着替え」を勧められました。

 

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ウェルカムドリンクはシャンパンを戴きます。

 

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離陸してほどなくサービス開始。往路と同じくクリュグから始めます。

 

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アミューズは「ピスタチオチーズボール」「スモークサーモンの薔薇仕立て」「ローストダックのタルトレット」「チーズペッパーバー」の盛り合わせ。

 

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ナプキンとカトラリーがセットされます。今日は洋食のコースを選びました。

 

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パン。オリーブオイルとバターが添えられて出てきます。

 

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前菜は「キャビアを添えたシャンピニオンのムース」、キャビアですよキャビア。ムースも繊細な味です。

 

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サラダは「玉ねぎと山わさびドレッシング」でいただきました。

 

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コーンスープ。コーンの味が濃厚で旨かったです。機内でこういうの喰えるのねファーストとか乗ると。

 

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メインは「牛フィレ肉のステーキ スパイシーな和風ソース」です。「スパイシー」というほどスパイシーなソースではなかったような気がするけど(^^;)、お肉の方は柔らかくてなかなか美味しかったです。

 

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デザートにはアイスクリームをいただいてお食事終了。隣の席が空いていたので、今度もそちらをベッドとして使わせてもらいました。

 

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途中で「一風堂ラーメン コク極まる味噌”大地”」をお願いしました。野菜はフリーズドライかな?スープは若干濃いめですが、機内だとこのくらいの方が美味しく感じるような気がします。

 

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到着前は和食セットで。メインは「鰆たまり醤油焼き」です。納豆が結構いいやつ用意してるみたいでなかなか旨いのよ。

 

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すっかり寛いでいるうちに、まもなく成田へ到着のお時間となりました。こうして見ると、やっぱりスペースの使い方が贅沢だなぁ。とはいえ、ファーストクラス体験は「一度で充分」って気がしたのも事実。最近はビジネスクラスでもかなりレベルが上がってきていますし、そのくらいでも全然オッケーでしょう。次にマイルが貯まったらビジネスクラス狙いかな。

 

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成田空港にはほぼ定刻に到着しました。

 

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まずは一旦ピックアップした荷物を再度預けるためにANA国内線カウンターへ。チェックインの際、「もしよろしければANAの負担でお荷物を別途お送りさせていただけないでしょうか」との打診がありました。これから乗るセントレア行きはプロペラ機のDHC8-Q400。ANAA380をホノルル便に投入する際に、その乗り継ぎ便として設定されたもの。今日は満席予定らしく、しかも搭乗予定者は殆どが国際線からの乗り継ぎなのえ荷物量も多く、搭載しきれない状況のようです。自宅まで送って貰えるなら結構ラッキーなお話って気もしましたが、できれば今日中に荷物を持って帰りたかったし、翌日に自宅で受け取れるかが微妙なので、お断りさせて戴きました。

 

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待ち時間が1時間以上あるので、ANAアライバルラウンジへ。

 

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こちらのラウンジにはシャワールームがあります。折角なので使わせてもらいましたが、やはり人気があるようで30分ほど待ちました。レセプションで利用の希望を伝えると呼び鈴を渡され、順番が来ると呼び出して貰えます。

 

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セントレア行きNH491便に搭乗。バスで飛行機まで向かうやつだ。

 

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ちょっと雨がぱらついてきたので、バスの前のドアのみ開けてタラップの側に寄せる形での搭乗でした。

 

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確かに機内はびっしり満席。先ほどまでバカみたいに広いシートに座ってたのに、プロップの小さなシートとの落差が凄いわ…。

 

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セントレア到着。こちらもバスでターミナルまで移動でした。

 

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手荷物を受け取って、この旅も終了です。ターンテーブルでは「矢場とん」のぶーちゃんがお出迎えですよ。コイツ、アニメになったんだよね最近…。

令和元年14発目、ANAファーストクラスで行く世界遺産。その13:シカゴ・オヘア空港へ。

モノナテラスの見学を堪能したら、今回の旅行プランはほぼ終了。帰国に向けて、シカゴ・オヘア空港へ向かいます。

 

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途中、ちょっとアウトレットモールへ寄り道。アメリカには消費税(ホントは日本で言うところのソレとはちょっと違って「売上税」というのがより正確らしい)がありますが、その税率は州によって違います。イリノイ州は一般的には9.25%ですが、これはアメリカ国内でも高い方の部類に入ります。これに対しウィスコンシン州は5%、これは安い方にあたります。アメリカでは旅行者向けの税金払戻の制度は殆どないので、税率が低いところで買い物した方がお得、ってことなわけです。で、ミルウォーキーから南下したところにある「プリーザントプレーリー・プレミアムアウトレット」がほぼ帰り道に位置し、ブランド数も多そうだったので、こちらを選んだ次第。

 

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実際、かなり広かったです。この日は日曜日なので閉店は午後7時と早かったのですが、いろいろ見えていたら結局閉店時間近くまで2時間近く滞在しちゃいました。

 

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アウトレットから2時間半ほどドライブして、今日のお宿に到着。

 

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シカゴ・オヘア空港近くの「モーテル6・エルクグローブビレッジ」です。まぁごく普通というかありがちなモーテルで、特記事項なし、みたいなところでした。

 

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このホテルで有り難かったのは、すぐ近くに食事できる場所があったこと。歩ける範囲(とはいっても歩道は整備されてないし横断歩道もないけど)にサブウェイやダンキンドーナツバーガーキングがありましたが、ちゃんとした食事がしたくてこの「KORNER HOUSE」というお店にしました。

 

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店内はスポーツバーみたいな感じですが、ちゃんとした食事もののメニューもあります。今日はアメリカで最後の夕食だし、とステーキにしてみます。まずはビールから、ウィスコンシンからの戻りだからというワケではないですがバドライトです。

 

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まずはサラダが出てきましたが、なかなかのボリュームです。

 

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ステーキも、こんなお店(失礼だなオイ)なのに普通に旨くてちょっと吃驚。これで12ドル程度と値段もお手頃でした。ウェイターのお姉さんの接客もいい感じで、なかなか悪くないお店です。

 

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一晩明けて朝8時、いよいよシカゴ・オヘア空港へ移動です。

 

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レンタカーは空港の営業所への返却ですが、これがちょっと迷いまして…。ナビに住所を入れて走り出しましたが、住所の示す場所がざっくりしすぎ(^^;)。周辺まで行けば案内標識くらい出てるよね、と思ってたのですが、標識に従って進むと「元レンタカー事務所」だったらしい跡地に行き着く始末。google先生もイマイチでしたが、なんとかたどり着くことができました。最近できたらしい大きな建物だったのですが。

 

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レンタカーの返却手続きを終えてターミナルビルに向かうべく歩いていったらこんな光景が。ここはレンタカーの貸出カウンターのようですが、なんか空港みたいじゃん!ってここも空港の一部だけどさ。

 

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このレンタカー施設と旅客ターミナルとの間はシャトルシステムがあるのですが、現在はメンテナンス中。

 

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シャトルシステムの運休中は連絡バスでの移動となるので1階へ。

 

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ターミナル1ゆきシャトルバスに乗車して…。

 

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10分ほどで到着。降車場所はターミナルビル1階でした。

 

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出発ロビーへあがります。さぁ、これから帰国便のチェックインです。

 

令和元年14発目、ANAファーストクラスで行く世界遺産。その12:マディソンのライト建築巡り、60年越しのモノナテラス。

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午後からは、こちらもライト設計の「モノナテラス」の見学ツアーに参加です。ここ、要はコンベンションセンターで、1938年にライトが設計し1997年に完成しました。

 

え?

 

最初の設計から約60年後に完成ってどうゆうことよ?

 

ライトとしては、生まれ故郷のウィスコンシン州の州都に自分の建築を遺したい、というような想いがあったようです。マディソンが新しい市民向けの公共施設を計画した際にライトが設計案を提出したのは、そのような背景がありました。ただ、建設費の問題や、ライトの悪しき評判(以前ご紹介したとおり不倫などのスキャンダルもありましたし、金銭的トラブルでも知られていたようです)もあり、市民の間でも議論があり、市当局としてゴーサインが出せない状態が続いてしまいました。その間もライトは何度も設計案を作り直しましたが、このときに用意されていた設計者向けの報酬は250ドル。ここまでくると、報酬とかは問題ではなかったんでしょうね。その後もタリアセンのスタッフが後を引き継ぎ、1992年になってやっと建設が決定したという次第。

 

さすがにライト建築ということもあり、こちらでも毎日午後1時から1時間ほどのガイドツアーが開催されています。

 

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4階にあるギフトショップがガイドツアーの出発点。チケットもここで当日購入となり、参加料は5ドルです。

 

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ギフトショップ付近は会議室のあるエリアですが、ここにライトの頭像があります。ライトの頭像は世界に3体しかなく、ほかの2体はタリアセンとタリアセン・ウエストにあるそうです。

 

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こちらはシアター。この建物、基本的には円と直線の組み合わせをモチーフにしており、このシアターも半円形です。

 

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内装もカーペットや看板、ドアのハンドルまで「円」のモチーフで統一されています。

 

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4階のメインエントランスから湖側へ向かう通路。湖側のスペースではイベント開催中でした。

 

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メインエントランスのレセプション。

 

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レセプション脇にはライト建築であるプレートが掲げられていました。

 

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ここがモノナテラスで一番大きいボールルーム。4つに分割して使うこともできます。天井にはライトっぽいデザインのアクリルのシャンデリアが。

 

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同じ4階にはもう一つ大きめのホールがあります。こちらは6分割できる構造。全般的にライト建築にしては(失礼だな)すごく普通に使いやすい感じのホールとして設計されているという印象でした。

 

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2階は湖側にバンケットルームが用意されています。大きな窓からはモノナ湖が一望できるロケーションです。

 

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大きなテーブルの会議室もありました。

 

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1階はコンベンションホール。中央で2分割できる構造です。

 

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1階の湖側の外観。自転車道とジョギングロードが湖沿いに整備されています。

 

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次は6階のルーフトップテラスへ向かいますが、そこへ上がるスロープは5階から入ります。この5階のエントランスからはウィスコンシン州議事堂が真っ正面に見えるようになっています。

 

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6階のルーフトップテラスの州議事堂側には噴水が。当初の設計では3カ所に噴水を設けるはずだったのですが、予算の関係で断念。「噴水なし」で進めることで纏まりかけたところで、地元の篤志家からの寄付で1つは作れたんだそうです。

 

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モノナテラスの建物の屋根全体がほぼオープンスペースになっているので広々としています。

 

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テラスからはモノナ湖を一望でき、非常にいい雰囲気です。今日は天気がイマイチだけど…。

 

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見学ツアーは約1時間で、ルーフトップテラスの見学までで終了です。その後、しばらく館内をもう少し見学してみることにしました。4階の湖側のホールはイベントで使用中だったのでツアーでは入りませんでしたが、イベント自体は入場自由だったのですこし見学。

 

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このエリアには小さいですがカフェスタンドがあったので、まだ喰ってなかったランチにしました。プルドポークのサンドイッチ、なかなか旨かったです。

 

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カフェ前には大きな窓に面したフリーススペースがあるので、こちらで食事しました。

 

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ギフトショップ前の階段スペース。ここのデザインもなかなか美しいのですが、下のフロアに何やら展示物が。

 

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階段を降りてみたら、モノナテラスに関する展示スペースになっていました。これが1938年にライトが提案した最初の設計案だそう。

 

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そのほかにも年代を追ったライトやモノナテラス実現までの流れの紹介、検討段階で作られた建築模型なども。

 

いろいろ紆余曲折あって実現したモノナテラスですが、この建築物による経済効果は建築開始時の想定の3割増と試算されているのだそうです。まぁそれにアジアの島国からわざわざコレ観に来るヤツいたりするんだから、それってのも凄い効果だよねぇ。

 

令和元年14発目、ANAファーストクラスで行く世界遺産。その11:マディソンのライト建築巡り、ユニタリアン教会。

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アメリカ4日目。オーナーさんが淹れてくれた濃いコーヒーを戴いて出発します。

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朝食はアメリカのファミレスチェーン「IHOP」にしました。昔は日本にもあったはず…と思って調べてみたら、スーパーの長崎屋が日本展開してたようで、長崎屋が倒産したときに提携解消となって撤退、というようなコトだった模様。「IHOP」ってのが「International House of Pancakes」から来た名前だけあってウリはパンケーキ、でチェーンのくせになかなか悪くないんだわ。

 

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パンケーキと卵料理のコンボを頼みましたが、出てきたものを見た瞬間「あ、これボリューム的にヤバいヤツじゃん」と思ってしまった(^^;)。でも結局ペロリと美味しく完食しちゃったんだけどね…。パンケーキはホイップクリームとストロベリーソースが載っていますが甘さは控えめで意外とあっさりイケます。卵料理が別皿なので「ベーコンとかにシロップかかっちゃう問題」に悩まされることもないし。そんなわけで美味しい朝食にありつけたのは良かったのですが、「なかなか支払いを受け付けてくれない」という珍現象が発生。支払いは原則としてテーブル担当のスタッフが扱うようになっているみたいなのですが、担当さんが全然出てこない。次の予定の時間も迫って来ちゃったのに…とレジに行ってみたものの「支払いは担当でないと受けられないの」と。結局「クレジットカード払いなら他の担当でも扱える」って話になったんだけど、ねぇ。

 

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今日もマディソンのライト建築を巡っていきます。午前中にやってきたのは「ユニタリアン教会」。1951年完成とライト晩年の作品で、実はライト教会建築の集大成っぽい面もあったりする建物です。

 

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講堂を覆う三角屋根と大きなガラスの壁面が印象的です。

 

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こちらでは見学ツアーが行われています。平日は月曜から金曜まで毎日催行されますが、こちらは有料。日曜日は無料で参加できます。幸いなことに今日は日曜日、ラッキー。

 

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見学ツアーは増築棟から始まります。今では礼拝などは増築棟の講堂で行われていますが、これは人数の問題。当初は200名程度の収容を想定していたようですが、今では400名近く集まるので、ライト建築の講堂では入りきらなくなっちゃったんですね。ただ元の建物がアメリカの国定歴史建造物に指定された後だったのでオリジナルの雰囲気を可能な限り邪魔しないよう設計されています。斜面をうまく活用して、地上に出る部分はできるだけ低くし、講堂は半地下に設置。ライト設計の本館とは回廊で繋がっていますが、ガラスを多用して「「建物としては繋がっていない」ように見えるよう配慮されていました。

 

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講堂から教室を繋ぐ廊下、三角形を多用したデザインになっており、ライトが設計したテーブルも三角形です。壁面に浮世絵が飾ってありますが、ガラス窓からの日光で退色してしまっているものもありました。

 

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こちらが講堂。正面の大きなガラス窓から柔らかく光が入り、石造りの壁面と相まって暖かく居心地良い雰囲気が漂います。ここを多目的に使えるよう、フロアの椅子は折りたたみ式。ここは今では結婚式などのイベントで使われることが多いようで、見学ツアーが土曜日に設定されていないのもそのためだそうです。

 

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そのあと、この教会についてのエピソードなども紹介してくれました。このあたりはマディソン郊外で、建設当時は周囲に何もないような場所。住んでいたのも50世帯くらいだったそうです。建設にあたっては予算削減のため、住民自ら作業に参加したりしたんだとか。

 

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講堂の三角屋根の構造が分かる模型もありました。結構複雑。

 

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エントランスから講堂のほうを眺めた感じ

 

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ライトが設計した、講堂の折りたたみ椅子のオリジナルが展示してありました。現在使われているのは改良されたレプリカ。背もたれのクッションの固定方法を変えたり、角を丸めたりといった改良を施したとのこと。

 

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結局、じっくり説明を聞きながら1時間半以上のツアーとなりました。これが教会の入口から見たところ。入口付近の庇の高さが低くなっていますが、ライトの建築では時折見かける意匠ですよね。

 

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玄関脇の壁面に、ライトのサインが書かれた赤いタイルが貼られていました。

 

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国定歴史建造物指定を示すプレート。

 

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三角屋根の講堂を入口側から見るとこんな感じです。今では周囲に大学や病院など大きなビルも建っていますが、竣工当時の周囲が野っ原だった頃って、どんな風に見えてたんだろうね。

 

 

令和元年14発目、ANAファーストクラスで行く世界遺産。その10:州都マディソン。

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タリアセンからはウィスコンシン州の州都マディソンへ向かいます。ウィスコンシン州はライトの建築を巡る旅を「フランクロイドライトトレイル」と名付けて観光コンテンツ化しています。SCジョンソン事務所棟と研究棟にウィングスプレッド、ミルウォーキーのライトが提唱した住宅様式の集まるバーナム地区、マディソンのモノナテラスとユニタリアン教会、タリアセンとワイオミングバレースクール、ウィスコンシン州西部のリッチランドセンターにあるADジャーマン倉庫の9件で、これを全部巡ってスタンプを集めるとオリジナルマグカップが貰える企画も実施中です。

 

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さて、マディソン郊外には世界遺産に登録されたもう一つの建築があります。それがこの「ジェイコブス邸」です。

 

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これは、ライトが提唱した住宅様式「ユーソニアンハウス」の第1号とされています。「ユーソニア」とは「アメリカ合衆国」のこと。つまり「アメリカ式の家」というような意味合いになります。マディソン在住の若いジャーナリストの新居として依頼されたこの住宅は、ライトが「中産階級にも低コストで質のよい住宅を」と考えシンプルな構造やプレハブ住宅的な手法を採用などが採用されています。新しい住宅のあり方を提案した建築という点が評価され、世界遺産登録となったようです。

 

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ここは個人所有で現役の住宅として使われているので、外観を眺めるのみ。時折オーナーさんのご厚意で見学会などが行われることもあるようですが…。なお、建築当時も珍しがられて見学者が絶えず、ジェイコブスさんは有料で見学者を受け入れ、その収入でライトへの設計費を払っておつりが来たそうな。それにしても、普段住んでる家が「おめでとう!世界遺産になったよ!」ってどんな気持ちなんだろうね。

 

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今夜はマディソンで1泊ですが、Airbnbで見つけたところで民泊。この日、何故かマディソン周辺のホテルが全然空いておらず、空いていても宿泊費がかなり高騰していたんです。ここはマディソン中心部から歩いて10分ほどとロケーションは比較的良好で、費用も9000円ほど、駐車場もあるのでレンタカーも駐める場所に悩まなくてすみます。部屋は大変綺麗、オーナーさんも凄く親切で良い方でした。

 

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周囲は閑静な住宅街といった雰囲気で、目の前には公園があり、ちょっと歩くとモノナ湖畔に出れちゃう。

 

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マディソンの中心に建つウィスコンシン州会議事堂。マディソンで一番高い建物で、ワシントンの国会議事堂より僅かに低いくらいの高さだそうです。周囲は建築物の高さ制限があるようで、どこからでも見えるほど目立っています。

 

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州都とはいっても小さな街ですが、議事堂周辺は繁華街になっています。

 

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夜になると議事堂がライトアップされて綺麗です。

 

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今日はビール飲みたい気分。同じウィスコンシン州の都市ミルウォーキーバドワイザーやミラーなどの本拠地で、その昔「ミュンヘン・サッポロ・ミルウォーキー」というCMがあったほどです(コレ1958年の話だって!昔すぎるよ)。ウィスコンシン州全体としてもビール造りは盛んだそうなので、そんなトコに来てビール飲まないなんてあり得ないよね。議事堂そばにあったこの店「THE OLD FASHONED」が界隈では格段に賑わっていたのでコチラに決定。テーブルは空きがなく30分以上待つけどバーエリアならすぐ入れるよ、とのことですが、どうせ飲みたいしそれでいいや。

 

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赤い提灯が謎ですが…。30種以上の州内のブルワリーの生ビールが用意されていて、1パイント5ドル程度とお値段もお手頃です。

 

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1杯目はマディソンのブルワリー「Ale Asylum」のペールエール「Hopalicious」にしてみました。あ、単にメニューリストを上から手繰って最初に出てきた「マディソン産」のビールを選んだだけなんですけどね。

 

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おつまみはコレもウィスコンシン名物らしい「フライドチーズカード」です。「チーズカード」とは、要はチーズが完成品になる一歩手前の段階のもので、フレッシュチーズの一種。ウィスコンシンは酪農でも有名なところで、チーズなど乳製品が名産なんだそうですが…ビールと乳製品が名物って北海道かよ(^^;)。ちなみにコレ、凄く旨くてビールにぴったり。まぁできたてチーズを揚げました、って不味くなる要素ゼロだけどさ。

 

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テーブルにはこんなポップが出てました。この「New Glarus Brewing」、マディソンの南にある「New Glarus」という街のブルワリーのようです。1パイント3ドルってお得じゃん、と2杯目はコレでいきました。

 

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いい気持ちで歩いて宿まで帰ります。途中のピザ屋でアイス売ってました。

 

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乳製品が名物なウィスコンシン、アイスも旨い筈。ここで扱ってる「Chocolate Shoppe Ice Cream」っての、マディソンでも評判のいいアイス屋さんらしいので、デザートとして戴きます。

 

令和元年14発目、ANAファーストクラスで行く世界遺産。その9:いよいよ潜入、フランク・ロイド・ライトの総本山「タリアセン」。

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アメリカ3日目、今日はいよいよフランク・ロイド・ライトの総本山、「聖地」ともいえる「タリアセン」訪問です。「タリアセン」とはウェールズ語で「輝ける額」という意味。ライトはここに1911年にシカゴから移ってきました。

 

ライトは1893年アドラー&サリバン建築事務所から独立(っていうか闇営業がバレて辞めざるを得なくなったって感じですが)、シカゴ近郊のオークパークに自宅とスタジオ、自分のオフィスを構えます。住宅建築をメインに「プレーリースタイル」と呼ばれる様式を確立して「イケてる建築家」としてのキャリアを順調に重ねていたのですが、ここでこのお方、やらかしちゃいます。自分に住宅設計を依頼したクライアントの奥さんとデキちゃった、要は不倫関係になっちゃったんです。ライトは結婚していて子供も6人いたのでダブル不倫ってやつですね。今であれば「ありがち」かもしれませんが(それでいいのか)、1900年代初頭のアメリカでは「不倫」なんて厳しい目で見られたであろうことは想像に難くありません。1909年にライトはオークパークのオフィスを閉めて、不倫相手のチェニー夫人とヨーロッパへ駆け落ちしてしまうのですわ。

 

2年後の1911年にはシカゴに戻りますが、駆け落ちしてきました、なんて状況なので元のオークパークへは帰れず、親から譲ってもらったこの地に新しい「愛の巣」を設けることになった次第なのです。こんな状況なので仕事も殆どなかったようですが、ぽつぽつ依頼も入り始めた1914年、またスキャンダルが発生。使用人がチェニー夫人とその二人の子供と弟子4名の計4名を斧で惨殺して放火、という凄い事件が起きてしまうのです。ここでライトはまたゴシップの主人公となってしまいます。そんなどん底状態で出てきたのが、東京の帝国ホテルの設計の話だというから凄い巡り合わせです。ライトの自伝では「はるばる東洋から自分の名声を聞きつけて”是非お願いします”って頼みに来られちゃう俺すげー」みたいな記載なのですが、本人が相当売り込みしてたって話もあるみたいだったりして。

 

なお、この「タリアセン」は今でもライトの建築事務所となっていますが、会社というよりは建築学校のような形態だそう。なお、「タリアセン」はアリゾナ州にもあり、「タリアセン・ウエスト」と呼ばれ、冬になると避寒のためにそちらに移ります。「タリアセン」はもちろん、「タリアセン・ウエスト」も世界遺産登録されました。

 

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まずはこちらのビジターセンターで受付。今回は4時間かけてタリアセン全体を観て廻る「エステイトツアー」へ参加します。このビジターセンターは元々レストランとして設計されたものだそうです。正面に停まる赤いバスに乗って出発です。

 

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最初にやってきたのはヒルサイドスタジオ。建築事務所としての機能はここにあります。元々は叔父の始めた学校の建物として設計されたものです。

 

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ホールですが、窓側に並んだソファがライト建築っぽい。

 

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こちらは今でもダイニングルームとして使われているそうです。

 

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こちらは製図室棟ですが、現役バリバリで設計作業を行っているため、この内部だけ撮影NGです。

 

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こちらは劇場のある棟です。

 

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中に入ると、入口付近の天井がかなり低く作られていました。この位置から外の景色を眺めることを意図した高さだそう。

 

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劇場はそんなに大きなものではありませんが、弟子と音楽のコンサートなどを楽しんでいたそうです。また仏像っぽいものが置かれていたりと、所々に日本やアジアを感じさせる装飾がありました。

 

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ここから丘を登っていきます。

 

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丘の上に建つのは「ロミオとジュリエットの風車塔」、1896年に設計されたタリアセンで一番古い建築物です。二人が抱き合っているように見えるので、こんな名前がついたんだとか。

 

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風車棟の近くに建つのは、ライトが妹夫婦のために設計した住宅です。

 

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暫く歩いて行くと、また建物が見えてきます。

 

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こちらは農業施設として使われている「ミッドウェイバーン」。家畜をここで飼っていたこともあったそうです。

 

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そして暫く進むと丘の上に…。

 

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タリアセンが見えてきました。

 

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敷地内へ。

 

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このテラスでコーヒーブレイクがありました。これはツアー代金に含まれています…って参加料92ドルもするしね。

 

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テラスからの眺め。

 

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ここまで観てきて感じたのは、なかなか修復が追いついてない面もあるのかなぁ、ということ。こちらも、よく見るとバルコニーの張り出し部分の付け根に亀裂が入っているみたいな感じですよね。

 

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休憩の後、外観をぐるっと眺めていきます。

 

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カーポートへの入口。

 

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先ほどのテラスの裏側にあたるところまで進みます。

 

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ここから、いよいよ建物の内部へ。

 

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ここも入口が凄く低く作られていました。

 

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こちらはライトのスタジオとして使われていた部屋。

 

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ライトが仕事の打ち合わせなどに使っていたテーブルがこちら。

 

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こちらも東洋趣味の装飾品が多数飾られ、壁面には屏風まで設置されています。これだけ日本やアジアの美術品に囲まれていながら「あたしゃ日本とかアジアとかの影響は受けてないよ」っていうライトの言い分は信じられないよねぇ。

 

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こちらはゲストルーム。

 

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ライトの住宅建築でリビングなどでよく設置される暖炉がここにもあります。

 

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一旦バルコニーへ出ます。奥に見える、崖の方に伸びたバルコニーは今では立ち入り不可。眺めはよさそうですが。

 

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夫妻の寝室。

 

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こちらは家族用のリビングルーム。ここにも屏風が。

 

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先ほどのバルコニーの大きな窓に面して開放的です。

 

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こちらはライトが晩年に寝室として使っていたスペースだそうですが、ベッドが妙に小さいんですよね。

 

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テラスに繋がるリビングルーム。なお、こちらにはライト建築でよく観られるステンドグラスの窓がありません。ライト曰く、ステンドグラスの窓は街中の住宅でプライバシーを確保するためのもので、外部からの視線がないこの家では不要だし、外の景色がちゃんと見える方がいいでしょ、という理由なんだそうです。また、ドアの取っ手が妙に高い位置に付けられたところがあるのですが、なんでそんなことをしたのか、ライトは結局明かさなかったとのこと。恐らく、子供が触れないようにするとか、目線を前に持って行くことでドアを開けたときに窓の外の景色に視線が行くように、というような理由ではないか、だとか。

 

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ここで4時間にわたる見学ツアーは終了。バスでビジターセンターへ帰ります。

 

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ビジターセンターにはショップとカフェがあります。カフェのほうはお値段もそれほど高くないので、まぁ記念だしと思いランチはこちらで戴くことに。

 

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ハンバーガーを注文しましたが、これが大当たり、旨いです。チップ込みで14ドルほどですが、パティがジューシーでいい感じ。フライドポテトも塩加減が絶妙でした。