今日は大分で一泊ですが、お泊まりも水戸岡デザインに塗れます。
宿泊先にしたのは「JR九州ホテル ブラッサム大分」です。大分駅直結の「JR大分シティ」の一角を担う施設。大分市の中心部では恐らく上位に入るシティホテルで、2015年オープンと新しいせいもあるのでしょうが、お値段も1泊1万円を切ることは殆どなく、この辺りではお高めの部類に入ります。なおホテル棟自体は駅ビル直結なのですが、駅からホテルまでは一度屋外に出る必要があったりするのよね。
フロントは8階にあります。
ロビーの佇まいはこんな感じ…と、一目で解ると思いますが、このホテルってあの水戸岡鋭治がデザインを手がけています。今日ここまで乗ってきた「36ぷらす3」も水戸岡デザインで、もっと言えばそのベースとなった787系がそもそも水戸岡デザイン。ちょっと奮発してこのホテルにしたのは、折角なんで夜も水戸岡ワールド!というのも理由の一つだったりします。
ロビーフロアからは客室フロアへの専用エレベーターが。最近のホテルでは一般的となった、カードキーをかざさないと行先階ボタンが押せないセキュリティ対応が取られています。
室内は意外にもシンプルに纏められていますが、窓の障子などに水戸岡っぽさが。
バスルームも白でスッキリした印象。パブリックエリアが「デザインだらけ」な分、客室内はごちゃつかせない、というコンセプトなのかも。
客室フロアは9階より上で、この辺りでは群を抜いて高いビルなだけあって、窓からの眺めも楽しめます。北側に向いた客室にアサインされると、別府湾と遠くの方に別府の町が見えてイイ感じ。
まだ明るい時間帯なのでちょっと観光、大分市の「アートプラザ」です。このユニークな外観の建物は、以前は「大分県立図書館」として使われていたもので、1966年に大分生まれの建築家である磯崎新の設計によりオープンしました。その後、大分県立図書館が別の場所に移転することになったために大分市がこの土地と建物の譲渡を受けて1988年に「アートプラザ」として再生しました。磯崎新の初期の代表作の一つでもあるので、壊されずに市の施設として再利用されているのが凄い。
建物の内部の見学もできるのですが…。
この「アートプラザ」の見どころは「磯崎新建築展示室」でしょう。
ちょっとした「展示室」くらいを想定していたのですが、アートプラザの3階をほぼ全てを占めるスケールで、数々の写真や図面、建築模型などにより磯崎新の作品や軌跡を詳しく解説する、かなり大規模な展示でした。書籍類も数多く所蔵しているんですが、現在は新型コロナ対策で貸出や閲覧は休止中でした。
夕方、ホテルに戻ってきました。
このホテルの大きな魅力の一つは、間違いなく最上階の温浴施設「CITY SPAてんくう」でしょう。通常は入浴料1600円も取る施設が宿泊者は使い放題。客室棟エレベーターで19階へ上がると宿泊者専用の入り口があり、ここでロッカーキーを受け取ります。タオル類もここで渡してもらえるので、自分の部屋から持ってくる必要はありません。
浴室はワンフロア上の20階にあり、浴室内の階段で21階にあがるとインフィニティプールのような露天風呂があります。この露天風呂が別府湾や別府温泉の夜景が楽しめる絶景で、いつまでも入ってられる快適さでした。いやぁ、これだけでもお高めの宿泊費を払った甲斐はあったかも。ちょっとした軽食やドリンクが楽しめるラウンジも夜12時まで営業していて、この施設だけでも結構楽しめます。
このホテルの宿泊者は、JR大分シティ内のアミュプラザ大分の一部店舗での割引などの特典を受けることができます。そういうわけで夕食は結局、駅の中で済ませることに。結構賑わっていてお値段的にもお手頃な感じだった「豊後酒場」に入りました。でもちょっと期待していた「関アジ」「関サバ」は品切れだったので残念…。
とはいえ、なかなかコスパのいいお店です。大分名物の刺身をタレ付けした「りゅうきゅう」が一つ100円! お店オリジナルという、かぼすとぶどう酢を使った「元気サワー」と一緒に戴きます。
しめ鯖と豊後ぶり刺、これも脂ノリも良く肉厚。
これも地物っぽい、しいたけ炭火焼。
2杯目はレモンサワーで行きます。
これまた大分名物を、と鶏天を頼んだところ、280円でこのボリュームでした。
追加で「ぎょろっけ」を。魚のミンチにパン粉をつけて揚げた、これまた大分では一般的なものの様子。素朴な味わいが素敵でした。
翌日は「CITY SPAてんくう」の朝風呂からスタート。生憎のお天気で小雨がぱらついており、露天風呂からの眺めはちょっとイマイチかな。
朝食付きプランで予約してましたが、ロビーフロアのレストランでの提供になります。
ハーフバイキングのスタイルになっており、サラダや一部のおかず類、ご飯や味噌汁、パンやデザート類などは自分でビュッフェ台から取ってきます。大分らしく「りゅうきゅう」や「とり天」などの郷土料理も揃っていました。
メインのおかず類はテーブルに運ばれてきますが、こんな立派なお重に入って登場。
2段重ねのお重を広げたところ。
テーブルにはお重の中身を紹介するパネルも設置してあって親切です。
デザート類もなかなか充実。満足な朝ご飯でした。
結局ホテルでのんびりして、チェックアウトは11時前。9階のロビーフロアにも出入り口があって、屋上庭園に直接出れるのでした。
ここは主にお子様向けのプレイランド的な施設になっています。
お天気が微妙なのであんまり賑わってませんが…。ミニ列車やら鉄道神社やら、なかなか凝った感じのところでした。