へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

これも「国策」でした、赤倉観光ホテル。その1:お部屋と施設編。

「GoToトラベル」代替として実施中の「県民割」。当初は都道県内だったのが隣接県まで、2022年の4月からは「ブロック割」として対象がまた広がりました。中部ブロックは遠くは新潟まで適用されるということで、以前から気になっていたホテルに泊まってくることに。

 

名古屋からは長野まで高速バスで移動しました。名古屋から長野方面はJRの特急「しなの」が1時間おきに運転されており、こちらが主流。バスもあるのですが「しなの」に比べると1時間以上余計に時間がかかることもあって本数はそう多くなく、今ではコロナ禍で松本便は減便までされており、長野行きに至っては運休してしまっています。ただ今の時期は善光寺のご開帳があるため、その時期の週末だけ臨時便の形で運行中。これに乗ってみたわけです。

 

名鉄バスセンターの高速バス乗り場からの出発です。

 

このバス、4時間以上の長距離を走るのに正席49席+補助席11席の短距離仕様、トイレもついてません。そのかわり「全席ひとりだけシート」として2席を一人で使っていい形での販売になってました。

 

ちょうど今は中央道リフレッシュ工事が多治見ICあたりで行われていました。おかげで軽い渋滞にはまりながら、1時間20分ほどで最初の休憩地である恵那峡SAに到着。ツアーらしきバスも何台か停まっており、女子トイレは行列ができるほどでした。

 

次の休憩地点はみどり湖PA、ここで10分停車。

 

高速道路は比較的順調に進めたのですが、長野ICを週出してからの一般道がかなり混んでおり、長野駅到着はおよそ30分遅れでした。定刻くらいであれば終点の善光寺まで行ってちょっと散策してこようと思ったのですが、今日は断念。まぁ暫く前に来てるしね。

 

長野駅からはしなの鉄道に乗車。

 

ホームに向かうと、新型のSR1系が停まってました。

 

ライナー用の100番台だったようで、車内はクロスシートが並んでいます。ただ一部は有料列車用にボックス席にセットされ片側にテーブルが固定されているため、あまり座れる座席がない…。

 

2両のうちもう1両はロングシートになっていました。座席の向きを変えてクロスシートにしたりロングシートに変えたりできるのがウリですからね。

 

北しなの線の終点である妙高高原までは約1時間ほどで到着。ここはもう新潟県、駅もえちごトキめき鉄道の管理になります。

 

駅前には列車の到着にあわせてホテルの送迎バスが待っていました。事前予約は必要ですが、鉄道の時刻表にほぼ合わせて送迎バスのスケジュールが設定されています。

 

駅から15分ほどで「赤倉観光ホテル」に到着しました。このホテルも実は1930年代のインバウンド誘致政策のもと、1937年に開業したところ。ちょうど同時期に志賀高原温泉ホテルも開業していますが、どちらもスキーリゾートとして開発されました。主に中国在留の欧州人のスキー需要を狙ったようですが、開業から程なく戦争に突入し、その真価を発揮できた期間は長くありません。

 

いかにも高原リゾートのクラシックホテルという佇まいがステキですが、実はコレ、開業当時のオリジナルのものではありません。残念なことに初代の建物は1965年に焼失し、その翌年に再建されました。ただ当初の建物の雰囲気をできるだけ再現したそうです。

 

ロビーはクラシックホテルでよく見られるコンパクトなサイズ。チェックインは午後3時からですが、今は午後2時過ぎ。手続きはしてもらいましたが部屋の準備が整うまで少しお時間をください、とのこと。

 

ロビーに隣接したラウンジでお待ち下さい、だそうです。

 

ここでは午後2時から5時まで、無料でドリンクサービスが提供されているんです。コーヒーやジュースなどソフトドリンクはもちろん…。

 

隣接したバーエリアではアルコールも用意されているんです。このバーもレトロな雰囲気でいいんだよねぇ。

 

ビールはサッポロの新潟限定「風味爽快ニシテ」。スパークリングワインもサーバーから頂けます。林檎とメロンを使ったオリジナルのカクテルも。

 

大きな窓からの眺望を楽しみながら待つこと約20分、2時半にはキーが貰えました。

 

キーホルダーには初代のホテルのイラストが使われています。

 

「お部屋おまかせ」のプランでしたが、アサインされたのは妙高山側のお部屋。野尻湖側の方が眺望はいいんですが、まぁ仕方ないかしら。今回は新潟県の県民割で5000円割引+2000円クーポン付きの上に「じゃらん」の3000円割引クーポンも使ったので、通常よりも1万円も安くなってるし。

 

ドアのそばには大きなクローゼットが。

 

浴衣などはここに。館内は浴衣でも過ごせますが、メインダイニングなどはNG。そのほか、備え付けの着物を羽織ればOKというところもあります。

 

バスルームの洗面台はこんな感じです。

 

アメニティもきちんと揃ってますが、歯磨き粉が小さなチューブが箱のまま用意されてるのがちょっと斬新。

 

バスタブもありますが、あまり使わないかもしれませんね。

 

ちょうど「LINEで友達になると500円の館内利用券プレゼント」というのがあたったので、これを使ってベーカリーでパンを購入。食べ損ねたお昼ご飯をこれで済ませましたが、流石のホテルクオリティ。ベーコンエピは新潟名物の「かんずり」が使われほのかにピリ辛、カレーパンはお上品なホテルカレーが美味でした。

 

一休みして温泉へ。本館に隣接した「SPA&SUITE棟」へ連絡通路にて移動します。

 

こちらには水盤を擁したテラスもあります。

 

そのワンフロア下が温泉大浴場です。

 

温泉からも野尻湖側の眺望を存分に楽しむことができます。脱衣場のテラスにはチェアもあり、湯冷ましにはちょうどいい感じ。温泉のお湯も無色ですがほのかに香り湯の花も多く、結構「温泉らしさ」が強いものでした。

 

湯上がりにテラスでのんびり。

 

こんな「映える」風景を眺めながらダラダラできるのが最高ですな。

 

ホテルの周囲もちょっと散策してみることにします。ホテル自体はかなり山の上の方に位置しており、冬ならすぐゲレンデ!って感じなんでしょうが、グリーンシーズンもちょっとしたピクニック気分でお散歩できるようなロケーションです。

 

麓側から見たホテルはこんな感じ。中央の見晴らし塔はちょっと「川奈ホテル」を思わせます。

 

その隣には増築された2棟の新館が繋がっているのですが、本館のクラシカルな雰囲気を壊さない佇まい。

 

こうしてみると、結構大きなホテルではあるのよね。

 

ホテルから麓を見ると、ここがかなりの高地にあることが良くわかります。