へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

2022年お盆のヘンな旅、その1:ヘンなルートで行く新潟。

また予定通りにならず。

 

slips.hatenablog.com

 

昨年の夏、青森の景勝地「仏ヶ浦」に行こうとお出かけしました。しかしながら青森までの途上でいろいろとトラブルに巻き込まれた挙げ句、肝心の仏ヶ浦までのアクセスだった高速船「シィライン」が運休…とフラれてしまいました。

 

www.toonippo.co.jp

 

そんな「シィライン」ですが、行政からの補助金打ち切りが決定し、2022年度いっぱいで航路廃止が決まってしまいました。もちろん陸路でも「仏ヶ浦」には行けますが、下北半島の先なのでかなり不便。そこで今年こそ…と再チャレンジを計画しました。昨年とほぼ同じ、新潟まで夜行バスで行って羽越線五能線で青森を目指そうと思ったのですが、7月下旬から東北を襲った豪雨で各地の鉄道が甚大な被害を受け多数の不通区間が発生。加えて旅行期間も激しい雨が予想される前線が東北に停滞との天気予報も出てしまい、今回は青森行き自体を諦めることにしました。

 

そういうわけで、今回はとりあえず新潟を目指すことに。長野行きの特急「しなの」で出発です。

 

使用される383系は1994年登場と、そろそろ30年が経過しようとしていますが、オーソドックスで落ち着いた車内はそれほどの古さを感じさせません。登場時に東海道新幹線の主役だった100系新幹線の車内もこんな感じしたね確か。

 

日本三大車窓」と言われる姥捨を通過する際は、ちゃんとアナウンスでの案内も。

 

およそ3時間で終点、長野に到着。実は名古屋からだと東京経由で東海道新幹線北陸新幹線を乗り継いでも、ここまでほぼ同じ時間で来れてしまいます。とはいえ、コストが断然違うので、そんなルートを使う人はほぼいないでしょうな。

 

ちょうどお盆の時期ということもあってか、駅構内には無料PCR検査場が設置され、帰省客と思しき皆さんが並んでいました。

 

長野からは一駅だけ、お隣の飯山まで北陸新幹線はくたか」を利用します。名古屋から新潟までは長野から飯山線で長岡方面へ出るルートが距離的には最短なんですが、全て在来線にすると長野~豊野は第三セクターの「しなの鉄道」を間に挟む形になります。実はこの区間を通過するきっぷは、JR東海のエリアからの出発では1枚の通しでは購入ができないルールになってしまっているんですよ。ただ、長野から飯山線に入るには「北陸新幹線を使う」というルートもあって、こちらは全てがJRの路線となるので、問題なく1枚のきっぷで「名古屋市内→新潟」となります。加えて、「新幹線と在来線特急を乗り継ぐと在来線の特急料金が半額になる」という乗継割引制度もあります。JRになってから適用範囲がかなり狭められましたが、長野で「しなの」と北陸新幹線を乗り継ぐケースでは割引が適用となり「しなの」の方が半額に。これに長野~飯山の新幹線特急料金がプラスされるわけですが、この料金より割引される金額の方が大きいため、ただ「名古屋~長野」の特急に乗るよりも長野から新幹線に乗り継ぐ方が安く済む、という結果に。

 

はくたか」自由席はほぼ満席でしたが、飯山までの乗車時間は僅か10分ほど。帰省客がたくさん下車し、かなり賑わった様子になりました。

 

飯山駅野沢温泉などの観光地への玄関口でもあり、駅周辺はかなり綺麗に整備されています。駅前には大きなスーパーもあって便利。

 

駅構内もコンビニのNewDaysに加え、カフェや地元産品を売るお店など、なかなか充実しています。

 

飯山からは在来線、飯山線へと乗り換えです。

 

越後川口行きの普通列車に乗車します。実はこの列車、「しなの」到着後に長野を出ていますので、別に新幹線に乗らなくても長野で乗り継げていたもの。ただ、先述の通り新幹線で先行した方が「お利口」だったわけで…。2両編成でやってきましたが、途中の野沢温泉で1両を切り離し単行となってしまいました。

 

車内では飯山駅で購入した「ぜにがめ堂」の笹ずしでランチします。

 

主に土日に営業する販売コーナーで買い求めたものですが、この「ぜにがめ堂」ってかなり有名なお店みたいですね。素朴な感じでいいなぁ、こういうのも。

 

越後川口ではすぐの接続で長岡行き各停へ乗り換え。

 

長岡で新潟行きに接続し、午後4時前に新潟に到着しました。

 

新潟駅は高架化の工事はほぼ終了し、旧駅舎は綺麗に取り壊されていました。高架下にはバスターミナルが設置される予定らしく、その整備工事がまだ続いている様子。おかげで駅構内の経路がかなり複雑かつ遠回りになってるの、早くなんとかしてほしいぞ。

 

新潟での宿泊は「ホテルグルーバルビュー新潟」です。

 

このホテル、昨年2021年の1月に泊まってますが、かなり様子が変わっています。どうも全面的に改装されたようで、なかなかスタイリッシュなお姿に。

 

ロビーの一角にはアメニティ類を設置。客室には歯ブラシ程度しか設置されておらず、そのほかの必要なモノはここから各自持っていくスタイルです。

 

客室もなかなかお洒落になってます。壁面に新潟県を象ったレリーフがあったりとか。

 

バスルームはごく一般的なビジホのそれ。ここはほぼ手が加えられていないようです。

 

ホテルに落ち着いたら、ちょっとお出かけ。駅前のバスターミナルから…。

 

バスで朱鷺メッセまでやってきました。

 

ここの新潟県万代島美術館で開催中の「和田誠展」が目的。昨年末に東京で開催され全国に巡回しているのですが、この春は熊本で開催され、その次が新潟でした。一応は愛知でも予定されていますが「2023年秋」って遅いよ!と。

 

この独特の味のあるイラストが和田誠の魅力の一つでしょう。星新一の本の装丁も数多く手がけており、個人的には中高時代にハマった作家さんの本でよく見かけたイラストの人、という印象が強いんですよね。

 

週刊文春の表紙も永年手がけており、その作品も数多く展示。

 

和田誠の奥様は料理愛好家の平野レミですが、アプローチは和田誠から。当時平野レミとラジオで共演していた久米宏に紹介を頼んだら「あんな人絶対にやめた方がいい」と断られた、なんてエピソードがあったそうな。平野レミの本の装丁などのお仕事もしていたようですが、まぁ若い頃の平野レミのお綺麗なこと。「ステキな若奥様」然とした佇まい、まさかこの後NHKブロッコリーをおっ立てる料理を披露するなんて想像できないぞ。

 

美術館のあとは同じく朱鷺メッセ内の「Befcoばかうけ展望室」へ行ってみました。なんだその名前は!って感じですが「Befco」は新潟市の米菓メーカー「栗山米菓」のコーポレートブランド。「ばかうけ」はその栗山米菓の主力商品です。それにしてもインパクトあるよねぇ。

 

地上125mは日本海側としてはトップクラスの高さ。眺めも悪くありませんが、この日は同じビル内の「ホテル日航新潟」主催のビアホールイベントで立ち入りエリアが制限されていたので、見学できない方位とかも出てました。

 

朱鷺メッセからはまたバスにて万代シティバスセンターまで戻ります。ここで行っておきたかったのがこのバスセンターの立ち食いコーナー。ここのカレーは新潟のB級グルメとして有名です。

 

早速券売機で食券を買おうとしたら「カレー」のボタンに全部「×」がついています。えっ売り切れ?と思って聞いてみたら、カレー自体はあるけどご飯が品切れなんだとか。うどんやそばは大丈夫とのことなので、カレーうどんにしました。カレー自体はカレーライスと同じもので、豚肉と玉ねぎがたくさん入った特徴的なもの。これがうどんのつゆと混ざった味も、それはそれでアリかも。

 

今回は新潟の県民割「使っ得!にいがた県民割キャンペーン」を利用して宿泊したので、2000円分のクーポンがついてきます。バスセンターのカレーうどんが意外と腹にたまったので、軽く呑むくらいで使おうと駅前の「立呑み天下一」にお邪魔しました。

 

栃尾の油揚げをつまみに、ビールも新潟限定の「風味爽快ニシテ」だぞ。

 

食後のデザートはもちろん新潟の定番アイス「もも太郎」。こんな色で「もも太郎」なんて名前なのに「りんご果汁」が入ってるんだぞ。

 

ホテルに戻り大浴場へ。以前泊まったときには確かなかったはずなので、これも改装で新設されたものと思われます。大浴場のある地下までは専用のエレベーターがあり、館内着で移動できます。

 

大浴場は雰囲気もよく広さもそこそこ、なかなか寛げました。

 

大浴場の前には湯上がりコーナーも用意されていました。

 

朝食は2階の「ダイニング エディット エチゴ」で、ビュッフェスタイルでの提供です。

 

メニューは充実しており、新潟名物も数多く取り入れられていました。

 

鯛茶漬けとか、ちょっと豪華っぽいものも。

 

デザート系も笹団子とかヤスダヨーグルトなど、こちらも新潟が意識されていました。