へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

ついに乗ったぞ、「TOHOKU EMOTION」。

JR東日本の「のってたのしい列車」のひとつ「TOHOKU EMOTION」に乗ってきました。

 

 

「TOHOKU EMOTION」は久慈線の八戸~久慈間を運行していますが、団体専用列車扱いで旅行商品を購入しないと乗車できません。で、基本的に列車にだけ乗る旅行商品は2名以上からしか申し込めないんですよ。時々、東京方面からのツアーに組み込まれる形で1名から参加OKの商品が出るんですが、今回は「びゅうトラベル」の東京発日帰りのツアーを発見。無事催行確定となったのですが、東京駅早朝集合ということで夜行高速バス「ドリーム号」で上京としました。

 

解放休憩は浜名湖SAと愛鷹PAの2箇所。

 

定刻より15分ほど早く「バスタ新宿」に到着しました。

 

バスタ新宿」は新南口の上にあるのですが、こちらの改札はまだ閉鎖中で、甲州街道を渡って南口にいかないとダメなのね。

 

集合時間までの間、御茶ノ水駅から徒歩5分ほどのところにある「RAKU SPA 1010 神田」で朝風呂にしました。ここは2018年までは「江戸遊」という名前で営業していたスーパー銭湯で、まだ「ムーンライトながら」が運転していた頃は東京駅到着後によくお邪魔していました。2019年から極楽湯の運営となって再開しましたが、引き続き朝5時から520円で銭湯がわりに使えます。お風呂はそれほど広くはありませんが、普通の銭湯だと思えば特に不満はありません。ただ、以前はフロアに寝っ転がれた休憩スペースが椅子とソファに変わっていたので、仮眠とかは厳しそうな印象でした。

 

朝7時、集合場所の東京駅八重洲北口へ。ツアーは途中までですが添乗員付きです。

 

ここで八戸までの乗車券を受け取ります。

 

乗車したのは「はやぶさ5号」。

 

約3時間、八戸に到着しました。

 

ここで40分ほどの待ち時間がありました。1名参加者の「TOHOKU EMOTION」の座席は抽選で。3両編成で中央の2号車はキッチンスペースとなり、客席となる1号車は個室、3号車はオープン座席形式ですが、列車まるごとこのツアー客で貸切状態の様子。結局、往復とも個室のアサインされました。

 

出発10分前にホームへ誘導。

 

いよいよ「TOHOKU EMOTION」にご対面。東日本大震災からの復興支援の一環としても位置づけられ2013年から運行していたこの列車、実に10年経ってやっと乗車が叶ったワケですな。

 

乗車口は1箇所。ちょっとカフェ風で、乗務員さんのお出迎えも。

 

2号車から乗り込みますが、こちらはオープンキッチンになっています。

 

1号車の自分の席へ。コンパートメントの中はこんな感じです。

 

テーブルにはメニューが用意されていました。

 

「TOHOKU EMOTION」で提供されるランチは半年ごとにメニュー監修する料理店が交代し、メニューの内容も3ヶ月毎に変わります。2023年度下期のメニュー監修は広東料理の「銀座嘉禅」。このお店、ディナーなら1名2万円以上、ランチでも1万円近くという高級店でした…。またドリンクはアルコールも含め料金に含まれ飲み放題です。この区間、通常の旅行商品として購入すると1名8500円なんですが、この内容ならかなりお値打ちかと。

 

八戸を定刻で発車。

 

最初にノンアルコールのスパークリング林檎ジュースがウェルカムドリンクとしてサービスされます。

 

次はシードルをお願いしてみました。

 

そしてランチが始まります。前菜はボックスで運ばれてきます。

 

蓋を開けるとこんな感じ。甘く味付けされたピーカンナッツ、コリコリ食感のクラゲ、帆立が入った海鮮のタルタル、蟹肉あんの茶碗蒸しの4品、どれも美味でした。

 

車窓には八戸の蕪嶋神社が見えてきました。

 

お次は白ワイン。

 

お料理も続きます。「鯛と青ザーサイのさっと蒸し 香港フィッシュソース」です。下に敷かれているのはジャスミンライス。列車内で提供されるのに絶妙の蒸し具合だったのは凄いぞ。

 

ドリンクは後も考えて程々に、とドライゼロへ変更。

 

「ガーリック豚のやわらか煮込み 香港熟成黒酢のソース」が登場。豚肉が箸でほぐれるほど柔らかく、ソースもまろやかで美味しかったです。

 

宿戸を過ぎて暫く進んだ大浜海岸には、東日本大震災で被災した久慈線の運行再開を地元の人が祝って設置した「夢をのせてJR」と書かれたドラム缶が置かれています。ここで地元の皆さんの歓迎旗振りがありました。雪模様の寒い中大変だなぁ…。

 

ここでデザートが中国茶とともに運ばれてきました。

 

玉手箱みたいなボックスを開けると3品が並んでいました。「流れるカスタード饅頭」は中にトロトロのカスタードクリームが入っており、差し込まれたストローで中のクリームを吸って飲んでから食べるという趣向。中国にこういう感じのでっかい肉まんあったよね! 杏仁豆腐は温かいのが新鮮。

 

食後にアイスコーヒーを頂いて到着までのんびり。

 

ランチョンマットのイラスト、なかなか可愛いです。

 

久慈までの乗車時間は2時間ほどですが、食事を楽しんでいたらあっという間でした。

 

ここから折り返し八戸行きの「TOHOKU EMOTION」に再度乗るんですが、1時間ほどフリータイムがあります。

 

これが意外とやることがないというか…。駅周辺、特に何があるわけでもないんですよ。駅前にはNHKの朝の連ドラ「あまちゃん」にも登場した「駅前デパート」がありますが、今では営業している店舗などはない様子。そもそもここまでランチ喰ってきちゃったし、これから乗る折り返しはデザートビュッフェなので「何かここで飲食する」感じでもないですし。

 

そういうわけで、歩いて10分弱のことろにある道の駅くじ「やませ土風館」まで行ってみることにします。

 

スーパーがあったりと産直の生鮮品が充実していましたが、さすがに買って帰るのは難しいかな。久慈秋まつりで使われる山車の展示などもあって、割と時間は潰せます。

 

「放映されたのは放映されたのは2013年と既に10年前ですが、街中にはいたるところに「あまちゃん」の痕跡?が。

 

JRの久慈駅へ戻ってきました。

 

JRの駅の隣には三陸鉄道久慈駅があります。こちらも「あまちゃん」で「北三陸駅」として登場したところで、駅舎内にはその紹介なども残っています。

 

駅の隣には市の公共施設も建っていました。

 

ここでも「あまちゃん」推し。

 

では、久慈駅へ折り返しです。

 

帰路のテーブルはフォークやスプーンがセットされていました。

 

こちらがメニュー。まずスイーツ3品がサーブされ、その後はオーダーバイキングとなります。当初は2号車でのビュッフェスタイルだったのですが、コロナ禍での感染症対策としてオーダー制になったようです。今年4月からはまたバイキングスタイルに戻るようですけどね…。こちらもドリンクは飲み放題、アルコールも用意されており、このときは赤白のワインとビールが注文可能でした。スイーツはホテルメトロポリタン盛岡監修だそうな。

 

最初に出てきたのは巨峰シャーベット、モンブラン洋梨のタルトの3品。

 

続いてこの6品から自由にオーダー可能となります。

 

とりあえず全部のっけてもらいました。チーズケーキが予想外にしっとり感が強くて美味。他もなかなかでした。

 

甘くないものも少し用意されており、ミラノサラミとシーフードマリネ、ミックスナッツがオーダーできます。アルコールもあるので甘いものが苦手な人でも…ってスイーツビュッフェがウリのこの列車に左党は乗っちゃダメか。まぁケーキの合間に口直しとしてもイケます。

 

さて追加は…と選ぶの面倒なんで結局また6品持ってきてもらっちゃった。

 

復路は往路より15分ほど短い乗車時間。これも車内で喰ってるので短く感じます。八戸ではツアーは一泊して三陸鉄道に乗るグループと日帰りで東京に帰るグループの二手に分かれ、添乗員さんは1泊2日コースに付いていくのでここでお別れ。そちらはすぐの乗り換えで盛岡へ向かいますが、日帰り組は1時間ほど後の「はやぶさ」に乗ります。

 

駅周辺で時間潰し。駅前の「ユートリー」という公共施設も見てみます。

 

1階はお土産物店のほか、地元の祭りの山車の展示や地元企業紹介コーナーとかがありました。上の方は宿泊施設にもなってるんですね。

 

ツアーの特典として含まれていたNewDaysで使える金券で買い物などしつつ、「はやぶさ」で東京へ帰還しました。