へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

特別な特急で会津まで、その2:「青春18きっぷ」で帰る名古屋。

さて、会津若松まで来た以上はここから名古屋に帰るわけですが…。

朝6時前にホテル出発。今日は「青春18きっぷ」1日分を使って帰ります。

 

普通に考えると会津若松から戻るなら磐越西線で郡山に出て東北線東海道線と乗り継いで行くんでしょうけど、それだとなんだか面白くない。調べてみたら始発で出れば只見線経由でも帰れちゃうじゃありませんか。

 

発車15分前くらいには小出行きが入線済みでしたが、早朝だというのにこの時間で既に車内はほぼ満席。なんとか空き席を見つけることはできましたが…。全線運行再開からもう1年半以上経過し、何度か乗りましたけど、なんか「いつも混んでる」印象です。こんなに人気なら1両単行じゃなくて増結すればいいのに。

 

今日は快晴。会津磐梯山が綺麗に見えてます。

 

会津柳津を過ぎると、只見線は山あいに入っていきます。

 

このあたりたから只見までの間は景勝スポットは減速して通過してくれました。只見線で最も有名な風景の一つともいえる第一只見川橋梁をゆっくり通過。ただ、ここは外から見る方がよく知られており、今ではその風景が見られる展望台とかもあるらしいですね。

 

第二只見川橋梁。川面に橋の上を走る列車の影が映ってました。

 

会津宮下で対向列車行き違いのため10分ほど停車します。

 

駅前には「テレサ・テン歌姫音路」なんて看板がありました。あの台湾出身で「アジアの歌姫」とまで称されたテレサ・テンが1977年に新曲のキャンペーンの一環としてここ三島町を訪れたことがある、という案内。ちゃんと中国繁体字も併記されてるのね。

 

駅舎内には「どこから来ましたか?」と訪問者にシールを貼ってもらう看板があったのですが、テレサ・テン繋がりなのか台湾からの訪日客がかなり来ていてちょっと吃驚です。タイとか香港とかからも来てるんだ…。ホント、今のインバウンドっていろんなとこに来てるのな。

 

宮下ダムの脇を通過。

 

会津川口に到着。ここでも10分ほどの停車時間がありました。

 

第六只見川橋梁を通過する際に見えるのは本名ダム。

 

標高があがってきたせいか、窓からはかなり雪が残っている様子が見えてきます。

 

会津若松から3時間、只見まで辿り着きました。ここでは25分ほど停車。

 

駅前の観光案内所は既に営業を始めており、併設のショップも開いてました。

 

只見線はここから県境を越えて新潟県に入っていきます。只見の次の新潟県に入って最初の駅となる大白川までは30分ほど走りっぱなし。

 

会津若松から4時間半、やっと終点の小出に到着です。

 

今回初めて気がついたのですが、小出駅の看板って渡辺謙の書のよるものなのね。この辺のご出身だそうな。

 

小出からは上越線の上り列車に乗って六日町まで移動。

 

ここは北越急行ほくほく線の分岐駅。

 

駅前には図書館を併設した商業施設があり、かなり大きめのスーパーも入ってました。意外と大きな街みたいですね、ここ。

 

ほくほく線の各駅停車で十日町を目指します。1両の電車ってなんか斬新。

 

ほくほく線は首都圏と北陸とのショートカット路線として建設された側面もあるため、トンネルで真っ直ぐ貫くようなルートになっています。トンネルの中に駅があったりするのも特徴。

 

北陸新幹線が金沢まで到達する2015年までは、ここを最高時速160kmで特急がかっ飛ばしてたワケです。線路もローカル線とは思えない立派さです。

 

十日町に到着。小出からは越後川口に出るルートでも同じくらいの時間でここまで来れたのですが、そちらのルートだと越後川口から十日町までは「越乃Shu*Kura」に乗ることになります。いまJR東日本の「のってたのしい列車」の指定券は840円に値上がりしているため、30分ほどしか乗らないのにそんなに払うのもなぁ…とほくほく線ルートを選んだわけです。こちらも「青春18きっぷ」利用ならほ別途支払いですが400円で済みますし、「鉄印」も買えるからね。

 

お昼ご飯は駅前の「志天」へ。

 

基本的には天ぷら屋さんのようで、ご主人が黙々とカウンターで天麩羅を揚げていました。蕎麦とかき揚げ丼のセットを頂きましたが、揚げ立ての天麩羅は旨いね。

 

十日町からは飯山線を通って長野まで行く「おいこっと」乗車。

 

これも「のってたのしい列車」の一味ですが、こちらはベースとなったキハ110と座席配置はあまり変わらず、ボックスシートロングシートで構成。ロングシートがソファ風になってたり大型テーブルが設置されたりはしていますが…。ただコンセプトは「田舎のおばあちゃんち」だそうなので、これはこれでアリなのかも。

 

飯山線信濃川千曲川に沿って伸びており、只見線ほど山岳路線という感じはありません。

 

「おいこっと」には車内販売も乗っています。乗車記念として和紙のしおりを頂きました。

 

スジャータのバニラアイスも売ってましたが、買ってみたら「スゴイカタイアイス」でした。20分くらい放置して喰ったけど。

 

北陸新幹線との接続駅となる飯山では30分以上停車します。

 

駅構内にある、毎時正時に動くからくり時計も見れるタイミングです。

 

JR線としての飯山線は豊野まで、長野までの間はしなの鉄道区間となるので「青春18きっぷ」で乗っていると、車内検札で運賃は別途徴収されます。長野では4分の接続で篠ノ井線へ乗り換えますが、次の列車は隣のホームに停まっていました。3月のダイヤ改正までは別のホームだったらしいです。中央東線は211系がメインですが、この編成はクロスシート車でした。運用が決まっていないようなので、ロングかクロスかは運次第、なんです。

 

甲府行きの普通列車なので、スイッチバック姨捨にも停車します。

 

本線では長野行きの特急「しなの」が通過していきます。

 

松本で下車。ここで次の列車まで1時間ほど空きが出ます。

 

ちょっと早いですが、ここで晩ご飯にします。駅ビル内の「松本からあげセンター」へ行ってみました。

 

松本のご当地グルメとして有名なもののひとつに「山賊焼き」がありますが、ここはその山賊焼きで結構評価の高めのお店。夕方なので居酒屋的に使ってる人が大半でしたが、山賊焼きやから揚げの定食もオーダーできます。山賊焼きはハーフサイズの定食にしたんですが、それでも結構なボリューム。

 

松本では中津川行き普通列車に。「青春18きっぷ」シーズンの中央西線普通列車は2両編成ということもあっていつも混んでる印象があったのですが、この日は終点までかなり空いていました。

 

中津川では名古屋行き普通列車に乗り換え。この区間はすっかり新型の315系への取り替えが完了しているようです。新しいのはいいけどロングシートしかないのはちょっとねぇ…。