へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

道の駅のホテルに泊まって行く「大塚国際美術館」。

相変わらず凄いな。

 

鳴門の「大塚国際美術館」に行ってきました。土曜日の午後に名古屋を出てドライブ、淡路島の南端の福良にある「フェアフィールド・バイ・マリオット・兵庫淡路島福良」まで。今日はここで一泊します。

 

このホテルはマリオットと積水ハウスが立ち上げた地方創生事業「Trip Base 道の駅プロジェクト」でオープンしたホテルの一つです。このプロジェクトは各地の道の駅に隣接してホテルを作り、ホテル内には敢えて飲食施設は設けずホテル外で消費して貰うことで地域経済の活性化を図る、というもの。ここも近くに「道の駅 福良」があるのですが、残念ながらショップも飲食店も夕方までしか営業していないので夕食に使うというわけにはいきません。正直、コンセプトは素晴らしいんだけど地域がついてこれてない感がちょっと、ねぇ。

 

とりあえずチェックイン。マリオットのプラチナステータスが2月で終了したので今はゴールドですが、こちらは部屋のカテゴリーが一つしかないのでアップグレード等は元々存在せず、食事提供もないので朝食無料特典も関係ないので特に不都合もありません。ただレイトチェックアウトは14時まで用意してくれました。

 

フロントの近くには小さな販売コーナーがありました。近所には夜10時までやってるスーパーとセブンイレブン程度しかないので、こういうのはちょっと便利ですね。

 

1階のロビーフロア。コーヒーマシンが設置されており、いつでも自由にいただけます。この手のサービスには珍しくアイスコーヒーもあったりして。

 

フェアフィールド・バイ・マリオットではよく見る、洗面台とベッドルームが一体のレイアウトの部屋。窓際はソファが設置されています。

 

3階の部屋にアサインされましたが、窓からちょっとだけ海が見えました。ホテルの海側に大きめのマンションが建っているので、このマンションと重なる位置の部屋だと海は見えなさそうです。

 

夕食はホテルの外で。ホテルでも周辺の飲食店マップを貰えます。ただ、夜にやってるお店がそう多いわけでもない様子。海鮮が旨いと評判のお店がホテル近くにあり、予約の電話を入れたら「夜7時以降の予約は取ってないので、当日お越しください」との案内だったので行ってみたのですが「予約がないなら帰れ」と言わんばかりの勢いで「いつ空くか分からない、忙しくて空いて連絡も出来ない」と塩対応。まぁ地方の飲食店とかではありがちですが、「外で食事をする前提のホテル」が近くにあってこのあしらいかぁ、となかなか複雑な感じでした。で、もう一軒目星をつけていたのがここ「ジロ・デ・アワジ」、淡路牛がウリのお店だそうな。やっぱり近くに港があるロケーションだと皆さん魚介類を求めるのか、こちらは空いていてすぐに入店。

 

淡路牛のカルビ丼を頂きましたが、なかなかのハイクオリティでした。淡路牛はほどほどのかみ応えで旨味が濃いし、お店オリジナルのタレも美味。ご飯は足りなかったら「追いご飯」もオッケーだそうな。店主さんも親切で、むしろ前の店に追い出して貰ってラッキーだったかも。

 

翌朝は「うずの丘」で朝ご飯。「あわじ島バーガー 淡路島オニオンキッチン」へ立ち寄りました。

 

ご当地バーガーグランプリ」全国1位になったという「あわじ島オニオンビーフバーガー」にオニオンリングとドリンクのセットで。ただこの「あわじ島オニオンビーフバーガー」ってメインが玉ねぎのフライだったんだよね…。それにオニオンスライスや玉ねぎ入りのトマトソースが入り、少しビーフが入っているというような構成。これにオニオンリングを合わせちゃったもんだから「喰ってるモノの半分以上が玉ねぎ」みたいな感じになってしまったぞ。

 

その後は鳴門海峡大橋を渡って徳島県に突入、「大塚国際美術館」に到着です。駐車場は美術館から離れた場所にあり、美術館まではシャトルバスで移動。

 

チケットを購入し館内へ。前回は5年ほど前の訪問だったと思うのですが、こんなに混んでた記憶がない…。

 

エスカレーターを登りきって最初に辿り着くのは「システィーナホール」。イタリアはバチカン市国システィーナ礼拝堂の天井画を再現した空間です。実物は2018年末のイタリア旅行で見ましたが、アチラは撮影禁止の上に『会話禁止」なのに皆さん騒がしくお喋りに夢中…みたいな感じだったので、むしろコチラの方が落ち着いてじっくり見られるような気がしなくもないです。

 

ちなみに「大塚国際美術館」に展示されているものは全部「複写」で、ホンモノはありません。陶板に原寸大で焼き付けた複製画が古今東西1000点以上展示され、全て見て廻ると歩行距離は4km以上になるという壮大なものです。複製画とは言え精密に作られ迫力は充分ですし、なんせ「コレ知ってる」的な名画が次々登場。これも「フランダースの犬」を見ていた世代なら分かる「ネロが見たかった絵」、ルーベンスの「キリスト昇架」です。

 

ゴヤの「裸のマハ」「着衣のマハ」。これもマドリッドプラド美術館と同じく並んで飾られていました。

 

今回ちょっと凄いぞ、と思ったのがコレ。フェルメールの「音楽の稽古」が新たに展示作品に加わっていました。2019年のロンドン旅行でラッキーにも実物を鑑賞できていますが、なかなかお目にかかれない逸品なんです。

 

slips.hatenablog.com

 

この絵、イギリス王室所有、ってことになるんですよね。そんなところと交渉して複写の許可貰ったのか、と考えるとかなり貴重な品なんじゃないでしょうか、複写だけど。なお、ここで見られるフェルメールの作品は10点。全部で37しか作品がないとされているんだから、全部コンプリートしてくれるといいんだけどなぁ。「合奏」なんか1990年に盗難に遭ってから行方不明のまま。実際に戦災で失われたゴッホの「ひまわり」を再現してたりするので、こっちも美術館に残るデータとかで再現しくれませんかね?

 

展示は古代から現代まで時代を追って進むように順路が設定されており、最後は現代幻術。ピカソの「ゲルニカ」も実物大の大迫力で鑑賞できます。それにしても有名な絵画や芸術作品ばかりで、上質な霜降りカルビだけ食わされてるような気持ちだったよ…。

 

なお鑑賞時間を長めに取ったので昼食は館内のカフェでいただきました。この「最後の晩餐ランチ」、ビーフステーキに淡路鯛のソテーなどが盛り合わせになって1500円となかなかリーズナブル。お味はフツーでしたが、こういう場所にしてはお手頃かも。