控えめに言ってサイコーじゃん。
昨年、全線での運転再開を果たした只見線。もともと風光明媚な車掌で知られたローカル線だったこともあり、かなりの人気のようで臨時列車も多数設定されています。で、夏休み期間は7月に「びゅうコースター風っこ」での快速が運転されることに。土曜日の午前中に会津若松を出る便の指定席が取れてしまい「そんな時間までに会津若松まで行けるんかいな」と思ったらルートがあったので、乗ってこよう!と思った次第。まずは金曜夜、名鉄バスと福島交通の共同運行となる夜行高速バスで名鉄バスセンターを出発です。
この路線、終点の郡山まで乗車すると9時間以上かかるなかなかの長距離路線ですが、バス車外に出られる解放休憩は埼玉の羽生PAの1箇所のみ。夜中3時半頃の到着でした。
今日の便は福島交通の担当で、名古屋便の専用ラッピングになっていました。さすが夏休みの週末とあってほぼ満席。
定刻だと5:25のところ、30分以上も早く宇都宮駅前に到着してしまいました。
そういえば宇都宮って8月に新しくLRTが開通するんだっけ。
開業までおよそ1ヶ月、新しい駅設備などもほぼ完成のようです。そういえばコレにも乗りにこないといけないな…。
予定よりも1本早く、宇都宮発の黒磯行き始発列車に乗り込みます。ここからは「青春18きっぷ」利用で移動。
黒磯で新白河行きに乗り換えます。
ここで乗り継ぎ待ちが30分ほど発生。特にやることもないので、駅構内をぶらぶらして過ごします。この時間でも売店が開いてるのは偉いぞ。
ここ始発となる福島行きに乗って…。
郡山までやってきました。
45分ほどの乗り換え待ちの間に朝ご飯を、と思いましたが駅周辺は全国チェーンのお店くらいしか開いていない様子。朝マックでちょっとのんびりしました。
そして会津若松行きの快速に乗車です。
およそ1時間ちょっとで会津若松に到着。
そして、ここから本日のお目当てとなる快速「風っこ只見線夏休み号」に乗り込むわけです。
乗り換え時間は6分ほどしかなく、急いで乗り込みます。
駅員の皆さんのお見送りがありました。
ちなみに、「びゅうコースター風っこ」自体は今年の6月に初乗車してます。ただ正直なところ、左沢線だとそこまで「開放的なトロッコ列車で走る」メリット的なモノはそこまで感じられず…。
只見線は会津若松を出ると1時間ほどは会津盆地の中を走ってゆきます。このあたりは田んぼのど真ん中を突っ切る、というような車窓風景が延々と続く感じ。
列車は会津若松を出ると西若松に停車した後、ここ会津坂下まで無停車で進みます。
会津柳津を出ると会津盆地と別れを告げ、只見川に沿った山あいに入ってゆきます。
そして只見線の車窓ハイライトの区間もここから。只見川を渡る鉄橋を何回も通るんですが、窓のないトロッコ車両ならではのダイナミックな景色が存分に楽しめるわけです。
会津宮下に停車。
この先も川沿い。
ビュースポットとなる鉄橋では減速してくれたりもします。
今日は天気にも恵まれて絶景ですな。考えてみたら、こんな快晴のときの只見線、乗ったことあったっけ?
大きな窓のむこう一杯にこんな風景が広がり、全く飽きさせません。普通の車両で乗ったときと、全然印象が違うぞ。
会津川口では9分停車。ここから只見までの区間が昨年復旧したところになります。
引き続きこんな景色が続くわけで。
只見線って、乗った車窓風景もいいんだけど「走ってる姿」も絵になるのよね。おそらくこの辺とかも外から写真撮るとイイ感じじゃないかな、と。実際に今回も撮影スポットにかなりの撮り鉄の皆さんがいました。
只見駅の手前、大きくカーブした叶津川橋梁を通るのですが、なんかいる。
恐竜やん!コッチに手を振ってるみたい! 調べても素性は解りませんでしたが、恐らく地元の方が歓迎してくれてるんじゃないかしら。昨年10月の運転再開後に乗ったときにも列車に向かって地元の方が手を振ってくれていたのが印象的でしたが、それが高じたものなのかも。
およそ3時間で終点、只見に到着しました。前半1時間ほどは田んぼだけでしたが、その後の車窓風景は絶景の連続で、こりゃわざわざ乗りに来て正解だったわ。
只見から先、小出までは「風っこ只見線夏休み号」に接続する形で臨時の普通列車が用意されていますが、発車までは50分ほどあります。
駅から10分ほど歩いたところにある公衆浴場でさっぱり、というのも捨てがたいのですが、ここは昼飯ということで。
駅前の只見線広場にある「味付マトンケバブカフェ」にお邪魔します。
「味付マトン丼」をいただきました。「味付マトンケバブ」が只見名物、らしく「只見で焼肉と言えばマトン」だそうです。そうなの?
只見から小出までは普通のディーゼルカーです。
只見を出ると県境を越え新潟県に入っていきます。この区間も景色は悪くないのですが、最近の車両は窓がUVカットガラス立ったりして、写真を撮っても色合いがちょっとヘンになっちゃう。
小出に到着。
ここからは上越新幹線で東京まで…って先日乗ったのと同じ「たにがわ」じゃん! 実は当初はここから先も「青春18きっぷ」で東京方面を目指す予定だったのですが、古くからの仲間連中で横浜で久々に集まろうという話が出てきたので、それに間に合うようにワープした次第。マイナンバーカードで貰ったマイナポイントをJREポイントに貯めて結構残ってたので、その特典で引き替えました。マイナポイントの移行先って電子マネーだと1ポイント=1円ですが、JREポイントだと使い方によってはそれ以上のバリュー出せますからね。
横浜では友人宅に泊めて貰い、翌日夕方にまた「青春18きっぷ」利用で名古屋まで戻りました。熱海まではJREポイントで引き替えた普通列車グリーン特典を活用したのですが、これも夏休みとかの長期休暇の時期に通常よりも低いポイントで引き替えできたりするのが嬉しいね。
熱海から浜松までは豪華?クロスシート装備の313系8000番台が投入されるスジで移動し、浜松で晩ご飯としました。ローカルチェーンの「五味ハ珍」です。
浜松駅は駅構内に有名店「石松餃子」もありますが、いつも行列ができている感じ。こちら「五味ハ珍」も人気店ですがそこまで混んでいるわけでもないようですし、ちゃんと美味しい浜松餃子が喰えます。今日は冷やしラーメンとのセットを注文。