御在所岳へ行ってきました。
名古屋から1時間強で湯の山温泉駅に到着しました。
駅前にバス停があり、ここから御在所ロープウェイ乗り場までは約10分の道のりです。バスの本数はそれほど多くありませんが、一応電車との接続は考慮されているダイヤです。
ロープウェイ乗り場に到着。非常にスムーズにここまで来れました。
ロープウェイの乗車までは15分ほどの待ち時間がありました。御在所ロープウェイは多数のゴンドラが連なる「循環式」。かなり距離も長く規模も大きなロープウェイなのですが、ゴンドラは8人乗りと小さめな印象。
麓の駅を出発したゴンドラはどんどん登っていきます。
このロープウェイ、地面との高低差がかなり感じられます。ゴンドラが小さいことも体感的にそう感じさせる要因なのかもしれませんが「あ、コレ落ちたら死ぬよな」感が結構凄いような。
途中の大きな白い鉄塔は高さ61メートルもある支柱。そりゃ高く感じるわけですよね…。景色も勿論楽しめるのですが、このスリルはちょっとしたアトラクションのレベルですよ。
ロープウェイの乗車時間は約15分で山頂駅に到着です。近鉄名古屋駅を出てからここまできっかり2時間でした。
ちょうど12時を過ぎた頃なので、まずはお昼ご飯。2018年のリニューアルの際にオープンした展望レストラン「ナチュール」に入ってみました。
店内は大きな窓が印象的。祝日なのでまずまず混んでますが、食券の券売機が1台しかない為に行列が出来ているくらいで、席にはちょっと余裕がある感じでした。
孫際の眺めの良いカウンター席を確保。御在所名物という「カレーうどん」を頂きます。麺は「伊勢うどん」と同じだそうで、確かに超やわらか。カレーはお子様も安心レベルの甘口ですが濃厚で、なかなか旨かったです。具として上に乗っている豚の角煮もトロトロで柔らかく、これも美味。お値段も950円なら妥当でしょう。
腹ごしらえの後は山頂駅から外へ。こちらも雪不足には悩まされているようですが、それでもしっかりと「銀世界」になっています。
御在所で見られる「樹氷」もちょっとだけありました。
この広場からも伊勢湾から名古屋方面まで見渡せ、眺めは抜群です。
少し降りていったところに「見晴台」という展望台があります。
ここからはロープウェイの山頂駅もよく見えます。斜めの屋根の茶色い建物がさっき昼食を取ったレストランですね。あんなトコに建ってたら、そりゃ眺めはいいはずだわ。
この先にも展望台があるそうなのですが…。雪道を慎重に下ってみます。
しばらく進むと、何か見えてきました…。
…って凄いなオイ。
ここは「富士見岩」。運が良ければここから富士山も見えるから、と名付けられたそうです。今日は残念ながら富士山は見えませんでしたが、名古屋駅のツインタワーや伊勢湾の向こうのセントレア、もっと先には岐阜や長野方面の雪山まで見えました。結構デンジャラスな感じですが、確かにこの眺めは来る価値あり。
山頂駅の3階には「ロープウェイ博物館」なるものがあります。
御在所ロープウェイの紹介や、世界各地のロープウェイの玩具など、規模は小さいですが意外と見応えアリ。
で、最も興味深かったのは、三重県にその昔存在していたという「日本最初のロープウェイ」のこと。尾鷲から熊野へ向かう道路のうち難所だった矢ノ川峠を「道路がダメなら空中があるじゃない」とばかりにロープウェイで越えるルートを作ったんだそうです。1927年に開業したのですが、その後に道路の整備が進むなどして10年ほどでしか使われなかったとか。当時の写真なども展示されているのですが、2人乗りの小さなゴンドラが連なっている姿はなかなか凄いものが…。
山頂には2時間ほどの滞在。麓へ降ります。
下りでは山側の方に陣取りましたが、こちらの風景もダイナミック。
高さ61メートルという鉄塔も、こんな険しい斜面に建ってたのかぁ。
せっかく湯の山温泉に来たので「温泉」にも入らないと。ロープウェイの麓駅の目の前にある「ホテル湯の元」で日帰り入浴してきました。
こちらのホテルは名古屋まで見渡せる展望露天風呂がご自慢。ただ、露天風呂は「風呂だけ」で、洗い場などのある内湯は2階、露天風呂は5階とフロアも分かれているため、両方に入ろうと思ったら再度服を着て移動…とちょっと面倒なことになっちゃいます。
ただし、この露天風呂は岩場の上のような場所にあって、確かに眺めはよかったです。
しかしまぁ、この湯の山温泉+御在所って「雪」&「温泉」&「眺望」に加えてスリリングなロープウェイと、観光要素が相当に「てんこ盛り」な場所じゃないですか。特に名古屋から2時間で雪遊びOKなガッツリの天然雪があるのって、もっと評価されて良いと思うんだけどな…。