へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

広島お泊まり会の旅、その1:もうすぐ廃止?スカイレールに乗りに行く。

超おもしろい乗り物だったのに。

 

毎年夏恒例の友人とのお泊まり会、今年は広島県の湯木温泉での開催となりました。「青春18きっぷ」で往復、というわけで名古屋発の始発の大垣行きで出発です。

 

大垣で米原行きの普通列車に乗り換え、米原からは姫路まで新快速で一本。

 

姫路ではすぐの接続で播州赤穂行きに。

 

相生で下車。

 

ここからは岡山まで一区間、新幹線でワープします。乗車するのは手前の700系ですが、上り方面には500系ハローキティ新幹線が入ってきました。

 

岡山からはまた「青春18きっぷ」の旅に戻ります。三原行きへ乗り換え。

 

この車内で昼食となりました。岡山駅で買った駅弁「えびめしデミカツ丼」です。

 

岡山のB級グルメが一度に楽しめて結構いいかも。

 

考えてみたらここまで旧国鉄型車両だったのはこの岡山~三原間だけ。いつのまにか車両の更新が進んでるんですね。

 

三原からは岩国行きに乗車し、瀬野で下車しました。

 

ここ瀬野駅からは「スカイレール」というちょっと変わった新交通システムが出ています。モノレールとロープウェイを組み合わせたような構造で、瀬野駅前の山の上に開発された住宅街へのアクセスとして建設され1998年に開業しました。それが来年春には廃止されることになった層なので、乗りに来てみたというワケです。

 

改札は自動改札。券売機で買った切符にはQRコードが印刷され、それを改札機の読み取り機にかざして入場します。ICカードも導入されており、ここが日本初だそうな。

 

では乗り込みましょうか。

 

駅を出るといきなり相当な急勾配をぐんぐん登っていきます。

 

途中に1箇所、中間駅があります。

 

ちょっと中間駅にも停車して、終点までは5分ほどしかかかりません。いやぁ凄く面白いじゃん!

 

終点に着くとゴンドラはループ線をぐるっと回って下り方面のホームへと入る構造のようです。

 

こちらが終点のみどり中央駅

 

このあたり一帯は「スカイレールタウンみどり坂」と名付けられているようですが、スカイレールが廃止になったらどうするんだろ。

 

このあたりには住宅くらいしかないので、すぐ折り返しちゃいます。

 

下り方面のホームへ上がります。

 

ちょうど次の上り便のゴンドラが駅に到着するところでした。コレを見ると解るとおり、ロープウェイがケーブルからゴンドラがぶら下がってる構造なのに対し、スカイレールはそのケーブルを鉄製の軌道に置き換えたような形になっています。ロープウェイの場合は高低差のあるところの交通機関としては有用ながら風に弱いという欠点があるのですが、鉄軌道を走らせることでその弱点を克服しようというコトだったワケです。通常の新交通システムよりも建設費も安くすむのもウリ。丘陵地帯の宅地開発の事例もそれなりにあったので需要はある、と踏んで開発されたんでしょうが、結局採用例はここだけになってしまいました。その結果、更新などの費用も高額になることからバスに転換するとして廃止が決まってしまったのですね。当初は今年末を予定していたのですが、代替バスの手配の都合から来年3末までに延長になっています。

 

では麓?に向かって出発。

 

こうしてみてもかなりの急勾配で、この高低差をバス路線で補うってのは大変そうな気が。

 

どんどん下って瀬野駅が見えてきました。

 

ゴンドラ内部はこんな感じです。6名分の座席につり革、地元の方が普段使いするものなので割と簡素。

 

山を登っていくように路線が敷かれていますね。

 

ちょうど次の上り便が駅を出るところ。

 

ロープウェイみたいだけど謎の安定感のある走りはスカイレール独特の感覚。これはなくなる前に来ておいてよかったわぁ。

 

瀬野駅構内に張ってあった展示。実はこの瀬野駅、運行上の重要な拠点だったんです。ここから大阪寄りの八本松駅までは10kmほど急勾配が続く区間のため、この駅から列車を後押しする機関車が連結されます。旅客列車は電車なので不要ですが、今でも貨物列車は補機が必須。そんなわけで「鉄道の町」でもあったんです。

 

では、ここからはもう少し西へ向かいます。