へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

「地域共通クーポン」奮戦記 in 沖縄。

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7月から始まった「Go To トラベル」キャンペーン。「旅行代金の35%相当の割引&15%相当の金券」というプログラムの筈が、まずは「割引のみ」からスタートしました。で、この10月から「地域共通クーポン」の付与も始まり、やっとフルスペックでの実施となったわけです。その10月の最初の週末、沖縄に行ってきました。まだ配布が始まったばかりの「地域共通クーポン」も頂いたわけですが、これがなかなか色々ありまして。

 

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土曜朝のセントレア発、JTA那覇行きで出発。

 

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お、今日の機材は「さくらジンベエ」じゃないですか。

 

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沖縄本島を南から回り込んで那覇空港へ着陸。今年の春に運用開始となった二本目滑走路も見えます。

 

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今回の旅行はJALパックでの申込みでした。「地域共通クーポン」は紙か電子クーポンでの配布なのですが、どちらを貰うかは利用者側が選べるわけではなく、旅行会社や宿泊施設の「都合」で決まります。JALパックの場合はウェブでの申込みは電子クーポンでの配布でした。指定されたサイトで指示されたデータを入力するとクーポン発行サイトにログインできますが、原則としてクーポンが使えるのは旅行出発日の午後3時以降となっています。確かに那覇空港に着いたお昼前の時点でアクセスしてみたらエラーとなりました。そういうわけで、少なくとも午後3時までは「クーポンは使えない」前提で動くことになります。まずは「ゆいレール」の那覇空港駅へ。

 

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この「ゆいレール」、ちょうど一年前に首里駅からてだこ浦西駅までが延長されています。この区間にまだ乗っていなかったので、とりあえず沖縄の鉄道の全線完乗をめざすことにしました。

 

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最前列のシートに陣取って前方を見ていると、かなりアップダウンの激しい路線であることが分かり、モノレールが選ばれた理由がなんとなく納得いきます。

 

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終点の手前には「ゆいレール」唯一となるトンネル区間がありました。

 

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那覇空港からおよそ40分、てだこ浦西に到着。これで沖縄県内の鉄道は制覇したぞ!

 

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この「てだこ浦西」駅、周囲にはホントーになーんにもありません。ただ、巨大な駐車場があるのみ。どうもこの駅、沖縄自動車道のインターに近いことからパーク&ライドやバス路線の拠点としての利便性から設置が決まったという経緯のようです。

 

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折り返して首里駅まで。

 

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ここで昼食。沖縄そばの名店「首里そば」です。目立たない一軒家って感じですが、駐車場には高級車も停まってたりと、その人気の程がうかがえる感じ。

 

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メニューは潔く「そば」中心。「煮付け」も旨そうなんですが…。

 

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やっぱり「首里そば」と「じゅうしい」で。

 

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食後は首里城公園へ。

 

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さすが観光地、「地域共通クーポン」利用可でした。ただし紙クーポンのみ。

 

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ここから先は入場券が必要です。

 

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ニュースでも報道されたとおり、首里城は昨年10月の大規模な火災により正殿など多数の建物が焼失しました。その復旧作業を進めているエリアが、今年6月から見学可能となっています。焼け落ちた遺構などが並んでいて痛々しい状態ですが、基壇の遺構なども見ることができるので、それはそれで貴重な機会かもしれません。

 

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首里城首里駅からちょっと離れており、10分以上歩きます。ちょうどここから、おもろまち方面へもバスがあるようなので、コレに乗ってみます。

 

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おもろまち駅ゆいレールに乗り換え、今日のお宿へ向かいました。午後2時過ぎに地域共通クーポン発行サイトにアクセスしてみたらクーポン発行が出来る状態。「午後3時から」といっても実際には少し早くリリースされるのかも。なお、この日はクーポンは全く使わずに終了です。

 

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翌日、ホテルをチェックアウトして最初に向かったのは国際通り。ここは沖縄へ行く観光客ならまず行くだろうというスポットの筈なのですが、日曜の昼でこの閑散っぷり。

 

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半分近い店が臨時休業でシャッターを閉めており、中には撤退したらしく「貸店舗」の掲示が出ているところも。開いているお店も閑古鳥、なんだかもの悲しくなってしまいます。

 

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お昼ご飯は「島しゃぶしゃぶNAKAMA」で。

 

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こちら、数少ない「地域共通クーポンの電子クーポンが使えて昼もやってる飲食店」でした。そもそも「Go To トラベル」に飲食店が参加するためには「Go To イート」に参加する必要があるのですが、「Go To イート」のほうが進行が遅れているので、現実問題として現時点で「Go To トラベル」に参加できる飲食店ってのは少なくなってしまう筈なんですよ。しかも、「紙クーポンしか使えない」という店舗も結構多いのがアタマの痛いところ。一応、公式サイトでマップ上での検索が可能なんですが、各店舗の詳細までチェックしないと「紙と電子のどっちが使えるのか」が解らないので、探すのはちょっと面倒です。電子クーポンも店側のオペレーションがそんなに過大って感じでも無いみたいなのに、なんで紙ばっかなんですか皆さん。

 

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まぁ6千円分も持ってるからね。どーんといきましょ、と「アグー豚と石垣牛のしゃぶしゃぶランチ」を注文。

 

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はい、イイ感じですよ。

 

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お出汁も美味。アグー豚の脂身の甘さが絶品でした。

 

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昼間っからオリオンビールもいっちゃうぞ。これで4千円ちょっと、クーポンも4千円分を消費しました。電子クーポンは自分で金額を選んでクーポンを発行、店舗レジにあるQRコードを読み込んだら決済完了、とそれ自体はそれほど手間ではありませんでした。ただ、発行できるクーポンが「1000円」「2000円」「5000円」の3種類なので、4千円使いたいときには2千円のクーポンを発行する手順を2回踏まなきゃいけないのは面倒。なお、お隣では若者のグループが同じように「地域共通クーポン」を持って来店しており「いっぱいクーポンあるから食べ放題にしようぜ!」と豪遊してました。おお、経済廻ってるな。

 

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何となく元気のない感じの国際通りで今、異彩を放ってるのがコレ。日テレ系の深夜案組「月曜から夜更かし」に登場して有名になった方のプロデュースです。バラマキ土産にもイイ感じなんですが、職場に持って行くのは悩むよね…。職場の女性陣から「嫁ニーって何ですか?」とか訊かれたくはないぞ。

 

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国際通りもちょっと奥に入ると、そこそこ賑わってるような感じ。

 

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牧志の公設市場は絶賛立て替え中。

 

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仮設の建物で営業中です。意外とこの中の店舗で「地域共通クーポン」対応のところが多かったのは少しビックリ。

 

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ちょっとレトロムードのこちらで「冷しコーヒー」にて休憩。

 

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さすが国際通り、かなり多くの店舗が「地域共通クーポン」対応となっていました。ただし飲食店はまだまだ少ないですけど…。対応店舗はそこそこあるのですが、困ったことに「紙クーポンのみ」が半分くらいある、という印象です。コンビニもファミマとか使えるんですが、これも紙クーポンのみ。コンビニとか、QR決済とか対応は難しくなさそうなのに…。国際通りにあったセブンイレブンには電子クーポン対応のところもありました。まぁお土産店なら品揃えはそこまで変わらないので、自分の持ってるクーポンが使える店に行けばいいだけかもしれんけどな。

 

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県庁北口のバス停から、イーアス沖縄豊崎へ得通バスで向かいます。本数は少ないのですが直接いけるのは便利です。

 

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このバス、なんと3列シート。何故こんなに豪華なんだ。

 

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この「イーアス沖縄豊崎」は今年オープンしたばかりのショッピングモールです。空港からも近く、沖縄では唯一のアウトレット「あしびなー」と同じエリアにあり、相互間の無料シャトルバスもあったりします。空港から帰る前に立ち寄るにはちょうどいいかも。

 

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今回ここまで来たのは隣接する「DMMかりゆし水族館」が目的。これも今年オープンした新しい施設です。沖縄といえば「美ら海水族館」が鉄板ですが、実は「美ら海水族館」って那覇から結構遠いんですよ。クルマやバスで那覇市内から1時間半~2時間はかかるので、行くなら丸一日潰れるくらい。おそらくそこに目を付けて「規模は小さいけど那覇市内から近いよ」って戦略なんじゃないのかしら。

 

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とはいえ、この「DMMかりゆし水族館」、なんとなく「イーアス沖縄豊崎」から塩対応されてるような気が…。水族館のエントランスは2階にあって、イーアスの中を通って2階に上がる必要があります。それなのにイーアスの入口辺りとかにはそうした案内が全くないんです。イーアスのウェブサイトにも水族館のことが殆ど言及されていません。リンクくらい張ってあげてよ…。

 

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入口はこちら。ここでは「地域共通クーポン」は紙も電子も利用OK。入場料は2400円なので、ここで残りの2千円分のクーポンを使いました。

 

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入場するとまずはシアターらしき場所で映像を見せられて、水族館ゾーンへ入ります。なかなか悪くない雰囲気なのですが…この水族館、水槽の所に掲示みたいなものが一切ありません。展示されている生き物の案内は専用アプリをダウンロードして見るようになっています。まぁ生き物の説明をスマホで見るくらいならいいけど、「こいつ何者?」ってのまでスマホで見て探さないといけないのは「やりすぎ」じゃないかなぁ。

 

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まぁ造りは悪くないんだけどね。

 

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他の水族館では「新型コロナ感染拡大防止のため」と中止していることが多いタッチプール、こちらでは大好評開催中でした。

 

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エスカレーターで1階に降りると小さな水槽が並ぶコーナーが。こちらも水槽には生き物の名前などの表示は一切ありません。アプリをインストールしたスマホをタッチポイントに近づけると「このあたりにいる生き物」が表示されるのですが、その水槽にどの生き物がいるのかは画像と実物を突き合わせてみるしかありません。面倒。

 

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こんな感じのところもあったりして、造りは悪くないのに。

 

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これが、この水族館で一番大きな水槽。エイやサメなどが泳いでいる姿はなかなかのもの。

 

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その水槽の反対側にはイワシトルネードやダイオウイカなどが泳ぐ姿が見えるのですが、こっちは水槽ではなくディスプレイの映像みたいです。

 

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この水族館で一番の見どころはコチラかもしれません。多数の円筒形の水槽にクラゲがプカプカ浮いています。色が変わる照明に照らされて漂うクラゲの皆さんの姿はなかなか幻想的で飽きません。

まぁ全般的には「お好きならどうぞ」って感じかしら…。ファミリーで沖縄旅行に来て、コドモに「水族館行きたい」とごねられたときに次善策としてチョイスする、みたいな使い方ですかね。

 

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空港までは路線バスが運行しています。これで戻りましょう。

 

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JALのカウンターでチェックイン。実は当初予約していた名古屋行きの最終便が需給調整のため欠航し、1便前に振替となりました。JALパックの場合、1便でも振替が発生するとタッチ&ゴーでの搭乗が全く出来なくなり、いちいちチェックインカウンターで搭乗券を貰わないとダメらしいんです。これも面倒だなぁ。

 

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ちょっと時間があるので空港にて夕食を。ターミナルビル1階の到着ロビーの片隅にある「空港食堂」です。

 

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コチラの魅力はなんといってもお手頃なお値段。このゴーヤチャンプルー定食で610円ですよ? 他にも沖縄そばなど沖縄っぽいメニューも多く、お味もなかなか悪くないので、割とお勧めです。

 

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那覇空港内はさすがに大半の店舗にて「地域共通クーポン」が利用可能なようでした。ポスターやステッカーなどもきちんと掲示されているので、使える店を見つけるのも苦労しないでしょう。ただ、こちらでもやっぱり「紙クーポンのみ」というお店はそこそこ存在しているのは要注意ですね。

 

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今度はジンベエジェットでした。