静内では凄いお店で晩ご飯。桜まつりにも行けました。
今日の静内でのお宿は、駅にも近い「ホテルサトウ」。シングル1泊朝食付きで6500円でしたが、この日は他のホテルの料金が高めで、その中では安い方でした。
部屋はごく一般的なビジネスホテルのシングルルームといった感じ。一通りの設備は揃い、特に不満はありません。3階建てでエレベーターがないなど、建物的には年季が入っているとは思うのですが、全般的には綺麗に保たれている印象でした。小さいながらも人工温泉の浴場もあるし。
今回、静内に宿泊した目的の一つ、「お料理 あま屋」で夕食です。北海道といえば雲丹の産地として有名ですが、旬は6月から9月、というのが一般的。ところが日高には「春ウニ」という、少し早く4月頃から旬を迎える雲丹が頂けるんだそうです。そりゃ喰うしかないだろ、と思って調べたら、この静内の「あま屋」が特に名高いお店として出てきた由。2017年のミシュラン北海道版でミシュランプレートも貰ってるらしいです。
人気店と聞いていたので事前に予約。お店の佇まいもそうですが、店内も雰囲気が良く、失礼ながら「こんな片田舎に…」と感じてしまいます。
お一人様なのでカウンター席へ。生ビールはキリンとのことで、サッポロクラシックを瓶で戴くことにしました。北海道に来るとやっぱりサッポロクラシックが欲しくなるんですが、北海道の飲食店って意外とドコでも扱ってるというわけではなかったり…。まぁ北海道の地元の方から見れば「そりゃ他のビールも飲みたいだろ」でしょうけど。
最初に登場したのは日高昆布のだし汁。これがこのお店の「名物」みたいなもんです。中央は「蟹のティラミス」、そして「昆布を練り込んだ揚げパン、ゆり根のジャム添え」です。こちらも昆布の旨味が凄いのよ。
お次は「蒸した三石産アスパラガス、マスカルポーネ添え」と、ちょうど旬を迎えるアスパラガスが登場です。すみません、食べる前に写真撮るの忘れた…。アスパラガスだけでも甘みが凄くて、軽く振られた塩味だけでも充分美味しい。
続いて「鰻の昆布オイル焼き」。少し香ばしく焼かれた鰻とだし汁がいい組み合わせになってます。
いよいよ雲丹だよ!と「帆立の磯部揚げ、雲丹のせ」です。海苔に包んで一気に口に含むと磯の風味が爆発、って感じ。
カウンターの奥に生ハムの原木が置いてあったんですが、まさかこんなところに? 数の子の上に削った生ハムを載せた一品です。意外な取り合わせですが、これが悪くないのよ。
お造りは白身につぶ貝、そして雲丹!
続いて「銀だら西京焼き、熟成ジャガイモとカチョカバロチーズ添え」です。これも写真が食べかけになってしまった…。直球で和食の西京焼きにチーズを合わせる変化球ですが、味噌もチーズも発酵食品だから合わないはずがないのよね。
お肉料理はこちらも「あま屋」のスペシャリテのような一品である「熟成エゾシカのトマトしゃぶしゃぶ」。エゾシカは臭みなどもなく美味。しゃぶしゃぶのスープもタレもトマトが使われており、和のような洋のような味わい。
お飲み物2杯目は「HIDAKAレモネード」にしてみました。地元産のプチトマトが入ってるのね。
〆はウニ丼!
デザートには抹茶アイスと削り苺が供されました。このお任せコースで6500円、正直コスパはかなりいいんじゃないでしょうか。
豪華な夕食を堪能してホテルへ帰還。今日の朝、「柳月スイートピアガーデン」で調達していたイチゴ大福で余韻を楽しみます。これもスイートピアガーデン限定、とのこと。
翌朝、お天気はいい感じ。
朝食は1階のレストランで。バイキング形式ですが、内容はかなり充実しています。
北海道らしいおかずも多く、朝から食べ過ぎそう。
ホテルをチェックアウトして、「しずない桜まつり」へ行ってみました。
静内の市街地の郊外にある「二十間道路桜並木」は北海道でも屈指の桜の名所の一つ。道幅が36m=二十間あることからこの名が付いたそうですが、長さ約7kmに渡って2000本以上の桜が咲き誇るという、なかなかのスケールです。
ただ、植えられているのはエゾヤマザクラなどでソメイヨシノではないので、ちょっと感じは違いますね。
この「二十間道路桜並木」の見頃は4月下旬~5月初旬といったところ。これに合わせてGWには毎年「しずない桜まつり」が開催されます。昨年は新型コロナの影響で中止になったので2年ぶりの開催だそう。
会場には屋台なども出ていますが、今年は感染症対策で会場内での飲食は禁止。
本来であればここでいろいろ買い込んで花見、となるんだろうけど…。テイクアウトのみということで買い求める人は少なめな印象。来場者は少なくないのですが。
では、競走馬の故郷らしい風景を見ながら、また太平洋沿いに北上していきます。最近は「ウマ娘」のヒットでこのあたりを訪れる人も増えたとか。