北海道最古の宿泊施設だそうな。
今年も積丹半島の雲丹シーズンがやってきました。まだ解禁になったばかりですが…。朝のセントレアに来てみたら保安検査場にはここ暫く見たことがなかったような長蛇の列ができていました。ただ、出発時間の迫るお客を手際よく優先レーンに誘導したりとコントロールはしっかりできている感じ。
最初に搭乗するのはJALの羽田行きです。JALは4月から国内線運賃が大幅に改訂され、乗り継ぎ運賃が設定されました。この日は午前中の新千歳行き直行便よりも羽田経由のほうが安い運賃で出ていたんですよね…。
羽田行きの機材はB777-200ER。JALの国際線主力機として11機が活躍していましたが引退が進み、これが最後に残った1機となっています。この路線、チケット購入時はB777-300ERが使われる予定だったのですが、どうも機材繰りに無理があったようでB737-800へシップチェンジしてしまいました。その後、もう一度シップチェンジがあって貴重なB777-200ERになった次第。6月中は基本的にこの路線に投入されるようです。
通常、B777のエコノミークラスは3-3-3の横9列が一般的なのですが、JAL国際線仕様は3-4-2で横9列と変則的。座席間隔も広めな感じですが、WIFIやエンターテイメントなどは国内線投入時には全く使えないのが残念かも。
羽田での1時間半ほどの乗り継ぎ時間はサクララウンジなどで過ごし新千歳行きのゲートへ向かったのですが、機材到着遅れで出発が20分遅延。羽田空港自体も混雑しているようで、離陸したのは11時20分頃になってしまいました。
こちらの機材はJAL国内線のフラッグシップ的存在となったA350-900。
新千歳空港に着陸し到着ロビーに出たらもう12時半頃。40分ほどしか時間がありませんがお昼ご飯を…とターミナル内でラーメンにしました。
らーめん空の味噌ラーメン、普通に凄く旨い味噌ラーメンって感じですね。
割と時間ギリギリかな、と思ったらよつ葉ホワイトコージでソフトクリームまで食べる余裕がありました。
新千歳空港からは登別温泉までの直通の高速バスで移動しました。電話で予約したはずなのに「予約が入ってない」と言われてしまった…。結局乗れましたが、車内はほぼ満席の状態だったのでヤバかったかも。
バスは途中、白老の「ウポポイ」を経由して登別温泉に到着しました。乗っていたお客さん、どうも8割方は訪日外国人だったみたい。インバウンド、すっかり戻ってるじゃん!
今日は登別温泉の「第一滝本館」に宿泊します。北海道で一番歴史あるといわれる老舗なのに今でも人気宿の常連なココ、一度泊まってみたかったんだよね。全国旅行支援や「じゃらん」のクーポンで安くできたことに加え、価格がリーズナブルなダブルルームが設定されていたので手が届いた次第。
まだ午後3時前なのにスタッフが忙しく動き回るロビーでチェックイン。
こちらが今回泊まるダブルルームです。恐らくですが、大型旅館にありがちな添乗員やバス運転手などに用意されていた部屋を客室に転用したパターンのところかしら? ただ、広さも充分あってベッドも広く寝心地ヨシで不満は全くありません。2名で泊まってもアリでしょうねコレなら。
入口にはクローゼットなどが。
お茶などの備品がかなり充実してます。
クローゼット内には浴衣などがあります。
温泉旅館なので使用機会は決して多くはなさそうですが、バスタブを備えた広いバスルームもついてます。
ちょっとは観光らしい感じで、と思い登別地獄谷も散策してみます。
山の中の遊歩道を通って「奥の湯」とか…。
大湯沼まで来てみたりしました。こちら、130度の硫黄泉が湧いているそうで湖面から湯気が出てます。
さて程よく運動したので、いよいよ温泉へ行くとしましょう。この「第一滝本館」、とにかく無茶苦茶広く、大浴場までの道のりもまぁまぁ遠かったりして。
途中、こんな展示がありました。あ、そういえばなんが大きな金棒みたいなオブジェあったな…。
そうそう、これだ!
なんと今年の4月までは毎時ちょうどに桃太郎と鬼の音楽隊の演奏がはじまるからくり時計だったんだそうな。今ではその人形などが先ほどの場所に展示され、往時の姿もビデオで見ることができます。
大浴場へはエレベーターでワンフロア上へ。
ここが大浴場です。タオルは大浴場に用意されているので部屋から持ち出す必要はありません。
で、ここの大浴場なんですが、あまりに広すぎて笑っちゃいました。エレベーター前に模型がありましたが、内湯だけでいくつ浴槽があんのよ、って感じ。正面の大きな窓から見えるのは登別地獄谷と眺望も悪くない。階段で下のフロアに降りると寝湯やサウナ、加えて露天風呂まで揃ってます。露天風呂にはビールや日本酒、ソフトドリンクを販売するカウンターがあって「温泉に浸かりながら1杯」ができるし…。泉質も5種類くらい揃ってるので「効能で梯子風呂」とかもできちゃう。お湯の温度が全般的に低めなのは個人的にはナイスでした。とにかく、無茶苦茶のんびりできる温泉だなぁ、と。これは道内でも屈指の人気旅館なのも納得です。
夕食はビュッフェスタイルでの提供。特に時間指定などはなく、営業時間内に入店すればOKでした。
ビュッフェエリアはかなり広く、品数もかなり豊富な感じです。
ちょっとユニークだったのはこのコーナー。ベトナム人とミャンマー人の調理人がいるそうで、そのメンバーが考えた料理があるんです。
北海道なのでビールはサッポロクラシックで。
特に意味はないけど、蟹とか取ってみた。
天ぷらも北海道らしくアスパラととうもろこしがありました。
先ほどのエリアからベトナム風のカレーを戴いてみましたが、これがなかなかの美味。
ビーフシチューとかもあるのね。
〆は鮭の親子丼とか作ってみました。ここでもイクラかけ放題だったし。
デザート類も豊富。コレに加えてアイスクリームにソフトクリームまでありました。
食後はちょっと温泉街をお散歩してみました。土産物店もいくつかは遅くまで開いていたりしますし、コンビニもセブンイレブンにセコマと2軒。居酒屋みたいなところもいくつかあったりと、一応「温泉街」になってます。
この通りに閻魔堂なんてのがあります。登別の「地獄まつり」で登場する「閻魔大王からくり山車」が設置されていて、定時になるとこれが動くそう。最終となる夜9時、主にインバウンドの観光客と思しき皆さんが一目見ようと集まってました。割と派手な動きでしたが、訪日客の皆さんアレで満足されたかしら。
朝食もビュッフェ形式。午前8時半ラストインで9時終了とのことでしたが、のんびりと朝風呂に入ってたらギリギリになっちゃった…。
最後は慌てて料理を取る羽目に。
朝10時にチェックアウト。
ちょうどホテル前の公園、間欠泉が吹き上がってました。