今日から2日間は、ただ鉄道に乗ります。
ホテルを朝8時過ぎに出て新宮駅へ向かいます。ホテルがあるエリアは駅裏にあたり、踏切を渡らないと駅舎に行けません。ちょうどこれから乗る列車が入線してきました。
新宮駅はJR東海とJR西日本との境界駅で、JR西日本管轄になります。駅には売店はおろか「みどりの窓口」もなく、無人駅ではないものの寂しい感じ。
昔の「パンダくろしお」にあったパンダシートだ!
駅構内にはこんな看板が結構ありました。
今日一本目の列車は新大阪行きの特急「くろしお」。わずか18両しか製造されなかった283系が投入されています。関西からの紀勢線特急はカーブの多い路線であることから国鉄時代から振子構造を取り入れた381系が担っていました。その代替として1996年に登場したのが283系です。「オーシャンアロー」という特急名も賜っていたほどなのですが、なぜか18両の製造で打ち止め。381系の取り替えは振子構造のない車両で行われたのは謎です。何か不具合でもあったのかしら…。
今回の旅の目的の一つはこの283系のグリーン車。運転席の窓が大きく前面展望が楽しめる構造になってるんです。
シートは横3列。座り心地はまずまずです。
新宮を出ると時折車窓には太平洋が顔をだしてくれます。
283系のグリーン車は新宮寄りに連結されているので新大阪行きだと最後尾になります。座席を後ろ向きに転換して、後面展望を楽しむことに。
こんな景色を楽しめるのもパノラマグリーン車ならでは。
白浜では7分停車、特急としては長い停車時間です。駅構内はパンダ激推し状態でした。
ちょうどこの直前、3月18日のダイヤ改正から「うめきた新駅」が開業し、「くろしお」や「はるか」などが「大阪駅」に停車するようになりました。この列車も地下にできた新しいホームに停車します。
およそ4時間半、終着の新大阪に到着です。
ここで山陽新幹線へ乗り換え。鹿児島中央行きの「さくら」に乗車します。
東海道新幹線でお馴染みのN700系ですが、塗装が違うとちょっと印象が違います。
本日のグリーン車は満席。もともと九州新幹線乗り入れ用のN700系は8両編成と短くグリーン車も1両の半室しかないので座席数が少ないってのもあるんですが、この日はざっと見た感じ半分は外国人観光客といった印象。しかもほぼ全員が広島で降りていきました。こりゃ「ジャパンレールパス」のお客さんだね…。基本的に外国人観光客しか買えませんが、7日間有効のグリーン車用が約4万5千円と格安なので、長期滞在が多い欧米系を中心にかなり売れているようです。ただ、この「ジャパンレールパス」の恐らく唯一の欠点は「のぞみ」に乗れないことかもしれません。そのため、「のぞみ」でない列車に利用が集中する傾向は以前からありました。山陽新幹線区間なんか殆ど「のぞみ」になっちゃったし、コレに乗るしかないんでしょうね。ちなみに一列前のカップルは指定を取ってなかったようで自由席へ追い出されてました。
新大阪の乗り換えで食事するほどの余裕がなかったので、駅構内で買ったお弁当で昼食。
「さくら」は小倉まで乗車、九州に上陸しました。山陽新幹線は博多まではJR西日本の運営なので、JR西日本の企画きっぷで乗れるんですよ。
10分の折り返しで「のぞみ」へ。
ちょっとだけの九州滞在。こんどは自由席で移動です。
まぁ20分弱、新山口で降りちゃったわけですが。さっき乗った「さくら」が新山口通過だったので小倉折り返しにした、みたいな感じです。ここでは米子行きの特急「スーパーおき」へと乗り舞えました。
「スーパーおき」は187系の2両編成。自由席は1両ですが、比較的空いていて席の確保は問題なしでした。
山口線を益田まで出て山陰線を東へ。ところどころ見える日本海にちょうど夕陽が沈むのが少し見れました。
日が沈むと車内はまったりと夜汽車のようなムードになります。
新山口から4時間、松江で下車。
今日の旅程はここまで。松江で一泊します。
宿泊先は「ホテルアルファーワン第2松江」ですが、松江駅の南口を出たら目の前という凄いロケーションでした。
お部屋はごく一般的なビジネスホテルのシングルルームですね。
全国旅行支援のクーポン2000円分が貰えたので、これで夕食を…と街中へ。ただ、駅周辺って意外と9時過ぎに閉店してしまうお店が多いんですね。結局、駅にあった「らあ麺ダイニング 為セバ成ル。KAKERU」へお邪魔しました。
松江の名物「あご野焼き」をつまみにちょっと一杯。
大山とりの唐揚げを追加。
〆はしじみラーメンを。なんか割と「松江名物」っぽい晩ご飯になったな。