へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

安かったのでオーストラリア、その6:今日は移動日、鉄道でシドニーへ。

終日移動。

 

今日はメルボルンを離れシドニーを目指します。ホテルをチェックアウトし(といっても早朝は無人なので鍵をフロントに投げ入れてきただけですが)、トラムで中心部へ。

 

サザンクロス駅へやってきました。

 

サザンクロス駅はメルボルンの主要ターミナル駅のひとつ。

 

近郊都市への比較的長距離を走る列車がここを起点に運行されていますが、シドニー行きの列車も1日2便あり、うち1便が昼行、1便が夜行です。

 

シドニー行きのホームは一番端の方にあり、改札は有人。

 

これがシドニー行き、XPTです。5両の客車の前後に機関車が連結されたプッシュプルタイプの編成で、どこか既視感のある機関車はイギリスのHSTをベースにしたものです。ただ、客車はアメリカのバッド社のステンレス製らしいですが…。

 

5両編成のうち1両は夜行運行時には寝台となるファーストクラス扱いの個室車、1両のファーストクラス座席車とビュフェ+ファーストクラス合造車、これにエコノミークラス2両の構成。エコノミークラス利用で予約しました。

 

座席はこんな感じ。ファーストクラス車両も覗いてみましたが、座席はどうみても同じようにしか見えず、その差があるのか?といったところ。シートの前後間隔が広いとか、そんな感じなんだろうなぁとは思いますが。なお、WIFIもコンセントも設置されていません。道中では人里離れたところも通るので携帯の電波も来ない区間すらあるぞ。

 

定刻にメルボルン発車。暫くすると郊外の風景が車窓に広がります。メルボルン出発時には半分程度の埋まり具合だったのですが、途中駅でどんどん乗ってきてほぼ満席になりました。シドニーまで約11時間以上かかるのに乗る人いるの?と思ってましたが、意外と重宝されている様子。

 

途中駅にも停車していきますが、時々「気が変わってxx駅で降りたくなった人は申し出てね」みたいなアナウンスが入ります。事前に乗降する旅客の予約がなければ通過する駅、ってのはいくつか設定されてるんですね。

 

ビュフェカウンターは結構広く、スナックやドリンクなど豊富に取り扱っています。

 

ただ、昼食や夕食の「温かいちゃんとした食事」はカウンターでは注文できません。食事時間前になるとスタッフが車内を廻って「予約」を取りに来るので、そのときに4種類ほどあるメインディッシュから選んで予約票を受け取ります。それから1時間ほどで「食事の準備ができたから予約した人はカウンターに取りに来て」とのアナウンスが入るので、その時に食事を受け取って支払い、という流れ。ローストビーフを選んでみましたが、まぁ一応「喰える」感じではあります。列車の中でちゃんと調理された(レンチンだろうけど)温かい食事が頂けるだけでもありがたいでしょ。価格も13.5ドルとほどほど、です。

 

車窓には牛とか羊とか。オーストラリアの広さを感じます。

 

日本ではすっかりお目にかかれなくなった飲料水のサーバーが車内にありました。日本でも昔は新幹線とか特急とかには普通にあったんだけどね。

 

ビュフェでコーヒー買ってました。これで4ドル。ちょっと面白かったのが、出されたのはカップに入ったお湯にティーバッグのようなコーヒーバッグ。これをお湯の中に入れて好みの濃さになるまで待つ、というものでした。

 

だんだん日が暮れてきました。

 

メルボルンから11時間ちょっと、夜8時前にシドニー・セントラル駅に到着しました。

 

シドニーでの宿泊は「ウィンヤードホテル」。

 

1階は完全にパブ。オーストラリアでは昔「夜遅くまで酒を提供してはいけない」という法律があった時代があったらしいんですが、「ホテルが宿泊者に食事と一緒に提供するならセーフ」という抜け道がありました。そのため、客室を用意して「ホテルです」ってことにして酒を出す、という店がたくさんあったんだそうな。このホテルも創業が1873年だそうですから、そんな「ホテル」の一つだったんだと思われます。そういうわけでオーストラリアには「ホテル」を名乗りながら今ではタダのパブなので泊まれない、なんてところが出てきたりするんですが、ここはしっかりホテルもやってます。

 

ただ客室はシンプル。トイレに洗面所、シャワーは共同なので部屋にはありませんが、スーツケースを広げる程度の広さはあるし、テレビや冷蔵庫にテーブルと椅子も備わってます。建物は古そうですが清掃は行き届いていて、なかなか快適。

 

共同のバスルームも誰かが頻繁に清掃に入ってる感じは特に無いのにいつも綺麗に保たれていたのが謎。お客さんの質がよかったのかしら。

 

共用設備としてはキッチンもありました。スーパーとかで食材とか買ってきてここで料理、ってのもできるわけね。

 

ウィンヤードホテル1階のパブでも食事は提供しているのですが、夜9時になるとキッチンを閉めてドリンクのみの提供になるんだそう。そこで、夕食は外に出て頂きました。こちらに来て時折見かけるこの「Namdo's」というレストラン、南アフリカ発のチェーン店でポルトガル風の「ペリペリチキン」がウリ、だそうな。

 

日本にはまだ上陸しておらず、主に英連邦系の国で展開してるっぽいですね。骨なしのテンダーチキンをマイルドでオーダーしましたが、これでも割と辛いかも。

 

そのあとはQVBやシティホールあたりまでお散歩。この辺にスーパーマーケット「Woolworths」の割と規模の大きな店舗があるんですよ。オーストラリア土産定番のお菓子「TimTam」が一つ7ドル以上してる!まじか。