何処だココは。
またバスでウエストミンスター界隈まで戻ってきました。これからウエストミンスター宮殿=イギリスの国会議事堂を見学します。普段は毎週土曜日のみ見学可能なところ、議会が休みになる夏の間の8月は月~土曜も絶賛営業中となります。ただ、2年ほど前から大規模な改修工事が始まっており、一番シンボリックな「ビッグベン」は足場で覆われており何だか解らないようなお姿に。こちらは2021年までこんな見た目が続く模様。なお、この改修は議会を一時引っ越しさせてまで行うような規模らしく、完成は2030年予定ってリニア開通より先かよ。
見学ツアーの入口はテムズ川とは反対側、セントマーガレットストリート側にあります。
入場券が買えるチケットオフィスはこの入口からかなり離れた場所になっています。今回はオンラインでチケットを購入しプリントアウトして持ってきているので、そのままこちらへ並びます。
さすが国家機関、入場の際にはほぼ飛行機に乗るのと同じレベルでの保安検査を受けなければなりません。
見学はここ、ウエストミンスターホールから始まります。基本はオーディオガイドを持って自分で巡るルートで、大人19.5ポンド也。オーディオガイドは多言語対応ですが、残念ながら日本語音声は収録されていません。英語の解説を聞きながら見学しましたが、なんせイギリスの国会の仕組みとかの話を避けて通れないので、理解するのはなかなか難儀です。イギリスの議会では議長のことを「スピーカー」と呼ぶとか、そういう単語的な知識が乏しいと、ちょっと置いて行かれる感じです。この辺はちょっと予習しておけばよかったかな…。なおアジアの言語では中国語しか対応がなく「まぁ香港とか元植民地だったしねー」と思ったら広東語ではなく北京語なので「訪問者数」とかで決まったんだろうね。ちなみにガイドが案内するツアーもありますが、こちらも英語が基本。夏の間だけとかで、旅行会社が独自に日本語ツアーを催行もしているようです。
ウエストミンスターホールの奥、セントステファンポーチのステンドグラス。えっと、ここ国会よね?
このセントステファンポーチのドアを抜けると…。
中央ロビーへ続く、セントステファンホールに入ります。残念ながら写真撮影がOKなのはここまで。この先、中央ロビーを挟んで東側に上院、西側に下院がありますが、どちらも議場まで見学が可能です。オーディオガイドには実際の議会の様子の映像も一部収録されており「あー皆さんココでブレグジットがどーのこーのとかやってるんだー」と感慨にふけることも可能。コースは最初に上院、次に下院を巡りますが、上院と下院とで豪華さが露骨に違うのがお国柄って感じでしたね…。まさにここが「ウエストミンスター宮殿」であることを感じさせる金ピカの上院エリアに比べて、下院エリアのまぁ質実剛健なこと。
このツアー、オプションで国会議事堂内でのアフタヌーンティーが付けられます。お値段30ポンドですが、これにはオーディオツアーの料金も含まれているっぽいんですよね…。ただ、公式サイトのオンライン予約からの購入だと、最初に「オーディオツアーまたはガイドツアー」をカートに入れないと、アフタヌーンティーのオプションをカートに追加できない流れになっていました。まぁ「アフタヌーンティー30ポンド」ってロンドンでの相場から考えても安めではあるんで、損した感じはしませんでしたが。
アフタヌーンティーの会場?はテムズ川沿いのテラスに面した下院のダイニングホール。ここは撮影オッケーですよ。ここは見学者立ち入り禁止エリアの中にあり、中央ホール付近で待っていると予約の指定時間の10分前くらいにスタッフが来てくれ、予約確認の後でこちらまで案内してくれるようになっています。
テラスに出たところの眺めもなかなか良く、皆さん記念撮影していました。
テーブルに並べられた食器には「HOUSES OF PARLIAMENT」のマークが輝きます。こんなテーブルウェアでご飯ってなかなかないぞ。
アフタヌーン「ティー」なので当然ながらお紅茶で戴くわ。アールグレイを選びましたが、緑茶とかもあるのねぇ。
こちら本日のメニュー。追加料金がかかりますが、シャンパンやワインも頼めるようになっています。
はい、お食事が運ばれてきましたよ。上の2段はサンドイッチやミートパイなど「しょっぱい系」、下の段はタルトとマカロンと「甘い系」。こういうとき、上の方から戴くのが基本らしいですね。
別添えでフルーツケーキとオレンジのムースっぽいやつ。
英国でのアフタヌーンティーといえば絶対外せないスコーンも勿論出てきます。クロテッドクリームやジャムもたっぷり添えられていました。
「国会の中」ということで正直もっと肩肘張って畏まった雰囲気で喰うのかと思ってたら、意外と気楽でカジュアルな感じで、かなりリラックスしてのんびり過ごせました。食事も美味しかったし、スタッフの皆さんも節度を保ちつつフレンドリーな印象でお茶の追加なども気が利く感じ。こんなロケーションでお食事ってのもレア体験だし、機会が合えばお勧めのコンテンツです。