へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

令和元年14発目、ANAファーストクラスで行く世界遺産。その7:ココにもライト、シカゴ美術館。

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午後からはシカゴ美術館へ行ってみました。滞在できる時間は3時間強なのですが、なんせメトロポリタン美術館ボストン美術館と並んで「アメリカ三大美術館」の一つと言われるだけあってコレクションは膨大。そこで、まずは館内ガイドに「ハイライト」として紹介されている作品を巡ってみることにします。

 

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これは東洋美術コーナーの一室である「安藤ギャラリー」。世界的にもファンの多い建築家、安藤忠雄が設計し1992年にオープンしたギャラリーです。美術館の入口で英語版の館内マップ付きのビジターガイドと日本語版の館内情報をもらってきたのですが、「コレクションのハイライト」として紹介されている作品が英語版と日本語版と微妙に違ってるんですよね何故か。こちらは日本語版の「ハイライト」の1件目に紹介されています。

 

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英語版のハイライト1件目となっているのはこちらのアフリカのマスクなんですけどね。

 

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ハイライト2件目は「騎士の甲冑と馬鎧」。

 

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3件目はエル・グレコの「聖母被昇天」なのですが、パリでの特別展のために貸出中で実物は拝めず残念。

 

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4件目は時代がぐっと流れて、ジョルジュ・スーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」。

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5件目はクロード・モネの連作「積みわら」です。印象派絵画はアメリカの富豪が好んで購入したということもあり、ここシカゴ美術館でも充実したコレクションを持っています。ハイライトに2件も印象派を加えているのもそのせいでしょうね。

 

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6件目にはアメリカンアートが入ってきます。アメリカの現代美術の代表的存在ともいえるジョージアオキーフ「雲の上の空Ⅳ」、かなり大判の作品で階段室の壁面に展示されていました。

 

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7件目、これもアメリカの芸術家であるエドワード・ホッパーの「ナイトホークス」。日本でも有名な作品だと思うのですが、日本語版ガイドには何故か紹介されていません。そのかわりにマーク・シャガールの「アメリカン・ウィンドウズ」が選ばれています。

 

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8件目はシカゴ出身のアーチボルト・ジョン・モトリー・ジュニア「ナイトライフ」。先ほどのホッパー「ナイトホークス」の静寂な雰囲気と対照的で、英語版ガイドで並べてピックアップしているのはそのあたりに意図があるのかも。

 

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9件目もアメリカ絵画、グラント・ウッドの「アメリカン・ゴシック」です。これも結構有名な作品ですよね。

 

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10件目はパブロ・ピカソ「老いたギター弾き」。

 

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11件目はアルマ・トーマス「星空と宇宙飛行士」ですが、日本語版ガイドではこの作品ではなくジョアン・ミッチェルの「街の風景」がピックアップされています。

 

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最後の12件目はアンディ・ウォホール「リズ#3」でした。

 

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まぁこんな感じでハイライトを観て廻るだけでお腹一杯な感じのシカゴ美術館ですが、実は中央の大階段のバルコニーに「シカゴらしい」ギャラリーがあるんですよ。

 

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ここにはシカゴの建築物や、シカゴに縁のある建築家の作品などの「パーツ」を展示しているんです。シカゴは「建築の街」といわれますが、当然ながら古くなった建物は壊されて建て替える、というような話が出てきます。「古くなった建物」も歴史的には貴重なものだったりするわけで保存できればいいんでしょうが、なかなか全部残しましょう!というわけにもいきません(下手すりゃシカゴのダウンタウン全部そのままにしなきゃダメなレベルですもの)。そこで、保存が叶わなかった建物などの一部だけでも残そう、ということでこのキャラリーが出来た、というようなことのようです。

 

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これはちょうど午前中に見学したルッカリービルのエレベーターの扉として使われていたパネル。ライトによる改装の際に設置されたものですが、最近の改装で取り外され、こちらのギャラリーに来たとのこと。

 

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1910年代にシカゴにあり、ライトが設計に携わった「ミッドウェイガーデンズ」にあった彫像も。

 

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これもライト設計でシカゴに存在したフランシス・アパートメントの通気グリルと門塀です。

 

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ライトの住宅建築でよく見られるステンドグラスの窓パネルも。

 

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こうしたモチーフはライトの建築でよく見られるもの。

 

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中にはシカゴの建築でないものも。これはライトが手がけた東京の帝国ホテルのランタンです。なお、このエリアにはライト以外にも多くの建築家の作品からの「一部」が展示されています。

 

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なお、ライトの作品としては他にもアメリカンアートの装飾品・工芸品等のエリアにも家具などが展示されています。アメリカ三大美術館にこれだけ「作品」が置かれているのも「さすがフランク・ロイド・ライト!」ってとこなのかしら。

 

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シカゴ美術館からホテルまで歩いて戻る途中にあった「ダンキン・ドーナツ」で「午後2時から4時までアイスティー・アイスコーヒーが全サイズ1.5ドル」とか出てるのを発見。ちょうど喉も渇いてたし、ちょっと休憩。

 

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どれでも同じ値段ならそりゃ多い方がお得っしょ!と迷わず「ラージ」のアイスティーをオーダーしましたが…忘れてたよ、ここはアメリカ。サイズ感が日本とは全然違うので、「ラージ」は1リットルくらい入ってそうなバケツにしか見えない巨大容器で出てきてしまったよ…。まぁ飲んだけどさ。