へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

「ホテルインディゴ犬山有楽苑」に泊まって国宝とブルーインパルスを見てきた話。

なかなか素敵やん。

 

週末、まずは豊田市美術館へと行きました。

 

こちらでは先月末から帝国ホテル二代目本館竣工100周年記念と称して「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」という特別展を開催中。ライトの大規模回顧展が日本で開催されるのはなんと26年ぶりだそうですが、そんな貴重な展覧会が地元を皮切りに始まるってのは嬉しいものです。展示内容は浮世絵の蒐集家としても有名だった側面(アメリカに歌川広重を紹介したのはライト、という見方もあるとか)や、帝国ホテル設計に参考にしたと思しき写真など、興味深いものも多くありました。

 

歩いて豊田市駅まで戻る途中、産直プラザなるものを発見。トヨタの工場から出来たて新鮮なプリウスがお安く手に入ります…なんてことは勿論無く、地元の農産品などが並んでいます。実は豊田市市町村合併で無茶苦茶大きくなり、愛知県下で最も広い市町村だったりするんです。そんなわけで、実は農業も盛ん。まぁ愛知県自体が結構な農業県ではあるけど。

 

豊田市から1時間以上かけて犬山へ。愛知県内を端から端まで移動したようなもんだしな。

 

犬山城下町はもう夕方近くですがかなりの賑わい。並ぶお店もますますお洒落になってるような気がする。

 

今日犬山までやってきたのは、昨年オープンしたばかりの「ホテルインディゴ犬山有楽苑」に宿泊するため。暫く前から「HafH」を始めたのですが、なかなかコレで泊まる機会がないまポイントだけが貯まる状況になっちゃってました。こちらがキャンペーンでお得なポイント+特典付きで取れたので、試しに泊まってみようと思った次第。

 

犬山城側から歩いてくるとエントランスはこんな感じ。

 

チェックインを済ませます。フロントの壁面は鵜飼船がモチーフ。

 

で、このロビーからの眺望が凄い。ホテルの庭園の向こうには国宝、犬山城が鎮座ですよ。

 

ソファの脇に何か落ちてる?と思ったら鵜のぬいぐるみが設置されてる。なんか遊び心ってやつですか?

 

ソファやチェアなどが用意され、居心地よさそうです。

 

ロビー脇にはショップがありますが、品揃えはセレクトショップ的。

 

その対面にあたるところはレストランとバーが。

 

バーのカウンターに座ると,ちょうど目の前に犬山城が見えるというニクい配置。

 

壁面にも犬山の鳥瞰図をモチーフにした装飾があったりと、ご当地色満載です。

 

エレベーターホールからも犬山城が。

 

今日のお部屋は「国宝茶室如庵ビュープレミアムキング」のアサインでした。

 

部屋の壁面の装飾も犬山城下町がモチーフ。

 

テレビの下はからくり人形の設計図?がデザインされています。犬山ってからくり人形でも有名なんだよね。

 

コーヒーメーカーや冷蔵庫、ミニバーなどはこちらに。

 

お部屋はバルコニーつき。

 

こんなロケーションならもちろん犬山城が見えるお部屋だったらサイコーなんでしょうが、こちらも一応「国宝」ビュー。目の前の「有楽苑」には国宝となった茶室「如庵」があるんです…っても木々に隠れて目視はできないけど。

 

クローゼットはこちら。ルームウェアとして浴衣が備え付けられています。

 

こちらは洗面台。

 

バスルームはシャワーのみです。

 

犬山に泊まるといちばん悩ましいのが夕食。城下町の飲食店は日帰り客対象が多く夕方には閉店、というのが殆どです。犬山駅あたりまで戻れば飲食店はありますが、チェーン店みたいなのが多め。

 

木曽川を渡って岐阜県側へ行ってみました。

 

JR鵜沼駅前にあるのが「つたや」。かなりの名店らしいです。

 

店内はコの字型のカウンターがありほぼ満席でしたが、他のお客さんをずらして席を作ってくれました。まずは生ビールで。

 

とん焼などの串焼きが絶品でした。

 

味噌おでんも美味しかったよ。

 

良い気分でホテル帰還。

 

夜はライトアップされた犬山城が眺められます。

 

こちらのホテル、天然温泉の大浴場があります。客室がシャワーだけでもコレがあるから全然問題なし。

 

靴箱はカードキー? 露天風呂もあってなかなか良いお湯です。ただ、お風呂からも犬山城が拝めたらいいな、とか思ったんですが、そういうわけではなかったです。

 

ホテル近くの木曽川沿いの遊歩道では毎週日曜に朝市が行われています。朝食はホテルではなくココで調達しました。冬期は朝7時から8時半までやってるそうです。

 

日によって出展者がかわり、豚汁とかを出すお店が出ることもあるようですが、この日はお握りとかパンとか売ってるところがありました。サンドイッチとプリンを調達し、コレを朝食としました。

 

ホテル目の前の「有楽苑」は通常は入苑料1200円かかりますが、ホテルゲストは無料で入ることができます。

 

こちらが国宝の茶室「如庵」。17世紀に京都に建てられたあと各地を転々としていましたが、1972年に名鉄がココに移築、保存しました。そういえば昨日見てきたフランク・ロイド・ライト設計の帝国ホテル二代目本館も、一部ですがここからほど近い明治村に移築されています。帝国ホテルの建て替え計画が出たとき、建築界のみならずライトの遺族も巻き込み、日米の外交問題にまで発展するレベルの論争になっていました。しかしながら想定以上に進んだ老朽化や収容力不足で建て替え自体は必須。そこを「移築保存する」を引き受けたのが名鉄で、これにより問題は沈静化しました。なんか名鉄って結構いろいろ凄いコトやってるのな。

 

如庵は手前までしか近づけなくなっていましたが、どうも最近外国人観光客が建物を破損させたという事故があったせい、のようです。国宝であるため勝手に修理するわけにもいかず、文化庁と修理方法について調整中だそうな。

 

ホテルに戻ってきました。この円い窓、フロントのところに設置されてるんですが…。

 

建物側から見るとこんな眺めなんです。このホテル、とにかく「映える」ポイントが多いわ。

 

ホテル庭園の池には「逆さ犬山城」が。

 

HafH予約特典として12時までのレイトチェックアウトが着いてきたのでお昼前にホテルを出たのですが、上空を自衛隊機が通過して行くじゃありませんか。実は今日、ここからそう遠くない航空自衛隊岐阜基地航空祭が開催されていました。

 

岐阜基地航空祭は通常開催は4年ぶり。加えて5年ぶりにブルーインパルスもやってきます。このまま航空祭に行こうと思ったんですが、もしかしたら犬山からもちょっと見えるのでは?なんて思ってしまいました。HafH特典で犬山城の入園券もついていたので、ちょうど時間を合わせて天守閣に昇れば見えちゃったりして!と期待したものの、天守閣に長時間滞留はNGでした。しかも航空祭のスケジュールが遅れ気味でタイミングも合わず…。

 

こちらが岐阜基地の方向。まぁここから10km以上離れてますしね。

 

結局、ホテル前の木曽川沿いで鑑賞となりました。ブルーインパルス岐阜基地を離陸したのは午後1時半頃。やはり基地上空での曲技飛行が中心らしく、この位置からだと遠いですね…。

 

ただ国宝の犬山城ブルーインパルスの組み合わせはここからしか見えない景色。コレはコレでアリ、じゃないでしょうか。