へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

令和元年14発目、ANAファーストクラスで行く世界遺産。その6:シカゴでライト作品の落ち葉拾い、ルッカリービル。

では2019年9月の旅の話に戻ります。シカゴ2日目。

 

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朝食はホテルのすぐそばに、いかにも「アメリカン」で「ダイナー」な感じのお店があったので、こちら「Lasalle Cafe Luna」で戴きました。「朝食とランチ毎日営業中」なんて書いてありますが、閉店時間が午後3時なので看板に偽りなし。シカゴのダウンタウンはオフィス街なせいか、夕方には閉店してしまう飲食店が結構多い印象です。マクドナルドとかですらロケーションによっては午後6時までだったりとかしたのは驚いたぞ。

 

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店内はほぼ満席、割と人気のあるお店なのかも。幸い、空いていた窓際の2名がけの席に案内されました。

 

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明るくて好印象な店員さんにまず飲み物を聞かれてコーヒーを注文します。これも、いかにもアメリカっぽい、「グルメ」じゃない感じのコーヒーで良い感じ。こういうところでガブガブ飲むコーヒーは「美味しすぎない」ほうがいいよねぇ。

 

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パンケーキ・タマゴ・ソーセージ・ベーコンが全部2コずつ!というヤツを選びました。パンケーキが意外と旨い。でもなんでこっちの朝食って「甘いもの」と「しょっぱいもの」を同じ皿にのせるんだろうね…。まぁシロップかぶったカリカリベーコンとかも悪くはないんだけどね。なお、これでチップ込み16ドル払いましたが、やっぱりテーブルサービスのお店はそれなりの価格になっちゃうなぁ。

 

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朝食の後はシカゴ名物「ループ」、高架鉄道で出かけます。

 

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大都会のど真ん中にこんなダイヤモンドクロッシングがどーんと存在してるの凄い。しかも運転本数は都市鉄道なので多いから、どんどん列車が通過していくし。

 

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今日の最初の目的地は「ルッカリービル」。建物自体は1888年竣工で、当時シカゴを拠点に高層建築を多く手がけていた建築事務所「バーナム&ルート」の設計によるものですが、1907年にライトがロビーの改装を手がけたことで知られています。

 

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これがそのロビーの様子。ロビーの一般エリアをうろつくだけであれば、ビル開館時間内なら可能です。実は2年前のシカゴ訪問の時も立ち寄ったのですが、ちょうど土日にあたってしまいビルは閉館中。外観を眺めるだけになってしまったので、今回はそのリターンマッチでもあります。

 

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フランク・ロイド・ライト財団のオフィスがロビーに入居しています。ここが主催する参加費10ドルの見学ツアーだと、関係者以外立ち入り禁止エリアも案内して貰えるので参加してみました。

 

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ガイドの案内に従って、ロビー中央の階段を上がって2階のバルコニーへ上がります。この風景はツアーに参加するか、このビルに入居する会社に勤務するかでないと観れないわけだな。

 

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このロビーは当初はもっと「鉄」が多用されていたようで、階段左右の装飾も金属製の柱の上に大きな植え込みがあるようなスタイルだったとのこと。1888年の竣工当時よく使われた様式で時代遅れになってしまったので、その時点でシカゴでもかなりイケてる扱いだったライトに改装をお願いすることになった模様。大理石の柱と金色の装飾、照明などがライトが追加した部分です。

 

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この「丸」と「四角」を組み合わせた照明などは、いかにもライトのデザインです。

 

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バルコニーの床はガラスブロックがはめ込まれ、1階からの光が透けて見えて綺麗です。

 

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このビルの見所の一つでもある螺旋階段も見学できます。ただし、こちらはライトの改装以前から存在しているものなので、ライトとは直接の関係はない模様。

 

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螺旋階段の階段室を下から見上げたところ。

 

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このルッカリービルは「ロ」の字型で、中央は大きな吹き抜けになっています。まだ空調のない時代、オフィスの換気・風通しを考慮した設計だそう。この部分にも現在ではガラスの屋根がかかっていますが、これは最近の改装で付け加えられたもの。

 

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ここはライトによる改装の際に1階から2階へ上がる階段が設置されていたところ。その後の改装で階段を撤去したところ、竣工当時の床や、ライトが大理石で覆ってしまった以前の鉄製の柱などが出てきたので、それが見えるようになっていました。

 

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このエレベーターホールもライトが改装したものだそうです。約90分、かなりじっくり案内してもらえました。

 

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時間はもうお昼前、ランチはルッカリービルに近いフードコート「REVIVAL FOOD HALL」へ行ってみます。

 

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まぁフードコートなのにお洒落。さすがシカゴのダウンタウン勤務みたいなエリートサラリーマンの皆さんが沢山来そうなところは違いますなぁ。

 

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フードコートなのでお店は多数入っているのですが、ここが一際長い行列が。

 

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「HOT CHICKEN」の「Budlong」というお店。ホットチキンって何だよ、と思って調べたらテネシー州ナッシュビルの名物で、辛いソースで和えたフライドチキンらしいです。混んでるってコトは旨いんだろ、と並んでみました。

 

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こんなボックスで渡されました。適当に空き席を見つけて、さぁ戴きます。

 

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骨なしチキンを選んでみましたが、大きめの胸肉のフライドチキンが3コ入ってました。トーストの上に載せて出すのが一般的らしいです。お味の方は辛さが選べるので下から2番目にしましたが、ピリ辛程度といったところ。添えられているのはランチドレッシングで、これをソースとして食べるとまた変化が付いて良い感じでした。

 

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ランチを終えて外に出ると、なんか凄いデモやってます。ここはちょうど連邦政府機関の入るビルのあたり。参加者の年齢層は高校生くらいの若い子が多くて学校どうしたの?と思ったのですが、コレって例の「気候変動デモ」ってやつじゃん!