へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

祝!Peachセントレア就航!「Peachひがし北海道フリーパスSP」で流氷を求めて。その5:祝!「ガリンコ号 Ⅲ IMERU」就航、で海上遊覧。

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紋別の期待を背負ってのデビュー、みたいです。

 

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北海道も今日が最終日。早起きして紋別港「ガリンコステーション」にやってきました。

 

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これから、今年から就役した「ガリンコ号Ⅲ IMERU」で流氷観光&サンライズクルーズ、なんですが…昨日同様に海には流氷など影も形もなく、加えて雪のちらつくお天気なのでオホーツク海から昇る朝日を拝むこともできなさそうです。ただ単に薄暗い海の上を彷徨うだけ、というなかなか微妙なクルージングではありますが、この新型船に乗ってみたくもあったので、まぁ我慢我慢。なお、ガリンコ号は流氷がないときは「海上遊覧」として乗船料が500円割引になります。

 

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ガリンコ号Ⅲ IMERU」はこれまでの「ガリンコ号Ⅱ」に比べてかなり大型化しており、トン数も150トンから350トンに拡大。船内も3階建て構造になっています。「IMERU」はアイヌ語で「光」という意味。紋別の観光に更なる「光」をもたらすことを期待されてのことでしょうが、登場のタイミングが残念な感じ…。新型コロナなどなければ、流氷を求めてアジア各国からやってきた外国人観光客で溢れていたはずなのにねぇ。

 

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乗船口があるのは2階で、ここがメインフロア。

 

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進行方向がよく見える展望室もあります。

 

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後方には案内所を兼ねた売店も。

 

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1階にはボックスタイプのシートもあり、グループにはこちらが使い勝手がよさそう。また窓の位置が海面に近いので、流氷があるときには間近で鑑賞できるのもメリットかもしれません。

 

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3階は展望フロア風に窓側に向いた座席が並びます。

 

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朝6時、サンライズクルーズは出航しました。

 

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隣に停泊していたのはこれまでの主役だった「ガリンコ号Ⅱ」。新船が投入されても引退するわけではなく、2隻体制での運行となるようです。

 

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雪のちらつく中、穏やかなオホーツク海を一路沖合に向かって進んでいきます。

 

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ガリンコ号」の大きな特徴といえば、船首に装備された「アルキメディアンスクリュー」でしょう。このジェットモグラのドリルみたいなヤツが流氷をガリガリ割りながら進んでいくのがガリンコ号のウリなワケですが、このスクリューが動く様子も見れるようになっていました。ただし今日は単に海をかき混ぜているだけですが。

 

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3階からは外のデッキに出ることもできます。

 

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外部デッキは船首の方まで繋がっており、前方展望も開けています。あぁ、ホントに流氷があったら凄くダイナミックな景色が楽しめていたんだろうなぁ。

 

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沖合で折り返し、紋別港内を周遊。

 

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約1時間ほどの航海ののち、ガリンコステーションに帰還です。

 

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ターミナル内にはこんなポスターが貼られていました。1980年から2019年までの流氷の量を示したグラフなんですが、確かに年々減ってきているような点。特に紋別での流氷の量がかなり少なくなってきているのが気になります。流氷は海に氷が張っているわけではなく「氷の塊が浮いている」状態なので、風向きで接岸したり沖合に流されたりをワンシーズン内でも繰り返したりします。実際、以前に紋別に来たときにも、到着した日には全く流氷が見えなかったのに翌朝起きたら海にびっしり流氷!なんて経験もありました。ただ、全体的に減少しているなら、紋別での流氷観光も今後厳しくなっていくのかもしれません。

 

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ガリンコステーションを出ると「ガリンコ号Ⅲ IMERU」が停泊しているのが見れます。こうしてみると、なかなか大きい船って感じです。

 

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こちらが「ガリンコ号Ⅱ」ですが、やはり比べると小さく見えますね。

 

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まだ朝7時なので一旦ホテルに帰還。なんだか晴れてきました。さっきのサンライズクルーズの前にこういう天気になってればなぁ。

 

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これから網走まで戻るのですが、その前に紋別市立博物館に立ち寄り。

 

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新しいガリンコ号の就航を記念して、ちょうどここで「ガリンコ号の歴史展」という企画展を行っていたんです。これを見ようと思った次第。

 

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これが当時の写真や新聞記事、ポスターやパンフに模型など色々と充実した内容でした。

 

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ガリンコ号」のはじまりは、三井造船が北極圏の油田開発用に海上・氷上どちらも走れるように開発したこの「AST-001」でした。

 

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そしてこれが初代の「ガリンコ号」の初期の姿。AST-001から発展した実験船として1981年に建造された船が紋別市に貸与され、世界初の観光砕氷船として1987年から運行開始しました。当初は吹き曝しのデッキに客席が設けられ定員は32名しかなかったようですが、かなりの人気を集めたようです。

 

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そこで1989年のシーズンからは2階建てに改装、定員を70名に拡大しました。この初代「ガリンコ号」は1996年まで活躍し、今ではガリンコステーション近くに展示されています。そして1997年に2代目の「ガリンコ号Ⅱ」へと交代しました。展示された新聞記事を読むと、この「ガリンコ号」が地元の期待を背負っている存在であることがひしひしと伝わってきたのが印象的でした。

 

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なおこの博物館、常設展示も見応えがありました。今日は時間がなくじっくり見れなかったのが残念。

 

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また氷結したサロマ湖を眺めながらのドライブです。

 

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ちょっと休憩、「道の駅サロマ湖」に立ち寄り。

 

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なんか雪像があるな、と思ったら…あ、あの大流行のヤツでした。

 

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レンタカーを返却し、網走駅へ戻ってきました。

 

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あとは一路、名古屋を目指して移動開始です。まずは特急「大雪」で旭川まで。

 

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車内で昼食。網走駅の駅弁「もりや」で購入したものです。

 

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ちょっと奮発して「かに・いくら弁当」を戴きました。

 

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旭川到着。

 

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ここで札幌行きの特急「ライラック」へ乗り換えです。元旦に来たときは接続する「ライラック」が運休という目に遭いましたが、今日はちゃんと走ってくれるようです。

 

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北海道新幹線開業前には青函トンネルを走っていた789系です。

 

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もうすっかり夕方、車窓から日が沈んでいくのがちょっと見えました。

 

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札幌ではすぐの接続で新千歳空港行きの快速「エアポート」へ乗り換えました。

 

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予定通り、新千歳空港に辿り着きました。

 

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空港に着いたら、まずはチェックインしないといけません。さすがLCCPeachのカウンターはターミナルの端っこにありました。ちょうど成田・関空への便も重なっていたためか、チェックインカウンターはかなりの混雑でした。しかしまぁ、LCCといえばオンラインチェックインとかで空港での手続きを減らすような省力化を図る会社が多いのに、なんでPeachは空港チェックイン必須なんだろ。ライアンエアなんか空港でチェックインするとバカ高い手数料取られたりするのに…。

 

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ターミナルの商業エリアは既に閉店しているお店や臨時休業中のお店も多く、まだ夜7時というのに寂しい雰囲気が漂います。この時間の新千歳なんて本来なら旅行から帰る観光客が最後のお土産購入をすべくごった返していないとおかしいのですが。

 

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飲食店も既に閉店時間を迎えているところが多かったのですが、「北海道ラーメン道場」は殆どのお店が営業中でした。そのせいかお客も集中していて、なかなかの混み具合。人気店「えびそば一幻」には長い行列もできていました。その中で「そこそこ混んでるけど待ち時間なし」な感じだった「札幌ラーメン 雪あかり」で軽い夕食、ということにしました。

 

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ここは基本の味噌ラーメンで。凄くスタンダードというか「見本品」みたいな味噌ラーメンでした。

 

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あとはそのままゲートへ向かいます。新千歳空港は保安検査を抜けたゲートラウンジは全て繋がっているのに、保安検査場が航空会社毎に厳密に分けられているのがちょっと面倒な気がします。隣のエリアの保安検査場が空いていても「この航空会社はあちらの検査場しか通れません」みたいな感じ。この日もPeach用の検査場は成田・中部・関空行きがほぼ同時に出発するようなスケジュールだった為にかなりの行列だったんですよね。搭乗券のチェックとか、保安検査基準の航空会社毎の微妙な差など色々あるんでしょうが、もうちょっと柔軟にすればスタッフ側のワークロードも平準化できそうなんだけどねぇ。

 

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で、セントレアに定刻に到着です。