へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

北東北温泉巡り、その1:「あのデパート」で昼食を。

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北東北の泊まってみたかったお宿を梯子する旅をしてきました。ついでに小ネタあり。

 

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木曜夜、名古屋・栄の「オアシス21」にあるバスターミナルにやってきました。

 

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名古屋を発着する高速バスの一部は栄バスターミナルを経由します。今夜ここから乗るのは仙台行きの夜行高速バス。名古屋から東北方面へのバスとしては一番遠くまで行く路線になります。

 

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名鉄バス宮城交通との共同運行ですが、この日は宮城交通のバスの担当でした。

 

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夜行高速バスでは一般的な3列シート。コンセントも完備です。

 

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この路線、なかなかユニークな経路を辿ります。新東名から東北道あたりを通るのが一般的な気がするのですが、名古屋高速から中央道へ入ります。2時間弱の駒ヶ岳SAで1回目の休憩を取り、岡谷JCTから長野道へ。更埴JCT上信越道に入って上りへ向かい、藤岡JCTで関越道を少しだけ下り方向へ進んで高崎JCTまで、そこから北関東道へ移り岩舟JCTでやっと東北道へ…といった感じなんです。どうもこちらの方が距離的には40~50kmくらい短いようなのですが、アップダウンも多い路線が多いので「早さ」とか「経済性」ではどうなんだろう…。朝の5時半過ぎに2回目の休憩所である国見SAで10分ほど停車です。

 

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終着の仙台駅前には定刻の6:50より少し早い到着となりました。

 

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仙台について最初に向かったのは「快活CLUB」です。いわゆるネットカフェのチェーンなんですが、シャワールームが設置された店舗が多く、しかもシャワー利用には別途利用料がかかるネットカフェが多い中、「快活CLUB」は通常の料金だけで利用できます。タオルも無料で使え、リンスインシャンプーやボディソープも完備。高速バスなどで朝着いてさっぱりしたいときには有り難い存在だったりします。

 

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ネットカフェなので「ドリンクバー」があるのは勿論、ソフトクリームも食べ放題という謎の充実っぷり。加えて、朝の時間帯は食パンとフライドポテトもモーニングサービスとして食べ放題で提供されるため、朝食もこちらで済ませることができます。ちょうど1時間ほど滞在しましたが、シャワー使って朝食食べて充電もしたりして結局500円かからずに済んでしまいました。

 

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「快活CLUB」を出て仙台駅へ。

 

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ここから盛岡方面へ向かうのですが、まずは小牛田行きの普通列車に乗車します。オールロングシート701系じゃないですか。

 

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小牛田ではすぐの接続で一ノ関行きへ乗り換えます。また701系ロングシートか…。

 

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一ノ関では乗り換え時間が少しありました。

 

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お次は盛岡行き普通列車。結局、ここまで全部ロングシート車両ですねぇ。

 

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花巻で下車。当初はFDA小牧空港から花巻空港まで飛びお昼頃には到着、そのまま盛岡駅までのリムジンバスに乗るつもりだったのですが、予定の便が利用者が少ないという理由で欠航に。もう一本早い便はあるのですが、小牧空港の出発が朝7時台と無茶苦茶早い上に、そんなに早く花巻空港について盛岡に行っても、もやることがありません。新型コロナ対策として岩手県内の公共の観光施設が軒並み休業しちゃってるんですから…。花巻に来るのも、花巻空港から花巻まで来る空港バスはなく、盛岡行きのバスが東北線花巻空港駅に寄るものの、列車のスケジュールとは当然ながら連絡していません。それで、航空便利用は諦めて夜行バスで仙台まで来るルートに変更したというわけです。仙台から花巻というのも割と移動が面倒で、東北新幹線新花巻駅があるものの、新花巻駅は運転本数の少ない釜石線に設置されているため接続が良くありません。下手すると一ノ関から各停に乗った方がいいような時間帯も…。そんなわけで、大して所要時間も変わらないし、と全部普通列車でここまで来た次第。

 

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花巻駅は街の中心部から外れたところに位置します。ここから歩いて繁華街エリアへ。

 

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15分ほど歩くと見えてくる一際大きな建物、これが「マルカンビル」、花巻でのお目当てです。ここは以前「マルカンデパート」という花巻随一のデパートだったのですが、建物の耐震性に問題があることがわかり、2016年にデパートとしては閉店してしまいました。しかしながら地元からの惜しむ声が大きく、特に人気の高かった大食堂を中心に復活することになったのです。

 

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地元の花巻出身のアーティスト、日食なつこもこんな曲をリリースしてます。

 

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現在営業しているのは一部のフロアだけですが、1階はカフェやショップになっています。

 

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そして6階にあるのが「マルカンビル大食堂」です。いかにも「昔のデパートの大食堂」というノスタルジックな雰囲気が人気で観光客も多いせいか、こんな親切なご利用案内も出ています。

 

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エレベーターを6階で降りると、目に飛び込んでくるのはこの風景。ショーケースでメニューを選び、カウンターで食券を購入します。

 

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店内はもう、いやぁ「昭和」ですわコレ。タイムスリップしたのかと思うほどです。昔は確かに「街いちばん」のデパートにはこんな感じの「なんでもある」食堂、あったよなぁ…。

 

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料理サンプルの並んだショーケースは2箇所に。カウンター脇のほうはこんな感じ。

 

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その反対側にも大きなショーケースが。和洋中にデザート、何でもありです。

 

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空いているテーブルに座ると、ウェイトレスさんが食券を取りにきてくれます。お箸のスタンドがレトロ。

 

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今日チョイスしたのは名物料理の一つという「ナポリカツ」。スパゲティナポリタンの上にトンカツが乗ってるというボリューミーな一品です。ナポリタンが意外と本格的な味わいだったのはちょっと吃驚。添えられたサラダも量は多めです。

 

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そして外せないのがソフトクリーム。そびえ立つ10段巻きの姿は芸術的ですらありますが、このボリュームで230円というのも凄いです。

 

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このソフトクリーム、お箸で食べるのが花巻スタイルだそうで。食べ進めると中が空洞になっているのが解るのですが、こんなに綺麗に丸く巻くってのもテクニシャンですな。

 

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楽しいランチのあとは、また花巻駅まで歩いて戻ります。アーケード街にはなっていますが、営業しているお店は半分に満たないほど。ここ花巻も、商業施設は郊外のモールなどに移ってしまっているようです。

 

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街中を流れる大堰川はプロムナードとして整備されています。

 

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ただ、「まちの賑わい」に貢献してるかは微妙かな…。

 

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花巻駅へ帰還。

 

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駅舎内には広めの待合室が。もともと、売店や立ち食いそば屋などもあったようです。今では自習する高校生とかに活用されていました。

 

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ここからは快速「はまゆり」で盛岡まで乗車です。

 

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この快速「はまゆり」は盛岡と釜石を結ぶ列車なのですが、指定席も連結されていたりするような列車です。もともとキハ110系のなかでも急行用として製造されたグループが投入されることが多く、快速ながらリクライニングシートが並ぶという乗り得な一面も。

 

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乗車時間30分ほどで盛岡に到着しました。