もはや「夏の定番」だな。
「第一滝本館」をチェックアウトして少し時間があったので、「のぼりべつクマ牧場」へと立ち寄ります。クマ牧場へはロープウェイで登っていくのですが、その乗り場は温泉街には近いものの随分と高いところに。
えっちらおっちら階段を上って乗り場まで。どうも温泉街からのシャトルバスみたいなのがあるみたいなんだけど…。
では出発。昔は温泉街エリアから乗り場までのリフトもあったらしく、残骸が残されていました。
ここのロープウェイはスキー場のゴンドラリフトのような循環式。基本的に一組が1つのキャビンになるように運用されているようで「相席」はないみたい。
到着するとちょうど「クマのアスレチック」のはじまる時間。
会場はここ「クマ山ステージ」。観客から3組が選ばれ、ステージ脇に案内されます。この3組のミッションは「ステージ内にクマのオヤツを隠すこと」で、それを後から出てくるクマが見つける様子を見ることができる、というイベントでした。
オヤツ隠しが終了すると選ばれた皆さんもスタッフさんもステージから退去、そこにクマさん登場です。これがまた器用にどんどん見つけてくのよ…。遠目に見てる分にはちょっと愛らしい感じですが、現実に近くにいたら恐怖なワケで。これが野生に普通にいるのってなかなか凄いな北海道。
何故かアヒルの競争とかもあったりしますが。
奥の方にはクマが飼育されているエリアが2箇所。
うち一つはヒトの方がオリに入ってるみたいなエリアもあります。窓の下にエサを差し出せる筒みたいなのがあるので、クマがコレを目当てに近づいてきます。
おかげでこんな近い距離にクマが来るワケで。
ヒグマ博物館なんてのもあります。展示内容はなかなか興味深いのですが、展示品が暫くアップデートされていないみたい。なんせ「昭和レトロな展示も見どころ」とか案内に書いてあるくらいだからね…。
今年生まれた子ぐまの皆さんも展示中。マジかわいい。
この「のぼりべつクマ牧場」、正直なところ「温泉街のテキトーな感じの観光地」くらいつもりで来てみたのですが予想以上に面白く見どころ豊富でちょっと吃驚しました。しっかり見るなら1時間程度じゃ足りないかも。スタッフの皆さんも親切で、ちょうど「クマのアスレチック」終了の頃に通り雨が来たんですが、来場者に貸し傘を配って廻ったりと気が利く感じです。
ただこの日は本来ここから見える筈のクッタラ湖は霧に包まれて見えず。
登別温泉には待合室も備えたバスターミナルがあります。
ここからJR登別駅方面へのバスに乗車。
駅まではおよそ15分ほどで到着です。
特急「北斗」札幌行きに乗り換え。
自由席に乗りましたが意外と空いてます。登別温泉は外国人観光客で溢れてたので、もうちょっと列車とかも混んでるかな、と思ったんだけどな。
南千歳では後続の小樽行き快速「エアポート」を捕まえました。
こちらは指定席「uシート」を奮発。指定席料金840円となかなかのお値段ですが小樽まで乗車すれば1時間以上かかるので、ね。
で、小樽までやってきました。
ここで北海道中央バスの積丹線で終点の積丹余別を目指します。実はこの積丹線、途中の美国から余別までの区間が今年9月いっぱいで運休になるらしいんです。今回、レンタカーでなく公共交通での移動を選んだ理由の一つでもあります。まぁレンタカー代が妙に高騰してる、ってのもあったりしますけど。
小樽駅前のバスターミナルを出て、余別駅前を経由。
バスは主に国道229号を辿っていきますが、車窓には日本海が広がります。レンタカーだと運転しないといけないワケですが、バスに乗ってればただ海をぼーっと眺めて乗ってるってのも可能なのがいいですね。
お客さんはそこそこ乗ってましたが、余市から先は乗っていたお客さんが次第に下車していきます。
美国のバスターミナルではトイレ休憩を兼ねて6分ほど停車します。ここで自分以外のお客さんは全て降りてしまいました。つまり今日もし自分が「バスで行こう」と思わなければカラで終点まで走ってたワケかぁ。
美国から先は途中、道道913号へと入っていきます。暫くは山の中みたいなところを進みますが海が見えてくると遠くに神威岬が望めました。
小樽から2時間以上、やっと終点の積丹余別に到着しました。ここまで来るバスは土日だとこれが最終便で、折り返し便が出るのは明日の朝。先ほど乗ってきたバスはここで一晩過ごして翌朝の1番の便になって戻るようです。
積丹余別バス停のすぐ近くに、今日のお目当て「なごみの宿 いい田」があります。今年の秋からはバス路線の区間運休で、ここまで公共交通で来ることが出来なくなるかもしれないのよね…。一応積丹町では運休後にも何らかの交通手段を用意する方向で検討中らしいですけど。
今回のお部屋はなんとお洒落な洋室。このお宿、どんどんお洒落になってきてません?
バスの到着が夕方5時半だったので、程なく夕食のお時間となりました。
また旨そうな食事が…。積丹半島って鮪も捕れるようなのですが、特にお造りの鮪のクオリティが飛び抜けてました。
まぁ北海道ですからコレですね。
そして、主役登場! てんこ盛りの雲丹! 積丹半島での雲丹漁のシーズンは毎年6月から8月まで。6月初旬だと漁が始まって間もないので雲丹がちゃんとあるのか?ってのは少し不安ではあったのですが、今年は大丈夫みたいです。ただ「明日から暫く漁に出れないらしくて…」だそうなので、結構「運」ですねコレ。
桜鱒は脂が乗って美味。
生牡蠣。
こちらのスペシャリテともいえる「白身魚のふわふわ蒸し」。ホントに「フワフワ」なんですが、泡立てた卵白なんかも使ってるそうです。
帆立のバター焼きは…。
ご飯のお供にしました。もちろん、雲丹もご飯にのっけて雲丹丼にもしました。
最後にデザートでアイスクリームが登場。また今回もおいしいご飯をありがとう、って感じですわ。
このお宿の食事のお楽しみは朝食まで続きます。
民宿とは思えない豪華なビュッフェスタイルで、様々な品が並ぶのは壮観。
朝から雲丹ご飯とか桜鱒の握りとか出てきちゃうんだぜ?ヤバいだろ。
今朝はホッカイシマエビの握りまで出てきちゃったよ。
デザート系もしっかりあって、いつも食べ過ぎてしまいます。
今回も満足の滞在でした。やっぱり年に1回は来ないとダメなとこだ。