へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

「ANA Blue Hanger Tour」&185系夜行列車の旅。

本来は「土曜に東京で飲み会」だけだったのに。どうしてこうなった。

 

早朝の新幹線で東京方面へ向かいます。東海道新幹線では永年使われてきた車内アナウンスのチャイムが変わった、というのがちょうどニュースになっていた時期。

 

ところがどっこい、新チャイムは聞けずじまい。だってコレだったんだもん…。東海道・山陽新幹線にはJR東海に所属している車両とJR西日本に所属している車両があって、それぞれ相互に乗り入れています。今回「車内アナウンスのチャイムが変わった」というのはJR東海に所属している車両だけなんですよ。そのため、東海道新幹線に乗ってもJR西日本所属の車両に乗ると「新しいチャイム」は流れません。まぁそもそも元のチャイム自体が「いい日旅立ち」で全然違うわけですか。

 

で、こんなに朝早く東京までやって来たのは全日空の整備工場見学「ANA Blue Hanger Tour」に参加するため。もともとこの週末は東京で飲み会があったので青春18きっぷあたりでのんびり上京するつもりでした。ところが今度は別の友人からこのツアーの予約が取れたので来ないか?とのお誘いが。JALの整備工場見学が人気ですがANAも負けずに大人気で、しかもこちらは日曜はツアー催行がないので、なかなか狭き門です。そりゃ行くしかないでしょ、と駆けつけたという由。

 

エントランスホールには受付、それとANAの歴史や整備に関する紹介展示のエリアがあります。売店もここにあり、ツアー前とツアー後にじっくり商品を吟味可能。ツアーのオリジナルグッズや、機内の「安全のしおり」デザインのクリアファイルなど、グッズのセンスはちょっとJALより上かも。

 

20分ほどの座学の後でいよいよ整備エリアへ向かうわけですが、座学の内容は基本的に航空整備のお話。JALの場合は展示エリアが「空港のお仕事」全般、座学も「飛行機豆知識」的な内容だったのに比較すると、ANAはガッチリ「整備のお話」で「こうやって飛行機の安全を守ってるんです」をお伝えしたい、ってコンセプトなのかも。ハンガーへ向かうエレベーターの中にはこんな掲示がありましたが、ヘルメットや制服でその人の熟練度や得意分野が一目で解る仕組みなのね。

 

まず最初に入るのは重整備用のハンガー。ちょうどB787がいました。

 

「飛行機の下には入らないで」という注意はありますが、結構飛行機に近づいても怒られません。さすがにエンジン覗き込んでたファミリーは窘められてたけど…。

 

隣のハンガーには2020年に退役したB737-500「スーパードルフィン」がいました。所有機のうち1機が売却されず、整備訓練用に残されているんです。この機材、セントレアでもよく見かけたので、ちょっと懐かしい感じも。

 

ハンガーの外には誘導路を通る旅客機が見えますが、これも可なり近いところを通っている感じ。JALの工場見学に比べると、全般的に飛行機が「近い」ような気がします。

 

こちらはB777。これもかなり間近に見れます。JALもいいけど、ANAの工場見学もまた別の面白さがあっていいですね。どちらか行けばオッケー、ってわけじゃないな。ちなみに、ANAの場合はブログなどで画像を公開する場合は全て指定のアドレスに送付して確認を貰う必要があるのが、ちょっと面倒ですけど。

 

ついでに羽田空港第2ターミナルの国際線エリアも覗いてきました。2020年の春にオープンしたもののコロナ禍ですぐに閉鎖。それがやっと再開したのですが、まだ国際線5便ほどが使っているだけです。閉鎖中はテレビドラマの舞台やMVの撮影などでよく使われていましたが、確かに「窓から飛行機が見えるチェックインロビー」というのは世界的にも結構珍しく、「空港っぽいトコロで映像撮りたい」というニーズにピッタリ、なのは理解できます。

 

夜は新宿で飲み会でしたが、2次会を兼ねて東急歌舞伎町タワーへ連れて行かれました。

 

ここ「新宿カブキhall~歌舞伎横丁」に入った次第。なんだこれ!外国人がテキトーに想像して作ったジャパン、みたいな感じでサイコーです。なんだか、バンコクにあるショッピングモール「ターミナル21」を思い出しちゃいました、日本各地に留まらず世界各国の料理を出す店が並んでいますが、今のところそのお店周辺のテーブルで注文する必要あり。今後はどこからでも各店の料理が注文できるようにする予定だそうです。

 

そして夜10時前に新宿駅の新南口へ急ぎます。今日はこれから「JR東日本びゅうツーリズム&セールス」主催、185系の長野行き夜行列車に乗るツアーに参加するんです。こちらもダメモトでキャンセル待ちをかけていたら2週間ほど前に「空席でました」との連絡が…。飲み会の後にそのまま行けちゃうじゃん!と参加したワケです。

 

長野行き団体列車の出発は夜10時半過ぎ。他の列車で非常停止ボタンが押されたとかで少しダイヤが乱れ、定刻よりも10分ほど遅れての発車となりました。

 

空席待ちしてたくらいなのでびっしり満席なのかと思ったのですが、割と余裕を持って予約を受けていたらしく、お隣は空席でした。夜行だとありがたいわ…。それにしてもこの185系、最後の定期運用だった特急「踊り子」からの引退は今から2年前の2021年春のこと。なんだかんだ臨時列車や団体列車で2年以上生き残ってるんだけど、なんか「ずっと閉店セールやってる店」みたいな気がしなくもないぞ。どうも波動輸送用の車両が不足していて引退させられない、なんて事情っぽいけど。

 

夜中の1時頃に甲府に到着。ここで朝5時まで約4時間停車しました。中央東線には2018年までは長期休暇中に「ムーンライト信州」という夜行の快速列車がありましたが、夜中12時前に新宿を出て終着の白馬には朝5時前に到着するダイヤでした。それに対してこの団体列車の長野到着は朝8時半頃。所要時間が長すぎるなぁ、と思ったらこういうことなのね。

 

甲府を出ると朝日も見えて、すっかり周囲は明るくなってきます。

 

朝7時過ぎ、松本で5分停車。新宿を出てから初めてここでドア開放があり車外に出ることができました。ホームのNEWDAYSが大混雑だったよ。

 

隣のホームには最新型のE353系がいました。

 

その後、姥捨でも6分の停車時間があってホームに出ることができました。

 

ここは「日本三大車窓」とも言われる区間に位置するスイッチバック駅。185系が「映える」場所でもあるのですが、わずか6分ではこの程度の写真を撮るのがやっと、ですね。

 

今日は天候にも恵まれ、綺麗な景色が楽しめました。

 

185系は特急用に造られた車両ですが、普通列車などにも充当する想定だった頃から窓が開きます。そんなわけで、スマホをちょっと出せばこんな写真も撮れちゃうのね。

 

そんなわけで新宿から凡そ10時間、終着の長野に到着しました。

 

「座席だけの列車で夜通し乗る」ってのが久々の体験。ロクに寝れるワケないんですが、たまにはこういうのも「体験」としては楽しくてアリかと。

 

暫くしたら名古屋行き特急「しなの」が隣のホームに入線し、383系185系の並びとなりました。185系が「ムーンライトながら」で使われていた時も、この組み合わせはあまりなかったんじゃないかしら。

 

ここで次の列車まで1時間ほど待ち時間があったので、改札前の「ナカジマ会館」で朝ご飯。

 

きのこそばを頂きました。凄く旨いわけじゃないけど「長野駅の味」って気がする。

 

北陸新幹線はくたか」に乗車。

 

団体扱いでの乗車だったので3席がけの真ん中の席をあてがわれました。まぁ2駅だけしか移動しないから全然オッケーだけど。

 

上越妙高で「ゆざわ*ShuKura」へ乗り換えます。同じルートのツアー参加者が20名ほどいたのですが、皆さん団体券で自動改札が通れないので、かなりギリギリな感じでの接続となった気が。

 

行程表には「お弁当付き指定席」となっていましたが、旅行商品として販売される方ではなく通常の指定席の方でした。

 

2号車は販売カウンターを備えたフリースペース。既に発車直後から酒盛りが始まってますが、こういう列車ですからねコレ。

 

コロナ禍では中止されていた、酒蔵さんが乗り込んで試飲させてくれるイベントが復活していました。

 

今日は4種類のお酒が試飲できましたが、スパークリングの「酒蔵の淡雪プレミアム PAIR」が抜群に美味でした。他のも旨かったけど…。

 

試飲で出ているお酒は購入できるのですが、このスパークリングだけは別のものが販売されています。炭酸の入り具合など全く別物なんです、とのこと。その後、越後湯沢駅あたりでも探したのですが見つからず…。ちょっと欲しかった。

 

青海川で6分の停車時間が取られます。

 

ここはホームの目の前が海。今日は日本海とは思えない青い海が視界いっぱいに広がっています。

 

長岡を出たアタリでお弁当とお茶が配布されました。

 

中身はこんな感じ。

 

午後1時過ぎに終着の越後湯沢に到着です。ホームでは横断幕でのお出迎え。

 

この列車、上越妙高発着なのは共通なのですが、日によって十日町行き「越乃Shu*Kura」、越後湯沢行き「ゆざわShu*Kura」、そして新潟行きの「柳都Shu*Kura」として運転されています。いつもここ越後湯沢にいるわけでもないんです。

 

 

越後湯沢では3時間ほど次の列車まで空きます。昨日から風呂入ってないし温泉だぁ!と駅から一番近い「江上温泉浴場」に行きました。

 

越後湯沢には町営の温泉もいくつかありますが、ここは町営ではないところ。でもちゃんと天然温泉だし、入浴料も400円とお手頃でシャンプー・ボディーソープも備え付けアリです。浴場もそこそこ広く、意外とのんびりできました。

 

あとは駅構内のお店を眺め足りして過ごします。ちょっとお弁当だけでは足りない気がして、こちらでもう少し。

 

越後そばとタレカツ丼のセットを食べました。

 

あとはこちらで。

 

イートインスペースが広く、快適に過ごせました。

 

越後湯沢からは「たにがわ」で東京駅まで行って、そこでツアーは解散となりました。東京からはノーマルに「のぞみ」で名古屋まで帰還。