「名古屋には高級ホテルがない」。
日本の三大都市の一つと言われながら、名古屋には確かに「ラグジュアリー」グレードと言えるホテルがなかったのは事実です。老舗の「名古屋観光ホテル」は皇族も含め名古屋を訪れる賓客を受け入れてきた歴史を持ちますが、確かに「高級か?」といわれれば…という感じ。とりあえず「名古屋マリオットアソシアホテル」あたりが「高級ホテルに泊まりたい層にあてがっとけ」な存在でしたが、ブランドとしては「マリオット」ですので「プレミアム」くらいの位置づけ、というのが実際のところでしょう。
このへんは行政も問題点とは考えており、愛知県と名古屋市が高級ホテル誘致に1件20億円を補助する制度を導入しました。その補助対象第1号となったのが、名古屋は栄に今年オープンした「TIAD」です。運営は冠婚葬祭など主な事業とする「日本セレモニー」。客室面積は1室平均で50㎡越えとラグジュアリーホテルと名乗るに恥じないレベルではありますが、独自ブランドでどこまで認知が広がるのか…とちょっと不安でした。ところが今年になってマリオットと提携、「オートグラフコレクション」ブランドを冠することが決まりました。まぁ「オートグラフコレクション」はマリオットブランドの中でもプレミアムクラスラインの位置づけなんで「ラグジュアリーか?」ってハナシにはなりかねないんですが、ねぇ。
とはいえ、宿泊体験記などを読む限り評価は高く、「ラグジュアリー」を名乗っても問題なさそうな感じ。こりゃ泊まってみないと!とマリオットのポイントで行ってきた次第です。
この日、ホテルに着いたのは夜8時前。地下鉄の矢場町駅からすぐの立地で、松坂屋本店やパルコも目の前と便利です。
雰囲気のあるエントランス。まずはエレベーターで5階へ、そこがフロント・ロビーです。
チェックインを済ませて客室へ。部屋までの案内はありませんがエレベーターまでのお見送りがありました。セキュリティで、ボタン下のセンサーにカードキーをかざさないと行先階のボタンが押せないようになっています。
廊下もいい感じ。
お部屋は上層階のプレミアキングルーム、シティビューをアサインされました。客室に入ると窓のカーテンが自動で開くのに少しビックリしたぞ。
部屋の真ん中に大きなダブルサイズのベッドがドーンと鎮座しているという、なかなかユニークなレイアウトです。
その背後に洗面台。
壁面の棚にはアメニティやタオル類が。
歯ブラシやヘアブラシなどはこのボックスに綺麗に収められていました。
奥の扉がお手洗い、左手にバスルーム。
お風呂はちゃんと洗い場があるタイプ。浴槽は足を伸ばして入れる大きさです。
エントランス側の壁面にはコーヒーメーカーやカトラリー類、冷蔵庫などがあるスペース。
エントランスすぐのキャビネットにセーフティーボックスがありました。スリッパ類もこちらに。
お部屋には甘味?として羊羹が用意されていました。
窓から見える夜景はこんな感じ。それほど映えないような気もするけど…。
翌朝。窓側にはソファが設置されていますが,ここでゴロゴロするのがまた快適でしたわ。
尚、窓からの眺めは昼間はこんな感じです。
朝食は5階のレストラン「Table For Tomorrow」で。通常は5800円ほどするらしいですが、マリオットのプラチナエリートだと特典として無料で頂けてしまいます。ありがたいですねぇ。
こちらはサラダやドリンクなど。
フルーツや冷たいお料理系。
温かい食事などはコチラです。品数はそれほど多いわけではなく、また「和」っぽいメニューはありません。
まずはお野菜系と野菜スープから。うん、レベル高いぞ。
メインはメニューから1品選ぶ形。アボカドトーストとこの蟹のエッグベネディクトがお勧めだそうで、エッグベネディクトのほうを選択。朝から蟹!豪華だ。
あとは洋朝食っぽいものを盛ってみたり。
フレンチトーストが激ウマでした。パンもレベル高し。こちら、朝食ビュフェとしちゃ結構なお値段ですが、量よりも質でその価値に応えてる印象でした。
このホテル、ラウンジやプールなどもあったりして利用可能だったのですが、結局お部屋でのんびりする方が快適だったので使わずじまいになってしまいました。レイトチェックアウトで午後1時過ぎまで居座っちゃったぞ。
まぁ結局お部屋にお籠もりだったのですが、確かに「ラグジュアリー」ホテル、なんだろうなぁというのは納得でした。
とはいえ、なかなか泊まる機会はなさそうですけど。