へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

箱根の伝統、「富士屋ホテル」宿泊。

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お次は憧れの高級クラシックホテル、富士屋ホテルへ。

 

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万平ホテルをあとにして、国道18号経由で中部縦貫自動車道を佐久北ICから八千穂高原ICまで乗り、国道141号を南下します。「JR最高地点の駅」である野辺山駅を少し過ぎたあたりに位置する「古民家 ごはんとおやつ ふるさと」でお昼ご飯にしました。

 

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このお店、蕎麦も旨いらしいですが、ちょっと地物が多そうな「八ヶ岳ごはん」をチョイス。

 

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地物野菜の天ぷらも揚げ立てで、なかなか美味でした。「地域共通クーポン」も紙・電子ともに対応で、昨晩の宿泊で発行された電子版を1000円分利用。

 

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清里付近から山梨県道28号「北杜八ヶ岳公園線」へ入って中央道の長坂ICへ向かいますが、途中の八ヶ岳高原大橋からの眺めが絶景でした。南側は遠く富士山まで望めます。

 

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中央道は甲府南ICで流出、国道358号を通って精進湖・西湖・河口湖を経由しながら、箱根を目指しました。道中で所々に顔を出す富士山がいい感じなんですが、山梨側から見る富士山の魅力ってこの「チラ見せ」なのかもしれないなぁ…。

 

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軽井沢からのんびり5時間のドライブの末、やっと箱根の「富士屋ホテル」に到着しました。

 

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スロープを登って車寄せに進むと、早速ホテルスタッフのお出迎えが。クルマはここでスタッフ預かりとなり、駐車場まで運んでもらえます。いわゆる「バレーパーキング」ってやつですね。別に気にすることはないんでしょうが、スタッフを待たせてあたふたするよりは、到着前に部屋に持ち込む荷物の整理とか車内の片付けとか、しておいたほうがいいかもしれません。

 

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車寄せがあるのは本館の地下1階にあたります。ここから1階へ。

 

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こちらのフロントでチェックイン。対応はスムースかつエレガントな感じで、さすが老舗のハイクラスホテルといった印象でした。ロビーに鎮座するメインの大階段が目を引くのも、クラシックホテルの「お作法」ってところでしょうか。

 

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この階段で2階へ上がって…。

 

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すぐのところに本日泊まるお部屋がありました。

 

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今回予約したのは本館の「ヒストリックハリウッドツイン」、この富士屋ホテルの客室の中では小さな方にあたります。とはいえ、やっぱり折角なら「本館」に…と選んだ次第。お値段もお手頃(このホテルの中では、ですが)でしたしね。

 

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名前の通り、2台のベッドを隣接して設置するハリウッドスタイルです。富士屋ホテルは約2年の全面改装を経てこの夏にリオープンしたばかりなのでどこも真新しいのですが、ベッドサイドにちゃんとコンセントが設置されていたりするのも現代にあわせ「アップデート」してる感じ。

 

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窓側には小さなリビングスペース。ソファ2脚とテーブルのほかに、ライティングデスクも備わっています。

 

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クローゼットの中にはスリッパとルームウェアが用意されていました。ルームウェアは基本的には室内だけでの着用なのですが、別棟にある温泉へ行くときにはOKとされています。ただ、フロントやロビーなどを通らないような導線があり、そちらを通っていくように案内されますけどね。

 

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テレビの設置されたキャビネットにはコーヒーやミネラルウォーター、カップ類が。

 

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室内のコーヒーメーカーで使えるカフェポッドも多数用意。

 

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冷蔵庫もこのキャビネットに設置されているんですが、なんと引き出しを開けるとそこが冷蔵庫!という変わった造りでした。

 

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バスルームもピカピカ。このお風呂にも温泉が引き込まれています。

 

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アメニティ類は引き出しに設置してありました。

 

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この部屋はバスルームとトイレは分離して設置されていました。部屋によっては同じところに設置しているのもあるようです。

 

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ではホテル内をいろいろ見て廻りましょう。本館1階の外からの眺め。

 

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このホテル、多数の建物から構成され、なかなか複雑な構造になっています。地下通路で繋がっているところもあったりして、ちょっとしたダンジョンという感じ。

 

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裏手には庭もありますが、こんなものも。ホテルの守り神とされる井戸の跡で、関東大震災で水道が断水した際にも水を供給し続け、宿泊者へのサービス継続に大いに貢献したんだとか。

 

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山の中のホテルなので、庭といっても高低差もかなりあり、あちこち巡ると散歩よりは「運動」ですね…。

 

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こちらは喫茶を提供するサロン。

 

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メインのロビーも様々なソファが並びます。

 

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本館の外観で特徴的な、大きく張り出したサンルーム。こちらは今回の改装で建設当時の姿に戻されたものなんだそうです。

 

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歴史あるホテルだけあって、「ホテルミュージアム」もあります。「花御殿」の地下1階、こちらは宿泊者でなくても立入OKのエリアです。

 

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この「ミュージアム」、単に「歴史紹介」だけではなく経営面での解説などもあって、見どころは豊富でした。特に興味深かったのは、過去に立案されながら実現しなかった改装・建替計画のセクション。今でも残る歴史的な建物を一掃して新館を造るようなプランも過去には検討されていたんですねぇ…。

 

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ホテルの紹介はこのミュージアムだけに留まらず、連絡通路など他のところにも多数あります。

 

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温泉大浴場は富士屋ホテルでは比較的新しい建物になる「フォレスト・ウイング」の最上階にあります。

 

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この「フォレスト・ウイング」の2階には宿泊者専用のラウンジがあり、様々な書籍もあってライブラリ的な役割になっています。ここにはドリンクサーバーもあり、コーヒーや紅茶、ソフトドリンクがいつでも自由に戴け、部屋への持ち帰りもできます。

 

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ミュージアムのある「花御殿」地下1階には温泉水の温水プールも。今回は利用しませんでしたが、ちょっとクラシカルな雰囲気が素敵です。

 

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さて、夕食のお時間です。富士屋ホテルのメインダイニングといえば「ザ・フジヤ」なんですが、今日は「レストラン・カスケード」で戴きます。このレストランが位置する「カスケード・ウイング」は大改装で建て替えとなった部分にあたりますが、内装は大正9年に造られた宴会場「カスケードルーム」を復元した形となっており、当時の装飾品もそのまま使われているんだとか。

 

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綺麗にセッティングされたテーブルに案内されます。

 

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こちらが本日のメニュー。

 

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食事にあわせ白ワインから。山梨の「グレイス甲州」です。

 

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1皿目は「パテアンクルートにベビーリーフのサラダ 青リンゴのピューレを添えて」。テキトーに造ってるところだと、中身とパイが分離しちゃってたりしますが、こちらは一体感アリ。青リンゴのピューレをつけると、また風味が変わるのは面白いです。

 

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2皿目は「本日のスープ」、人参のポタージュでした。クルトンは別添えで、好きなだけ投入可能です(ってそんなに沢山入れるモンじゃないけどさ)。

 

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3皿目が「蟹クリームコロッケ トマトソース」です。中のクリームは蟹がギッシリ、さすがハイクラスホテルらしい贅沢さ。

 

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ここで赤ワインにチェンジ。カリフォルニアワインの「ベンチ ピノノワール」です。

 

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4皿目、メインのお肉料理は「ローストビーフ ヨークシャプディング添え」。この手のダイニングには珍しく?結構ボリューミーな印象です。お肉は程よいロースト加減で柔らかく、大変美味しく戴きました。

 

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デザートは「洋梨のベルエレーヌ」。洋梨のシロップ煮にチョコレートを合わせた一品です。

 

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食後にはコーヒーを戴いてフィニッシュ。ごちそうさまでした。

 

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夕食のあとは部屋でのんびりしたり、また温泉に入ったり。部屋からの夜景もいい感じです。

 

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一晩明けて、また温泉に。

 

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フォレスト・ウイングの6階から見下ろすと、様々な建物が入り組んだホテルの姿が確認できますね。

 

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朝食を戴くのはメインダイニング「ザ・フジヤ」です。夕食をこちらにしなかったのはお値段的な面もありますが(こっちのほうがお高いのよ)、「レストラン・カスケード」と両方に入ってみたかったから、でもあるんです。

 

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テーブルに着席。

 

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天井が高い寺院建築のような内装がいいですね。

 

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朝食は4種類用意されていますが、エッグベネディクトなどが選べる「フジヤスペシャル」は要追加料金。ホテルの名物でもあるらしいフレンチトーストが含まれる「ペストリーブレックファスト」にしてみました。

 

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まずはコーヒーがサーブされます。

 

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ジュースはスムージーをチョイス。

 

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サラダと…。

 

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スープですが、昨日も戴いた人参のポタージュが出てきました。

 

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ここでヨーグルトとフルーツが。

 

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こちらが実質的なメインディッシュでしょう。「フレンチトースト富士屋風」「ホットケーキ」「パンケーキ」三種盛りです。ホイップクリームに蜂蜜、メイプルシロップにベリーソースが用意され、こちらをつけながら頂くことになります。手前に鎮座する茶色いブツが「フレンチトースト」なんですが、富士屋風はまるで「フライにした」みたいな感じで、中身がかなりトロトロ。

 

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最後にハムとソーセージが饗されました。

 

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優雅な?ホテルステイを堪能してチェックアウトです。

 

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あとは名古屋へ戻るわけですが、途中で芦ノ湖へ立ち寄り。ここでも富士山見れました。

 

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お昼ご飯は三島「高田屋」で。

 

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三島のあたりって「うなぎ」が有名だったりするんですよね。

 

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折角近くまで来たので、と三嶋大社にもお参りしてきました。