ついに飛ぶヤツに乗りました。
ANAがお小遣い稼ぎに使ってるA380。「地上に置いといたまま機内でメシを喰う」イベントはこれまで2回参加しました。
これはこれで楽しかったのですが、その前から実施されていた、実際に飛ぶチャーターフライトは何度か申し込んだものの抽選には外れてばかりでした。それが今年の8月も7日間のチャーター便が設定されることに。まぁエコノミークラスでもいいから乗ってみたもんだなぁ、と申し込んでみたら、なんと希望した2日間どちらも当選!という驚きの結果となりました。このチャーターフライト、ファーストクラスやビジネスクラスが大人気とは聞いていたので、今回は敢えて枠数の多そうなエコノミーを狙ってみたのですが、それが勝因だったようです。8月初旬の週末の方の日程の方で乗ってきました。
エコノミークラスだと成田空港の集合時間は朝10時となります。名古屋を朝イチで出れば間に合わなくもないのですが、成田エクスプレスが大幅な運休となっていてちょうどいい時間の便がないので、総武線快速か京成線かバスで行くしかありません。総武線快速は時間がかかりすぎるので却下、バスはオリンピック期間中で道路状況が読めず、ちょっと避けたい感じです。京成も乗り換え回数が多い上に結構ギリギリになるので、前日のうちに東京入りすることにしました。宿泊先は京成上野駅にも歩ける距離の「ドーミーイン上野・御徒町」です。東京のホテルが軒並み値崩れしているため、ここも朝食付きで5000円台で取れてしまいました。
お部屋は一般的な「ドーミーイン」仕様といったところ。
最上階には温泉大浴場が。それほど大きくはないですが、露天風呂からスカイツリーが見えたりとイイ感じでした。
大浴場には湯上がりアイスのサービスもありました。朝はこれが乳酸菌飲料になります。
ドーミーインといえばコレ、「夜鳴きラーメン」も勿論頂きました。タダのサービスにしては妙に旨いんだわ…。
朝食はロビーフロアのレストランで提供されます。夜鳴きラーメンもこちらです。
朝食は小鉢に盛り付けられたビュッフェスタイル。ご飯は各種揃ったおにぎりがこちらのドーミーインのウリのようです。
ホテルをチェックアウトして京成上野駅へ向かいます。
チケットは京成の株主優待券を用意しておきました。御徒町駅前の金券ショップで自動販売機を設置しているお店があって、そこで購入したもの。1枚800円でした。京成の株主優待券は成田スカイアクセス線も利用可能。普通に切符を買うと1250円なので、これで3分の一くらいまで安くできることになります。
「ANA FLYING HONUチャーターフライト」はエコノミークラスだと2名以上からしか申込みができません。そこで、今回は友人を2名誘って3名で参加することにしました。うち1名とは京成上野駅で落ち合って京成本線の成田空港行き特急に乗車。青砥で都営浅草線から来るスカイアクセス線経由の成田空港行き特急に乗り継ぐつもりだったのですが、ホームで「ここからなら成田空港までスカイライナーが1000円で乗れるよ」とのアナウンスが入りました。スカイライナーは本来、日暮里からはノンストップで成田空港を目指していたのですが。新型コロナ禍での利用増を狙ったのか、昨年4月から一部の列車が青砥に停まるようになってるんです。アクセス特急で行くより少し早く着けるし、上野からだと特急料金1250円のところ少し安く乗れるし、と使ってみることに。特急券はホームで駅員が手売りしており現金支払いのみ。乗車口は1箇所のみでしたが、どの号車でも空いている席に自由に座っていいとのことでした。
やって来た車両はなんか違った感じ。Sexy Zoneの中島健人のラッピング「KENTY SKYLINER」に当たったようです。このAE型は9編成ありますが、KENTY仕様はこれ1編成だけ。ラッキーといえばラッキーなのかしら。車内アナウンスも中島健人でした。
青砥からはわずか20分ほどで成田空港に到着しました。さすが在来線では日本最高クラスの160km/hで爆走するだけのことはあります。
成田空港でもう1名と合流、チェックインを済ませました。これも成田空港第1ターミナルの南ウイング1階にある国内線チェックインカウンターでの受付でした。
保安検査場は12時までに通過するようにとのことだったので、暫く空港内を歩いてみることにしました。しかしまぁ、相変わらずガラガラです。ただ、オリンピックの閉会が近いことから一足早く帰国する選手団もいるようで、それらしい集団をいくつか見かけました。オリンピアンって話しかけるとその国のバッジが貰えるらしいんですよね。さすがにここで厚かましく近寄るのは憚られましたけど…。
展望デッキに出てみると、思いの外多くの飛行機を見ることができました。旅客扱いをせず、旅客機を貨物便として飛ばしているケースもかなりあるようなので、出発案内板に出てこない便もあるようです。貨物機も普段より多く見たような気がする。
保安検査場を通過して出発ゲートへ。搭乗券に記載されたグループ毎に、バスで搭乗機まで案内されました。
お、これから乗る機体が見えてきました。今日も2機のA380が仲良く並んでいます。
今日搭乗するのはやっぱり青い1号機、登録番号JA381Aの方です。
2番目のドアのタラップからいよいよ機内へ入ります。やっぱりこのサイズは迫力凄いな。
ドアそばには歓迎装飾。
エコノミークラスの指定された席へ向かいます。主翼より後方のセクションの座席がアサインされていました。なお、ツアー代金は「翼の上」とそれ以外のエリアとで価格が違い、「翼の上」のほうが少しお安め。せっかく乗るんだから地上がよく見えるほうがいいな、と「翼の上」じゃないところを申し込んでます。
座席についてシートベルトを締めると、間もなくドアクローズして出発となりました。あれ?なんか随分空いてません? ざっと見た感じ、エコノミークラスは4分の一くらいしか埋まってない感じです。2階席のファースト・ビジネス・プレエコはほぼ満席だそうですが、エコノミークラスって人気ないのかしら…。なお、今日はちゃんと飛ぶので、クルーによる離陸前の安全確認などは普通のフライトと同じように行われ、離陸前の安全ビデオも放映されました。まぁ「レストランHONU」のときも放映されてたんだけどさ。
シートポケットには「安全のしおり」はもちろん、使い捨てスリッパやヘッドホンなどが入っています。これも普通のフライトみたいです。
成田空港を離陸したHONUは一路北上し、新潟上空を目指しました。チャーターフライトでは成田から南へ向かうケースと南に向かうケースがあってその日の天候などによって変わるらしいのですが、今日は南の方には台風9号と10号がいるため、北回りルートになった模様です。
水平飛行に入ると程なくミールサービスが始まりました。千葉県も緊急事態宣言に入ってしまいましたが空の上は治外法権?なのか、ドリンクサービスにはビールが入ってました。
チャーターフライトでは、エコノミークラスでもプレミアムエコノミークラスの機内食が提供されます。メインはチキンライス。飛んでる機内で機内食食べるの、昨年3月以来だわ…。
デザートはハーゲンダッツのアイスクリーム。食後にコーヒーを頂いて、のんびり過ごします。
新潟上空で日本海に出て、そのまま秋田・青森・函館上空を通って宗谷岬まで。そこで進路を南に変え、オホーツク海沿いを進んでいきました。知床半島の付け根あたりを通過中です。
屈斜路湖も見えてきました。
釧路上空付近で進路を西へ変えます。
日高山脈を越えるようなルートで苫小牧上空へ。そこで南下するルートを取り、三陸海岸などを通りながら成田空港へ戻っていきました。
およそ3時間半にも及ぶ遊覧飛行も間もなく終了。機内照明がレインバーカラーに変わりました。
最後に搭乗証明書も頂きました。手書きでのメッセージだったり、ANAとしてこの企画にかなり力を入れているのが解ります。もちろん実際に収入がはいる有償イベントってのはあるんでしょうが、クルーも「実際に乗務してお客様と接する」という機会を大きく奪われているような状況下で、こういう仕事があるのが嬉しいというか特別というか、そういう気持ちはあるんだろうな、とは思います。自分もちょっと似たような経験を大昔にしたことがあったんで、なんとなく解る気がする。
いよいよ着陸。楽しかった遊覧飛行もついに終了です。
降機すると、当然ながら皆さん大撮影タイムの始まりです。
となりには2号機が駐機しており、これも格好の被写体です。
動き回れる範囲を結構広めに用意してくれているので、このサイズの巨大機でも全体を写真に収められるくらいの場所まで行けたりするのが嬉しいところ。
名残惜しいですが、バスでターミナルまで戻ります。
ではHONUとお別れ。やっぱり今度はハワイ行きで乗りたいもんです。
到着口に出ると、ディスプレイにメッセージが表示されていました。
日程によってはホヌの着ぐるみや、成田のゆるキャラ「うなりくん」がグリーティングしていたこともあったようですが、この日は特になし。非常事態宣言下なので自粛したのかも知れませんな、
到着ロビーにもオリンピックの装飾が各所に。本来であればここが多くのお客さんで埋まっていたはずなのに…。
屋外にはオリンピックマークのオブジェがあり、記念撮影しておきました。
1名は成田からこの日たまたま運航されていたJALの名古屋/中部行きに搭乗とのことで第2ターミナルまで移動しお見送りしました。こっちのターミナルも、やっぱり閑散としていますね。
もう1名とも成田空港で解散。また京成スカイアクセス線で都心方面へ戻りました。