昨年夏、開業直後に乗った「東京九州フェリー」。
この冬の「青春18きっぷ」の残り2日分を使い、コレにまた乗ってみることにしました。今度は新門司から横須賀までの逆ルートにしましたが、朝に名古屋を出れば、各駅停車を乗り継いで行ってもフェリーの出発時間には充分間に合います。ただ、昨年末に広島まで乗ってきたばかりだし、山陽本線の普通列車の接続待ちが以前に比べるとかなり悪くなっているところもあってかったるいなぁ…と思っていました。ところが、九州への移動予定日がANAの「トクたびマイル」で中部~熊本路線が3000マイルで予約可能になったじゃないですか! 残念ながら空いているのは午後出発の便だけでしたが、それで熊本空港に着いても小倉まで行けますし、熊本空港はJRの駅までの無料シャトルが出ているのでアクセス費的にもおトクです。
ただ、熊本から小倉までの移動分でもモトは取れてるとはいえ、せっかく1日分の「青春18きっぷ」を使うのに午前中まるまる活用しないのも勿体ない感じがします。そこで岐阜県の鉄道路線で未乗となっている養老鉄道の大垣以北と樽見鉄道を、この機会に片付けておくことにしました。まずは快速で大垣駅まで移動。
まずは養老鉄道の揖斐行きに乗車します。養老鉄道といえば近鉄のマルーン色の電車というイメージが強かったのですが、数年前から元東急の車両が入ってきています。
3両編成でしたが、中央の車両の一部だけ転換クロスシートになってるんですね。
およそ25分で終点の揖斐駅に到着です。そのまま折り返しせず、一本見送ります。
ここ揖斐駅は揖斐川町の南端にあたるようです。お隣はもう滋賀県と福井県。
次の電車で大垣へ戻ります。
今度は樽見鉄道で終点の垂水を目指します。2両も繋がってて凄いな、と思ったら一両は何かの団体専用になってました。
車内はロングシートで風情はありませんが、つり革が鮎?だったりして。
大垣を出たときには車内には立ち客も出るほどの盛況っぷり。これは何だ?と思っていたのですが、途中のモレラ岐阜駅で大半が下車してしまいました。そうかコレか…。モレラ岐阜は「日本最大級」のショッピングモールで、オープン直後にはお客が来すぎて浄化槽の処理能力が追いつかず閉店を早めて大騒ぎ、なんてこともあったところです。クルマ社会で最寄り駅があっても体して使われてないんじゃないの?というわけでもなく、きちんとアクセスとして活用されてるんですね。
谷汲口駅から先は山間部の路線といった様相に。
終点の樽見に到着。ここまではおよそ1時間の列車旅でした。
一応この路線、計画上はここから福井県の大野市までを結ぶ予定だったようです。ただ、国鉄時代に開業していたのは本巣の先の神海まで。そこから先の樽見までは第3セクターの「樽見鉄道」になってから工事を再開させて開業しています。
樽見駅はホームがあるだけの無人駅ですが、駅に隣接して「うすずみふれあいプラザ」という待合室的な建物が建っています。春先は薄墨桜の見物客で賑わうようです。
今回は同じ列車で大垣まで折り返しました。ここで5分の接続で豊橋行きの快速に乗る予定だったのですが、この列車が「到着遅れ」のため遅延するとのアナウンスが。このあと金山駅で名鉄の空港行きの特急に乗り換える予定で、乗り換え時間が15分もあるので楽勝だと思ってたんですが、なんか怪しくなってきました。折り返しの列車は予定の快速の出発時間から数分遅れで到着、これですぐ発車すればOKだろ、と思ったのですが、なかなか動き出しません。待ってるうちに貨物列車が通過…ってソレ先に通すんかい! 結局、大垣駅の発車は15分遅れ。こりゃ間に合わないか…と暗い気持ちになっちゃいましたが、名古屋駅での停車時間をすっ飛ばして金山着は13分遅れまで取り戻してくれました。
ヒヤヒヤしましたが金山駅でもなんとか名鉄特急に間に合い、予定通りにセントレアには到着できました。保安検査がかなり混んでいましたが、これもなんとかクリア。
出発はバスゲートから。
本日の機材はプロペラ機、DHC8-Q400。バスゲートのすぐ目の前のスポットに駐機していましたがバス移動です。まぁ駐機場を歩かせるのは危ないからね。
今日のセントレア、アントノフの大型貨物機が3機も来てるじゃん。
離陸すると琵琶湖付近を通過していきましたが、愛知川を挟んで彦根側は雪が積もってるのに近江八幡の方には全く雪がなく綺麗に分かれてるのが凄いわ。
この日は向かい風が無茶苦茶強かったらしいのですが、熊本空港にはほぼ定刻での到着となりました。
熊本空港からは肥後大津駅まで「空港ライナー」で向かいます。この「空港ライナー」、およそ30分ごとの運行で運賃はなんと無料。ワゴン車ですが満席になったら続行便を出して貰えるようです。さんか太っ腹ですが、もともと熊本県には熊本空港までのアクセス鉄道を作りたい意向があり、そのリサーチ的な面もあるのかもしれません。
肥後大津駅まではおよそ15分で到着です。この駅の周辺に台湾のTSMCが半導体工場を新設する話が出てきてから、空港鉄道もこの肥後大津での分岐で再検討が始まったようですね。
駅には何故か「やきいも」の自販機が。ってか焼き芋って自販機で売れるもんなんだ…。
ここから「18きっぷ」利用再開。熊本行きの普通列車に乗車します。ここから熊本までは約30分かかるので、「空港ライナー+鉄道」ってのが所要時間的に空港バスより有利というワケでもないのよね実は。
熊本駅前には建設中だった「アミュプラザくまもと」が。昨年春に全面開業したんですが、熊本駅の周辺ってこういう商業施設が全くなかったからなぁ。
列車の遅れなどで昼飯を食いそびれてます。熊本ラーメンと迷ったのですが、アミュプラザ内の「勝烈亭」にしました。本店は新市街のほうにあるのですが、常に行列ができる地元の人気店だそうな。
注文するとゴマや香の物などが運ばれてきます。高菜とかあるのが熊本って感じ。お口直し用です、と大根おろしもついてました。
ちょっと奮発して厚揚げとんかつのヒレ・ロースの合い盛り膳を注文。確かに旨いね。
9階に「展望デッキ」なるものがあったので行ってみました。
ただ、残念ながら特にこれといった眺望でもない感じかな…。熊本城が見渡せたりしたらよかったんだけど、ここからはビルに隠れて見えないようです。
では、小倉を目指します。
まずは銀水行きの普通列車。
817系の2両編成ですが、いつ見ても独特な内装ですなぁ。
大牟田で門司港行きの快速に乗り換え。これで博多まで行き、いったん途中下車、買い出しなどをしておきました。
博多からはまた門司港行きの快速に。いよいよ小倉まで向かいます。