東京経由で名古屋へ帰ります。
夜10時に小倉駅に到着、新幹線口へ。
駅前のバス停からフェリー連絡バスに乗車します。同じ系列の阪九フェリーと同じ乗り場。バスは西鉄バスですね。
小倉駅から門司駅前を経由し、東京九フェリーの新門司港ターミナルに到着。所要は約50分と、そこそこ遠いのね…。これが無料ってのは太っ腹ですが、そもそもこのターミナル付近にバス路線などの公共交通が全然ないからな。
今回のお船は「それいゆ」、前回乗った「はまゆう」の僚船にあたります。「はまゆう」は横須賀市の花から名付けられたそうですが、この「それいゆ」は北九州市の花である「ひまわり」が由来。あ、「それいゆ」ってフランス語で「ひまわり」だからか。って「ひまわり」って要は「さんふらわあ」じゃねぇの?
なおこの日は乗用車の利用もかなり多い印象です。基本的には貨物やトラック中心の航路だと思っていたんですが、一般客の利用も意外とあるのかしら。
ターミナル1階のカウンターで乗船手続き。ここで検温があるため、全員が並ぶ必要がありました。
乗船開始は午後11時。手続きが終わった頃には既に乗船が始まっていました。
船内は基本的には同型船である「はまゆう」とほぼ同じです。ただ、内装のカラーコードが「はまゆう」が濃いブラウンだったのに対し、「それいゆ」はより明るいブラウンになっています。
利用したのはこれも前回と同じく「ツーリストS」です。そこそこ手頃なお値段で鍵のかかる個室が得られるのは有り難いところ。ただ備品は最低限で、浴衣やタオル、スリッパやアメニティ類は用意されていません。
日付が変わる直前の午後11時55分、新門司港を出港しました。
深夜の出発ということで、船内の施設も遅い時間まで開いています。レストランやショップは深夜1時まで、大浴場も1時半までやってます。
出港してからはまず大浴場へ。このフェリーには露天風呂があるのですが、内風呂は出航前から開いてるのですが露天風呂の解放は出航後なんですよね。停泊中だと外から見えちゃうから、なんだとは思いますが。
お風呂の後はお夜食。博多駅で仕入れた「初屋はかたろう」の厚焼き卵のサンドイッチです。このお店、福岡空港で人気の弁当屋で、最近博多駅にも進出したところのようです。
翌朝、お天気は曇り。
朝の9時前で既に室戸岬を過ぎるところまで来てました。まぁ考えてみればこのフェリーの新門司から横須賀までの所要時間は約21時間、9時間経ってれば既に半分近くまで来てるワケです。
朝食はコレも博多駅で購入したミニヨンのミニクロワッサンです。このミニヨンも常に行列ができる人気店で、これを買ったときも夜8時過ぎなのにかなり並んでました。
10時過ぎにアナウンスがあり、昨晩横須賀を出て新門司へ向かう「はまゆう」とのすれ違いが。
あとは特にやることもないので、船内でのんびりするだけです。新日本海フェリーだと冬期は窓を塞がれてしまうことの多いフォワードサロンも、太平洋は大丈夫なのか問題なく前面展望が楽しめます。船内はWIFIはあるのですが、あまり接続環境は宜しくなく、接続回数制限もあったりします。陸側の窓の近くに行けば携帯の電波が意外と入るので、そこまでWIFIの必要性は感じないかも。
お昼ご飯はレストランを利用しました。
1200円とちょっとお高めですが「三崎港まぐろ&湘南釜揚げシラス丼」にしました。
レストランでのお支払いはセルフレジですが、前回は現金のみ利用可能だったところ、今回はクレジットカードの利用OKになっていました。
食後はショップでおやつを物色。こちらも支払い手段が追加になってまして、以前は現金かクレジットカードが利用可能だったところ、電子マネーも使えるようになっています。
九州っぽく「しろくま」頂きました。
このフェリー、プラネタリウムにもなる小さなシアターがあります。前回もプラネタリウムと映画上映と2回も利用しちゃったのですが…。
今回はプラネタリウム投影のみで、抽選制になっていました。午前8時までに申し込むと9時半に当選発表がある、というような形式です。
ただ上映は1日4回くらい設定されており、この日は全員当選だったようです。ただし上映時間は船側で割り振るので選べません。
40分ほどの上映時間ですが、「ひとをダメにするソファ」に寝そべって見せられると寝るよね、という癒やし映像でした。
駿河湾を越えて伊豆半島の先端である石廊崎付近。伊豆半島のはるか先にぼんやりと富士山が見えました。こんな見え方するんだ!
今日のお天気はかなり雲が多く、夕陽は拝めず。
夕食もレストランで戴きました。
ちょっと居酒屋風に使ってみることにします。サーバーから生ビールを調達。なんか泡が多いなぁ…と思っていたら店員さんが取り替えてくれました。親切。
おつまみはチキン南蛮と秋なすのマルゲリータグラタン。ランチには唐揚げがあるんですが、ディナーではチキン南蛮だけの用意なんですね。グラタンは茄子にトマトソースとチーズをかけて焼いたもので、なかなか美味でした。
日が暮れたころ、東京湾へ入っていきます。
半年前にも来た横須賀が近づいてきます。
横須賀港のターミナルに到着しました。定刻よりもちょっと早着。
着岸後ほどなく下船となりました。
ここからは歩いて京急の横須賀中央駅へ向かいますが、10分もかからないくらいの近さです。こんな街中に大型フェリーのターミナルがあるのって珍しくない?
駅前の金券屋に自販機があり、京急の株主優待乗車券を売っていました。おかげでちょっとお安く品川まで行けましたよ。
この日は東京まで向かい、友人宅にお邪魔しました。
翌日はちょっと時間があったので、上野にある下町風俗資料館へ行ってみました。
上野駅のすぐ近くという便利な場所にあるのに、実は初訪問でした。小規模ですがなかなか見どころの多いトコだったのね。
名古屋までは「青春18きっぷ」の最後の1日分を使って帰ります。沼津行きの普通列車に乗車しました。
沼津からは今後、なかなか使う機会がなくなりそうなコイツのお世話になります。
その昔は全国各地で運転されていたのに、廃止されたり無理矢理特急化されたりして絶滅危惧種みたいな「ホームライナー」ですが、JR東海ではまだ現役。特に夕方に沼津から浜松まで走る「ホームライナー浜松」は、「青春18きっぷ」で東京から名古屋へ戻るときには重宝する列車でした。しかもこの列車、浜松からはそのまま豊橋行きの普通列車になるので、ライナー券330円で2時間以上もリクライニングシートでゆったり+早く移動できるという優れもの。しかしながら、この春のダイヤ改正で土休日の「ホームライナー」の運転が現状の6本全て取りやめとなることが発表されました。
平日の運転は引き続き行われるようですが、平日にこのルートで移動することってまずないからなぁ…。今度のダイヤ改正は3月12日。それまでにまた乗る機会はなさそうですので、これがお別れ乗車かもしれません。
373系はテーブルが肘掛け設置の小さいものしかないのが不満な程度で、なかなか快適な車両だったんですが、残念です。まぁいいトシなんだから18きっぷで東名間移動とか卒業しやがれ!ってことかな?