札幌市の観光キャンペーン「さぁ!サッポロ冬割」。宿泊費等が5000円割引+2000円のクーポン付きという企画ですが、感染状況が落ち着いていた時期に対象商品の販売が始まったことから、ちょっとした争奪戦みたいになっていました。割引は各宿泊施設や旅行会社毎に予讃が割り当てられ、その枠がなくなればそのチャンネルでの販売は終了といった仕組みだっただめ、人気のあるホテルなどはあっという間に「売り切れ」状態に。対象プランのお値段が妙に高くて「もしかしたら値段水増ししてね?」と噂になったり…。一人でかなりの数の予約を入れていたケースもあったみたいです。各社の販売開始時期はずらされていましたが、JALのダイナミックパッケージでの販売開始時には比較的余裕があったのか、特に苦労することなく予約できてしまいました。中部から新千歳までのJAL往復航空券と「ニューオータニイン札幌」朝食付き1泊で割引後価格が28000円なら、そんなに悪くないかな、と。
まずは名古屋から常滑線の特急で南下。
特に意味はないのですが、また特別車両を取ってしまいました。展望室のある「パノラマSuper」は特別車両に荷物置き場が無いため、基本的には中部国際空港行きの運用には入りません。今日は河和行き特急の利用だったので、展望室付きのヤツがやってきたんですよね。
名鉄グループのバス会社ですが、なんとお支払いはキャッシュオンリー。manaca使えんかい!
知多半島を横断すること約30分、常滑の「INAXライブミュージアム」に到着。今ではLIXILのブランドの一つとなったINAXの企業博物館です。名古屋に越してきて随分経ちますが、ここには初訪問だったりします。
以前はINAXの工場だった場所のようですが、そこに全部で6つの施設が点在。敷地内には無料で入れますが、各館への入場は共通の入場券が必要になります。
今回の目的は「土・どろんこ館」で開催中の特別展「壮観!ナゴヤ・モザイク壁画時代」の鑑賞です。確かに名古屋には何故か「壁画」のある建物が多く存在します。で、それが割とあっさり建て替えとかで壊されちゃうんですよね…。
スペースはそれほど広くはないのですが、数多くのモザイク壁画を豊富な写真だけでなく実物もあわせて展示する、なかなか充実した内容でした。建て替えで撤去されてしまった旧中日ビルのエントランスホール天井にあった大きなモザイクの一部もありましたし、こちらも建て替え中の旧ホテルナゴヤキャッスルの壁画もこちらに譲渡されていたんですね。モザイク壁画ではないのでこの特別展では取り上げられていませんが、今の名古屋三越が「オリエンタル中村百貨店」だったときにも岡本太郎の大きな壁画があったのですが、三越にブランド変更になったときにあっさり撤去。建築物の一部なので仕方ないんですが、もうちょっと「そういうもの」を大事にしてもいいような…。特に印象に残ったのは伏見の御園座の隣にあった旧山口銀行名古屋支店にあった壁画「城を築く」でしょうか。名古屋城築城の様子と加藤清正をモチーフにした壮大なものですが、これも建物解体とともに姿を消してしまったようです。
特別展もよかったのですが、それ以外もなかなか面白いです。こちらは「建築陶器のはじまり館」で、建築装飾に使われたタイルやテラコッタを紹介しています。
そうなってくると、ライトの手がけた帝国ホテル旧館が出てこないわけがありません。なんせこの黄色のスクラッチタイル、ここ常滑で焼かれたもの。しかもそれがINAXに繋がってるんですからね。
その裏手の「テラコッタパーク」もヤバいっす。
既に解体されてしまった建物の装飾の一部などが、ここに移設されているんです。うわぁ、こんなに建築好きに刺さる場所だったとは!
先ほどの特別展でも取り上げられていた、旧丸栄百貨店の壁画の一部もここに保存されています。丸栄は名古屋・栄にあった百貨店ですが、売上げ不振で2018年に閉店してしまいました。丸栄の建物自体が村野藤吾の手によるもので、百貨店としては建築学会賞を唯一受賞していたり、戦前からの建物に増改築を繰り返したという経歴から一部で保存を求める声もありましたが、あっさり更地にされてしまいました。大きな壁面を彩ったモザイクタイルの壁画も村野藤吾のデザインだったのですが、一部でも保存されたのは有り難いこと、なんでしょうね。
「世界のタイル博物館」もなかなかのもの。
1階は「タイル」の歴史、2階は世界各国のタイルのコレクションを展示しています。
「INAXライブミュージアム」から常滑駅まではバスもありますが1時間に1本ほど。距離としては1.5kmくらいなので歩くことにしました。味のある商店街や焼き物工房の建ち並ぶ通りを抜けていきます。
「やきもの散歩道」の土管坂、なかなか栄える感じではあります・
空港駅に着いたら、第2ターミナル方面の「FLIGHT OF DREAMS」を目指して一直線。
「FLIGHT OF DREAMS」は昨年末にリニューアルオープンしたばかり。これまで有料だった1階エリアが無料になり、B787初号機にタダで接近できるようになりました。照明も昔はもうちょっと暗めでムーディーだったような気がしますが、今では明るく照らされています。
ここまでやって来たのは2階のシアトルテラスに位置する「イーサンストゥウェル」でランチを戴くため。世界各地の空港のラウンジなどに入れる「プライオリティパス」というのがあるんですが、最近は空港での特典として「空港ラウンジ入室」だけでなく「空港レストランでの食事」というのが加わりました。日本では関西空港の「ぼてぢゅう」が対象となっており、自分が利用した際にもプライオリティパスを持った旅行者が列をなして押しかけていました。ただ「ぼてぢゅう」は国際線利用者のみが対象の上、そもそもお店自体が新型コロナで臨時休業が続いています。そんな中、中墓国際空港で2箇所、新たに飲食店が対象として加わったんです。一つは第1ターミナルの国際線制限エリア内にあるレストランなんですが、もう一つがこの「イーサンストゥウェル」。こちらは非制限エリアにあって誰でもアクセスできますし、セントレアの場合では国内線の利用者でも特典を受けられ、しかも到着時でもOKという太っ腹ぶりです。今後、第2ターミナルのLCCの運航が戻り始めたら、なかなか使いでのあるものになりそうです。
プライオリティパス提示で頂けるのは、メニューにあるピザかパスタ1品。これにサラダと90分間のドリンク飲み放題がついてきます。ドリンクはビールやワインなどのアルコール類も対象。ピザやパスタはだいたい1品1300円くらいはしますんで、ソフトドリンクだけ戴いても2000円弱分くらいの価値のものは得られる感じでしょうか。「イーサンストゥウェル」はシアトルで人気のイタリアンレストランだそうで、確かにお味も本格的。これは神特典ですよ。
しかも、こんな眺めを楽しみながらお食事いただけちゃうんですからね。
シアトルテラスはフードコート形式なので、オーダーするとページャーを渡され、料理が出来上がったら自分でピックアップに行きます。その際に渡されるのがこのカードです。ドリンクのお替わりの際は、カウンターにこのカードを持って行く形です。
お昼を戴いて第1ターミナルに向かい、JAL新千歳行きに搭乗しました。
機材はお馴染み、B737-800。
セントレアを離陸して暫くは雲ひとつない晴天。日本アルプスの山々の向こうに富士山まで見えるほど視界良好です。
東北あたりからは地表は雲に覆われ、曇天の新千歳空港に着陸。
降機して空港駅の方へ向かうと、既に過ぎた時間の列車が表示されていたりと、なんかヘンです。どうも今日は札幌付近はかなり激しい降雪らしく、ポイント故障で千歳線も暫く電車が止まっていた様子。改札を通過したらホームに停車中の電車がすぐ発車とのアナウンスがあったので飛び乗りました。ただ、途中で電車が詰まってしまっているらしく、所々ノロノロ運転。札幌まで一駅手前の苗穂で止まってしまい、暫く動かなくなってしまいました。札幌駅でもポイント故障が起きているようで、これより前を走る列車が札幌駅に入れず立ち往生してしまっているそうな。隣のホームに各駅停車が入ってきましたが、どうやらソチラの方が札幌駅に先に入れそうらしく、乗り換えるように案内が。本来は「快速エアポート」の停車駅ではない苗穂で降りるというレア体験をしてしまいました。結局、空港から札幌までは1時間以上かかっちゃいましたが、運行見あわせも続いていたようなので、どうもコレでラッキーな方っぽい。
札幌駅からはまずはホテルへ向かうわけですが、「札幌ステラプレイス」の案内板に見逃せない表示が。地下1階に「よつ葉ホワイトコージ」があることになってるじゃないですか! 同じく札幌駅構内の「アピア」にあったお店ですが、北海道新幹線工事のため「アピア」閉鎖となったのに伴い閉店。移転予定とは聞いていたんですが、もうできてたの!これは「白いパフェ」とか喰っていくか!
…とワクワクで場所を探して辿り着いたら「2月4日オープン」ってまだじゃん…。普通こういう場合って、案内看板には「間もなくオープン」とか表示しませんか?