JR四国の割引きっぷに「バースデイきっぷ」というのがあります。5年ほど前までは「3日間グリーン車まで四国内乗り放題で1万円ちょっと」という超破格だったのですが、今では13240円に。まぁそれでも安いのですが…。久々にコレ使ってみました。
四国までの往路は金曜夜のANA松山便。「ANAにキュン」の7000円祭りで押さえたチケットです。
順調に松山空港まで到達。
リムジンバスでJR松山駅へと移動します。
「バースデイきっぷ」はここから利用開始です。購入はJR四国のウェブサイトから申込みができ、チケットの送料はかかりますが指定券も同時に手配してくれるので便利。
高松行きの特急「いしづち」は1993年登場の8000系電車。2006年に呂ニューアルされており、綺麗に保たれています、グリーン車は横3列、坐席もかなり大きめ。
JR四国も駅のキオスクは殆どセブンイレブンに変わっています。品揃えが豊富なのはいいのですが、「普通のセブンイレブン」にある商品ばかりで「ご当地のもの」が殆どないのがちょっと残念な気がするのよ…。じゃこ天があるのを見つけて軽く晩酌としました。
今日はここ、丸亀まで移動します。
宿泊は駅前の「ホテルアルファーワン丸亀」へ。駅周辺にはいくつかビジネスホテルが並び、中継点にはなかなか便利です。
お部屋はごく一般的なビジネスホテルといった感じ。
全国旅行支援で泊まったので2000円分のクーポンが貰えました。もう遅い時間ですが夕食を、と徒歩5分ほどの場所にある「王龍ラーメン」へ来てみます。「丸亀本店」とありますが、高松にもお店がある様子。
基本の「王龍ラーメン」を注文。豚骨系のこってり風味なんですがしつこさはなく、むしろあっさり目、という不思議な一杯でした。確かに飲みの〆に合うなコレ。
翌朝は特急「南風」でスタート。2019年に登場した新型、2700系ですね。
30分ほどの乗車時間ですがグリーン車に陣取ります。
製造が新しい分、シートの完成度は相当にハイレベル。ゆりかご型の座り心地の良さに加えレッグレストもあって寛げます。勿論コンセントもあるよ。
阿波池田で特急「剣山」へ乗り換え。
このキハ185系は国鉄末期に四国への投入に特化して製造された特急型ディーゼルカーです。最も特徴的だったのは今後の利用者減を想定して短編成での運転が可能なように「運転席付きの車両」ばかりを製造したことかもしれません。ただ、四国では高速道路の建設が進んだ結果、その対向としてのスピードアップが求められたことから1989年には「振子式ディーゼルカー」というバケモノみたいな2000系がデビューし、わずか数年で四国特急の主役の座を引きずりおろされてしまうのですが…。この「剣山」に投入されている車両は登場当初の姿を比較的よく残していますね。
およそ2時間、終点の阿波海南に到着しました。しばらく前まではこの一駅先の海部が終点だったのですが…。
海部から先は阿佐海岸鉄道という第3セクター鉄道が2駅先までしかない路線を甲浦まで運行していました。それがJR北海道で開発されていた「道路も線路も走れるバス」DMV導入を決定、2020年11月で工事のため一旦運休となりました。それが2021年末に全便DMVとして運転を再開したので、乗りに来てみたワケです。海部駅は高架上にあったので道路から鉄道へ移行させるスペースが取れなかっためか、一駅隣のここ阿波海南までが阿佐海岸鉄道の路線となり、JR四国の牟岐線の終点も一駅短くなった由。
ここで線路と道路が接続しており、モード切替を行うみたいです。
暫くすると阿波海南文化村行きの上り列車?がやってきました。見た目はマイクロバスですが、車輪が出てたりとなかなか奇妙な見た目です。
ここで一旦停車、前輪と後輪のレールにのっていた車輪を格納。
こうしてみると、すっかり「ただのマイクロバス」です。
先ほどのバス…じゃなかったDMVが終点の阿波海南文化村から折り返してきました。「レールも道路も走れる」という特性を生かすべく、運行経路は鉄道路線から外れたエリアにも設定されています。
乗り込みますが、中身はほぼバス、というかまんまバスだな。
発車するとすぐにモードチェンジに入ります。車内のモニターでも説明あり。モードチェンジが終わると運転手が降りて車両を一回りして点検し、「鉄道」として出発進行!
バスに乗ってるのに乗り味は確かにレールの上っぽいという謎の感覚を味わいながら鉄道区間の終点となる海部まで到達。
海部からは普通に一般道を走行して「海の駅東洋町」バス停で下車しました。
ここ、目の前は砂浜。
「海の駅」は物産販売やレストランなどが備わります。テイクアウト用の寿司とか旨そうでした。
20分ほどの滞在で折り返し。上りの阿波海南文化村行きに乗車しました。
前方を見ると、どう考えてもマイクロバスなフロントガラスに線路が映る謎の感覚が味わえます。このDMV、この風景が一番の見どころかもしれません。予約時に座席指定ができますが、1名がけ側のできるだけ前方の席を押さえるのがおすすめ。
海部駅そばにあった「トンネルしかないトンネル」も健在でした。
あっというまに阿波海南駅へ戻ってきました。ここから見るとJR路線との位置関係が良くわかります。
今度はそのまま道路区間まで乗り通して終点の阿波海南文化村まで来ました。
ここはホールや博物館、物産販売所などのある施設みたいです。
また阿波海南駅まで一駅乗車。
下車した後、DMVはモードチェンジして去って行きました。
ここからまた2時間かけて徳島まで戻ります。
今度は高松行き特急「うずしお」に接続。これも新型特急の2600系ですが、4両しか製造されなかったレアものです。空気バネで車体を傾けてカーブでも速く走れる!ということで製造されたのですが、試運転してみたら土讃線などカーブが連続するところでは空気バネ方式だと無理があることが解り、普通の振子型の2700系が製造されることになりました。そのため、この2600系は試作車だけで打ち止め、あまりカーブのない高徳線で使われています。
高松駅でも乗り換え。
松山行きの特急「いしづち」に乗車します。
夕食は高松駅のセブンイレブンで買ったお弁当になりました。昨晩もらった全国旅行支援クーポンは香川県内でしか利用できないため、昨日のラーメンの残りはこの高松駅での乗り換え時間くらいしかない状態。残念ながら駅弁屋は既に閉店済みで、駅構内で使える店がここくらいしかなかったのよね…。
この「いしづち」は普通車のみの編成。
そういうわけで多度津で特急「しおかぜ」の方へ移動します。「いしづち」岡山から来た「しおかぜ」と併結されるのですが、こっちにはグリーン車が連結されてるんで。
1時間半ほどグリーン車のシートを堪能できました。
今治駅で下車。
今日の行程はここまで。