相変わらず愛されてるなぁ。
今治で泊まったのは「今治アーバンホテル本館」。チェックインの際に身分証明書やワクチン接種証明を求められなかったのでアレ?と思ったら全国料支援対象プランで予約するの忘れてたみたいです。あら私としたことが。
まぁ「じゃらん」クーポンとかでお安く泊まれてるからいいんですけどね。こちらも一般的なビジネスホテルといった趣です。
今日の一本目の列車は松山行き特急「いしづち」です。なんと普通車の2両編成。平日はグリーン車も連結された編成が来るみたいですが。
松山ではまだ予讃線を先へ進む列車に乗り換えです。
特急「伊予灘ものがたり」です。JR四国としては初の本格的な観光列車として2014年に運行を開始しましたが、普通列車用のディーゼルカーを改造したため老朽化により2021年でいったん運休に。新しく特急用車両を改造し昨年再デビューしました。ついでに快速だったのが特急に変わってますが、見た目は以前の車両のイメージを上手くアップデートしている感じです。
この週末は沿線の菜の花が見頃ということで「菜の花編」として運転。特製のヘッドマークがつけられていました。
ドアのマットとアテンダントの出迎えで車内へ。
2号車は海側のカウンター席と山側の2名ボックス席で構成されています。
今日はカウンター席でした。
この列車、乗車だけなら特急券+グリーン券でOKなんですが、車内での食事は別途購入しないといけません。以前はJR東海「以外」のみどりの窓口で買う必要があったんですが、今はウェブで購入可能と、かなり便利になりました。食事を注文済みのテーブルには今日のメニューが用意されています。この時間だと朝食ですね。
そのほか、車内で購入できるメニューも置かれています。こちらはドリンク類。
おつまみやスイーツなども。
デスクの上にはグッズの案内や…。
お土産なども案内されています。
シーズンメニューなども用意されていました。
ちなみに1号車は2名と4名のテーブル席中心のレイアウトになっています。3号車はパントリーと「フィオーレスイート」と称した個室が。
松山駅では駅員さんの盛大なお見送りを受け定刻に発車しました。
発車して程なく食事が運ばれてきました。トレイやランチボックスには列車のロゴが入った特注品です。
フタを開けると中身はこんな感じ。どれも美味でしたが、添えられたニンジンのポタージュが特に印象に残る旨さでした。
温かい料理としてソーセージも運ばれてきました。サービススペースが可なり広く取られているので、車内での温め調理なども可能になったみたいですね。
食後はコーヒーで。
「菜の花編」ということで乗車記念品も配布されました。
列車はちょうど「閏住の菜の花畑」を通過しているところでした。窓の下には崖一面の菜の花が見頃を迎えています。
この行程のハイライトの一つ、下灘駅に停車します。
生憎の雨模様となってしまいましたが、海が目の前の絶景は変わりませんね。
この雨の中でも地元の方が駅までお見送りに来てくれていました。この「伊予灘ものがたり」は車両やサービスもいいんですが、それ以上にこの「地元の人に愛されてる感」の凄さが魅力なんじゃないかな。
海が真下まで迫る本村川橋梁を通過。よく見えるように減速してくれます。
喜多灘駅は伊予市と大洲市の境界線上にあり、ホームには「伊予灘ものがたり」アテンダントの皆さんが造ったという看板が建っています。
ここから沿線には民家が増えてきますが、至る所でお見送りラッシュがはじまります。
こういうのが度々登場するんですよ。みんな凄いな!
五郎駅では名物のたぬき駅長さんも登場です。この沿線の皆さんの熱意、ここまでのものは他の観光列車ではなかなかお目にかかれないレベルじゃないでしょうか。
最後にバースデーカードまで頂きました。あれっオレ誕生日だなんてヒトコトも言ってないぞ?と思ったんですが「バースデイきっぷ」で乗ってるんだった…。
2時間ほどの旅も終わり、終点の伊予大洲に到着しました。
「伊予灘ものがたり」ですが、車両は新しくなったけどインテリアのコンセプトは先代を引き継ぎ、サービスも相変わらずハイレベル。加えて地域の皆さんからの愛されっぷりも相変わらず、でした。日本でもトップクラスの人気を誇る観光列車としての魅力は何も変わっていないようです。