へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

香港へ出張してきた。

香港へ2泊3日で出張してきました。四国に行ってきた翌日から出発することになってしまったので、夜遅くに帰宅して慌てて仕度、みたいになりまして…。

 

香港への入国にはワクチン接種の条件は撤廃されましたが、出発前の陰性証明の取得は必要。出発48時間前以内のPCR検査か出発24時間前以内の迅速抗原検査を求められているのですが、香港の場合はこの証明書を提示する箇所がなく「求められたら提示できるように」という謎の指示になっているんです。迅速抗原検査は市販のキットで自分で行ってもOKで、その場合は陰性となったキットに検査日を書いて写真撮って持っておけ、という緩さ。そんな緩いなら撤廃すれば? セントレアの検査センターで当日午前中に検査したのですが、ここでは通常はキットは回収し検査結果をメールで通知する流れ。回収時にこの写真だけ撮らせてもらいました。

 

日本政府は2022年末から中国方面からの水際対策を強化しており、中国・香港・マカオからの航空便を制限しています。その結果、今年1月から運航再開したばかりのキャセイパシフィック航空の香港便が1週間ほどで運休となってしまい、香港への航空便はLCCの香港エクスプレスしか飛んでいません。キャセイなら折角とったJGCが火を噴くぜ!って感じだったのにねぇ。なお旅行会社経由でも香港エクスプレス便の手配はできましたが、この場合はウェブサイト上での予約確認等は一切不可なため、事前の座席指定や機内食追加などはできませんでした。座席もチェックインの際にランダムに割り振られるため、往路は通路側が貰えたけど復路は中央席。遊びにいくならいいけど出張でコレはきついかも。市内まではエアポートエクスプレスで移動しました。

 

エアポートエクスプレスは九龍駅で下車しホテルまではタクシー利用としたのですが、駅のタクシー乗り場になかなかタクシーが来なくてちょっと吃驚しました。まだ利用客がそこまで戻ってきてないせいでしょうか。

 

ホテルに落ち着いたら夜9時過ぎ。軽く夕食でも、とホテル近くの「麥文記麺家」へ向かいました。

 

ここは香港名物庶民の味、蝦ワンタン麺の名店。前に来たのは2019年の9月でしたから、およそ3年半ぶりの再会ということになります。相変わらず安定の旨さですが、これが1杯40香港ドル也。今回は1香港ドルが18円くらいだったので、日本円にすると700円以上しちゃうことになります。なんか気軽に、という価格感じゃなくなったな…。

 

続いてお近くの「澳洲牛奶公司」へ梯子。

 

ここでは謎に旨い卵サンドと…。

 

このお店の看板?ともいえるミルクプリンを堪能です。これも33香港ドル、日本円では500円以上はしちゃうわけで、日本でちょっといいプリンをその辺で食べるのと変わらないくらいのお値段。もはや「香港に来れば本場の味を”お得に”食べられる」という時代ではないのかも。

なお、こうした庶民的な飲食店やホテルに入るような高級店は元気に営業中でしたが、「ちょっといい感じの中華料理のお店」が軒並み消えているような印象でした。今回は同行者が初香港ということで「フツーに香港らしい中華料理」をどこかで食べようと探してみたのですが、以前行ったことがあるお店は多くが閉店しているようでしたし、ガイドブックやGoogleマップの情報もあまりアテにならない状況。中華系以外の飲食店は「ちょっとイイ感じ」のところは沢山あったんですけど。

 

翌日は夕方にはお仕事は終了。市内視察ということで香港政観が最近プッシュしている「西九龍文化地区」へ行ってみることにしました。MTR柯士甸駅から20分おきに無料シャトルバスが出ています。

 

シャトルバスの乗り場は広深港高速鉄道の香港西九龍駅にも隣接したところにあります。今回気になったのは両替所が市内に全然見当たらない、ということ。香港といえば街中の至る所に両替所があったような印象があったのですが、それが殆ど見つけられず、あっても空港並みの悪いレート、といった感じでした。香港での両替ならココへ行け!という存在だった重慶大厦ですら閉まっているところがあったくらい。やはり中国本土を含め域外との往来がほぼ途絶えた影響は大きいんでしょうな。この香港西九龍駅には流石に両替所はありましたが、レートは微妙、といった感じ。

 

西九龍文化地区は香港故宮文化博物館や現代アートを中心とする美術館「M+」などがあり、芸術と文化のエリア、という位置づけ。ただウォーターフロントの公園といった感じで、ぶらぶら散歩するだけでも意外と気持ちいいです。

 

すっかり地元の皆さんの憩いの場になってます。犬や猫などのペットを連れてきて映えそうな写真を撮りまくってる人が結構いました。

 

続いて「アベニュー・オブ・スターズ」にも行ってみたのですが、最近の若い子だと香港が「アジアのハリウッド」と呼ばれていた頃の印象はあまりないみたい。さすがにジャッキー・チェンくらいは知ってたけど。

 

夜はビクトリアピークへ行きましたが、この「ピークトラム」、コロナ禍の中で1年ほど運休し大規模なアップグレードを実施し昨年8月に運行再開したばかり。定員が従前120名だったところ210名に車両も大型化されたので待ち時間が減りました!というのがウリのようです。

 

チケットを購入してホームに向かう通路が無茶苦茶キレイになってました。観光客がそれほど多くないせいもありますが、確かに待ち時間は全然ありませんでした。以前のピークトラムといえば夜なら乗車まで数時間待ちなんてザラだったのに!

 

車両も更新されたばかりでピカピカ。確かに以前に比べると明らかに大型化されています。

 

発車するとすぐに外の景色が見やすいように車内は消灯されます。新型車両は窓が大きく、天井もガラス張り。

 

ビクトリアピークからの夜景、やっぱり何度見ても素敵ですなぁ。同行者も「これは見る価値ありますね」と一応ご満足いただいた様子で何よりです。下山の際はピークトラム乗り場に行列はできてましたが、確かに収容力アップの効果か回転は速く待ち時間はそれほど長くはなかったです。

 

帰国日、香港エクスプレスの出発ゲートはサテライト棟でした。以前はここまではメインターミナルからバス連絡だった筈ですが、誘導路を跨ぐ跨線橋が架けられ徒歩で行くことができます。この跨線橋が「飛行機が下を通れる高さ」だけあって見晴らしが最高、飛行機見放題です。しかも床面の一部がガラス張りになっていたりとアトラクション要素まであったりして。

 

通路の先は「スカイデッキ」とどこかで聞いたような名前の展望フロアになってます。

 

ここからは現在絶賛建設中の空港拡張エリアが見渡せます。

 

この拡張工事では新たに滑走路が1本と新ターミナルが造られ、敷地面積は更に拡大します。その昔、滑走路が1本しかなく敷地も激セマだった啓徳空港の時代から考えるともの凄い変化だなぁ、と。

 

帰国もLCC。昼飯抜きで帰りました…。