へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

キャセイで行くGW、その2:香港名所、いまむかし。

香港を観光します。

 

一晩明けて香港2日目。まずは朝ご飯。

 

香港といえば飲茶!ですが、昔ながらの「ワゴンで運んでくる」お店はかなり少なくなってきているようです。その数少ない生き残りの一つがここ「蓮香居」です。

 

扉を開けるとこの熱気、喧噪。そうそうコレですよ!

 

お一人様でも怯むことなんてありません。テキトーにその辺の空いてる席に相席でも案内してもらえますから。意外と一人客も多かったりするんですよね、香港の飲茶って。

 

早速やって来たワゴンに突撃、さっそく選んじゃうぞ。

 

一品目は潮州粉粿。ナッツとか入ってて食感がいい感じです。

 

お次はおお!チャーシューメロンパンです。コレもすっかり香港点心の定番ですな。こちらのはかなり大ぶり。

 

海老蒸し餃子も外せません。

 

そして焼売…と一人だとこのくらいが限度、って感じかな。すっかり旨い飲茶を堪能させていただいたのですが、お会計は147香港ドル、日本円にして2500円程度もしてしまいました。円安もあるけど、香港の物価、確実に上がってます。

 

お店の近くのバス停からウェスタンハーバートンネルを通るバスに乗車。

 

九龍側のトンネル入口のバス停で下車します。ここから最近整備された西九龍文化地区はすぐそこ。

 

今日は香港故宮文化博物館へ行ってみることに。ここは北京の故宮博物館の分館として昨年夏にオープンしたばかりのところです。故宮博物館って台北のイメージが強いですが、本家は北京の紫禁城の「故宮博物館」なんですよね、考えてみたら。ただ中国国民党が台湾に逃げ込むときに紫禁城のお宝を選りすぐって持って行ったのが台北故宮博物館の展示品らしいので、こちらの香港で何が観れるのかしら。

 

建物もそうですが、館内もお洒落。

 

展示室は5層に広がっており、下から順番に観ていくような流れの様子。

 

メインとなる展示としてはまず「紫禁城について」のエリアかも。

 

明朝と清朝の皇宮だったわけですが、そこがどのような場所だったのか、という内容です。基本的にコチラ、「中国王朝のお宝ご開帳!」というよりは「様々な展示品によって紫禁城を理解させる」というところ、って感じです。

 

1911年の辛亥革命清朝ラストエンペラーだった溥儀は退位しますが、その後暫くは紫禁城に住み続けます。1924年に溥儀を追い出して翌年から故宮博物館として公開が始まりますが、1930年代に日本軍が進出してくるようになると戦火を恐れて収蔵品の疎開が行われました。この木箱はその際に実際に使われたもの、なんだそうで。

 

また「紫禁城の1日」エリアも興味深い内容でした。ここでの王朝の「暮らし」が紐解かれます。

 

ここでも、城内を彩ったであろう様々な美術品が展示されています。

 

皇帝の詩を刻んだ大皿なども。「詩」が政治家にとって重要だった時代ならでは、ですね。

 

今では信じられないかもしれませんが、1990年代半ばくらいまでの中国って「閉じた国」でした。日本人の観光客がいなかったわけではありませんが、団体ビザしか取れず個人旅行のビザ取得は至難のワザ。そういう旅行がしたいバックパッカーは挙って香港に押しかけて個人ビザを取っていたんです。まだイギリスの植民地だった香港は共産主義国家・中国と西側諸国とを繋ぐ窓口みたいな存在でした。このエリアは、そんな香港が中国の美術品収集に果たした役割を紹介しています。香港の資本家たちが収集したコレクションが寄贈されて展示されていますが、寄贈、だよね…。

 

この香港故宮博物館、建物自体もなかなか素晴らしいところ。オープンスペースが多く、館内でのんびりすることも可能。

 

ビクトリアハーバーを望む展望台もあります。個人的には楽しめましたが、「香港」で来るとこか?ってのはあるかもしれません。毎週金・土曜は夜8時までやってるようなので、夕食前の訪問先に…って感じがいいのかも。

 

同じ西九龍文化地区にこちらも新規オープンした「M+」にも寄ってみました、こちらは現代美術を扱う美術館。

 

実は明日のチケットは予約していたんですが、日付変更はNGとのこと。無料の展示だけ見ることにしました。ちょうど1960年代からの香港のデザインなどを扱った特別展が行われています。

 

1970年の大阪万博、香港もパビリオン出してたんですね。ジャンク船をイメージさせるようなデザインだったそうです。

 

まだ明るいので香港島へ戻り、トラムで移動します。

 

香港で有名な映えスポット、「益昌大廈」です。

 

モンスターマンションとしてテレビや映画などにもよく出てくるところですね。なお、お隣の「海山楼」もこんな感じの風景が見れます。

 

中環エリアに戻り、セントラルマーケットへ。

 

こちらも最近再整備され、お洒落なショップやフードコートが入るビルになりました。

 

セントラルエスカレーターの乗り場はここから。

 

夜はまたビクトリアハーバーまで出てお散歩。

 

海沿いの遊歩道はかなりの人で賑わっています。観光客も2月に来たときに比べるとかなり増えている印象。

 

毎晩8時に始まる「シンフォニー・オブ・ライツ」、すっかり香港観光の定番になってますね。実際のオフィスビルを使って光のショーをやるというスケール感は、やっぱりスゴイような気がします。

 

夕食は香港の地元ファーストフード「大家楽」で。

 

カウンターで商品をオーダーして番号を呼ばれたら料理を取りに行くという、中国語の分からない観光客には割とハードル高めのお店だったのですが、今ではセルフオーダーマシンも導入されて注文はラクラク。クレジットカード払いもできます。

 

香港式のカレーとかあるのね。

 

料理はここから出てくるので、レシートの番号がカウンターに表示されたら取りに行きます。これも昔は番号を店員さんが中国語で読み上げてたんだよ…。

 

香港式のビーフカレーは肉がゴロゴロ、大きめのじゃがいもも入ります。お味は日本とインドの中間地点にちょっと中華風味を加えた感じ。でもコレで約900円もするようになったのか、と思うとちょっと微妙。

 

ぶらぶらと佐敦まで歩き、「澳洲牛奶公司」まで来ちゃいました。

 

食後のデザートでミルクプリン頂きました。