へんな旅ばかりしています。

へんな旅をしているようなので、自分のための防備録的にやってみます。

ぐるり冬の北海道、その1:意味はないけど最果てへ。

冬の北海道を一周します。

 

Peachの新千歳行き最終便でセントレアを出発。実は香港出張から帰ってきたその日が出発日だったりして…。意図せず「香港からセントレア乗り継ぎで北海道へ行く人」になってしまったよ。

 

機内はほぼ満席です。

 

順調に飛行し、ほぼ定刻に新千歳空港に到着しました。

 

手荷物の返却で30分ほど待たされ、快速「エアポート」で札幌まで来たらもう夜の10時前。Peachで飛んできたのは「Peachひがし北海道フリーパス」利用を想定したものでしたが、2021年から何度か販売されてきた「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」がこの2月にも再販されたので、こちらを使ってます。12000円で北海道内のJR線に6日間乗り放題というウソみたいに安いきっぷですが、本来24000円のところ北海道から半額分の補助が入ってこの価格での販売となっているというカラクリです。道の予算が決まっているので販売期間中でも予算がなくなれば販売停止となり、過去も当初予定よりも早い販売終了となっていました。加えて使用開始前日までに購入が必要なのにJR北海道でしか販売していないので、道外からだと到着日に買ってもその日は使えません。今回はたまたま2月初旬に北海道に行く友人がいたので購入を頼み事前入手できましたが、この数日前に予算が枯渇したために販売終了となってたので、お願いしておいてよかった!という感じです。

 

札幌では「ホテル時計台」に2泊しました。昔ながらの老舗ビジネスホテルですが、札幌駅から徒歩5分程度と割と近く、地下道出口からも近いのでアクセスは意外と良好です。

 

フロントは2階ですが階段のみ。

 

2階へあがると小さなフロントがあります。建物は年季が入ってそうですが、かなり綺麗に保たれている様子。スタッフの対応も良好です。

 

フロント脇には朝食スペースを兼ねたちょっと広めのロビーがありました。

 

シングルルームはまさに一昔前の商人宿としてのビジホの典型例みたいな造りです。それほど広くはありませんが充分快適。

 

遅い時間ですが夕食を、とすすきのまで歩いて行ってみます。回転寿司の「ぱさーる」はネタ切れのため閉店済み、ジンギスカンの「だるま」もかなり長い行列ができています。雪も降ってきて長時間屋外で待つのもつらいよなぁ…と思っていたら、気になったのがここ「濃厚カニミソラーメン CRAB GANG」でした。「食べログ」やGoogleマップでの口コミもスコア高めですし、なにより「カニミソの味噌ラーメン」ってのが北海道っぽいじゃないですか。

 

おそらく基本メニューの「カニミソ味噌らーめん」を注文。濃厚!といっても「カニの風味が濃い」ってコトなんですな。カニの身も結構入って1000円を切るお値段ならコスパもいい方かと。

 

カニイクラの手巻きおにぎりも一緒に。このラーメン屋、イクラをガンガンぶっかけるイクラ丼で有名な居酒屋「海味 はちきょう」の系列店だそうな。

 

翌朝は7時過ぎに札幌駅へ。

 

今日はこれから日本最北端の地を目指し稚内へ日帰りしてきます。稚内まで直通する特急「宗谷」に乗車。

 

4両編成で一部がグリーン車ですが、指定席は窓側が全部埋まるほどと意外と混んでました。

 

札幌から稚内まではおよそ5時間。稚内に近づくと利尻富士が車窓に現れます。ちょっと山頂に雲がかかってますが、とても綺麗に見えてました。

 

稚内への到着はほぼ定刻でした。

 

稚内駅は「キタカラ」という商業エリアとの複合施設になっています。ここに日本最北端の駅の立ち食いそばがあるんですね。

 

普通に客席もある食堂なのでそちらで食べてもいいんですが、ここは雰囲気を味わいましょう、と。利尻こんぶそばをかき込みました。

 

稚内駅前から宗谷岬まではバスで移動です。昔は「宗谷岬行き」というバス路線があったと思うのですが、今は枝幸などへ向かうバスが途中で宗谷岬に停車するのでソレに乗る、ということになります。冬のオフシーズンながら宗谷岬行きらしいお客さんが結構並んでました。

 

宗谷岬までは約50分となかなかの距離。

 

そういうわけで、やってきましたよ日本最北端!

 

海には少し流氷も流れ込んでいるようで、冬の最果ての地らしい雰囲気になってます。

 

お天気も良く、遠くには樺太も見えるほど。

 

岬の裏手の山の上には展望台や大韓航空機撃墜事件の慰霊碑などがあるのですが、雪道を上っていくのは無理そうと断念。

 

稚内市内へ戻るバスの時間まで、ここ滞在できるのは45分ほど。それなりに寒いしそれで充分ですが…。これが稚内方面ゆき本日最後のバスです。

 

帰りは駅前まで行かず、途中で下車して大型スーパー「西條」へ立ち寄りました。稚内は駅周辺はかなり寂れてしまっていますが、南稚内駅に近い国道40号沿いにはそれなりにロードサイド型店舗もあったりして栄えています。稚内駅前にも「相沢食料百貨店」というお店があるんですが、お総菜などは人気らしく既にお昼過ぎの段階で大凡売り切れていたのもあり、ここで夕食になりそうなモノを仕入れることにした次第。

 

またバスで稚内駅前まで戻ってきました。

 

駅の「キタカラ」に入るこちらのお店で「宗谷の塩ソフト」を買い求め一休み。

 

2階には映画館と「地域交流センター」があり、ここが座って寛ぐにはちょうどいい感じの場所でした。一部ですがコンセントが使えるところもあります。

 

駅の外にも中にも「最北端」の碑があるのね。

 

ちょうど旭川からの特急「サロベツ」が入ってきました。これが折り返し札幌行き特急「宗谷」になります。

 

発車10分ちょっと前くらいから改札開始となりました。

 

往路は指定席を取りましたが、復路の札幌行きはそれほど混んでいないようだったので自由席にしました。札幌寄りの1号車が自由席。

 

発車は定刻。ギリギリ夕陽の利尻富士を拝むことが出来ました。

 

晩ご飯は「西條」で買ったもの。かなり空いていたので気兼ねなく喰えました。

 

途中、エゾシカの出没や対向列車の遅れなどで、じりじりと列車に遅れが発生し始めます。名寄あたりでは濃霧のため速度を落として運転することに。

 

結局、終着の札幌には1時間ほど遅れての到着となってしまいました。