旅行の6日目、ブダペスト初日です。
ブダペスト西駅に到着後、ホテルに荷物を置いて最初にやってきたのはハンガリー国会議事堂です。1904年に完成し、世界で3番目に大きな国会議事堂としてブダペスト観光の目玉みたいな存在なんですが、見学にはツアーに参加する必要があります。かなり人気らしく、前日にオンラインの予約サイトを覗いてみたら今日の分で空きがあったのは夕方のスペイン語ツアー1本だけ。他の日程でも向こう1ヶ月間くらいは連日満員といった感じでした。
とりあえず全く見れないのも残念なので空きのあったスペイン語ツアーのチケットをオンラインで購入していたのですが、何とかならんもんか、とビジターセンターへ来てみた次第。
で、ビジターセンターの案内板を見たら…ツアー空いてるじゃん! 午前中のスロットは流石に完売でしたが、午後からは多言語オーディオガイドの枠にも空きがあります。チケット販売窓口で聞いたらオンライン購入分はオンラインで変更するしかなく、窓口では変更不可とのこと。オンラインで空いてなかったから訊いてるのに、って感じでしたが、仕方なく午後イチのツアーのチケットを新たに購入することにしました。その後、払い戻しくらいできないものか、とオンライン販売のサイトを見てみたところ、払い戻し不可ながら昨日は「完売」表示だったツアーに空きが出てる! 何だか良くわかりませんが、どうもオンラインで事前販売するのは全ての参加枠というわけではなさそうで、当日に解放される分もあるのかもしれません。既にオンラインで購入済みの分も手数料を払えば変更が可能。チケットを無駄にするのも癪なので、先ほど窓口で買った分の終了後に参加できる開始時間のツアーに変更しました。同じ国会議事堂のツアーに2回参加と謎にリピする羽目になりましたが、まぁいいか。
続いてハンガリー国立歌劇場へ。
1884年に完成した豪華な劇場は見学ツアーに参加すれば内部を見ることができます。明日の夕方のツアーのチケットを購入。
そろそろお昼の時間。この「BELLOZZO」というお店、ハンガリー国内に展開するイタリア料理のファストフードチェーンのようです。
なんとオーダーはタッチパネルで可能な上、英語対応。支払いもクレジットカードのタッチ決済ができ、凄くラクでした。
オーダーすると番号札も出てきて、料理ができるとカウンターのディスプレイに番号が表示されて自分で料理をピックアップします。
カルボナーラを注文しましたが普通に旨い。これで1000円しないくらいです。紙皿と木製のフォークで用意されているあたり、欧州のSDGs志向って感じが出てるな。
またハンガリー国家議事堂に戻ってきました。
いよいよ見学ツアー参加です。まず手荷物検査を受けて入場。
入場するとクロークがあり、上着や手荷物などを無料で預けることができます。オーディオガイドを一台渡されるのですが、そのガイド機を壁面のこのパネルの希望する言語のところにタッチさせると、ガイド機がその言語対応になる、という仕組みです。対応言語は30ほどあって、もちろん日本語もありました。なお言語別で行われるツアーに参加する場合はその言語対応のガイドの肉声による案内になるため、多言語対応のガイド機は借りられないとのこと。
見学ポイントはこんな感じ。
案内人に従って進みますが、この階段からしてゴージャス。
廊下にも様々な装飾が施されています。ハンガリー建国1000年を記念して造られたというだけあり、気合いの入りようが尋常じゃないな、ってのは伝わります。
最大の見どころともいえそうなのが正面玄関から続く大階段。壮大な空間ですが、国賓クラスでないとこの入口を使えないそうな。ただ、ハンガリーの国会議員も議会の初日だけここから入ることを許されているんだそうです。ちなみにここ、宮殿じゃなかったよな?国家議事堂だよな?
この正面玄関から続くのがドーム下のホールで、ハンガリーの象徴として扱われる「聖イシュトヴァーンの王冠」が保管されていますが、残念ながらこの先は撮影禁止。王冠は護衛に厳重に守られ、ガラスケースに置かれていました。
続いて上院議員のロビー。柱には様々な職業を象徴した人形が置かれており、多様な産業から国が支えられていることを示したものだそうです。
最後に上院議会へと案内されます。国会議事堂が造られた当時のハンガリーは上院と下院の2院制でしたが、今では1院制なので下院議会が通常の議会では使われ、こちらはそのほかの会議などで使われています。
議事堂内の廊下には所々にこんな金具?があります。これは葉巻を置いておく場所だとか。
議事堂内の見学はこれで終了。とにかくどこもかしこも息を呑むような美しさと豪華さで、一見の価値あり、です。
最後には国会議事堂に関する展示コーナーがあります。
中央には大きな模型があり、内部構造もよくわかるようになっています。
そのほかにも様々な展示が。一般公開していないところも、図書館など非常に美しい場所が沢山ある模様。
映像などでの資料もありますが、日本語対応があるのには少しビックリ。最近、この手の施設で日本語の用意がない、ってのが海外では珍しくなくなってきてるからなぁ。
ちょっと興味深かったのがこの赤い星。ハンガリーが共産主義国だった時代は、ドームの尖塔の上にはこの赤い星が輝いていました。そうか、そういう時代があったのよねこの国も。
とまぁ、コレを2回繰り返しました。じっくり見れたからいいんだもん。
ここでホテルに帰還。ブダペストでの宿泊先は「Grand Jules Boat Hotel」、プラハと同じく川に浮かぶ船のホテルです。この旅行、飛行機に船に寝台車…と地面にちゃんと建ってるトコに一泊もしてないな。
チェックインして預かって貰っていた荷物を引き取り客室へ。2フロア構成ですがエレベーターなどはなく、一応は「船」なので階段は狭めです。
廊下の両側に客室が並びます。
川側に面したダブルルームを予約していましたが、部屋はそれほど広くはなく大きなベッドが占めています。
でも問題なし。国会議事堂の対面にあたる位置になるため、部屋の窓からこんな景色が眺められちゃうんだもん。
そのかわり、クローゼットには普通のホテルには絶対無いであろう救命胴衣が備え付けてあります。ホテルが船としてドナウ川に浮かんでいるわけですが、意外と流れが早いんですよねドナウ川って。確かに万が一この船が沈んだりしたらかなり流されそう…。実際に2019年には遊覧船同士の衝突事故が発生し、韓国人団体が乗っていた小型遊覧船が沈没して7名死亡、なんてのもあったようです。
バスルームはこんな感じ。シャワーカーテンなどがないのでシャワーを使うとバスルーム全体が水浸しになるのがちょっと大変でした。サンダルとかは必須かも。
船のデッキに出ると美しいブダペストの夜景が楽しめ、これだけでもここに泊まった甲斐があるってもんです。
夕食はハンガリー料理のレストラン「Kék Rózsa」へ言ってみました。ここも「地球の歩き方」で紹介されていたお店です。
定番のハンガリー料理を楽しめるセットメニューもいくつか用意されており、その中から選んでみました。まずはハンガリー名物のグーラッシュ、ビールも頂きます。
メインはハンガリー風のポークソテー。ハンガリーは豚肉料理も有名で、マンガリッツァ種という国宝指定の豚もあるそうな。これはマンガリッツァ種ではないかもしれないけどね。
デザートも付いてきますが、これもハンガリーでは定番の「ショムローイガルシュカ」というもの。ラム酒漬けのスポンジケーキにソースやホイップなどをかけたものだそうです。
このあたりはユダヤ人街らしく、レストラン近くに大きなシナゴーグがありました。
まだ時間も早いので,ちょっと夜景観賞をして帰ることにしますか。
王宮の丘へ登るケーブルカーに乗ってみることに。
段々になった、ちょっと変わった形のキャビンです。
ケーブルカーで上がったところは、ちょうどくさり橋の正面のところ。
ライトアップされた国会議事堂も綺麗です。
今日はこのくらいで、ホテルに帰還。