夜、ホテルへ荷物をピックアップに戻りました。ブルタバ川に架かる橋から見るプラハ城の夜景とも今日でお別れです。
トラムでプラハ中央駅まで移動。
プラハ中央駅は地下鉄の駅はありますがトラムの駅は少し離れていて、少し不便かも。
ここから夜行列車、EuroNight 477"Metropol"に乗車し、ブダペストを目指します。
プラハ中央駅には1等や寝台車利用者のためのラウンジがあります。発車まで時間なあるので、ここで時間潰し。
椅子とテーブルが並ぶ程度の簡素な設備ですが、コーヒーが無料で頂けます。
発車10分前ほどにホームに上がりましたが、まだ列車は到着していませんでした。
ホームの案内ディスプレイには列車の編成表が掲示されていました。寝台車は1両目に連結されているみたい。お、食堂車もあるの?
列車がホームに入ってきたのは発車時刻直前。慌てて自分の乗り込む車両へ移動します。
今回予約したのは寝台車の個室。ベッドが3段あって最大3人まで利用可能ですが、ここを一人利用で確保しました。これで約1万8千円くらいでした。
個室は施錠できるようになっており、ドアの内側にカードキーが用意されていました。
個室の鍵はオートロックなので、部屋を出るときにはこのカードキーを忘れずに携帯しないと自室に戻れません。発車前に早速やらかしてしまい、車掌さんに開けて貰いました…。
室内には洗面台。
その横の壁面にはハンガーなどが用意されていました。梯子はベッドを2段や3段で使うときのものですね。その後ろの板はおそらくテーブルだと思うのですが、結局使い方は解らないまま。
ベッドの枕元には読書灯とUSB電源が。
コンセントもあります。下段は足下に、中段と上段は枕元の方と都合3箇所が用意されていました。
用意されていた紙袋には歯ブラシセットに石鹸、使い捨てスリッパが入ってみました。洗面台はあるのですがタオル類の用意はなかったなぁ。
室内にはメニューが置いてありました。
ちょっとした食事類など、意外といろいろチョイスはあるみたいです。こりゃ行くしかないだろ!と車両を移動しようとしたら車掌さんから「ドコ行くの?」とのお声がけが。「食堂車に行こうと思って…」といったら「ないよ?」だそうで。えっそうなの? もしかしたら食堂車あるかも、と夕食は少し軽めにしておいたんだけど、残念。
そうなるともう部屋で大人しくして早めに寝るしかないな…。一応、車両にはトイレにシャワールームも併設されていたのですが、コレもタオル等の用意はなく「使う人はいない」前提っぽい感じでした。
翌朝目を覚ますと列車はチェコの隣国、スロバキア領内を走行中でした。どうも45分ほど遅れている様子ですが、長く乗ってられるなら別にかまわんよ?
この列車、寝台車の旅客には無料で朝食のサービスがあります。ジャムや蜂蜜などが付いた「甘いものコース」かパテやチーズの付いた「塩っぱいものコース」のチョイスがあり、発車後のチケット確認の際に車掌さんから希望を聞かれました。あとコーヒーか紅茶も選べます。
朝8時前にその朝食が運ばれてきました。
ボックスの中身はこんな感じ。パンが2つにチーズ、バターにパテ。それに瓶のオレンジジュースとお菓子が入っていました。
列車はドナウ川に沿って進んでいきます…ってあのドナウ川ってこんな奥から流れてるの?
スロバキアからハンガリーへ突入。これが国境の川、みたいです。
まだ暫く車窓にはドナウ川が見えていましたが、次第に線路は内陸へと進路を取っていきます。
結局、ちょうど1時間遅れの朝9時半にブダペスト西駅に到着となりました。
じっくり編成を眺めていると、いろんな国の車両が繋がってました。機関車と最初の3両の寝台車・クシェット・座席車はチェコ国鉄ですが、その後はハンガリーとポーランドの車両が連なります。途中でワルシャワからの列車と併結になったりとかしていたようですね。
駅舎は一部改修中のようですが、大きなガラスの天井が印象的なクラシカルなもの。地下鉄駅が併設されているほか,駅前の通りにはトラムも発着し、拠点としても便利です。